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ドニゴール・ナウより引用

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第一次世界大戦で忘れ去られた中国人 その活躍を詳述した日記が書籍化される

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アイルランドのドニゴール州で、第一次世界大戦に従軍した兵士の残した日記から、「当時の西部戦線における中国人労働者の活躍」の様子が詳しく判明し、基礎史料として100年の時を経て書籍化されたそうです(上記の画像がその表紙)。

地元のドニゴール・ナウというサイトが報じています(2017年9月4日付け)。

 

勝利の夜明け「中国よありがとう!」

書籍の著者は、ジム・マウルトセイド。
第一次世界大戦で西部戦線に出征し、ソンムの戦いを経験していたそうです。

その方の残した日記を史料に、軍事史家のリチャード・ドハティー氏が監修し、世に問いました。

武将ジャパンの愛読者の皆様なら、
第一次世界大戦の塹壕は14万人の中国人が掘っていた!80年間封印された真実
という拙稿をご記憶かもしれません。

本書は、その詳細について調べたものでして、ドニゴール・ナウでは初等教育に使うべきだと絶賛しています。

 

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ソンムの戦い初日に負傷 仏へ飛んでCLCの担当に

著者のマウルトセイドは、アメリカのペンシルバニア州生まれ。
幼少期にアイルランドのドニゴール州のレターケニーに移り住みました。
ご両親が、こちらの人だったようです。

地元で育った後、13歳からロンドンデリーで働くようになります。
その後、第一次世界大戦では、あの有名なソンムの戦いに参加したものの、初日に負傷。重傷だったので、最前線で戦えない体となってしまいました。

それで召集解除かと思いきや、少尉に昇進し、今度はフランスへ飛び【CLC=中国人労働部隊】の担当となります。
召集前に接客サービスをしていた経緯があり、その辺の経験を買われたのかもしれません。

本人は絵心があり、中国人の様子に興味を示したらしく、多くのスケッチを残しています。
それが今回の書籍でも紹介されています。

 

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アイルランド駐在の中国大使も感謝

この書籍に対し、アイルランド駐在の岳晓勇・中国大使は次のように語り、此度の出版に謝意を評しています。

「大戦争、もしくは第一次世界大戦と呼ばれる、あの戦争は、人類に深刻な苦痛を残しました。中国に残されている歴史文書によれば、15万人近い中国人が集められ、欧州での労働に従事しました。彼らは【中国人労働部隊】(Chinese Labour Corps=略称CLC)として知られ、約2万人が戦争の勝利を見ずに命を落としました。欧州や全世界に平和をもたらしたという重要な貢献がほとんど忘れされてしまったのです」

ちなみに、前回の拙稿では「山東省出身者が多かった」と記しましたが、今回の書籍では、全体の3分の2だったとしています。

渡航にあたっては、道路の建設や塹壕の掘り方、戦車の掃除や遺体の埋葬などのマニュアルを与えられていたそうで。
中には、農作物の栽培方法まで書いてあったとの事ですから「飯は自前でね」という感じだったのでしょうか?
最前線から数キロの場所に配置されていたので、流れ弾に当たり死ぬ人が多かったようです。

また、疾病が原因の場合もあったのだとか。
劣悪な扱いを受けていたのが、今回の判明でも浮き彫りとなっている格好ですね。

「中国人労働部隊は約100年前に祖国に帰還しましたが、当時の中国は貧しくて弱い存在でした。その後、1世紀に渡るたゆまない努力などにより、中国は然るべき発展の道を見つけ、中国人の生活は劇的に変わりました。今では中国人はチャイニーズ・ドリームを自覚し、国の活性化のさなかにあります」
などと、再び同大使。…さり気なくプロパガンダ(苦笑)?

大使は館員ともども書籍を拝読なさったそうで「当時の中国人の置かれた苦境と、マウルトセイド氏の情熱ある人道精神あふれる筆致に感銘を受けました」と感想を述べています。

 

「忘れ去られた人の中でも、更に忘れ去られた人」

なお、中国政府は、こうした労働部隊の活躍ぶりを欧米で知ってもらおうと、「我々の記憶を確かなものに」と題したキャンペーンを展開中。
今回の書籍化に伴う記念イベントでは、キャンペーンの担当責任者であるスティーブ・ラウ氏を交えたトークショーを行っています。

従軍した中国人は「忘れ去られた人の中でも、更に忘れ去られた人」と呼ばれているからです。
記念碑もなく、戦後は本国に追い返され、数少ない記録も第二次世界大戦で消失してしまったのです。

ラウ氏は、英国でCLCを顕彰する施設を作ってもらうのがキャンペーンの目的の1つであるとしています。
亡くなられた方を思えば、それぐらい当然ですよね。
一刻も早い実現を願ってやみません。

南如水・記

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【参考】ドニゴール・ナウ

 





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