日本初の歴史・戦国ポータルサイト

BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)

当時の基地の様子。中に居住させられていたようですね

スポンサーリンク

ロシア 歴史・戦国NEWS

「ソ連スパイは如何にして原爆機密資料を狙った?」心ウキウキ夏フェスの季節も、お国が変われば驚愕企画!?

更新日:

 

暑中お見舞い申し上げます。

電気代の支払いにも窮しているワタクシメとしては、冷房も付けずに頑張る日々でござりまするが(誰も聞いてないって)、皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、夏といえばフジロック・フェスティバルを始め、日本各地で音楽フェスが行われますよね。ところが、お国変われば何とやら。第二次世界大戦中に密かに原爆開発が進められたマンハッタン計画の中心地である、アメリカのロス・アラモスではサマー歴史フェスなるものの開催されました。

正式名称はロス・アラモス・サイエンスフェス。計5日間のイベントだったそうです。

これだけでも驚かされるのですが、仰天させられるのが目玉企画。

「当時の原爆機密資料を、如何にして旧ソ連のスパイ達が盗みだしたか」

地元に住み、マンハッタン計画に参加していた関係者の娘さんがツアーコンダクターとなり、直に説明してくれたというのですから、史料価値がありそうですね。金があったら行ったんだけどなぁ(って、誰も聞いてませんよね)。

地元のサンタフェ・ニューメキシカン紙が報じています(2016年7月11日付け)。

 

忍者を防ぐ江戸時代の武家屋敷さながらの仕掛けが?

ツアー・コンダクター役を務めるのはエレン・ブラッドバリーさん。女性の齢を書くのは憚られますが(苦笑)、記事の書かれた時点では78歳。お父様がマンハッタン計画に参加し、原爆の心臓部に当たる起爆装置の開発を担当していました。当然、基地の中に住み、その頃の様子を生々しく覚えているそうです。

基地は丘の上に建てられ、アシュレーという池もありました。

「アヒルが11羽いたわ」(ブラッドバリーさん)。

不審者が侵入したら鳴き出す、一種の警報装置といった感じでしょうか? 江戸時代の忍者を防ぐ武家屋敷みたいですね。無論、それとは別に兵士が厳重に警備していたそうです。

丘を下ればサンタフェの街。あの有名な、宮沢りえさんのヌード写真集の撮影地ですね。ここには「ラ・フォンダ」という名前のダンスホールがあり、研究開発で疲れたり気分転換をしようとする研究者で賑わっていたそうです。

こうして施設の常で、アルコールOK。となると、恐らくは、宮沢りえさんのようなグラマーなベッピンさんが、体の線がクッキリと出たドレスで酔っ払った科学者に近づき、チークダンスに誘い、更には耳元で「素敵な方ね、どんなお仕事なさってるの?」と囁いてた事でしょう。その正体は、くノ一ならぬ女スパイであったのは言うまでもありませぬ(すんません、暑さの余り脳味噌が沸騰しており、宮沢さんの箇所は妄想が入っております)。

そうした状況を警戒していたのが、スパイの摘発を担うFBIです。ただし、ナチスや日本ではなく「スパイ活動をやるとしたらソ連だろう」と睨んでいたそうです。戦争の帰趨が決まりつつあった1944年にあっては、来るべき冷戦を予測していたのでしょうね。

ツアーで説明するブラッドバリーさん/サンタフェ・ニューメキシカン紙より引用

ツアーで説明するブラッドバリーさん/サンタフェ・ニューメキシカン紙より引用

当時の基地の様子。中に居住させられていたようですね

当時の基地の様子。中に居住させられていたようですね

ソ連のスパイとFBIが火花を散らしていたラ・フォンダ

ソ連のスパイとFBIが火花を散らしていたラ・フォンダ

「当時のアメリカで、最もスパイ活動が集中していた場所だったかと思われます」とブラッドバリーさん。実際、ソ連のスパイは基地が見渡せる家を探しては住んでいたそうです。

また、ラ・フォンダとは別に、スパイとFBIが暗闘を繰り広げる場がありました。ソ連のスパイ達から「ピンクの教会」と称されたスコティッシュ・ライト・センターという施設がそれ。共産主義に賛同するプロジェクトの関係者が、スパイと情報を交換し合った場所だったのですって。

 

スポンサーリンク

プロジェクト・リーダーのグローヴス中将から出禁されていたFBI

ここまでだけでも生々しい話のオンパレですけど、ブラッドバリーさんは更に興味深いエピソードを紹介しています。

なんと肝腎の基地へのアクセスをFBIは禁じられていたのですって。プロジェクト・リーダーのレスリー・グローヴス少将の指示によるものだったそうです。味方すら信用していなかったのですね。

手足を縛られた状態のFBIとしては、ラ・フォンダの入り口を監視。誰が出入りしているかを入念にチェックするしかありませんでした。この他、外部と唯一の連絡手段だった手紙を受け付けるP.O. Box 1663という郵便局の出入り口も、真向かいの建物から監視していました。そうした状況を知る御本人からすれば、「仮にナチスのスパイがいたとしても、その活動レベルは低かったでしょう」との事です。

