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週刊武春 アメリカ

1929年のシカゴでのアル・カポネの大虐殺とは

更新日:

ロマンチックなバレンタインデーはいかがでしたか。血なまぐさい話で申し訳無いのですが、1929年の2月14日、シカゴでギャング7人が殺される事件が勃発。当時のアメリカ国民を戦慄させました。

デン・オブ・ギーク!というサイトで、当時の様子を特集(2015年2月13日付け)していますので、紹介してみましょう。なお、リンク先にはグロな画像がある事をお断りしておきます。

 黒幕は有名なアル・カポネ

事件から遡る事5年前の1924年11月10日、有名なアル・カポネと手を結んでいたダイオン・オバニオンというギャングが、シカゴの自らの経営する花屋で客に成りすましたギャング(フランキー・イェール、ジョン・スカリーゼとアルバート・アンセルミ)3人によって射殺されています。黒幕は、表向きは手を結びながら裏で酒の密売を邪魔されていたカポネだとされています。

以後、シカゴのギャング同士の抗争が続き、それに幕を引く格好となったのが、この聖バレンタインデーの虐殺だったのです。

 

現場となったシカゴのクラーク通り北2122の倉庫は、当日朝から大変寒く、そこに集まっていた7人の男に警官5人が近づいた事から火蓋は切られました。

 

男達はバグス・モランという小物のギャング一家のメンバー(後述しますが、堅気の人間も何人かいました)で、カポネと抗争していました。まだ禁酒法の時代で、密造アルコールを巡るシノギが激烈だった頃。メンバーらは密造ウィスキーを倉庫で受け取る手筈だったのですが、そこに警官が来たものですから摘発にあったのだと観念し、言われるままに手を挙げて壁に並びました。

 

ところが、警官らは偽者でした。サブマシンガンや散弾銃やリボルバーを取りだし、100発近い銃弾を撃ち込み、全員を射殺したのです。ギャング抗争史上最悪の事件となったのは言うまでもありません。

 

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その日、カポネはフロリダにいた

 

事件を知った当時のアメリカ人の多くが、黒幕はカポネだろうと思いました。しかし、本人は当時フロリダにいました。

 

一見アリバイが成立していそうな感じですが、背後関係は真っ黒でした。上記のオバニオンの縄張りを受け継いだのが、カポネのライバルのハイミー・ウェスというギャング。このウェスが1926年10月11日に本拠としていた古い花屋で暗殺されると、後を継いだのがモランだったのです。

 

そんな経緯があったものですから、モランはカポネを「ケダモノ」と呼ぶなど、犬猿の仲でした。モランはシカゴのマフィアを代表するジョー・アイエロと結託し、カポネの部下だったパルクァリノ・ロロルドを1929年1月8日に射殺していました。つまり、事件の直前の抗争事件だった訳です。「報復だったのだろう」と、当時の人達が考えたのも無理からぬ所があります。

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 まんまとおびき出された挙げ句…

 

カポネ側は、シカゴの大通りに面したアパートの住人を調べ上げ、モランの仲間を特定します。そして、そうした仲間にこう告げます。「デトロイトのパープル・ギャングから強奪したウィスキーを、ノース・クラーク通り2122の倉庫に持っていくぜ」と。この倉庫は、モランの友人の1人であるアダム・ヘイヤーという人物の保有でした。

サイトより、その倉庫の写真を引用させて頂きます。

この倉庫は、モランが本部代わりにつかっていました。そこに午前10時半、偽警官が急襲したのです。サイレンの付いた本物ソックリのパトカー(キャデラック)でやって来たものですから、メンバーは完全に騙されてしまいました。

 

そうして凶弾に倒れてしまった中にいたのが、ピーター・ゴッシー・グーゼンバーグと弟のフランク・フック・グーゼンバーグ。フランクはモランの用心棒を務めていました。また、元金庫破りで、倉庫の管理をしていたジョニー・メイという男と、モランの義理の兄弟に当たるアルバート・カチェレクとアルバート・ウェインシャンク、そしてアダム・ヘイヤーらも犠牲者となってしまいました。この他、モランの為に働いていたものの、堅気だった男性と眼鏡屋ラインハルト・シュヴィマーという方(ウィキペディア日本語版によると、モランの知りあいで、たまたま前を通りかかったらしい)が命を落としています。

