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アラビアのロレンスが乗っていたブルーミント/ケンブリッジ・ニュースより引用

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イギリス 歴史・戦国NEWS

アラビアのロレンスがWWⅠで乗っていた車種特定! ロールス・ロイスのブルーミストだった

投稿日:

オートバイ好きで有名なアラビアのロレンス。
実は車好きでもあり、第一次世界大戦中にシリアのダマスカスで撮影された写真が遺されていますが、英国の歴史家が画像解析などから車種を特定しました。

ロールス・ロイスのブルーミストという車だったそうです。

今なおブランドとして存続している事も明らかになった格好で、改めて注目されており、ケンブリッジ・ニュースというサイトが報じています(2017年7月7日付け)。

 

魔改造しすぎて、どこのメーカーかわからなかったんだって

TOPの画像はダマスカス入りするロレンスの写真。助手席が本人です。
ラクダで入ったのでは無かったのですね。これ、英国のみならず世界的に有名なのですって。

ところが、軍用車として魔改造されてしまった事もあって、元の車種が分からないままとなっていました。

「ならば」とチャレンジしたのがフィリップ・ウォーカーという名前のリサーチャー。地元ケンブリッジの専門家や、アメリカの歴史家などからなる混成チームを結成し、特定に当たりました。

そうしたら、マンチェスターで製造されたロールス・ロイスのブルーミストである事がわかったのだそうです。

なお、車台番号も60985だと判明しています。つまり、6万台以上が生産されたとなりましょうか。

 

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当時から信頼性が高く、砂漠での戦闘に投入

さて、ロールス・ロイスと言えば今でも超高級ブランドとして知られていますが、当時も信頼性の高さで知られ、第一次世界大戦の勃発と共に戦場でも使われるようになっていたようです。

チームでは外交文書や戦闘詳報、工場での生産記録などだけで無く、ロレンスの遺族の文書などまで照合。ついに、ロレンスが軍用車として徴発していた事を突き止めます。

恐るべき調査能力ですが、それもその筈と言うか、チームに参加していたジェームス・ステジスカル氏は元CIAなのだそうです。

専門家がチョー本気出したって感じですね。

ドヤ顔のフィリップ・ウォーカー氏/ケンブリッジ・ニュースより引用

 

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来年2月には書籍化の計画が

当のウォーカー氏はロレンスに関する「ロレンス伝説秘話。アラブ革命を成し遂げた、忘れられた少数者」と題した著書を、来年2月に出版する予定です。

興味深いのは、ロレンスが乗っていた車の部品がカリフォルニア州に残っていた事でしょう。これも、今回の調査から判明したのですって。

「元の保有者を示す文書や車の部品などを私は見つけました。ロレンスはブルーミストから、こうした部品を注意深く取り除き、元のオーナーに小包で送付した事も突き止めました。その子孫がカリフォルニアに住んでいたのです」(ウォーカー氏)。

ブルーミストを示すプレート。ケンブリッジ・ニュースより引用

 

「国王陛下の名のもとに車を徴発します」と言うやいなや

ちなみに、ロレンスがアカバ攻略に成功したのは1917年7月6日。
つまり、記事の書かれた100年前です。それもあって、注目を浴びました。

同時に、車自体の歴史も注目されています。

まず、製造されたのは1909年。つまり、ロレンスが手に入れた時点でオーナーが何人もいた中古車だったのです。

最初のオーナーはフレッチャー・F・ランバート・ウィリアムスという人物ですが、購入後に、あのタイタニック号に乗船し、帰らぬ人になってしまっていました。
その後、ルパート・チャールズ・スコットという貴族が1916年に購入。更にアイリーン・ビリューという女性の車となります。このビリューがヒュー・ロイド・トーマスという男性と結婚。トーマスはカイロに外交官として赴任します。

ビリューのひ孫に当たるリチャード・ウェストン・スミス氏はカリフォルニアで健在でして、調査に協力していました。
そのスミス氏によると、次のような経緯があったそうです。

「1917年7月のある夜、曽祖父らは車で外出していたそうです。そうしたら、ローブをまとった男が近づき、『このロールス・ロイスはお二人のものですか?』と訊ねたそうです。『そうですけど』と曾祖母が答えると、男は自分がトーマス・エドワード・ロレンス少佐だと自己紹介し、『国王陛下の名のもとに、この車を徴発します』と言い出したのですって」

一族に伝わる話では、ロレンスは言うやいなや車を発進させていったそうです。

「曾祖母は、二度と車を見る事がありませんでした。しかし、数週間後に大使館宛に、車の部品の幾つかが送付されていると知らされました」(スミス氏)

……いくら戦時中とは言え、そこまでして良いのですかね。
と言うか、それってあり? もっとも、スミス氏は「いかにもロレンスらしいなぁと思っております」と寛容ですけど(汗)。

ちなみに、映画でアレック・ギネスが扮していたファイサル王子も車を保有しており、実戦で使っていたと、記事には書かれています。つまり映画のようにラクダで砂漠を縦横無尽に暴れまわっていた訳でも無さそう。
まだまだ色々と分かっていない事が多そうですね。

南如水・記

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【参考】ケンブリッジ・ニュース

 





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