菅原道真です。
土曜日は桜蔭のかばんや体操着などの購入日でした。なにをいまさらですが土曜日も授業あるんですよね、私立って。休み時間には先輩がたが興味深そうに新入生たちをながめていました。
体操着のサイズ採寸で延々と並んでいる間、4月からの同級生となる子たちを見ていて、なるほどと思ったのは、待ち時間に小町も含めて、みんな本を読んでいるんですね。スマホをいじっている子はゼロ(先週の保護者説明会で、スマホは買わないようにと言われましたし、持ち込まなかっただけかもしれませんが。なお、買った人は解約しろとまでは言われませんでした)。
このことでなにが言いたいかというと、中学受験で、御三家をはじめとする難関校と言われるところを目指すのでしたら、子供が
1)勉強が好き
2)勉強が得意
のどちらかがないと、入ってからかえって後悔することになるかもしれないということです。
小町の場合は、4年生のときに偏差値28をとったことがあり、勉強が得意とはいえなかったとはいえ、「勉強が好き」な子でした。6年生になると、さすがに「嫌い」といっていましたが笑。
それでも、受験が終わったあとには、学校から配られた算数と国語の宿題と、予習用に新しく買った英語と数学の簡単なドリルを毎日、それほどのストレスもなく淡々とやっています。
中学受験はふつう、遅くとも5年生から始めます。
2年間も、小学校での授業にプラスして、勉強をし続けるということは、当然ながらつらいことです。
勉強好きでも、疲弊していき、段々と勉強が嫌いになります。
勉強嫌いな子は、もっと疲弊していきます。
それでも、親子・塾ともどもがんばって見事合格、となっても、勉強嫌いの子はそこでゴールになりがちです。
4月になって、まわりの子がどうやら合格後も当たり前のように自学を続け、次の受験は6年も先なのに、当たり前のように勉強をしている、これは勉強嫌いの子にはショックでしょう。
志望校選びが、偏差値順になるのは致し方ありません。どの学校がその子にとっていいなんて、入ってみないと分からないのですから。
しかし、どんなに勉強が得意でも、勉強が嫌いで嫌いでたまらないという資質が明らかな場合は、志望校選びはよーく考えたほうがいいです。
「うちの子は勉強が嫌いだから、自由な麻布」というのはありがちな考えですが、男女の御三家では、「自由」をモットーにする女子学院と麻布に、勉強嫌いな子が進んだら、逆にけっこうリスクが高いでしょう。
また、上記のように桜蔭も、「勉強するのがデフォ」というところですから、避けたほうがいいかもしれません。
では、どういうところがいいかというと、もちろん大学附属というのが一番にあげられます。また、学校ががっちり勉強させてくれるところ、というのも一つの選択肢になるでしょう。
女子なら、豊島岡など、進学実績が伸びているところは、学校での授業を強化しているのが売りです。
どうやって、そういう学校を探せばいいかというと、中学受験ガイドの各校の時間割です。
SAPIXの中学受験ガイド2015年版での人気の女子校の、英語の週あたりの授業コマ数(3年間)を見ますと、
桜蔭 13.5
女子学院 15
フェリス 16
雙葉 17.5
渋谷幕張 18
豊島岡 20
となっています。
豊島岡-桜蔭=6.5×40週(適当)×3年=780時間
も3年間で違います。
【追記】
上記の計算適当すぎでした。
桜蔭の場合、1年生で140コマ(週4コマ)、2年生で157コマ(週4.5コマ)、3年生で175コマ(週5コマ)と、徐々にふえていきます。ただ、ほかの学校も学年があがるにつれてさらに増えていくのかもしれませんが。
【追記おわり】
御三家受かっても、豊島岡に行くという人の話を聞きますが、その親御さんは色々な面で、よくお子さんのことを知っているんだろうなと感心します。
6年生になって夏もすぎると、親も子も見えるのは偏差値ばかりで、まわりが見えなくなっていくことはほぼ間違いないので、今の時期に、「受験中に子の資質を見極めるぞ」と頭の片隅に入れておくと、12月くらいの志望校を決めるときに自信を持って、親子で話し合えるのではないでしょうか。
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