糸割賦制度

絵・富永商太

江戸時代

家康「ポルトガルのボッタクリは許さん!」糸割賦制度でシルクを輸入せよ

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生糸の生産は1909年をピークに下降していく

国内での生糸生産は1909年にピークを迎えます。

その後、戦災などで一気に生産が落ち込み、現在では数十トン程度に。

一応、世界第四位の生産量とのことですが、三位・ウズベキスタンとの差がががが。

日本で生まれた品種の蚕がウズベキスタンで飼われたりしているそうなので、良い提携ができているらしいのが幸いです。

中国産やブラジル産が安価なため、なかなか国産の絹は広まりませんが、

「日本産は質が良い」

「一つの繭から取れる糸の量が多い」

というメリットがあります。

また、蚕にもいろいろ種類があり、透明感のあるものからマットな質感のもの、黄金色のものも存在します。

この辺のバリエーションの差も日本産の強みでしょう。

世界的に見ると養蚕業は伸びてきている業界なので、政府主導のテコ入れなどがあれば、そのうち生産農家が増えたり七色のシルクが生産できるようになったりする……かも?

他の生産物同様、シルク=高級品=先進国での需要が高いので、日本やヨーロッパは生産国より消費国になりつつありますが、はてさてどうなるやら。

 

富岡製糸場では「富岡シルク」も誕生

シルクは一見高級品です。

が、丁寧に扱えば他の繊維にはないメリットをたくさん持っています。

「長持ちする」

「人間の皮膚と似た成分のため肌触りが良い」

「静電気を起こしにくい」

「吸湿性&放湿性に優れているので夏にも向く」

最近では「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されたことをきっかけに、周辺で「富岡シルク」というブランドが立ち上げられたとか。

定番のネクタイやスカーフの他、シルク石鹸やサポーターなんてものもあるようです。

母の日・父の日や誕生日などで特別なものをプレゼントしたいときには、純国産シルクの製品を選ぶといいかもしれませんね。

残念なことに、外国産の絹を使っても、日本で加工された場合は「国産」表記になってしまうので、純国産を探すのはなかなか難しいですが……。

蚕は一年に三回繭を作る性質がありまして、春に作る「春繭」が一番高級品なんだとか。

プレゼント用などでさらに質にこだわりたい方は、春~初夏あたりに探すとよさそうです。

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長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
糸割符/Wikipedia
/Wikipedia
養蚕業/Wikipedia
刻む記憶 ウズベキスタン シルクロードに日本産繭を/毎日新聞
世界のシルク(蚕糸絹業)は成長産業/みんなの株式
TOMIOKA SILK COLLECTION(→link)

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