もしも戦国武将でサッカー日本代表を選んだら?
そんな趣旨で組んでみたのが以下のチーム。
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ならば今度は「なでしこジャパン」でしょ♪
ということで日本史の女性有名人からもベストイレブンを選出してみたので早速ご報告したいっす。
※戦国時代に絞るとマイナーになりすぎる傾向があり、今回は日本史全般からチョイス
FW:淀君(茶々)
【短評】
得点力と爆発力を兼ね備えた絶対的なフォワードだが、賛否両論のある選出。
織田信長の姪っ子にして浅井長政の娘という戦国エリートの血を引き、相手が誰であろうと臆することない鼻っぱしの強さがありながら、観客席にいる息子が気になり、ボールが秀頼の方向へ飛んで行くと「危ない!」との思いだけで試合を平気で投げ出してしまう。
まさに諸刃の剣。
FW:推古天皇
【短評】
ご存知、日本最初の女帝。
男子のサッカー代表で言えば釜本邦茂氏に該当する伝説のプレイヤーであり、実は好戦的な聖徳太子や、南米ばりのマリーシアを得意とする蘇我氏、特攻も辞さない物部氏など、クセモノに囲まれて育んだタフさは後の貴族女子など相手にしない。
MF:紫式部
【短評】
フォワードに近いポジションで左サイドに位置するのが紫式部。
貴族文化で培われた華やかなドリブルと、華麗なボール捌きは、日本史全時代を通じてNo.1との呼び声高い。
難点は、いささか内向的なところか。
技術では他を寄せつけない実力があり、決定的なチャンスを作るのは彼女だと万人が認めているのに、清少納言がピッチに入ると、集中力を切らすことがある。
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MF:清少納言
【短評】
流れるようなドリブルでセンタリングを量産する天才ドリブラー。
紫式部に意地悪されてもドコ吹く風でボールを敵陣へ運び、春はセンタリング、夏はボールキープ、秋は自ら斬りこんでシュート、冬はスルーパスと4つの場面に応じてそれぞれ最高のプレイをチョイスする。
往年の中田英寿を忍ばせるるプレイヤーであはれなり。
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MF:卑弥呼
【短評】
ダブルボランチの一角を務めるのは卑弥呼。
呪術でゲームコントールする限り、なでしこジャパンに負けはないとされ、男子のクラブチームで活躍しているのも彼女だけである。
ただし、出生地が未だに不明なことをFIFAに指摘されており、最悪の場合は欠場も。
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MF:楠本イネ
【短評】
ドイツ人医師の父・シーボルトから受け継いだ体格的な強さとメンタルのタフさは日本版マテウスと称される。
卑弥呼が呪術で試合を制するのに対し、イネは医術で味方の体調管理まで請け負い、ドラマ『仁』にも登場。
チーム内では彼女のタレント活動に眉をひそめる者もいるが、守ってよし攻めてよしと安定感抜群のプレイ自体は非の打ち所がない。
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DF:濃姫
【短評】
斎藤道三の娘にして織田信長の正室という筋金入りの戦国プレイヤー・濃姫。
ユース時代から懐に短刀をしのばせ、いつでも夫の寝首をかける技術などのエリート教育を受けており、同性が相手ならば敵はいない。
ただし、父・道三を兄・斎藤義龍が討つというショッキングな出来事があって、メンタル面に一抹の不安あり。
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※イラスト・アニィたかはし(ただいま当サイトで4コマ漫画【日本史ブギウギ】を連載中)
DF:日野富子
【短評】
たとえ相手がフランス代表のジャンヌ・ダルクでも、エジプト代表のクレオパトラでも、ペナルティエリア外で必ず食い止める。
鉄壁すぎるディフェンスから、いつしかついたアダ名は「銭の関所」。
ただし、彼女が所属している「室町FC」では、チームの主導権を巡ってトラブルが絶えず(後にチームが真っ二つに分かれたため、応仁の乱と呼ばれる)、ファンからの評判は悪い。
DF:六条御息所
【短評】
今回のなでしこジャパンで最大のサプライズ。
『源氏物語』劇中で光源氏に一瞬相手にされ幸せを味わうが、その後は音沙汰なしの状況に耐えられず生霊となってピッチに出現、関わった人間たちに次々と不幸をもたらす。
そのため、ゴール前に彼女が立っているだけで存在感は抜群。怒りに触れて名前を覚えられたら最後なので、ヘディングで競り合うこともできない。
DF:与謝野晶子
【短評】
歴代なでしこの中で、実は最も激しい気性の持ち主。
与謝野鉄幹との不倫劇の末、12人の子をもうけるばかりでなく、日露戦争で国威発揚している最中に「君死にたもうことなかれ」と反戦歌を発表する肝っ玉は男子プレイヤーのそれをはるかに凌ぐ。
ただし、その後、彼女が戦争擁護派に回ったことは意外と知られておらず、ムラッ気のあるところが試合で発露しないか懸念される。
GK:北条政子
【短評】
四方を山と海に囲まれ鉄壁の防御を誇り、絶対に割られることのないゴールラインは「IZA KAMAKURA LINE」と外国人選手から恐れられている。
チーム内でも、将軍を尻に敷く気の強さを畏怖されているが、義妹を思いやる優しさが垣間見えてからは、尊敬されるようになった。
なでしこジャパンの姉御的存在で絶対の安心感を与えてくれる。
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まとめ
監督は、現在思案中です。
というのも各プレイヤーさんたちの個性が強すぎて、たとえ森保一監督が引き受けてくれても、とてもチームとしてまとめられないと思うのです。
強いて言うなら、北条政子さんに監督兼プレイヤーを兼任していただくのが最もよいかもしれません。
彼女なら、源氏の棟梁を旦那にしていたという経歴から武家の出はすべてカバー。
基盤も東国にあるため、貴族出身プレイヤーの顔色をうかがう必要もありません。
ただ、そうなると問題なのが、現代に近い与謝野晶子さんと楠本イネさんでして。
思い切って与謝野鉄幹に・・・!
って、試合中にイチャイチャしそうでダメですね。
難しい(´・ω・`)
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文:五十嵐利休(武将ジャパン編集人)
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