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グリーンピースがナスカの地上絵をどれだけ破壊したのか。日本人考古学者の研究成果から断罪する

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グリーンピースが自分たちの主張を宣伝するために立ち入りが禁止されているペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」に無断で立ち入り、遺跡に重大な損傷を与えました。

驚くべきことに、以下のグリーンピースジャパンのサイトの釈明を読んでいただくと分かる通り、たいして悪いと思っていないようです。その後、本部が法令違反について謝罪していますが、遺跡を傷つけたことへの謝罪はありません。また、日本の事務局は「懸念の声が上がっていることを重く受け止めております」との認識のままのようです。

グリーンピース・ジャパンは、ペルーのナスカの地上絵付近でグリーンピースが行った活動に対し、懸念の声が上がっていることを重く受け止めております。この活動は、人間による環境汚染が危険なまでの水準に達し、極端な気候パターンの変動を引き起こして世界中のたくさんの人々の生命を脅かしていることについて、注意を喚起するために行なったものです。

グリーンピースは、人々と地球、そして人類の歴史に価値のある史跡も含めて保護をする責任を真剣に受け止めています。現在、グリーンピース・インターナショナル(本部)の事務局長クミ・ナイドゥはペルーに向かっており、ナスカの地上絵に何らかの損傷を与えたかどうかについて調査を行う次第です。

グリーンピースは、人々と地球のためにこれまでと同様、たゆまぬ努力を続けて参ります。

以上

グリーンピースジャパン

グリーンピースジャパンのサイトをキャプチャー

もしかしたらグリーンピースの人たちは、絵そのものを傷つけていないのだから別にいいじゃんと思っているのでしょうか。
そうだとしたら、「グリーンピースは、人々と地球、そして人類の歴史に価値のある史跡も含めて保護をする責任を真剣に受け止めています」と自称する彼らはあまりにも無知だと言わざるを得ません。

ナスカの地上絵は、日本の山形大人文学部付属ナスカ研究所の坂井正人教授らによって調査、研究されています。それだけでなく、山形大では、現地での「保存」や「教育」にまでたずさわっています。

実は、有名なハチドリやサルなどの地上絵はごく一部にすぎず、ナスカ台地周辺には全部で1200以上の地上絵が見つかっています。山形大の研究では、実に紀元前400年頃から紀元後1500年頃まで、つまり2000年もの長い年月をかけて、少しずつ作り上げてきたものであることが判明しています。2000年の歳月をかけた文化遺産を一夜にして破壊したのがグリーンピースなわけです。

山形大チームは、2004年から2006年にかけて、日本人として初めて衛星写真から、約100個もの新たな地上絵を発見しています。昨年(2013年)にも、新しい人間の絵が見つかったとして大きく報じられているので、ご存じの方も多いでしょう。

なにもないような場所でも絵が見つかることがある(山形大の発表より)

なにもないような場所でも絵が見つかることがある(山形大の発表より

山形大チームの研究成果が残した教訓は、ぱっと見ではなにもないような場所にも貴重な地上絵がある可能性です。特に昨年見つかった地上絵は、台地を埋める黒い石を取り除いて白い地肌を出すことで「白い線」を描いたもので、これまでの画像分析でも発見できず、たまたま土器の調査をしていて分かったものです。
ほかにも、3Dレーザースキャナーのような微細な地形の変化を検知できるような最新機材を使ってようやく判明するというものも多いのです。
グリーンピースは今回、「絵の横のなにもないところだった」という言い訳をするのかもしれませんが、これがまったくの無知であることが分かるでしょう。彼らの広範囲の破壊によって、多くの未知の地上絵が永遠に地上から消えた可能性があるのです。

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*なお11月に山形大ナスカブログが開設されているが、今回の悲報についてのエントリーはまだないようだ。

 





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