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スカーレット139話あらすじ感想(3/16)本作の意義真髄は?

スカーレット139話 あらすじ感想~視聴率は19.8%でした

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昭和59年(1984年)、2月の朝――。

喜美子の白血球の型が、武志のものと一致するかどうか?

今日、その結果が判明します。

仏壇にはジョーとマツの遺影。お供えをして、喜美子は武志を起こさず出かけてゆくのです。

 

HLA型は一致するのか?

喜美子は待合室でじっと待っています。

白血球の型が一致すれば、骨髄移植への道が開かれます――。

そうナレーションが語られ、喜美子の名前が呼ばれます。

看護婦・山ノ根の案内で第一診察室へ。

「先生、川原さんです」

大崎が迎えます。

月曜朝から稲垣吾郎さんが出演するだけで、受信料を払う理由があると感じる方も多いのではないでしょうか。カリスマがあってぎらついているわけではなく、癒される感覚があります。人徳って、こういうものかもしれません。

「おはようございます。どうかお掛けください。残念ですが検査の結果、武志くんと喜美子さんのHLA型、白血球の型は一致していませんでした」

そう告げられます。

HLA型ってそもそもなんやねん?

本作で初めて聞いた方も多いとは思います。ちなみにこれは検査しても一致するか、しないかで終わって、具体的にどの型なのかわからないのです。なまじ公開してしまうと、悪用が危険ですので。

以前海外ミステリで、それを悪用した話を読んだことがあります。骨髄提供者が、移植者を脅迫する内容でした。

ゆえに、一致するかしないかしかわからない。興味を持って検索するだけで、見えてくるもんがあると思うで!

大崎は結果を告げてから診察室を出て、待合室で喜美子を見つけます。大崎先生はめっちゃええ人や。治療は無理でも、患者の心に寄り添いたいんやな。

喜美子は待合室でうつむいていて、それからフカ先生としていた体操を始めます。体を動かすことで、不安を一時的にでも払拭したいのでしょう。

大崎は驚いています。

「あ、あ、いえ、こんな所で体操している人初めて見ました」

ここで喜美子に要件を聞かれると、大崎はこう言います。

「あ、もしよかったら患者の会というのがあるんです。白血病の患者とご家族の会。川原さんのように、患者さんと一致しなかった人がいる。いつでもご紹介するんで、いつでも仰ってください」

そう言われ、喜美子は力強く言います。

「一致せんかったのはしゃあない」

まだ八郎は残ってる。そう前を向くのでした。

骨髄移植って大変ですね……。

手術費用が問題ならば、目標金額到達がわかる。

けれども、一致が必要な骨髄移植の場合、多くの人に声をかけ続けなければならない。

しかも、HLA型にも希少性はあるわけでして。比較的多い型と、珍しい方がある。そのどちらなのか当事者になるまででわからない。そういう病気の特性がプロットにも生きてくるわけです。

しんどいのはそう。けれどもドラマを通して見ているのであればまだええわけでして、現実問題として直面する方も、今どこかにいるのです。

そうそう、白血病の特性で。先週、病室でマスクをしていたことが「タイムリー」なんて意見もあるようですが。

白血病の場合、無菌室病室(クリーンルーム)での治療をすることが必須の場合も多い。

タイムリーも何も、病気ってそういうもんですよ。医療考証を真面目にしているドラマに、そういうことはあんまり言いたくないけど……クリーンルームは骨髄移植後ですね。

あの時点ではそこまで厳密でもない。手を触るくらいは許容範囲かと。

 

検査受けてくれてありがとうな

武志は「ヤングのグ」でまた働きたいと言い出します。

「ご心配おかけしました。また働かせてもらいたい……」

「こっちは大歓迎や。頼むで」

ビリヤードをしながらそう言う店長が、なんだかハードボイルドでカッコいい。関西おばちゃんの新境地にまた挑んできましたね。いや、関西のおばちゃんはカッコええもんですけれどもね。テレビという媒体は、どうにもそこが鈍かったと思います。

武志がアルバイトを続けると聞いて、喜美子は「ふーん、そうか」とあっさり認めます。過剰に心配をするわけでもない。そしてこう切り出します。

「あんな、話がある」

「えっ、今?」

まあ今やのうてもええけど。そこで喜美子は、今日病院行ってきたと言います。

「わかった! あかんかったんやろ!」

武志は明るくそう言う。親でも一致する可能性はないに等しいと、武志は受け止めています。

「一致せんかった。堪忍や」

もうええ。もうええ、以上! そう打ち切られます。

お母ちゃんもあっちで、明日の陶芸教室の準備してんで。そう言い、喜美子は立ち上がります。

「静かにしてな」

「そっちこそな」

そう母子で言い合ったあと、武志はこう言います。

「お母ちゃん、検査受けてくれてありがとうな」

親だったら、我が身を削ってでも我が子を助けたいだろうに。それなのに、一致しないHLA型の残酷さを感じるわ。

喜美子は泣くよりも体操したり、準備をして問題と向き合う。武志は、そんな母を理解している。

淡々としているようで、重要です。

 

後ろを向いている暇はないから

「先生ありがとうございました!」

「ほな豆まきするでぇ!」

子ども相手の陶芸教室は、節分をするようです。そこへ、八郎が落ち込んだ様子でやってきます。弱々しく右手を上げる八郎。

「鬼やって! 鬼やってもう」

そう頼まれて、八郎がお面を被ります。

「鬼はー外ー」

八郎は豆を容赦なくぶつけられ、しかも耳にまで入ったようです。思えば、本作出演者も豆まきをしましたっけ。

※2020年の節分

このあと、八郎は結果が一致しなかったと言います。

結果を聞かされて、診察室出たあと、よう帰ったか覚えてへん。気がついたら駅までいた。そう言うのです。

「武志と同じような歳の子おってな……」

そうしみじみと語る八郎に、喜美子はこう宣言します。

「罰金取ることにしよう」

悲しいこと、情けないこと、酷いこと、後ろ向きのことを言ったら、罰金を取る。そう言い、瓶を置きます。

「これこれ、これにしようか」

喜美子はやはり強い。強すぎるくらいかもしれない。泣きたい気持ちを自分のものも、相手のものすら封じ込めたい。そういう何かがあるようです。

でも、本作はちゃんと描いています。喜美子が母子の姿を見て感極まった顔になることも。一人、不安を抱えていることも。

そんな喜美子に、何か救いが欲しい!

 

みんなの力を分けて欲しい

このあと、照子と信作がこう告げています。照子、信作、敏春も検査を受ける。

喜美子は検査料金出す、お礼も出すと言い出します。きみちゃんはこういうところが律儀というか、大仰というか、不器用というか。涙もこぼさんで……。

器用なら、感激しながらハンカチ目元に当てればええんやで。

「そんなんするんやったら帰るで!」

相手がそう言わないと、そういうことを言うんだからさ。

それでも喜美子は「敏春さんにまで声かけてもらえてありがたいねん」と、八郎と並んで頭を下げるのです。

「何してんのやもう! 白血球の型が合うてからにせえ!」

信作はこういうとき、理想的な解決策も出せます。せやせや、検査まではそこまで大変やないで。採血だけやん。

照子は娘らにも言う、子どもたちにも声をかけると言い出します。信作は、役場にも声を掛けてみるってよ。

喜美子と八郎は頭を下げるしかできません。

ほんまに白血病は難儀です。

1パーセントなら、100人声がけしたら1人はいると思うわけじゃないですか。

でも、確率って難しいものでして。そういう話でもない。全国民がHLA型を把握して、データベースにでもしておけば、それも可能かもしれませんけれども。

難しいのです。
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