スカーレット感想あらすじ

スカーレット128話あらすじ感想(3/3)終わりなき作品作りの合間に

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スカーレット128話
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人を敬え!

鳥居が、アンケートを読んでいます。はい、大野課長の出番です!

課長と部下の芸術トーク

部下:二人いらっしゃいましたか。若い女性の方が、川原喜美子先生の作品が好きで来たと書いてある。若い子でこんなん好きな人もいるんや。

課長:鳥居、あのな。子どもの頃、草間流柔道いうの習た。教えとくわ。

部下:いや柔道は……。

課長:人を敬え! ここは焼き物の街や。これからもどんどん、陶芸家が出てくる。お前がわからん陶芸家も出てくる。わからん言うて否定するな! 俺ら役場の人間がそういうこと一生懸命頑張ってる陶芸家のこと否定してどうする! これから窯元の協力あって陶芸教室続けてなあかんだろ。忘れたらあかんぞ、人を敬え、敬え!

柔道そのものは弱く、照子にも近藤にも惨敗した、そんな信作。

しかし、彼は精神を学びました。

思えば草間はそういう男。慶乃川の作品を貶した喜美子に、こう語りかけました。

「酷かったのはきみだ。子どもだからといって、ああいう態度はいけないよ。一生懸命作った人に失礼だ。慶乃川さんに失礼だ」

草間の弟子が、後進の世代に教える。そんなリレーができています。

鳥居は心を打たれて、喜美子にこう頭を下げます。

「お疲れ様でした!」

急な依頼に関わらず引き受けた喜美子に、礼! 喜美子も、礼!

「ええ体験させてもらいました。信作、ありがとうございました」

草間流柔道精神は、かくして伝承されていくのです。

ほんまにええもん見せてもろたで。

 

大輔のグッバイ青春、武志のこんにちは真奈さん

信楽窯業研究所では、大輔が武志と向き合っています。

「ふーん、で、いつ終わんねん」

武志本人にもそれはわからない。結晶がうまいことできたら終わるんちゃうか? そういうことではない。

結晶いうんがうまいことできたら終わるんちゃうか。そう言われても、うまいことはできてん、と答えます。

できた結晶、そっから先。俺にしかできへん、独自の結晶デザインを目指す。そう意気込みを語ります。

大輔は、そうではない問題を告げに、早く終わったからと言い訳をして来たわけです。

「武志が俺に遠慮してんちゃうかと思て、言いに来てやったわ……」

「何を?」

「こっちはもうとっくに終わってん。びわ湖タワー行って終わりや」

おお、グッバイ青春やな……。

※ウォッカでも酔えへん

「ほやから、俺のことは気にすんな! まあそういうこっちゃ!」

そう励ます失恋からの友情。ここでそのお相手、石井真奈センパイがやって来ます。差し入れ持ってきたで。

大輔は去りつつ、ピースサインをしてゆきます。青春やなぁ。

「ああ、ありがとう」

武志は差し入れを受け取ります。

「今日も遅くまでやるん? やるんですか」

「うん、やります」

「ほな、がんばってください!」

さいなら。そう告げつつ、こう確認されます。

「また明日も来てもええ?」

戸惑いつつ許可を出すと、真奈は明日も差し入れを持ってくると宣言し、ウキウキと去ってゆくのでした。

身悶えするほど昭和の青春、見せてもらったで。ラガーシャツをシャツインしとったあの時代は輝いとったな。そう正面切って宣言する本作、清々しさしかないわ。

 

ここは、飴ちゃんでも

そして喜美子と照子は、病院の待合室におります。

後ろでカバー付き文庫本を読むおじいちゃん。お話しとるおばちゃん。こういう人たちも、ええ演技してはります。生きた空気がそこにはあります。

喜美子はハンドバッグから飴ちゃんを出す。

当時でも流行からズレていて、ものを運べればええ感しかないバッグです。作業着感があるファッションととことん一致していない、そんな喜美子。

奥様ファッションの照子。

そういう対比がそこにはあります。

飴ちゃんもうれしい。これぞ関西や。草間宗一郎の焼き飯の場面でも出てきましたっけ。

『なつぞら』荒井の飴ちゃんに刺激されたのかな。NHK大阪の飴ちゃんの使い方が、生々しくてあたたかくて、懐かしくてそれだけでもう、たまらないものがあります。

ラストスパートへ向けて、抜かりがない。そんな本作です。

※関西の謎は深いな……

 

受信料を使ってええことせんとあかん

本作も最終コーナーを回った。

そのうえで、ええことに受信料を使っていると思える、意義ある作品だとしみじみ思います。

萌え〜とか、ほっこりきゅんきゅんとか、コンビニでタイアップを買うとか、そういうんはもうええ……。

◆定期検診受けなあかん!

