スカーレット感想あらすじ

スカーレット128話あらすじ感想(3/3)終わりなき作品作りの合間に

スカーレット128話 あらすじ感想~視聴率は19.2%でした

スカーレット感想
スカーレット視聴率

昭和58年(1983年)、夏――。

照子は喜美子に、アシスタントをやろうかと言います。喜美子は二時間やからええと断る。

 

参加者の皆さんにはプレゼントも!

一緒にいた敏春は、丸熊では三時間やると言います。

「そんなに?」と戸惑う喜美子に、敏春から何やら紙袋が手渡されました。

「いきなり頼まれた喜美子さんは困っているかと思って……」

さて、中身はなんでしょう?

陶芸一日体験教室の皆さんへプレゼント!

・女性が好き! クッキー

・信楽陶器といえばコレ! 丸熊陶業カタログ

カタログを同封するぬかりなさに感心する喜美子です。

「なんでも商売につなげんとな!」

照子はニヤリ。この夫婦も、ほんまにええ社長夫妻ですわ。

とにかく気が利く。若い頃は、とんがったセンスを発揮していた敏春も、今では妻とクッキー持参ですもんね。歳を取るって、悪いことばかりでもないわ。

おう、それな。デザインが昭和らしい封筒や。小道具さんもぬかりないで!

『なつぞら』ではアニメグッズを公式サイトで公開しておりました。本作も小道具の公開あってもええかも。セットはありますね。

このご時世です。スタジオ公開もできない今、オンラインであってもええんちゃうか。こんなに小道具を見たくなったのは、今までなかったことかもしれへん。ほんまにええ仕事や。

 

定期検診を受けましょう

敏春が去ったあと、陶芸教室の準備中に照子はこう言い出します。

「敏春さんな……」

「うん? なに、どないしたん?」

いや、たいしたことないねん。そう前置きしつつ、照子は切り出します。

県立病院で定期検診を受けた結果、敏春が引っかかったそうです。尿酸値がどうこう言うてたなあ……そう喜美子は思い出す。

敏春さんは忙しいから、代わりに結果を聞きに来てくれ言われたと照子。たいしたことないかもしれん。歳も歳やし。ただ、万一のことを思うと……そう暗い顔をしております。

痛風か?
悩ましいところやな。

喜美子はここで「照子についてったる!」と言い切ります。腰に手を当てて、いつものことながら、かっこええわ。

照子が、たいしたことないかもしれん、一人で行けると言っても、たいしたことなかったら一緒に笑ったると言い切ります。

信作の陶芸体験教室も、信作の仕事を応援するため。

敏春さんの健康管理は、照子の仕事。

せやから照子の仕事応援させてもらうで。

喜美子はそう言い切る。

そのうえで、表の掃き掃除をもう一回お願いする。コキ使うなあ、そう照子はぼやきます。でも、アシスタントをかって出ようかと言うと、二時間だからええと断る。

喜美子は武将じみた割り切りが、とてつもなくかっこええ人物ですね。

照子のために援軍を出すと言いながら、あえてコキ使うことで、貸し借りなしに持っていく巧さがある。本人は無意識でしているのか、あるいは当初は意識していたのがもう自然にそうなった、と。

照子は、喜美子に二時間で何を伝えるのか?と聞いて来ます。

 

人に惹かれて、人に導かれて

ここで喜美子は、しみじみと語るのです。

二時間で伝えること。

うちは、最初陶芸やってるハチさんに惹かれた。お惚気ちゃう。

いつもと違う感じ、その先にあるのは何や? 陶芸な。

人が始まりやん。

絵付けも、フカ先生に惹かれた。あのお人柄。

人に惹かれて、人に導かれて、今の自分がある。

誰かの人生を思うことで、人の人生を豊かになる。

ほやからうちは訪れた人、陶芸を通して、誰かの人生を豊かにできたらええなぁ、と思う――。

そう喜美子は語り、照子にお礼を告げます。

ラストスパートになった三月。本作の伝えたいことがセリフになって出てきました。

アニメがテーマの『なつぞら』は、【ありえないことを本当のように描くこと】。

そして本作は、【人を描くことを通して、誰かの人生を豊かにすること】。

このテーマは始めからあった。

喜美子の興味関心は変化しているように思える。

柔道。女中の仕事。絵付け火鉢。陶芸。

朝ドラは、子役時代にテーマと出会うパターンが多かったものです。

それが変化を見せて来てはいます。

『半分、青い。』は漫画家から発明家へ。

『なつぞら』は、酪農からアニメへ。

こういうことをすると、外野からは「わけわからん」「イージー」だなんて言われますが、それに対して【人間そのものへの憧れである】ときっちり打ち返して来た本作。

喜美子は言っていたじゃないですか。

「いつの話や。時代は刻一刻と動いてんねん」

これやで!
そういうことやで!

