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英国のシンドラー、杉原千畝。669人のユダヤ人の子供を助けた株の元仲買人が死去

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第二次世界大戦中に、大勢のユダヤ人の子供を助け「英国のオスカー・シンドラー」と呼ばれた、サー・ニコラス・ウィントン氏が7月1日に死去しました。106歳でした。

英国のインディペンデント紙が報じています(2015年7月1日付け)。

サイトより写真をトップ画像に引用させて頂きます。助けた子供は600人を超します。1939年の第二次世界大戦の勃発直前に、強制収容所に送り込まれそうになっていた子供達を助けようと、英国の家族を組織して連れ帰ったのだそうです。

頭の下がる行為ですが、戦後50年近く世間に広く知られる事はありませんでした。一転したのは、1988年に、「ザッツ・ライフ」というテレビ番組での紹介。その後、今年6月にもBBCラジオのドキュメンタリーでも紹介されました。

bbcスクリーンショット

サイトのHPをスクリーンショットで引用させて頂きます。当時の子供達が、すっかり白髪になってしまっている事に、歳月の流れを感じさせられました。

列車8本でユダヤ人の子供たち669人を救出

ウィントン氏は、「チェコ・キンダーストランスポート」という組織に加わり、ナチスに部分占領されていたチェコスロバキアの子供達を列車で連れ出していました。特別列車を8本用意し、首都のプラハからウィーンへ運び、全部で669人を助けたのです。

デイリー・ミラー紙の報道(2015年7月1日付け)によると、連れ出すに当たってはパスポートの偽造までやっていたとの事。正に危ない橋を渡っていたのですが、そうした行為を戦後も何ら鼻にかける事もなく、静かに暮らしていました。何しろ、奥さんにすら言わなかったほどです。その奥さんが、古いブリーフケースから当時の子供達の名簿を発見したのが、上記のメディアでの紹介の発端になっていたそうですから、どこまで奥ゆかしい人なんでしょう。

 

もともとは、株の仲買人。1938年のクリスマス・シーズンに、スキーを楽しもうとプラハ入りしたのが、全てのきっかけでした。当時29歳。地元で組織された救援団体に加わって欲しいと説得され、それに応じたというのですから、勇気がありますね。下手したら殺されるぞ。

絶望する子供の両親と会い、リストを作成。「見込みのないのに何時も惹きつけられる性格でね。問題があるなら解決しなければならないって考えてしまうんだよ」と御本人。で、その解決策がパスポートの偽造だったという訳です。天の配剤か、一番列車の出発が1939年3月14日でした。ちなみに、翌日にナチスが全面進駐していました。

株の仲買人で培った交渉力を遺憾なく発揮したのが帰国後。里親を見つけ出し、総額50ポンド(現在の貨幣換算で2500ポンドに相当)で、17歳まで育てるという合意を取り付けさせています。

ミラーのサイトより、写真を引用させて頂きます。ホッとした子供達の顔が印象的ですね。子孫は現在6000人になるそうです。

Some-of-the-600-children-Nicholas-Winton-saved

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子供たちを救出した日と同じ日に亡くなる

こうした活動をきっかけに、戦後ウィントン氏は国連の難民救援活動組織で働くようになります。また、英国政府でも2003年3月に、ウィントン氏をナイトの称号を与えています。ミラーのサイトから写真を引用させて頂きます。

義理の息子のステファン・ニコラス氏によると、ロンドン郊外の病院で娘さんやお孫さんに看取られながら、静かに息を引き取られたとの事です。亡くなられた1日は、76年前に241人の子供達を乗せたプラハ発の列車が出発した日。何の偶然でしょうか。

逝去の報道に接したデビッド・キャメロン首相は「世界は偉大な男性を失いました。我々は決して、ウィントン氏がホロコーストから、これだけ多くの子供達を助け出した人道行為を忘れる事は無いでしょう」と、追悼の言葉を寄せています。合掌。

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