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けっこう疫病神だったりして(絵・くらたにゆきこ)

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週刊武春 豊臣家

ザビエルはスペインの送り込んだ侵略者!? キリスト教を広めるつもりがいつの間にか日本に感化され……

更新日:

 

この顔にピンと来たら110番。
日本の初代首相・伊藤博文の顔はわからなくても、ザビエルことフランシスコ・ザビエルを知らぬ日本人はおらぬだろう。歴史の教科書に出てくれば、小中学生の笑い必至No.1のハゲ。

フランシスコ・ザビエル/Wikipediaより引用

「アナタはー、神をー、信じマスカー?」
戦国時代の人々も、こんなザビエルの姿にコロリとやられ、キリスト教へと改宗していったのだろう。

しかし、である。
彼ら、スペインやポルトガルの宣教師を侮ってはいけない。
十字架を掲げ、わざわざ極東の地までやってきた神の使いは、キリストの愛を説くためではなく、アジアを植民地化するために帝国が送り込んだ先兵であった。
ただ、ザビエルたちは、愛すべきバカだった・・・。

 

他の宗教・宗派を認めない攻撃的特攻隊

ザビエルは侵略者の一人であった。
タチが悪いのは、彼らが本気で神を信じ、決して植民地化を狙っていたことではないことだ。
「キリスト教という世界最高の宗教をアジアに教えちゃうんだおっ( ^ω^) それでみんながハッピーなんだおっおっ( ^ω^)」

ザビエルたちは、固い誓いのもとに7人でイエズス会を結成し、他の宗教や宗派は認めず、攻撃的な布教を海外で展開した。この特攻隊的な宗教家たちは、植民地化政策を進めるスペイン帝国にとって、この上なく便利なため、積極的に活用されていたのである。

当初、イエズス会のザビエルたちは、インドや東南アジアで布教を始めた。が、先にきたイスラム教に邪魔されて大した成果はあがらず、そんなとき、極東の日本に「大学」があることを聞き及んだ。
大学とは、天台宗の比叡山延暦寺のことである。
「日本とかいう田舎にも大学があるんだっておっ( ^ω^) じゃあ、そこでバカたちを論破しちゃえばキリスト今日もイケちゃうおっおっ( ^ω^)」

かくして来日したザビエルは、戦国大名たちに受け入れられた。もちろん戦国武将たちはキリスト教なんかに興味はない。目的は鉄砲である。
特に、最初に彼らを認めた薩摩の島津は、貿易に期待を込めて、寺院の貸出まで行った。
そこでザビエルたちは、仏門の僧侶たちと交流を持ち、仏教の「大日如来」を唯一神と勘違いして、キリスト教の神様を「大日(だいにち)」と呼ぶことにした。

そしてヤツらは次第に本性を表す。

 

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薩摩を追い出され 比叡山で門前払い 何やってんだかw

ザビエルはいよいよ仕事にとりかかり、仏教徒たちを強引に改宗しようとした。

これがバカだった。
穏やかな僧侶たちをキレさせた上に、布教ばかりで貿易をおろそかにしたため、島津氏が激怒。キリスト教への改宗が死罪とされてしまったのだ。はるか遠くの海外からやって来て、いったい何してんだかw

ザビエル

瞳も頭もピカピカザビエル(絵・くらたにゆきこ)

慌てたザビエルは、次に京都へ向かった。
京都ならば、当初の目的である比叡山までも近い。さぁ、やったろかい!と鼻息荒かったであろうが、残念ながら延暦寺は異教徒の立ち入りを禁止。ワクワクテカテカしていたザビエルたちは、呆気無く門前払いを喰らうのである。

なんで事前に調べてねーんだ? バカかよ!
と、さまぁ~ず三村風にツッコミたくなるが、それがザビエルたちのイエズス会なのである。愛くるしいバカなのである。
京都では、天皇や将軍にも会えず、手持ち無沙汰で次に向かったのは、中国地方の大名・大内義隆。成果のあがらないザビエルたちは、もう死ぬ気であったのだろう。このとき天皇に献上予定だった時計などの宝物を大内氏に献上して、布教活動を始めたのだった。

行き当たりばったりとはまさにこのこと。
計画性ゼロである。

 

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気づけば自分が日本文化に感化されちゃって・・・ 

大内氏のもとで布教を始めて、ザビエルたちはようやく重大なコトに気づいた。
唯一神と思っていた大日如来も、仏教界の中では数ある仏の一つと気付き、「やばいよ、やばいよ、唯一神じゃないよ、コレやばい」と、急遽、神様のことを「デウス」と呼ぶことにした。

来日から2年ちょいで、信者の数は1000人ほど。
成果があがらなければスペインからのバックアップも進まず、他ならぬザビエル自身もこの頃には日本に対する見方をスッカリ変えさえることになる。
最初は「野蛮人に素晴らしい宗教を教えてやる」という上から目線だったのが、いつしか「文化、礼儀、作法、風俗、習慣はスペイン人に優る」とか「日本人ほど理性的な人たちは世界中であったことがない」と、逆に自分の方が伝道されてしまったのだ。
おいwww

もう、それは逆に仏教徒になっちゃったんじゃないの?とすら思わせる危うさ。
この後、イエズス会は、日本人を海外の植民地などに奴隷として売買していたのに協力していたことが豊臣秀吉によって問い詰められ、キリスト教(バテレン)禁止令が出されたのだった。

人身売買にザビエルが関わっていたのか? おそらく彼は直接的には無関係であっただろう。それが愛すべきカッパ禿、ザビエルなのである。
※ただし、南蛮の奴隷商人が日本とマカオの海路を結び、頻繁に人身売買を行っていたことは事実であり、これをザビエルが完全に知らなかったとは考えにくい……。

川和二十六・記

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