スカーレット感想あらすじ

スカーレット8話あらすじ感想視聴率(10/8)女にも意地と誇りはあるんじゃあ〜!

これが草間流柔道です

このあと、陽子が柔道着を抱えて川原家へ。マツが仕立て直しをしていました。

「マツさんは器用やから助かるわ〜」

陽子が褒めます。
公式サイトを見ればわかるっちゃそうですが、マツは育ちがええんやね。お裁縫もきっちり習ってきたと。

やっぱり川原夫妻の馴れ初めが気になる。マツの実家とは絶縁関係ですが。

喜美子は早速柔道着を着ています。

「お母ちゃんこれでええの?」

「ええんちゃう」

喜美子はウキウキしながら、直子にもやるのかと尋ねますが。

「やらん。柔道なんかつまらん」

即答して、おやつ食べとる。
直子ちゃんもええ味出しとる。父母双方に似ていない気がします。性格は祖父母ゆずりですかねえ。

母・富子に連れられて、黒岩のガキ大将習うそうですよ。

「やったるでえー!」

そう喜美子とガキ大将が、睨み合っていてかわいい。

このあと、道場へ。

「僕が君たちに教えたいのは、勝つか負けるかではありません。柔道という武道を通し、本当のたくましさとは何か、優しさとは何か、本当に強い人間とはどういうことか。そして人を敬うことの大切さを教えます。これは草間流柔道です」

そう語る草間宗一郎。
佐藤隆太さんの誠意を生かした配役ですね。

終戦後は、GHQが武道教育を禁止しておりました。
太平洋戦争で発揮されてしまった、誤った武士道の根底に武道があるとみなされたからなのです。

まぁ、信楽の田舎やし、個人やし。ええんちゃう?

そこを考えて、草間流柔道は何なのか。
そこも考えたい。

柔道の達人である宗一郎が、暴漢に殴られるままだった。彼は本当に、心が傷ついてしまっていた。

その彼が心に栄養を取り戻す様が、見えてきました。
栄養があればこそ、周囲に気遣いができる。翻訳の仕事だけでは取り戻せない、何かを得たとわかるのです。

まずは道場掃除から。
宗一郎は子供たちに告げます。

「あのぉ〜」

ここへ、赤いコートの熊谷照子様が登場します。

喜美子は驚きます。

「照ちゃん、柔道やるの?」

「やったらあかん?」

でた。めんどくさい照ちゃんやで。
家の人か周囲に、どうしてあんなことをするのかと言われたのかもね。

「ううん、ほな一緒にやるか!」

「ええよお!」

「やるでぇ〜!」

「せ〜の!」

照子ちゃんも心の栄養を得たい。
信作へのアプローチということも当然あるのでしょうが、心の底から喜美子が好きなんでしょうね。

自分をお嬢様扱いしないで、本音をぶつけてくるから。
このお姫様には、そういう友達が必要だったんでしょう。

周囲は困惑し切っているかもしれない。けれども、照子はこれがブレイクスルーになるかもしれん。
ただのお姫様から、武力が高いお姫様になるかもしれへんね。

心と心がつながってあったまる、秋にふさわしいドラマです。

※当時の柔道は子供にとって憧れの競技でもありました

 

男の意地をどうしたらええんや問題

今朝は、なかなかクリティカルなところへ迫りました。

アプローチ的に、『なつぞら』と通じるものを感じる本作。
それは、男性向けにもメッセージがあるところです。

今日はジョーカスを通して、男の意地が持つ弊害を描いてきました。

アホらし。
ラジオでも手袋でも卵でも、つまらん意地張らんで買うたらええやん。

こう、アホらしさに着地させたあたり、NHK大阪の巧みさを感じます。
正面突破でなくて、アホでガス抜きをする。そこがうまい!

関西でないと、こういう表現はうまくいかないでしょう。

「なんでや! ウーマンリブばかり言うて、男はどないなんねん!」

そういうツッコミはあまたあるで。
今日もSNSでざっくりサクサクでとるわ。

これにはこれで終わりや。

「メンズリブ、あるで」

国際女性デーばかりやのうて、国際男性デーもあるで。
11月19日や。活動したってな。

じゃあなんでメンズリブが目立たないか?

