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日本史悪ミシュラン 鎌倉・室町時代

人妻大好き黒執事・高師直は★4つ 家臣の妻の風呂を覗いてコーフン止まず自殺に追い込む

更新日:

 

高師直は鎌倉末~南北朝時代の武将で、足利尊氏の執事です。

尊氏の側近として鎌倉幕府を倒すのに多大な功績をあげており、武将としても優秀でした(楠木正成の息子にも勝っている)。

それがなぜ悪ミシュランに?

理由は、今までの価値観を軽視するばかりか権力を握って横専を働き、そしてここからが大事なのですが、「笑えるくらいの女好き」だったからです。

早速、ミシュランして参りましょう。

従来は足利尊氏とされていた騎馬武者像ですが、近年は高師直では?という説が/wikipediaより引用

 

両統迭立から南北朝へ 足利尊氏は室町幕府を開く

ときは鎌倉末期。皇室の跡目争いがあり、調停に入った鎌倉幕府が『大覚寺統と持明院統から10年交代で天皇出してね』という策を打ち出しました。いわゆる「両統迭立」というやつですね。

ここで天皇を続けたくなった大覚寺統の後醍醐天皇が、足利尊氏などを使って鎌倉を倒幕。しかし、後醍醐天皇の政治(建武の新政)は公家優先で武士たちの不評が募り、最終的には仲違いした尊氏に対して討伐令を出します。

一方の尊氏は、持明院統の上皇より宣旨をもらい『こっちも官軍だ!』と後醍醐天皇側を打ち破って天皇を擁立します。これが北朝です。

んでもって吉野に逃げた後醍醐天皇も負けじと『いやいや、こちらが天皇だ!』と南朝を成立したのが、南北朝時代の始まりでした。

そんな状況の中、北朝の天皇から征夷大将軍の任を頂き、尊氏が開いたのが室町幕府です。かなりザックリとした説明ですが、流れとしては大きくは間違っていないでしょう。

 

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きまじめ直義ブッチキレ! 兄弟喧嘩がおっ始まる

室町幕府の成立には、尊氏の弟・直義(ただよし)も多大な貢献をしておりました。

将軍・尊氏さんはカリスマ性はありますが、わりとノホホンとした性格で実務には向いておらず、しっかり者で真面目な弟が政治部分を担当していたのです。別に南北朝の体制に合わせたワケではないでしょうが、足利も二頭体制だったんですね。

実際、足利幕府もここまでは問題なかったのです。

ヤバいのは、これまた幕府成立に多大なる功績のあった高師直が口出しするようになってから。直義と師直の関係は急速に悪化し、遂には尊氏vs直義の壮大な兄弟喧嘩の引き金となってしまいます。

どんだけ凄まじかったって、直義が南朝側に裏切ってしまうほどの仲違いで、後に「観応の擾乱」と呼ばれるほど激しい兄弟喧嘩権力闘争でした。

問題は、高師直がここで行った悪行です。マジメな直義は、師直の横暴さに耐え切れなくなったのですが、一体、どんなことをしたのか?と申しますと……。

・配下の者から恩賞が足りないと言われ→近くの公家や寺から、you、奪っチャイナ!
・悪いことして領地を没収されたよ!と子飼いに言われると→見て見ぬふりしとくから、将軍家は無視して領地にしとけ!

権力・武力を背景に好き放題。更には天皇家に対しても不敬の極み発言をしでかします。

・「京都に王(天皇)とか居るけど面倒くせー。どうしても王が必要なら木か金属かで作って、ミカドはどこかに流し捨てればいいじゃん」

うーん、いくら700年ほど前の話でも、畏れ多すぎてツッコミできまへん。

師直の悪行は、南朝を攻めた際にも色々とやらかしております。まずは……。

・男山八幡を焼き払う

寺社仏閣が崇拝されていた時代に、これもかなりの悪業でした。かように倫理観から外れたことをする武将を『バサラ大名』と呼びぶのは豆知識として覚えておくとよいでしょう。

一方、こちらは源頼朝さんとしてお馴染みですが、足利直義との説が有力になってきまして、ややこしや……/wikipediaより引用

 

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家臣の美人妻をお持ち帰り 極めつけは風呂を覗いて……

では本日のメインデッシュ『女好き』へと参りましょう。

権力を傘にオンナを漁りまくる師直さんは今出川のお屋敷に住み、京都のそこかしこに囲っておりました。

皇族や公家の姫にも手をだします。太政大臣の妹にまで手をつけてしまう始末。さらには恋敵の家を焼いたりもしますし、家臣の妻が美人であればお持ち帰り――と殺されても仕方のないレベルではっちゃけます。

極めつけは塩冶高貞の妻にロックオンした話でしょうか。彼女が美人と噂を耳にした師直は

・吉田兼好にラブレターを代筆させる

残念ながらこの手紙は読まずに送り返され、兼好法師は師直亭に出禁になったそうです。おいw

それでも諦めるタマではなく……。

・せめて顔が見たいと風呂を覗きに行く

その結果、夫人の美しさにドギャーン! 惚れます。やばい、これはタマラン。どうにか略奪愛したいんや! と、思ったところで……。

・「尊氏さん、塩冶高貞が謀反を企んでますぜ?」

讒言の結果、塩冶高貞とその妻は自殺へ追い込まれてしまうのでした。

 

 

もうここまででお腹いっぱいですが、この塩冶高貞の妻に横恋慕した話が意外な形で世に広がります。

江戸時代に人気を博した『仮名手本忠臣蔵』です。

忠臣蔵って、あの赤穂浪士の討ち入りの?

そうです、あの忠臣蔵です。高師直と忠臣蔵は一見関係ないのですが、実は江戸時代は大名家が絡んだ話を実名で本や劇にするのはアウトでした。

そこで舞台を元禄年間から室町にワープさせ、浅野内匠頭→塩谷判官高定(塩冶高貞)、吉良上野介→高師直に起き変えて忠臣蔵のストーリーを構成したのです。

足利尊氏の弟、直義の餐応役だった塩谷高貞が、彼の妻に横恋慕した高師直に暴言を吐かれ切りつけて塩谷家はお取り潰し、高貞は切腹。塩谷家の家老だった大星由良助・・・おおぼしゆらのすけ(笑)が浪士とともに高師直の屋敷に討ち入り敵討ちというお話です。

とにかく「事実に基づいたフィクション」の大ヒット作で女と金に汚い悪役にされたわけですから、もう悪人イメージはバッチリ定着。実際に悪いこといっぱいしてるから仕方ないんですけどね。

忠臣蔵では、大星らに討ち取られた師直ですが、実際の人生はどうなったのでしょうか?

これが結構、悲惨な最期でして。

直義との争いの最中に、和睦として出家。その護送中に恨みを買っていた人物に襲われて、一族郎等惨殺、挙句の果てに首のない本人の胴体は川に捨てられた、と……やっぱり悪いことはするもんじゃありませんね。

 

【本日の悪ミシュラン・高師直】

悪人度  ★★★★☆
影響力(権力)★★★★☆
女好き度 ★★★★★

高師直

イラスト・文/馬渕まり(忍者とメガネをこよなく愛する歴女医)
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【編集部より】

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【参考】

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高師直/wikipedia 足利直義/wikipedia

 





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