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タイタニック号/wikipediaより引用

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週刊武春 中国

中国の汚職疑惑であのタイタニックの引き上げに赤信号?

更新日:

中国での汚職と言えば、その桁外れな金額に唖然とさせられます。その点、今回は100万ドルと少額?なのですが、この武将ジャパンからすれば気になる展開に。疑惑の当事者が、あのタイタニック号の引き上げの権利を持っているからです。中国人って、タイタニックが好きだね、いやホント。

香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙が報じています(2015年9月2日付け)。なお、この新聞は、NSAのデータ暴露で有名になったエドワード・スノーデン氏の香港での潜伏先を突き止めてインタビューに成功するなど、アジア屈指のクオリティ・ペーパー。そんな新聞の報道ですので、東●ポみたいな話では無さそうです。

疑惑の主は現役女子大生

疑惑を報じる同紙のサイトの写真を引用させて頂きます。赤い服を着ている女性が汚職疑惑の中心人物です。リンダ・チンという名前。しかも現役女子大生で、カナダ在住です。で、この女性が親父さんのマイケル・チン氏(まだ逮捕はされていないらしい)の疑惑が発覚する数週間前に、100万ドルをタイタニックの引き上げを行おうとしている会社に渡していたのですって。サイトから写真を引用させていただきます。

 

渡した先は2社。プレミア・エクスヒビションズという会社とダイノキング・テックという会社。前者はナスダックに上場しています。話題を呼ぶ展示興行を行っている会社らしい。しかも、YouTubeの公式チャンネルを見ると、タイタニックの沈没場所を特定しているようです。

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父親の疑惑発覚1か月前にタイタニック引きあげの権利を購入

初めて知ったぞ!
なお、プレミア社はタイタニックの引き上げ権利を持っているのだそうです。ちなみに、後者も似たような事をしているカナダの会社でして、恐竜展などで稼いでいます。今年4月に合併したのですって。サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が調査したところ、リンダ氏がプレミア社に金を渡したのは4月2日。その後1ヶ月も経たない内に、父親の疑惑が発覚します。

この入金は、アメリカ証券取引委員会に記録されていました。先にも書きましたが、プレミア社がダイノキングと合併した際の記録の中に、リンダ氏の会社名が記載されていたのです。ダイノキング社に投資していたようですね。
プレミア社側は、ポスト紙の取材(1週間何度も問い合わせたらしい)に答えませんでした。同社が合併のプロセスでリンダ氏の会社の存在に気づいていたかは不明だそうです。

しかも、100万ドルつぎ込んでから左前になっているらしい

タイタニックに絡んだからか、あるいは女子大生の100万ドルのせいかは不明ですが、プレミア社の株価は現在低空飛行を続けているとの事です。そしてと言うか、またしても中国系と思しき名前が。バオというカナダのバンクーバーを拠点とした事業家が買収を提案した事が理由の1つらしい。で、このバオという人物がリンダ氏の会社の代理人として活動しているそうです(アメリカ証券取引所の開示資料による)。なお、このバオ氏は多忙を理由にポスト紙の取材に答えていません。それどころか、リンダ氏の会社の名前を出した途端に電話を切ってしまったそうです。

ちなみに、ダイノキング社の弁護士は「今回の合併作業は完了しておらず、コメントは差し控えたい」としています。ところが、プレミア社に言わせれば、8月に合併は完了している筈だとの事。何だか怪しげな展開ですよね。

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父親は中国政府の「お尋ね者100人」リストに

なお、リンダ氏の父親ですが、中国政府が今年4月から開始しているオペレーション・スカイネットという汚職撲滅運動の一環として「お尋ね者100人」に選ばれているそうです。こちらでは「チェン・ムヤン」と言う名前での手配でした。その後、ポスト紙で調べたところ、バンクーバーのデベロッパーとして活動しているマイケル・チン氏と同一人物である事が判明しました。下にマイケル氏の写真をサイトから引用させていただきます。

目下の容疑は着服と、違法取得金の移送(つまり、この100万ドルを含む訳です)の隠蔽。両方とも、本人は否定しています。ポスト紙も、この記事の書かれた時点ではリンダ氏の行為ともども違法性があるかどうか断定はしていません。ちなみに、2人とも取材には答えず、弁護士に委ねているとの事です。

アメリカ証券取引所の資料を見る限りでは、リンダ氏の投資は総額の12%になっていました。その後、返金された節はありませんが、代理人のバオ氏に合併した新会社の株式が交換の形で渡される予定です。

また、これとは別に、カナダのブリティッシュ・コロンビア州(バンクーバーのある州です)の証券取引所に4月15日付けで提出された資料によると、リンダ氏の会社の連絡先として「チャン・リン・チン」という名前が記載されていました。この書類にはプレミア社の暫定CEOを務めるミッチェル・リトル氏の署名が入っていますから、鍵を握る資料の1つと言えましょう。で、このチン氏の電話番号が以前マイケル氏の使っていたのと一致していたそうです。

また、リンダ氏の中国語(広東語)での名前をカタカナ化しますとチャン・リン・チンになるとの事。この書類に記載されたプレミア社の連絡先として書かれていた、ドン・ワイヤント氏は、この親子の汚職について知っていたかどうかは名言を避けています。怪しさ満載!

渦中のマイケル氏はカナダに亡命申請

サイトから引用させて頂きます。これがバンクーバーの書類でして、赤丸部分が疑惑の箇所なのだとか。

なお、渦中のマイケル氏はモ・イェン・インターナショナル・エンタープライズ社の社長兼CEOを務めています。手がけたプロジェクトの1つに、バンクーバー国際空港近くに2017年にオープン予定の国際貿易センターなどが挙げられるそうです。いわゆる太子党と呼ばれる、中国共産党の有力者の息子さんでして、父親は河北省の総書記を務めていたチェン・ウェイガオ(2010年死没)。このウェイガオ氏は汚職をしていたとして2003年に党を除名されています。

親の背を見て「ああはなりたくない」と思えば良かったのに、そうでは無かったらしく、かれこれ10年以上も当局にマークされていたそうです。そんな本人はカナダに亡命申請をしていますが、拒否されているのだとか。一方のリンダ氏は2004年にカナダの市民権を得ています。

と、映画「タイタニック」に負けるとも劣らない?スリリングな展開ですけど、仮にこの金のせいで合併がオジャンになったら、引き上げはどうなるのでせう(汗)。

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