スカーレット感想あらすじ

スカーレット69話あらすじ感想(12/18)陶器は割れるものだけに……

「二人で新しい景色見よな?」

喜美子はここで切り出します。

「十代田さん、おむすび食べてええよ」

「待っとく」

喜美子は相手の状態に気遣う余裕が出てきたし、八郎はちゃんと待つ優しさがある……いや、優しさかどうかはちょっとわからない。食べたい時は黙々と食べるのかも。めんどくさい枠はそういうことをする。

『なつぞら』のイッキュウさんは、一人だけ先に食べ始めるとか、結婚式の花婿だろうとひたすら食べるところがあったものです。泰樹も一人で黙々と食べてたな。

喜美子は、こう提案します。

「ほな、何か楽しいこというて!」

不安と緊張を紛らわせて欲しいのです。

賞を取るで!
三月末に取る。それをノートに書いといてと喜美子は言います。

鉛筆を持ちながら話を続ける八郎。

四月に結婚。
式はどこであげる?
そもそもあげるのかどうか?
そこはお父ちゃんに相談。花嫁姿と花婿姿も楽しみではあるんですが、それ以上にジョーの暑苦しい号泣に期待してしまう。

八郎は、大阪の姉に報告するってよ。
髪結いから美容院経営者になったそうです。信楽に呼ぶというと、喜美子は緊張します。

こんなん絶対強いもんな。緊張させてしまうと八郎は気づきます。

ならば、五年後の話をしよう!
二人の作業場ができてる。二人の作業場に、二人の窯。二人の作業場に二人の窯。めおと窯!

五年後は二人で仲よう陶芸やって。子どもは八人? 計算あわへん、二人。女の子二人? 男の子と女の子で一人づつ。

五年後は作品も売れてる。
それで生活ができてる。

「ほんまにそうなったらええなぁ」

「予定通しにしよな?」

「二人で新しい景色見よな?」

ここで、また戻って。三月入賞。四月結婚。どこで暮らすのか?

十代田さんの家に住むと喜美子は言う。狭いと愚痴る八郎に、一年くらい貯金して丸熊から独立すると喜美子は言う。

おっ?
『なつぞら』のスタイリッシュマコプロ続々移籍もえげつなかったけれども。

丸熊の若社長好意で貸してもらったこの場所で、独立相談って、なかなかきつくてええな。

でも、住宅についてはどうですかね。
ジョーは喜美子に出て行かれたくないでしょう。あいつはゴネるで。やっぱりジョーカスはそうでないと。

 

NHK大阪、渾身のホームランを放つ

そして今日、八郎が視聴者、特に沼の民を堕とす。

来たで!

「キスはいつするんやろ?」

そう喜美子の近くに来おった。

「そうやな。キスとかそういんのんは、その予定でいうたら、まあ結婚式のあたりとかちゃう?」

喜美子はそう焦ると、隣に座ってくるのです。

「全部予定通りはつまらん。僕も男やで……」

そしてキス寸前で、止まる。あかん……。こんなん、もう、どないするつもりなん?

もう喜美子の、言うよりも、NHK大阪朝ドラの恋人やろ。
ディーン・フジオカさん再来とか。そういうレベルやない。

もっとこう、心の奥から燃やし尽くす、そういうことをどうすればええのか? と、渾身の会議をして放ってきた、そういう感はある。

でも、まだわからへんよ?

「おんどりゃ〜! 何しとんねん!」って、ジョーが乱入してくるかもしれへん。
身を焦がしつつ、明日を待とう!

 

朝ドラ下剋上宣言、ここから変えていかなあかん!

喜美子の茶碗を、陽子は若い女性に向けて使うという。
これはすごい伏線の気がして来た。

「お花やもんな。若いお嬢さんにはええんちゃう」
で、スルーすると思う。
このスルーの背景に、何があるか?

もしもこれが、八郎のものだけを【中高年男性】に使うのであればどうか?
さらに、喜美子のものだけを【中高年男性】に使うのであればどうか?

