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十数年前まで日本国内でも「拉致なんてない」と言っていた…今度こそ完全解決を

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1977年の横田めぐみさん失踪事件から今年(2014年)で37年、ようやく、北朝鮮との拉致被害者を含めた日本人残留者の調査が開始されることになりました。

 

無論、拉致を手掛けた実行犯が最も憎まれるべきではありますが、ほんの十数年前まで日本国内では、拉致被害を訴える人たちの主張を「根拠のないもの」と言い切る一部の言論人の風潮がありました。

岩波書店の「世界」という雑誌の2001年2月号に、当時、東京大学教授だった和田春樹先生(現・名誉教授)が投稿された「『日本人拉致疑惑』を検証する」という記事が掲載されています。

 

和田先生の検証は、推理小説的な推論を積み重ねた実に面白いもので、当時、北朝鮮による拉致を主張していた朝日放送の石高健次ディレクターや評論家の高世仁さんらの発言などを取り上げて、自説を展開されておられます。

 

そして、拉致疑惑のもたれている被害者らのうち、

 

横田めぐみ事件については、

“横田めぐみさんが拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことが明らかである”

 

久米裕事件についても、

“疑惑は濃厚だが、日本の警察が国外移送拐取罪で立件しなかった以上、行方不明者として交渉するほかない”

 

蓮池事件ら、3組のアベック誘拐にいたっては、

“直接的な証拠がな”い以上は、“行方不明者として交渉するほかない”

 

…としたうえで、“拉致事件として問題にしうるのは、辛光洙事件一件のみ”と結論付けています。

 

無論、一定の留保を付した結論ではあるものの、翌年(2002年)9月に、当時の小泉純一郎首相が北朝鮮を訪問して、上記のいずれの疑惑についても、北朝鮮の関与があったことをほかならぬ金正日総書記自身が認めたことは周知のことです。

 

もともとソ連研究者でいらっしゃった和田先生が、ソ連崩壊後に北朝鮮研究者に転身されて、北朝鮮に対する一種の幻想を抱いていらっしゃったであろうことは想像できるのですが、日本の左翼思想に強い影響力をお持ちであった先生が、ことに拉致問題に対してなされた発言に対してこれまで明確な総括をなされなかったことは、その他の研究者としての発言の説得力と信憑性を失わせることになりかねず、残念なことではありました。




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各種の報道によれば、早ければ今年(2014年)8月にも日本人に関する最初の調査結果が示されるのではないかとのこと、一日も早く、一連の事件が解決することを願ってやみません。

 




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