スカーレット感想あらすじ

スカーレット60話あらすじ感想(12/7)ええの獲ったわ!

お邪魔しました。失礼します。
そう言い、キッパリと去る八郎。
八郎は時々すっとぼけたことをやらかしますが、教育が悪いわけではありません。

そこは彼の性格ですからね。公式ブログでも、松下洸平さんがこう語られております。

商品開発室に鍵がないことを忘れて、鍵を探してしまうというような、抜けているところもありますが、多少のどんくささには、目をつぶっていただけたらと思います(笑)

喜美子は微笑む。

「気ぃつけて。さいなら」

「さいなら」

「ほな」「ほな」

「明日!」と言い合った時とは違う。「ほな」の二文字に込められた哀愁よ。

そんな喜美子の顔に、日差しが当たります。
さみしいような、メラメラと炎が胸の奥で燃えているような顔にも見える。

お見合い大作戦――喜美子はどうするのか。
着ていくものあるのかとマツは聞いてきます。

さらにたたみかけます。

・お父ちゃんは今日やいうこと忘れている。忘れているわけない。戻ってきたらうるさいで。

→ジョーカス警報をリマインドしとるで。

・それにしても八郎さん、感じののええ人やった。あんな人とやったら、お見合い大作戦ですぐにあう人見つかるやろな〜。

→感想を述べるようで、思い切り煽っとるやん!

「それでええの?」

「いかんでしょ」

この、関西らしい「ええの?」から「いかんでしょ」を引き出す流れ。

マツは狙ってます。顔を見ればわかります。富田靖子さんがそういう雰囲気を出しています。

北海道でこういう言葉遊びをしていると、冬の気候はじめ厳しい自然環境において取り返しのつかないことに繋がりかねません。
ゆえに『なつぞら』では直球勝負傾向が出ておりました。

 

八郎を他の人に奪われる? いかんでしょ!

強く高まる音楽を背景に、家を飛び出す喜美子。微笑むマツ。それでええんやで。

「十代田さん!」

ハンカチを渡すのです。
わざわざそんな、と驚く八郎。会社で渡せばええ。それはそうです。

ここでピンと来ないから、喜美子は迫らなあかん。

「あんな……あんな……?」

でた。可愛らしい関西弁上位じゃないかと個人的に思っている、「あんな……(本題に入る)」や!

「一回しか言わへん。お見合い大作戦いかんといてください。いかんといて! 好きや! 好きやねん、うち、あんたのこと。どう考えても、よう考えても、好きやった!」

直球が強すぎてたまりません!
八郎も戸惑っています。好きだと二回以上言っている、というツッコミはいらんから

「あの、いや……」

「あんな、あんな? ほやけどうち、草間さんいう人がいてな。柔道教えてくれた……」

「ちょっと待って! そういう人、他にいてはるんやったら……」

「ちゃうねん!」

喜美子は説明します。ちょっと混乱気味なので、整理する。
草間さんは奥さんを探していた。ずっと信じて探していたけれども、奥さんは他の人と暮らしててん。

わかる?
そう理解度を確認しつつ、自分の気持ちを語る喜美子です。

「そんとき思てん。結婚してても、こういうことがあるんやなぁ、って。手を繋ぐことより難しいことがあるんやなあ」

手を繋ぐことより難しいこと。喜美子は学んでしまった。
あの焼き飯を食べながら、心に刻まれてしまったのです。

「ほやからうち、結婚とか……」

そうか。きみちゃんは、キャリアや意地でなくて、そういう気持ちがあったのか。
大事なものだからこそ、壊れる日が怖かった。綺麗な陶器の皿みたいに、割れてしまうのが怖かった。

でも、割れるのが怖いからって、陶器を焼かないでええの?