草間先生も言うてたやん。

人の心を動かすのは作品ではない。

人の心。作った人の心が、こちらの心を動かす――。

 

陶芸教室、誰も来ない……

さて、時計は午後1時を過ぎております。喜美子は待っているわけですが……。

なんかアレやな。夏やし、信楽の冷たいお蕎麦あたりを食べて。ほんで昼休み終わって。午後の日程に入っとるやろ。

田舎の観光、ましてや役場関わっとるなら、そこはきっちりしとるやん。渋滞もないし。

これは遅刻ですわ……異変ありや。

そしてナレーションが言う。

「一日陶芸体験教室」の観光客は、予定時間になっても来ませんでした――。

辛いわ……。
めっちゃ地味に来るわコレ。あかん……。

喜美子はよっこらせと立ち上がり、ストレッチを始めます。

荒木荘時代の「とやぁ〜!」。穴窯のためにリヤカーを引っ張る。そういう時代からやはり身体能力は落ちたことが生々しく伝わってきて、半端ないものがあります。

そこへ、加齢を感じさせる息遣いの信作が走って来ます。

そして股のぞきしている喜美子を発見する。

※天橋立でやるアレな

「な、なにしてん?」

戸惑いつつ「すまん!」と頭を下げる信作。今日もええ昭和のおっちゃんで、スーツを脱ぐ、腕まくりする、冷たい麦茶をありがたく飲む、と。クールビズはまだまだ先やで。

観光客は気まぐれなもの。一人が永山さんの工場見学と言い出した。そしたら続々とそれに続いて、誰もいなくなったってよ。

信作は見通しの甘さを悔みます。川原喜美子の名声でがそこまで通じんかった。そのことが無念!

敗因分析をする信作はなかなか優秀ではあります。喫茶店はアレでも、役場では有能やから。

信作は自分の計画が失敗したことにもショックを受けているし、それ以上に喜美子に迷惑をかけたことがつらいんやろね。律儀やな。けれども、住田ほど人脈スキルがないことは確かかもしれません。

喜美子はたいした準備やないとあっけらかんとしてます。彼女なりに、気分転換できてプラスだと思えたのかも。サバサバと片付けを始めます。「アンケート用紙いらんかったな」と言う信作に、「素晴らしい体験教室だったと書いとけ」と軽口飛ばせるくらいですから。

喜美子は今後のことを確認します。神林さんは修復ができて、次から問題なく引き受けられるそうです。

ろくろの返却やと片付けていると、若い女性が顔を見せました。

小百合さんです、小さなゆりちゃん。天使じゃなくて妖精さんかな?

「あの……工場見学やめて、陶芸教室にしました。まだ大丈夫ですか?」

喜美子はうれしそう。

大歓迎やで! 喜んで迎えております。

 

水曜日にはお茶を飲んで出社

喜美子はテキパキと、しっかりと、おだてるようなこともなく、小百合に指導をしております。

前半は柔道、台所仕事、絵付け、それに陶芸。

戸田恵梨香さんがどれほど苦労したのか。バッチリ決まっております。役者さんご自身の努力、指導者の素晴らしさもある。それだけではなくて、作品に没頭できるよう、スタッフ一丸となった結果がそこにはあるのでしょう。

役に集中できないとなると、子役やエキストラさんまでそわそわしてしまうから、伝わってくるものでして。本作はその点、きっちり作っていて雰囲気がええとわかります。本作は、演じるを通り越して、役そのものを生きていると思えるのです。

叩く。潰す。長くする。押す時力を入れて。引く時は優しく転がすだけ。一周させて、ここでちぎる。

そんな喜美子を、信作は嬉しそうに眺めております。先週はアホでダメな信作観察日記ではありましたが、ええところはたくさんあります。

中学時代の喜美子の絵を見て、あれだけ働いているのによう描けると感心したのは、信作なのです。彼にはずっと、喜美子の持つ力とやりたいことがわかっていたのです。

穴窯でも、照子は止めたのに信作はそうではありませんでした。

教室にやってきたOLの小百合は、喜美子相手に緊張がほぐれてきております。月曜朝よりも、水曜朝がキッツイという生々しい本音を語り出す。

まだこんなにあると思うとつらい。せや、日本で完全週休2日制が定着するのは平成4年(1992年)、まだ先のこと。水曜は辛いわな。

※昭和の曜日感覚は『ウンジャラゲ』やな

喜美子はこう言います。

「これうまいことできたらな、水曜日この湯呑みでおいしいお茶飲んでから、会社行き」

ほんまにええドラマや。
作業効率を上げるさりげないテクニックやで!

ここで、丸熊から紹介されたという母子もやって来ます。子ども連れなら、ここがええと。

「かいじゅう!」

そうポーズを決める少年に、喜美子は笑います。

「おう怪獣な、なんでも作ろうな! 大歓迎やで、ここに座りぃ」

弟子すら取れない。けれども、来るものは拒まず――そんな器の大きさを見せつける喜美子。ほんまに大きくなりました。心という器が、どでかくなりました。
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