そうした環境で育ったせいか、ブラッドバリーさんはスパイ小説が大好きになってしまったそうです。

「何故、007映画は人気があるのか? そこには、どこかしらセクシーで、危険と相対しているからですよ。サンタフェのそばに秘密の街があって、そこは今でも外部からうかがい知れないのよ。それって本当に面白いでしょ。嘘じゃない証拠に、ほぼ何も分からないのが現状なのよ」(ブラッドバリーさん)

そんな御本人が推奨するのが、109 E.通りにあった、科学者として開発を指導したロバート・オッペンハイマーの補佐役を務めたドロシー・マックキッビンという女性の秘密事務所。

マックキッビン

マックキッビン

この秘密事務所で、マックキッビンは新参の科学者を出迎えては偽名を与え、基地内での生活を手配する総務の役割を務めていました。そして、スパイを近づけさせないのも任務の1つでした。

女性の社会的な地位が低かった時代に、こんな歴史に残る(日本人にしたら腹立たしいですが)プロジェクトで、女性が重要な役割を担っていたとは驚きです。恐らくは日本で初紹介のエピソードかもしれません。

ちなみに、ブラッドバリーさんのお父様はエドワード・ワイルダーという方。1944年にプロジェクトに参加しています。

「当時ね、アメリカ政府は大量の住居を用意していると約束していたんだけど、父が私達を連れて着任したら、嘘だったと分かったの」(ブラッドバリーさん)

と言うのも、いざ与えられたのはバンデリエール・ナショナル・モニュメントという場所の巨大なテント。そこで寝起きを余儀なくされたのですって。もっとも、ブラッドバリーさん自身は楽しんでいたそうですが。
なお、御本人は子供ながら核実験の様子も目撃しているそうです。

 

スポンサーリンク

それでも、計画はソ連に漏れてしまいましたとさ

賢明な武将ジャパンの皆様は、「でも、結局ソ連に情報が漏れていたよな」と思い出される事でしょう。

そう、ドイツ出身で共産主義者でもあったクラウス・フックスが、素知らぬ顔で基地でスパイ活動。この他にもテオドール・ホールやデビッド・グリーングラスといったスパイの暗躍により、ソ連が容易に原爆開発に成功してしまったのは、歴史の教えるところ。「そりゃあきっと、テント住まいを強制されて頭にきた関係者が協力したんだろうよ」と、原爆を2つも落とされた日本人の一人として吠え立てたい(それぐらい、構いませんよね?)。

もっとも、ブラッドバリーさんに言わせるなら、「ソ連もヘマをやらかしていたのよ」。当時のソ連政府は何としても原爆開発で追随しようとパラノイア状態。そのせいで、核心となる情報を入手しても信じられないと疑ってかかっていたからだそうです。その上、任務に失敗しようものなら、ソ連に召喚された挙句、即効性の毒薬で粛清されていたのだとか。
「だから、上手くやり遂げられなかったの。ここではね」と、笑いながら解説していたそうです。

背筋の凍りつくような話ですね。ソ連らしいと言うか。最後に、サンタフェはスパイにとって今なお謎の地なのだろうかとの記者の質問に「恐らくね。だけど、そんなスパイを見つけ出すのは難しいでしょうよ」との御託宣。

ワタクシメも同意です。ただ、今だと中国かISIS、アルカーイダでしょうね。後者2つのスパイなら、まずは酒を口にするかどうかをチェックでしょうか?

 

スポンサーリンク

南如水・記

 





1位 西郷隆盛49年の生涯!


2位 史実の真田幸村とは?


3位 長篠の戦い 注目すべきは…


4位 最上義光 名将の証明


5位 ホントは熱い!徳川家康


6位 意外と優しい!? 織田信長さん


7位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


8位 毛利元就の中国制覇物語


9位 伊達政宗さんは史実も最高!


10位 最期は切ない豊臣秀吉


注目! 史実の井伊直虎とは?



井伊家 井伊直虎 井伊直政 小野政次 龍雲丸
織田家 織田信長 濃姫 織田信忠 織田信雄 織田信孝
徳川家 徳川家康 結城秀康 徳川秀忠
豊臣家 豊臣秀吉 豊臣秀長 豊臣秀次 福島正則 加藤清正
伊達家 伊達政宗 伊達成実
最上家 最上義光 鮭延秀綱
毛利家 毛利元就 吉川元春
島津家 島津義弘 島津の退き口
真田家 真田幸村 真田信之
前田家
黒田家
北条家
細川家
仙石家
長宗我部家
武田・上杉家
浅井・朝倉家
立花&高橋家 立花宗茂
諸家
剣豪・武術・忍者
キリシタン ルイス・フロイス
合戦 桶狭間の戦い 長篠の戦い


-ロシア, 歴史・戦国NEWS

Copyright© BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) , 2017 AllRights Reserved.