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平安時代から恐れられたインフルエンザ~日本初の『御霊会』を貞観5年に実施

毎年、世界中で猛威を振るうインフルエンザ。

2020年~2021年にかけては新型コロナウイルスの陰でほとんど注目されておりませんが、例年であれば、皆さんの周囲でもお子さんの学校で学級閉鎖が起きたり、会社の同僚が1週間ほど休んで仕事が降りかかってきたり、とても他人事ではないでしょう。

もちろん歴史的に見ても付き合いは古く、日本のとある祭祀にも関わっております。

御霊会』です。

御霊会ってナンジャラホイ? と「???」になられた方へ、先にざっくり申し上げますと、不慮の死を迎えた人の魂を「おさまってくれーぃ! とにかくおさまってくれーぃ!」となだめることです。

なんせ、その対象がなかなか危険。

「政変でハメられ、悲運の死を遂げた人物」が多いのです。

一応、ウィキペディアさんからも引用させていただきますと、以下のような説明になります。

御霊会(ごりょうえ)とは、思いがけない死を迎えた者の御霊(ごりょう)による祟りを防ぐための、鎮魂のための儀礼であり、御霊祭とも呼ばれている。

御霊自体は本来はミタマの意であった。

平安時代、不慮の死を遂げた者の死霊(しりょう)=怨霊(おんりょう)へと意味が転化する。

そして、天変地異はすべて御霊の所業と考えられ、御霊に対する信仰が出来上がった。

また、平安時代には、863年(貞観5年)5月20日、神泉苑において御霊会が行われた。(ウィキペディアより引用)

なにやらチョット怖いですよね。

てなわけで本題へと参りましょう。

 

最初の御霊会はインフルエンザ鎮めだった!?

記録に残る最も古い御霊会は863年(貞観5年)に神泉苑で行われました。

このとき祭られた6柱は早良親王をはじめとした皇族、貴族など(六所御霊)。

「貞見の御霊会」と言いまして、なぜ実施されたのかと申しますと、その原因は『今茲春初咳逆成疫。百姓多斃。』(日本三代実録より)だったからと書かれています。

現代語にしますと

『この年の春、正月からの咳の出る病気が悪性の伝染病となり、多数の人が倒れた

からとなります。

これ、皆さんもお察しの通り、インフルエンザ流行の可能性が高いでしょう。

感染力などについては以下の過去記事『米国発なのになぜスペイン風邪?』でも取り上げましたので、今回は病原体にスポットを当ててお話させていただきますね。

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原因はウイルスだけど、同名の”菌”も存在してややこしい

まず、インフルエンザという名前自体は、16世紀のイタリアでつけられたとされています。

当時は病原体という概念がなく、汚れた空気(瘴気)によって発生すると考えられておりました。

毎年冬になると流行し、春に収束を繰り返す――よって天体の運行や寒気の影響で起きると考えられ、『影響』を意味する『インフルエンザ』と名付けられのです。

このモヤモヤした考えが中世的で素敵ですよね♪

当然ながらインフルエンザの原因は瘴気ではなくウイルスです。

ウイルス自体、ものすごーく小さいので、その研究が始まったのは19世紀末のこと。インフルエンザウイルスが発見されたのは1902年でした。

ただし、まだこの時は発見されただけで、インフルエンザの原因ウイルスとは判明してはおりません。

インフルエンザウイルスの電子顕微鏡写真/wikipediaより引用

ちなみに我らが北里柴三郎博士が1892年、インフルエンザ患者の気道から細菌を分離し『インフルエンザ菌』と名付けました。

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しかし、これは結果的に別モノでした。

インフルエンザ患者は身体が弱っているため他の病気にもかかることがままあり(二次感染)、間違えたのですね。

ややこしいですが、地球上にはインフルエンザウイルスとは別にインフルエンザ菌も実在しており、「インフルエンザウイルスによるインフルエンザ」の二次感染としてよく見られるのです。

※インフルエンザ菌自体は、気管支炎や中耳炎や肺炎などの原因となり、いわゆる風邪の原因菌の1つです。

このうちb型(ヘモフィルスインフルエンザb型)は乳幼児に肺炎や髄膜炎、敗血症など重篤な症状をおこす場合があるので、平成25年から定期接種になっております。

その後、1933年になってインフルエンザウイルスがインフルエンザの病原体だと判明、1940年には抗原性の異なるインフルエンザウイルスが発見されて、こちらがB型と名付けられました。

先に見つかった方がA型です。

ちなみにC型もあります。

発見された順から分かりますようにA型が1番流行&重症化しやすい、ついでB型がソコソコ流行り、C型はマイナーです。

さて、ここからワクチンと治療薬の話と続く予定でしたが、長くなりすぎるので病気の話はココまで。

御霊会の話に戻りましょう。

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