なんだかムズムズしてきますよね。

本格的なものを見る目がある――そんな中高年男性に、それでええんか?
そう思えてきました?

この背後には【中高年男性は皆賢く偉い】という思い込みがある。

でも、ジョーにはそんな価値わかりませんよね。
中高年男性であろうと、見る目があるかどうかは個人の資質なのです。

これを裏返すと【若い女性には知能も権力もない、軽んじていい】という差別ど真ん中に落ち着くわけです。

そういう若い女性向けのお花茶碗を出した相手が、とんでもない力の持ち主だったらどうなるか?
そこまで描いてこそ、本作のチャレンジやで!

朝ドラでやるというのが、大きいのです。

大河は男向け。
朝ドラは女向け。
だから簡単なサクサクしたものでええ。
どうせおばさんに見る目なんてない。

そういう舐めきった態度が昨年の放送事故根底にはありました。
が、女性主体のこのチームが、女の手による下克上を、朝ドラで描くとしたら?

グレタ・トゥーンベリ氏に嫉妬した中高年男性が、
「あんなガキええから、えらいおっさんの科学者出してこい!」
と、みっともなく騒ぎ立てる2019年にふさわしいドラマになるでしょう。

彼女の発言は、科学者の研究ベースです。
それなのに噛みつくおっさんどもは、実は中身よりも、お人形にならない若い女にキレ散らかしているだけなのです。

※なんでこんなガキが目立っとんのや……おっさん、バチギレとる

こういう作品を、ジェンダーギャップ指数121位の国で作るという時点で、どれだけ挑発的なのかということでもある。
自分のできるところから変えていかなあかん!

◆‪男女平等はまた後退 ジェンダーギャップ指数2019で日本は過去最低を更新し121位、G7最低

 

昨年の放送事故が本当にそうなるかもしれない

ジェンダーギャップといえば、昨年の放送事故で、日本がこんな最低レベルの順位だから、こういうドラマができると書きました。

そうすると、
「クソレビュアーはドラマと無関係なニュースを引っ張ってくる!」
と散々煽られたもんです。

それはどうかな?
現実世界から隔絶されたドラマなんて、存在しませんけどね。

そんな昨年がらみのバッドニュースです。

世界進出も視野に入れた、カワイイ文化の発信源とされる女性歌手が、小児性愛者(ペドフィリア)として海外で炎上しております。

「本気にしないでよ〜」

「冗談だよ〜」

「日本ではよくあることだし〜」

そう言い張ったところで、海外では通じないわけです。

あのエログロバイオレンスありの『ゲーム・オブ・スローンズ』ですら、デナーリスの年齢を原作から引き上げているほどですから。

昨年の放送事故では、当時未成年だったヒロイン姪に、成人男性が群がる話をおもしろエピソードとして扱っておりました。
児童婚の問題提起のような扱いではなく、ただのネタ、おもしろいもの扱いでしたよね。

海外だから関係ない?
いいえ、少し遅れて日本にもこういう流れは入ってきます。

昨年の放送事故は、お蔵入りもおかしくないと私は指摘してきたわけですが。

またその予想に一歩近づいて、個人的には予想通りだと満足感があります。

※ほんまにこうなったりしてな

 

NHK大阪、狙いを絞ってきおったわ!

今日のキス宣言は、すごいと思った。
狙いに狙ってきとるわ。いろいろな意味で。

昨年のあざといセクシー拷問だの、寝室べたべただの、ああいう下半身ダイレクト狙いは、NHK大阪内でも不満があったんやろな。

ハセヒロさんも、ああいうどうしようもない、入浴くノ一レベルの悪夢は忘れて、大河に集中していると思います。
彼には、あんな単純な「お色気ムフフ❤︎」は似合わない……。

でも、あのセクシー拷問には作劇的な意味があったんですよね。

変なお色気って、前後の陰惨さぼかす効果がある。
あの這いずり回るハセヒロさんにキャーキャー言っていた層には、戦時における憲兵拷問の陰惨さなんて見えなくなるんです。

「おい、ちょっと待て! クソレビュアー、昨年はともかく、今年はどこに陰惨さがあんねん!」

と指摘されそうなので、ちょっと考えてみましょうか。

ネタバレになるかもしれませんので、嫌な方はここでブラウザを閉じましょう。

 

【ネタバレ注意】陶器は割れる

◆‪1週間で完結しない朝ドラ、その理由は | Lmaga.jp

おっ? 二年連続放送事故に「一週間完結システムはあかん!」と罵倒しまくってきたわけですが。

今年は外すんやな!
そんな策を練り練りする今日。甘いキスでごまかしましたが、いろいろあかんことしましたよね?

