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福岡市東区の立花山中に残る立花城の石垣。当時、西日本最大級の規模を持つ山城だったと言われている(筆者撮影)

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黒田官兵衛百物語 黒田家 名脇役

【軍師黒田官兵衛百物語61話】孤軍奮闘!19歳の若き立花宗茂を救え!

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官兵衛が軍監となった毛利主体の秀吉先遣軍は天正十四年(1586)の旧暦の秋にかかる八月に九州へ上陸し、その年一杯は、翌年の秀吉本軍受け入れ態勢を整えるべく、軍事行動を継続します。

その緒戦たる豊前・大里表の戦いで敗退することになったと前回触れましたが、(この敗報は多分秀吉には隠されています)その一月後には態勢を整え小倉城へと攻め寄せます。

一方、官兵衛は、七月半ばから島津軍約三万に囲まれた、立花宗茂実父の高橋紹運の岩屋・宗茂実弟の高橋統増の宝満の筑前3城救援を強く秀吉から命じられています。

3城救援を秀吉が強く言うのには、3城の軍事的重要性に加えて、3城と3城主が関白秀吉の 直轄の城であり直属の臣になっていたからでした。去る三月に大友宗麟が大坂城に秀吉を訪ね、島津征討のための救援の軍を興すことを懇願すると同時に、三城と三人の家臣を献呈していたのです。3城への攻撃は、関白秀吉への直接の反逆を意味することになっていたのです。

九州への渡海直前のことですが、官兵衛はそうした状況に3城がある中、家臣の小林新兵衛を島津の兵団の囲みの中を忍ばせて、岩屋城へと使者に立て、高橋紹運に対して「宗茂が籠るより堅固な立花城へと転退し、われわれの救援を待ってはどうか」と言上させます。

高橋紹運は官兵衛が申し入れをくれたことについて感謝するものの、立花城への転退については断り、7月27日に島津軍の 総攻撃を引き受け、800の城兵とともに玉砕する道を選んでいます。

福岡市東区の立花山中に残る立花城の石垣。当時、西日本最大級の規模を持つ山城だったと言われている(筆者撮影)

福岡市東区の立花山中に残る立花城の石垣。当時、西日本最大級の規模を持つ山城だったと言われている(筆者撮影)

立花城へは、兵糧・糧末などが送り込む一方、毛利兵の一部を割いて援兵を差し向けるなどの手を官兵衛は取ります。
岩屋城に高橋紹運以下、全城兵の討ち死にをみた島津軍は、陣替し、一旦、その立花城を囲むのですが、秀吉先遣軍の門司への集結が進むと、8月24日に肥後(熊本県)境を目指して撤退を初めます。兵站線が延びたところに上方からの大兵団と対峙するのは不利との判断があったのです。

島津が退くのを知った立花宗茂は、500の手勢で立花城から突出し、立花城南郊に位置する高鳥居城に島津軍後詰めとして陣を敷いていた星野氏を討ち取った上、岩屋・宝満の2城を奪還します 。

宗茂がこの時に見せた電撃的な行動は、「九州の一物」との言葉を添えた秀吉の感状を発させることになります。

Frco Don・記

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つづく

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