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週刊武春 欧州

バイキングとイスラム世界が直接交流していた事を示す指輪がスウェーデンで発見

更新日:

北欧の海洋民族バイキングがコロンブスに先駆けて南北アメリカ両大陸に到達していたのは歴史好きの間では有名ですが、その遠征能力の高さを示す証拠がスウェーデンで見つかり、話題になっています。テックタイムズが報じています(2015年3月19日付け)。

アラビア語で「アラーに」と書かれていた

バイキングが活躍したのは6世紀末から9世紀初頭だとされています。日本だと飛鳥時代から平安時代に被りますね。
この指輪が出土したのは19世紀末。スウェーデンの首都、ストックホルムから西に25キロ離れたビルカという街で見つかっていたそうですから、お膝元での出土という訳ですね。

長らくストックホルムの歴史博物館に収蔵されていたのですが、何が書かれてあるかは謎でした。

それを解いたのは最新テクノロジー。複製品を走査型電子顕微鏡とエネルギー分散型X線分析にかけたところ、何とアラビア語で「アラーに」と書かれていた事が分かったので、関係者を驚かせる結果となりました。

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9世紀に直接交流があった

9世紀の地層から出土し、木製の棺桶から見つかりました。棺桶にはブローチとハサミ、衣服なども入っていたそうです。こうした事から、女性の遺体だろうと推定されています。指輪はノーマルサイズで、ピンクもしくはバイオレットの石が付けられていました。それに、謎の文字が彫られていたという訳です。
調査から、リングは含有度の高い銀を使った合金である事が分かりました。

また、アメジストだと思われていた石は色ガラスだった事も判明。鋳造の痕跡が幾つかあった事も分かりました。どうやら、細工師から女性本人に渡るまで何人もの人を仲介させなかった節があるそうです。つまり、直接オーダーだった可能性があるのですね。

それ以上にハッキリしたのが、この指輪によって当時のバイキングとイスラム世界とが直接交流していた事でしょう。

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 ガラスは安物じゃない

さて、賢明な武将ジャパンの読者の皆様は、次のような疑問を抱かれるかと愚考しております。

「銀が含まれているとは言え、合金でしょ。その上、色ガラスって、安物じゃないの?」

ごもっともな疑問ですね。実は9世紀当時のスウェーデンでは、ガラスは輸入に頼る高価な材料であり「今のように価値の低い材料ではない」と研究者は指摘しています。「バイキング時代にスカンジナビアがイスラム世界と直接交流していた事を示す実証となったのが、ビルカの出土品の研究の重要な点だ。したがって、当時の指輪に関する知識を向上させるだけでなく、それが作られた歴史的背景についての我々の知識を高める手助けとなった」と、研究者は結論づけています。

「バイキング時代の欧州でアラビア語の書かれた指輪が出土した例は数える程しかない。ビルカの指輪はスカンジナビアでの唯一の例」(研究者)だったそうです。また、アラビア語については、「今までは認め印付きの指輪として理解されていた」(同)そうで、色んな意味で研究の進展となったのでしょう。

ちなみに、考古学とは別に、走査型電子顕微鏡の業界でも話題になっていたようで、専門サイトで紹介されています。2つの業界にとって、実りある結果となりました。

ひょっとして、こういう事例が他にもあるかも知れませんし、分からないようなら走査型電子顕微鏡を使って見る?

南如水・記

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写真はテックタイムより引用





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