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黒田官兵衛百物語 黒田家 名脇役

【軍師・黒田官兵衛百物語39話】官兵衛の主、信長と秀吉の天下は大陸へと広がる

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6月22日に放送された大河ドラマ「軍師官兵衛」の26回目では、天正十年(1582)の新年を迎えた安土城へ拝賀の挨拶に訪れた、羽柴秀吉と官兵衛を相手に、織田信長が地球儀を示しながら「余は天下布武を成し終えた後には、息子の織田信忠に、日本国を譲り宣教師たちが来た道を逆にたどるつもりだ」と語る場面がありました。

「ハワイに行きたい」(霜月けい・絵)

「ハワイに行きたい」(霜月けい・絵)

本能寺の変で落命することになる直前の、その6月。信長は「毛利を平定し、日本六十六ヶ国の絶対君主となった暁には、一大艦隊を編成してシナ(中国)を武略で征服し、諸国を自らの子息たちに分け与える」と語ったと、宣教師ルイス・フロイスが当 時の日本国内での出来事を書き留めた「日本史」に述べています。

大河ドラマでの信長の台詞は、海外へと目を向ける若々しい夢を語るものになっていますが、この「日本史」にある記述を元にしたもので、事実は大陸進攻の意図を述べたものでした。

秀吉もまた、信長の死後、天下人としての立場を確かなものにした、天正14年の3月に大坂城を訪れたイエズス会日本管区副管区長のガスパル・コレリョに対して、
「日本全国を無事安穏に統治したく、それが実現したうえは、この国を弟の美濃殿(羽柴秀長)に譲り、世は自ら専心し朝鮮とシナを征服することに従事したい」
と、語ったと同じく「日本史」にあります。

天下人になりたいな 世界征服しないな(霜月けい・絵)

天下人になりたいな 世界征服しないな(霜月けい・絵)

イエズス会の宣教師たちは、信長や秀吉の言動を観察し、公式の書簡に書きとめ、ローマ法王庁へと報告していました。
報告は法王を通じて、ヨーロッパ諸候へもうわさとして広がっていました。

信長も秀吉も、己の意志がヨーロッパを中心とした世界に向けて伝えられることを知って、宣教師たちを前に語っていたのです。二人は、世界の王・諸候に向けて大陸進攻計画の実行を宣言していたのでした。

前回はこちら

官兵衛の孫は荒木村重のおいっ子に馬術を習っていた!【軍師・黒田官兵衛百物語38話】

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つづく





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