ここで八郎は、喜美子の手を握り締めます。

「離さへん! 僕はずっと離さへん! 離しません! だき……」

「だき?」

「抱き寄せてもええですか?」

「あかん!」

「なんで?」

「泣くわ!」

「なんで!」

「好きやから!」

アハっ。そう笑ってから、そっと、ゆっくりと、不器用に抱き寄せます。
音楽もええ。NHK大阪のチャレンジ精神を感じる。

不器用な八郎。ベタな恋愛シチュエーションが苦手な八郎。

そして、今年高まる【性的同意】への意識。

「そんなもん、いちいちハグしてええかとか。チューしてええかとか。ムードこわれますやん」

「せやせや。イケメンやないとセクハラ言われるんやろ。困るで、そんなん」

こういう、ムードにつけ込む流れはあかん。もう古いのよ。流されるままに同意なく抱き寄せてええんか? いかんでしょ。

「ここはNHK大阪が朝ドラで、同意を取りつつ、ロマンチックに見える。そういうハグを見せな(アカン)」

そんな気合が結実した、名場面ランキング入賞間違いなしのホームランです。

 

【悲報】ジョー、登場の仕方までやはりカスだった

と、思っていた直後に、あの打者ですわ。

カス打線上位のあいつや。
あいつのあかん行為だけで打線組めるわ。

「あかんあかん!」

喜美子が気付く。

そこにいたのは、荷物を抱えた信作、百合子、そしてジョーカスです。無言で唇がピクピクと歪む。

スチャラカしたBGMが流れる中、最悪の登場をするジョー!

娘が、しかも喜美子が。

屋外で昼間から。

どこの馬の骨かわからん男と。

抱き合ってええんか?

いかんでしょ!

あのマツですら、ジョーカス襲来は予測できなかった。

おお、もぅ……。

撮影の時、戸田恵梨香さんは笑いを堪えるのがつらかったらしい。わかる。笑うわこんなん。

ここでのジョーは悪くないかもしれない。タイミングが悪かった。でも、まぁ、カスと言ってもあまり心が痛まない。

次週予告の時点でカスさが伝わってきたわ。

 

ええの獲ったわ! NHK大阪、松下洸平さんがいる!

朝ドラは、視聴率だけでは測れない価値もある。ブレイクするスターを出してこそ、意義がある。
そう言いたげな今週の展開でした。

かつては主演女優でした。登竜門とされてたものです。

そのオーディション起用がここ数作止まったと思っていたところ、松下洸平さんを起用してきたNHK大阪。

脚本の水橋氏すらびっくりした(本人談)、異例の抜擢です。

実績はあるけれども、テレビではほぼ新顔。
高校時代パッとしなかった、なんとなく獲得した新人が、大活躍するような爽快感がありますよね。こういう醍醐味もあるわ。

ヒロインの相手役は、どうしたって外せないものです。

『なつぞら』の中川大志さんは、『真田丸』スタッフが多いあのドラマにおいて、難しいことを踏まえて選んだ堅実さを感じました。
彼ならば、あの難しいイッキュウさんをできる。そういう道産子が経験則でヒグマ対策をするような手堅さがありましたが。

NHK東京がそう来るのであれば、NHK大阪は違いをみせな(アカン)。
過去のオーディションで箸にも棒にも引っかからなかった(本人談)という、松下さんを「これや! これやで!」と起用したのでしょう。

関西弁ネイティブが多い中、草間宗一郎と違って標準語を話す役でもないのに、東京出身の方を起用する。
これは確信をもって「獲った」とわかります。

八郎は、イッキュウさんと同じく、ヒロインの相手役という以上の特性があると感じさせます。

不器用で、鈍感で。
公式サイトでは、この二人はマイナス面も書かれています。遠回しではありますが、ちょっと普通とは違うとされているのです。

演じる側、中川さんも、松下さんもそれを踏まえているのでしょう。インタビューで役柄に変な個性があると語っております。

そういう個性を出すからこそ、普通の役よりも難しいはず。
ベタなシチュエーションで、それこそ幽霊の出る映画を真似れば、バズるはず。

そういう定石を敢えて外さなければいけないから、この二人は難易度が高いと思う。

そこを支えて、チームできっちりと打たせてブレイクさせる。
育てる喜びを感じているんやろなぁ。内田Pの采配ぶりも鮮やかな、そんな本作です。

戸田恵梨香さんのことを、松下さんは頭がいいと絶賛しております。彼のことを役柄だけでなく、現場でも支え合っているのでしょうね。可愛いとか、綺麗とか、そうでなくて中身の賢さを指摘するあたりに、松下さん本人の感受性の強さが出ております。

松下さん、これはなんかの受賞あるで。

◆「スカーレット」松下洸平 念願の朝ドラ初出演「親孝行」ヒロイン相手役に大抜擢“新星”出現にネット反響

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スカーレット視聴率

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
スカーレット/公式サイト

 



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