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ローマ 歴史・戦国NEWS

ローマ帝国を滅ぼしたのは猛毒アンチモン!? 水道管に使用していたのがアダとなり……

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キリスト教の普及。
ゲルマン民族の大移動。
天然痘の流行。
瓶などに使われていた鉛による中毒。

隆盛を誇ったローマ帝国の滅亡原因と言えば、主に上記のような原因が挙げられます。

ホンマ、これだけ沢山の悪材料に囲まれながら、よもやあれだけ長く保てたものだと妙な?感心すらしてしまいますが、最近の研究によって新しい原因が指摘されているそうです。

火山噴火によって突如滅亡したポンペイの街から出土した水道管を調査したところ、鉛よりも毒性が強いアンチモンを水道管に使っていた事が判明。これも滅亡を早めたのではないかと論争を呼んでいるそうです。

Seekerというサイトが報じています(2017年8月17日付け)。

 

アンチモンの毒性がヤバすぎるがな!

まず、アンチモンがどんな物質なのか、ウィキペディア日本語版から引用させていただきます。

アンチモン化合物は古代より顔料(化粧品)として利用され、最古のものでは有史前のアフリカで利用されていた痕跡が残っている。
西洋史においてはドイツ・エルフルトのベネディクト会修道院長、医師、錬金術師であるバシリウス・ウァレンティウスが著したとされる『太古の偉大なる石』『自然・超自然の存在』『オカルト哲学』『アンチモン凱旋車』など「ヴァレンティヌス文書」にアンチモンの記述が見出される[2]。しかし、ベネディクト会の記録にはバシリウス・ウァレンティウスが存在したという記録はない。また、16世紀にテューリンゲンの参事官かつ製塩業者であるヨハン・テルデが編纂出版しているが、実際にはウァレンティウスは存在せず彼の著作であるという説がある。
『アンチモンの凱旋車』でワインより生じる「星状レグレス」と呼ばれる結晶が記述されているが、これは酒石酸アンチモンの結晶であると推定される。またアンチモンの毒性について「ヴァレンティヌス文書」で述べられているが、これに関連すると考えられる逸話に「ある修道会で豚にアンチモンを与えたら(駆虫薬として働き)豚は丸々と太った。そこで栄養失調の修道士に与えたところ、太るどころではなく死んでしまった。それゆえアンチ・モンク(修道士に抗する)という名が与えられた」というものである[3]。実際には11世紀頃にアラビアより錬金術が伝わった際にすでにアンチモンにアラビア語の名が与えられていたので、「アンチモン」という語の語源はアラビア語に由来すると考えられている。ギリシャ語で「孤独嫌い」を意味する anti-monos が由来とする説もある(単体で見つからないからという)。
日本最古の銅銭である富本銭(683年頃)に、アンチモンが銅の融解温度を下げ鋳造を易しくするとともに、完成品の強度を上げるために添加されている。
(中略)
「ヴァレンティヌス文書」などを始め古典的著作には毒性が認められてきた元素である。広く使われてきた結果、自然界への蓄積が進み、無視できないレベルに達していると指摘する識者もいる。
急性アンチモン中毒の症状は、著しい体重の減少、脱毛、皮膚の乾燥、鱗片状の皮膚である。また、血液学的所見では好酸球の増加が、病理的所見では心臓、肝臓、腎臓に急性の鬱血が認められる[8]。
この他、アンチモン化合物は、皮膚や粘膜への刺激性を有するものが多く、日本では毒物及び劇物取締法及び毒物及び劇物指定令によりアンチモン化合物及びこれを含有する製剤は硫化アンチモンなど一部の例外[9]を除いて劇物に指定されている。

いろいろな用途はありますが、一方で危険な化学物質である事がわかります。
その毒性について指摘する専門家は古くからいましたが、残念ながらローマ時代に気づいていなかったというのが今回の話のミソとなりましょう。

さて、今回の指摘は考古学者では無く、化学者。トキシコロジー・レターズという専門誌で発表されています。
しかも、従来から唱えられていた、ローマ人の健康を害していた主因とされてきた鉛説は間違っている可能性があるとまで指摘しているのですから、歴史的な発見になるかもしれません。

調査の対象となったのはポンペイの鉛の水道管の破片40ミリグラム。サザン・デンマーク大学のチームが調べていく内に、この水道管にアンチモンが使われている事が判明したのです。

当時のポンペイで供給される水道水には石灰が含まれていました。
このため内部に急速に石灰が付着し、結果として鉛の毒性から守っていただろうと、同大学のカーレ・ルンド・ラスムッセン博士は推定しています。なお、この方の専門は考古化学というジャンルだそうです。

「当時のローマ人の死因は、鉛ではなくアンチモンか、もしくは両方だった可能性がある。これはその最初の指摘となろう」
とはラスムッセン博士の言。
おぉ、凄い話だ!

ただ、博士はアンチモンは火山の近くで産出される場合があるし、他の遺跡から出土した水道管と比較検証しないといけないと、慎重な姿勢を見せています。
以下の画像が大学で使われた分析機なのだそうです。この機械で5982度の熱にかけて検出したのですって。

大学で使われている分析機器/Seekerより引用

 

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ポンペイ市民の健康状態に悪影響があったのは間違いない

ともあれ、当時のポンペイ市民に悪影響が出ていたのは間違いないだろうと、博士らは考えています。
具体的な症状としては、嘔吐や下痢、脱水症状が出ていただろうとの事です。

ただし、発症には数カ月から数年かかっていただろうとしています。
ポンペイの水道管のアンチモンのレベルは、致死量の半分もしくは1割程度だったからです。

だから、発症はジワジワとなっていたのではと見ており「毒薬とまでは言えないかも」としています。
今で言う「サイレント・キラー」という感じでしょうか。
ここらが鉛中毒とは違うのですって。

なお、重度になると肝臓や腎臓の機能を大幅に低下させるだけでなく、最悪の場合心肺停止になってしまうそうです。

 

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当時の人を笑っていられないよ

噴火による焼死もしくは圧死と、どちらが良かったのかという話でしょうか。
博士は、そんな不健康な水道水を摂取し続けた理由が分からないと不思議がっています。

しかし、その一方で「当時のローマ人を笑ってはいられないよ」と皮肉交じりの警告を発しています。
様々な専門家が警告しているのに、ファストフードが止められない人が多いでしょ、と言うのです。そらそうですな。

ちなみに、この大学では他にも様々な遺跡の出土品を化学分析しています。
最近では、デンマークの天文学者であるティコ・ブラーエの死因は水銀中毒ではない(髭から水銀が検出されていたので、そのような説が唱えられていたそうです)事を突き止めてもいます。

大学側ではイタリアの研究者とのコラボも示唆している模様ですし、詳細な結果が待たれますね。

南如水・記

ポンペイの悲劇~ヴェスヴィオ火山の噴火によって1万人の都市が一晩で消えた

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【参考】Seeker

 





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