熊谷夫妻のの定期検診トーク。そういえば、陽子も早期発見で治療ができた設定でしたね。

こういうところにも進歩を感じる。

今の敏春は、ジョーの享年と同じ頃でしょう。過労、検診なんて受けない、そしてあの死。そこへ一直線であった世代とは、健康への意識も変わって来たわけです。医学の進歩をアピールする、これぞ正しい受信料の使い方や?

おっ?
なんか記憶が刺激されるで。昨年のアレやな。

企業神話を流用した結果、医学的にも有害なことを喧伝しとって、問題の塊よ。低視聴率どころの騒ぎやないで。原資受信料で視聴者の健康を悪化させたらあかん!

前代未聞の極悪非道とは、昨年のアレのためにある概念や。ガマガエルに至っては有毒やし。感電しそうな魚の取り方するし。反省したと信じとるで!

◆‪『まんぷく』インスタント麺=「栄養豊富」喧伝への違和感…主な成分は脂質・食塩等

◆気分転換せなあかん!

水曜日に、湯呑みでええお茶飲んでから出社すること。

なんでもないようで、喜美子はええことを言ったと思います。

お茶を飲むとか。アロマテラピーとか。甘いものを食べるとか。星を眺めるとか。昆虫観察とか。パワーストーン集めとか。占いとか。鉄道模型集めとか。時刻表を見るとか。お散歩とか。

なんやアホやな。しょうもないわ。もっと明るくパーッと遊ぼうや。そういうことは言われる。

けれども、疲労というのは気力が低下している状態もあるわけでして。

ええ湯呑みで高いお茶を飲む。それだけでも気力回復効果があります。荒木荘でもお茶でみなさん回復をしておりました。

戦国時代なのに連歌会。お茶を飲む。漁船で遊んでる。うつけかな? 暇なの?

そういうことを大河ドラマを見て突っ込む意見もあるかもしれませんが、ストレスフルな状況でこそ気力を回復させないと!

近年いろいろ研究されてんねん。

シャーロック・ホームズはこんなことをいう。

「パイプ三服分やろなぁ、この件は。すまん、50分間一人にしてくれへん?」

なんやこのニコチン中毒は。そういうことだけでもない。一人になって考えることで、推理ができて事件解決につながる。そういうこっちゃ。

※BBC版ではニコチンパッチやな

あの飴ちゃんにも、気分転換効果があるで。

◆タスク管理で気分転換や!

喜美子は、陶芸体験で気分転換してスッキリしております。

これも「ネタ切れ?」という意地悪なツッコミは予想ができますが、そういうことではない。

成功して、チヤホヤされて、偉そうにふんぞり帰って、ホテルのラウンジでシュリンプカクテル食う。海外出張。そういうことやないんやで……なんやそのバブルトレンディ思考は。そういうのはもうええ。

武志のセリフを思い出しましょう。

作品作りに終わりはないのです。

これが創造のつらいところではある。依頼品を作ってお金をもらって、はい、納品! 小池アンリの依頼品とか。陶芸教室とか。そういうものもあります。

けれども、自分の納得いく作品は、終わりがない。

終わりがない状態は、不安を感じさせるものでもあるから、陶芸教室は意義がある!

アーティストだからやらんという、そんな黒川父子も、ありっちゃそうですが。

果てしない道はそれはそれでしんどいから、タスクリストを片付けるみたいなことも大事です。今ならスマートフォンのタスクリストです。タスクを終えると、何がが育つような。そういうゲーム要素があると楽しめますね。

【ゲーミフィケーション】って、いうんやでぇ〜!

ガキかよ! そう言わずにやってみると結構おもろい。

あと一ヶ月、ラストスパートでまたええことを教えてくれるのでしょう。

ほんまにビジネスに役立つドラマは、ドヤ顔で「さすがヒロインだ!」とズブズブ企業神話を垂れ流すもんではのうて。

意識の使い方を見せる――そういうもんやと思う。

本作にはそれがあるで!!

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文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
スカーレット/公式サイト

 



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