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戦国の銃撃戦!火縄銃のスペック大解剖!!

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弓矢による矢合わせ、刀槍による白兵戦、騎馬による突撃…そのような戦国時代の伝統的な集団戦に革命を起こす兵器が登場しました。

そう、「鉄炮」です。

軽装の歩兵が重武装の騎馬武者を一撃で沈黙させることのできる鉄炮は、恐るべき新兵器として全国に広がり、やがて軍団の中でも鉄炮隊が標準的に編成されるようになっていきます。

そこで、火縄銃とは実際にどのくらいの威力があったのか、そのスペックを徹底解剖してみたいと思います!

以下、学習研究社の『図説・日本武器集成』に掲載されている実験結果を中心にして記載します。

 

〇射程距離・命中精度

口径約8mmの火縄式先込銃を用いて、30m先の約160cmの武将型の標的を狙撃する実験では、発射数5発のうち全弾が標的胸部に命中。50mに距離を伸ばした状態でも5発中4発が命中、なおかつ着弾点は直径約30cmの範囲内におさまるという高い命中精度が実証されました。実際の戦場では標的もひとところに留まるわけではなく、射撃の技量に関する個人差もあるため一概にはいえませんが、火縄銃が優れた狙撃性能を持っていることが示されました。

射撃の際に仰角をつけた状態を含むと、火縄銃の最大射程距離は500~700mともいわれていますが、有効射程距離としては50~100mほどと考えられています。

 

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〇威力

口径約9mm、火薬量3gの設定での貫通力実験では、距離30mからの射撃で厚さ24mmのヒノキ合板を貫通。厚さ1mmの鉄板を距離50mから貫通、これを2枚重ねた状態のものは貫通には至らなかったものの着弾の衝撃で2枚目の鉄板が円形にめくれ上がるほどの威力を示しました。また、同じく50mの距離から厚さ48mmのヒノキ合板を撃つと四分の一ほどまでを、木繊維を断ち切るようにして食い込みました。

これらの結果から、火縄銃は近距離において非常に強力な破壊力を有していることが分かります。その理由としては、火縄銃の弾は硬い金属などでコーティングされていない鉛の丸玉で、現代でいうところの「ソフトポイント弾」に相当し、なおかつ弾丸の初速が480m/sにもおよび、現代の拳銃よりも速いという点が挙げられます。

十分に引き付けた状態で放てば、甲冑も用をなさなかったと考えられます。

 

〇運用

火縄銃の実際の運用において取り沙汰されるのは、その連射性の低さにあります。

銃身の先から火薬と弾を押し込むため、どうしても一発撃った後の次弾の装填に時間がかかってしまうのです。

現在にも伝わる古式炮術の手順に則って号令をかけながら射撃する場合、弾の装填から発射まで通常約1分ほどかかるといいます。ただし、集団での用法を無視して各個に装填を行えば、熟練者であれば20秒前後で射撃が可能となるといいます。

装填時間の短縮を目的として、「早合(はやごう)」と呼ばれる弾と火薬を紙で包んでワンセットにした簡易薬莢ともいえるものが使用されていたことが分かっています。

このようなアイテムと熟練の技で、単発式でありながらも集団戦においては可能な限りの速射性を追求したのでしょう。

日本では鉄炮を扱う技は「炮術」として武術の1ジャンルの地位を得るに至りました。

狙撃の方法や射撃のフォーム、銃器の製作から火薬の調合までを含んだ幅広い知識と技術が求められ、時代と共に戦場ではなくてはならない術の一つとなっていったのです。

それらの古式炮術は「古武道」として現代にも受け継がれており、「關流炮術(せきりゅうほうじゅつ)」、「森重流砲術(もりしげりゅうほうじゅつ)」、「陽流砲術(陽流砲術)」などの演武を拝見することができます。




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