そこはやっぱり、男の意地もある。
きみちゃんみたいに、女は、意地と誇りがあると力強く叫べばええ。

けど、男の場合は、意地と誇りという武器を下に置くことになるから、そこが辛い。今まで生きてきたことを否定しなくちゃいけないようで、難しいと思う。

そうなるくらいなら、男社会で槍を振り回す方が楽かも。

それでええのん?
本作は、そこに突っ込むつもりかな。

そう感じてしまう。そんな朝。実はこの点『なつぞら』の北海道は一歩先です。

開拓で意地を張ってたら、男女揃って凍死するか、ヒグマに喰われるからね!

男だ女だの言ってられなくて、そこを超越して共闘にまで向かっていたと。『なつぞら』は第二週で、怒りの解放とそれを支える周囲の姿を描きました。

第二週の幼少期には、テーマが反映されると思います。

女性向けである表のテーマは「女にも意地と誇りはあるんやでぇ〜!!」でしょう。
男性向けである裏のテーマは「男の意地と誇り、それでええの?」になるのかもしれません。

ジョーには辛いかもしれませんが、実は宗一郎が回答だと思うんです。

女である喜美子の意地と誇りに触発されて、それを伸ばすこと。
宗一郎だってはじめは女の子に柔道は……と思っていた。それをキッパリと捨てた。

本作では、喜美子だけでなく、喜美子周囲も育っていくのでしょう。
喜美子が暴れて、それが男の持っているあかん部分をどう壊していくか?

楽しみになってきます。

※男はそんなもんだからええ。それではあかん。そういう時代や

 

心の栄養を取り戻して

今朝は、宗一郎の覚醒も鮮やかでした。

信楽の土をポイ捨てし、慶乃川の作品にダメ出しをしていた喜美子。そんな彼女からは精神性を感じられず、宗一郎は怒った。けれども感受性のかけらを絵で発見してはいた。

それがあの「意地と誇り」発言で確信に至り、自分の中の精神性を伝えたくなったんでしょうね。

佐藤隆太さんがカッコいい!
それでもええけど、私は彼の心の中身も見たい。

満州にいて、「五族協和」の裏表を目にして、日本人とは何なのか考えることになった――そういう現実と向き合った、彼の柔道が気になるのです。

満州帰りという経歴も、興味深いのです。
朝ドラと満州は結構気になるところ。

『半分、青い。』の主人公祖父・楡野仙吉。

『なつぞら』の主人公父と義父・柴田剛男。

『エール』の主人公モデル・古関裕而とも関わりがある。

この中でも、満州鉄道という核心にいた草間宗一郎は、気になるわけです。

立派な皿を上司の家で見た大卒エリート。
これは本作チームの調査も大変なことになると思いますよ。

一番楽なのは、戦時中どこに配属されたのか?  という点をぼかすシステム。
NHK大阪は二年連続手抜きをしましたが、今年は脱したようです。
NHK大阪にも意地と誇りはあるんじゃあ〜!! ってことかな。

朝ドラ主人公周辺の従軍状況をまとめたらおもしろそうだな〜、とは思います。
めんどくさいから流石にやらんけど。

宗一郎のことだけとっても、奥深いものを感じさせます。

最近の朝ドラは、なんだか難易度が上がっている気がする。

『半分、青い。』からそう思えてきた。
『なつぞら』は難易度が本当に高かった。

後半はスカスカという意見も目にしますが。むしろみっちりすぎて観る側がオーバーヒート起こしてリタイア状態だったんだと推測します。

北海道開拓史、アニメの歴史、そして問題提起がてんこもり。
食べても食べてもまだまだあるのに、出す側は笑顔でこう言う。

「なんもないさ〜」
そういう北海道的なボリューム感があった。

それと比較すると、本作はもっと怖いところがあるかもしれない。
NHK大阪らしいテンポで軽快さを出しつつ、実はみっちりとしたボリュームがあると思えるのです。

たとえるならば、大阪の箱寿司。
江戸前の感覚でいると、みっちり重たくて、掘っても掘ってもずっと続いている。そういう重さと味があるんだな。

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スカーレット視聴率

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
スカーレット/公式サイト

 



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