これはずっと思っていたんですけれども、『なつぞら』のような夫婦手を繋いだ最終回を本作はやりませんよね?

その根拠でも。

◆陶器は割れる

→美しいものが割れると使えなくなってしまう。そういう儚さがありますし、陶芸の特性を語るようで、それだけではないと思えるのです。

◆オープニング

→オープニングがわりと展開を暗示していることを、確信できてきました。八郎に似て喜美子を陶芸に導いた存在は、消えてしまう。喜美子は戸惑い、別の存在と交流して復活を遂げています。

◆喜美子は挫折が多く、波乱万丈

→そう言い切っている。それに、女性ならではの苦難を描いてきた本作が、そのど真ん中である【シングルマザーの苦難】に向き合わないとも思えない。

死者の思いを継承することも、テーマとしてあります。柔道の道場を使い、丸熊を日本一にすると誓っていたのは照子の兄。フカ先生は戦場で死を見たことが、絵付け火鉢の背景にあります。

◆悲愴感あふれるBGM

→本作は作りがひねっているけれども、音楽の使い方は素直です。今日流れたバイオリンの音は悲痛で、悲愴感があって、なんだか不安感があった。ただの会話だったのに。

◆「結婚すればいつでも会える」「五年後そうなっているとええな」

→未来の話をしすぎる。作劇として、こういうことをするということは、あとで見返して辛くするためだと思うのです。めおとノートも、めおと窯も。あとでヘビーな一撃として戻ってくるんでしょう。

◆予告編の男の子は誰?

→今週予告編には、5歳くらいの少年が出てくるのです。意味ありげに出てくる彼は誰? 土曜日で五年後に飛ぶとか?

◆公式サイトの登場人物更新

→ここずっと止まっております。しかも、退場したフカ先生たちもいる。八郎がいる時代は短いから、いくつも作らず次まで待っている可能性があるのでは?

◆松下洸平さんは朝ドラ初経験です

→『マッサン』のシャーロット・ケイト・フォックスさんは、朝ドラ初体験なのに最終週まで出番があり、疲労困憊しておりました。そういう働かせ方はあかんとNHK大阪でも学んだのかもしれませんよ。となると、朝ドラ初経験の松下さんを最終盤まで拘束するのはリスクがある。短い出番でブレイクさせたろ! そうなるのが、プロとしての意識であってもおかしくありません。

◆NHK東京に天陽あらば、NHK大阪に八郎ありよ!

→ちょっと邪悪な対抗心といえばそうですが、儚く美しい、そんな退場を見据えて何が悪いのか? ということではある。

◆第一回の喜美子は鬼気迫る顔だった

→ニコニコしてない。ああいう顔になるまで、何かある。

◆『アシガール』組を後半に出す

→ドラマ後半を引っ張るキャストは、『アシガール』で確認できた黒島結菜さんと伊藤健太郎さんとされています。『なつぞら』が『真田丸』から引っ張ってきたように、自信を持って彼らを起用しているわけです。

後半展開のニュースを読むと、八郎の姿が見えない。そして、一月には別人のような喜美子になるという。

年末年始、視聴者を沼どころではない地獄に堕とすかもしれない。
覚悟しとこ。

◆‪スカーレット:CPとチーフ演出が戸田恵梨香のプロ意識を絶賛 後半は「ある弟子との出会いが喜美子を成長させる」

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スカーレット感想
スカーレット視聴率

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
スカーレット/公式サイト

 



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