士農工商

江戸時代

士農工商の身分制度って実はユルい! 武士↔農民↔職人↔商人お好きにどーぞ

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借金のかたに売り払うことも

土方の場合、教養面では武士らしさが欠けている部分はありました。

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身分的には土方歳三同程度でも、尊王攘夷に燃え上がった人物はおります。

女性でもおりました。

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豪農であっても、倒幕に意欲を燃やすものはいたわけです。

よく長州藩の奇兵隊が「身分制度を打破した」と注目されますが、幕末は東西両軍ともに武士身分以外の隊がありました。

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幕末に来日した外国人は、日本の町人が瓦版を読み漁る姿を見て、その識字率に驚いております。

知識を得て、それで体制転覆に至る潜在的な危険性を、幕府が認識していたとすれば?

教養を身につける機会すら奪っていてもおかしくないところですが、そうでもない。

国と地域によっては、身分が低い者は字を読むことすらできないようにする、そんなシステムを形成したものです(ロシアの農奴制はその一例でしょう)。

経済、戦闘技術、教養を担っていた武士階級。

実は、血統や名前すら、借金のカタに売り払うことができる。

だとすれば、いったい武士の定義とは何なのか?

それがアヤフヤだとすれば、明治政府の市民平等も、過大評価されているかもしれない。

明治維新を成し遂げた山県有朋らは、

「下賤な百姓が起こしたフランス革命と、武士による明治維新は異なる」

と認識していたが、一体なにがどうなっている? ひいては今ま で認識していた歴史とは何だったのか――疑念がぐるぐると回り始めます。

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一向一揆ジャパンはどうだろう?

以前、私は日本のサッカーや野球チームが「侍」を称することに疑念を感じていました。

むろん「戦う集団」を意識した呼称であることは承知の上です。

そもそも選手は武士の子孫なのか?

例えばの話、一向一揆ジャパンではダメなのだろうか?(いや、これはダメですよね)

そうふざけ半分で思っていたものですが、今はそうは思いません。

実は武士の定義が、実のところ起源からして、不明瞭である。

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ガチガチに固定されていると思っていた江戸時代の身分制度「士農工商」からして、実は結構フレキシブルだった。

ならばもう「武士だと自分が思ったらもう、武士だ!」という認識で上等だと思えるのです。

土方歳三だって、そうだったんだ!

もはやこれは伝統でしょう。

歴史の勉強というのは、単に過去のことを振り返る雑学ではなく、現在を生きる人間の認識をも変える。そういうおもしろさがある。

本稿に、少しでもご興味をお持ちいただいた方は【参考文献】に挙げた尾脇秀和氏『壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分』(→amazon)をお読みになっていただければ。

200円ほど安価な電子書籍がオススメです。

同書を読めば、日本の歴史の持つ、さらにおもしろい姿が見えてくるはず。

是非とも噛み締めてください!

 

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文:小檜山青

【参考文献】
『壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分』(→amazon
『身分を問い直す (シリーズ近世の身分的周縁)』(→amazon
『江戸への新視点』(→amazon
国史大辞典

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