 

なお、モラン本人は事件当時寝ており、難を逃れたとの事です。

 

 完全犯罪とはいかず、カポネの枕元には…

 

さて、カポネの部隊は、幾つかヘマをやらかしていました。敵のアタマであるモランを血祭りに上げられなかったこともそうですが、逃げる所をモランの部下であるテッド・ニューベリーに目撃されているのです。また、フック・グーゼンバーグは撃たれたものの、即死ではなく、駆けつけた本物の警察官に「誰に撃たれた?」と訊ねられています。この時、虫の息で「心当たりなど無ぇよ」とは言ったものの、シカゴの街では「アルバート・アンセルミとジョン・スカリーゼとジャック・『マシンガン』・マクガーンの犯行だろうさ」との噂が見る間に広がってしまいました。いずれもカポネの部下でした。

 

さて、カポネは事件当日にフロリダのパーム・ビーチで休暇(ギャングでも、そういうのを取るんですね)中でして、直接殺してはいないという意味で、アリバイは成立していました。

 

当然、警察の捜査は執拗を極めたのですが、尻尾を掴ませませんでした。その代わりというか、同じ年に銃の不法所持の罪でペンシルバニアの刑務所に入れられます。もっとも檻の中からシノギの指示を出すなど、VIP待遇だったそうですが。

 

一方、娑婆に戻ったら復讐してやろうと、殺されたカチェレクの身内がカポネをつけ回すようになりました。また、カチェレク自身もカポネの枕元に幽霊として現れ、本人を苦しめたそうです。ちなみに、マメなのか、他も苦しめてやろうと思ったのかは不明ですが、カポネの運転手の枕元にも立つようになり、怖がらせたとの証言が残っています。

 

なお、現場となった倉庫は1967年に取り壊されました。ただ、撃たれて血がこびりつくなどした壁のレンガは、その後カナダ人の実業家が買い取り、ギャングをテーマにしたバーの壁として第二の人生を歩んだそうです。悪趣味ですね。もっとも、店は流行らなかったらしく、更に別の人手に渡った模様ですが、それが誰なのかが分かっていないとの事。サイトでは「お心当たりのある人は、上からセメントを塗っておかれた方がよろしいですよ」と、ご丁寧に?忠告しています。

 あのシカゴ・トリビューンが大特集

 

今回は幾つかおまけを。以前紹介した「これ特定秘密じゃないの?犯罪史上の著名犯がズラリ並んだアプリが無料公開!」という記事でも紹介した、1920年代から30年代にかけてのシカゴ近辺の犯罪の写真をアーカイブ化したシカゴ・トリビューンが、この事件の関連写真を大特集しています。HPはこちらです。

 

これによると、ニューベリーだけでなく、アルフォンス・モーリンという堅気の女性(倉庫の真向かいに住んでいたそうです)に、警察官に偽装したカポネの部下が出てくる所を、ジャネット・ランデスマンという女性ともども目撃していたそうです。

 

そして、犯行の6日後に、こういうお手紙を受け取っていたとの事です。

 

「口をつぐみ続けておきな」("keep your mouth shut.")。

 

翌月、モーリンさんは引っ越してしまったそうです。

 

(((((((( ;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル

 

おまけその2。

 

これだけの悪行をしでかしながら、それぞれのギャングの墓は立派だったりします。と言うか、良く建立を許されたなぁって感じが(脂汗)。

 

アル・カポネ研究家のサイト「MASSACRE VICTIM'S STATISTICS」によると、カポネに恨み骨髄だったカチェレクの墓は、こんな風だそうです。

image008

 

一方、フランク・フック・グーゼンバーグの墓は、こんな感じです。

image010

 

簡素ながら、立派な作りですよね。気の毒なのが、通りがかったばっかりに巻き込まれたラインハルト・シュヴィマーさんの墓は、これ。

image012

堅気なのに、一番金がかかってなさそうな作りですね。思えば、他のギャングって、儲かっている絶頂期に死んだ事もあって、それなりに金があったんでしょうね。その点、この人は…(涙)。

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