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吉田松陰と松下村塾

大河に出ないが松陰に欠かせない姉の千代と白昼に現れた松陰の幻影【吉田松陰と松下村塾百物語13話】

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吉田松陰の旅は小休止しまして、

大河ドラマ「花燃ゆ」の安政の大獄で刑死する松陰が描かれた回で、白昼に父の百合之助と母の瀧がそろって松陰の幻覚をみるという場面がありました。これは、松陰の一番上の妹・千代の回想がもとに創られた話しです。

明治41年(1908年)に発行された雑誌「日本及日本人」に「松陰先生の令妹を訪ふ」の表題で、77歳になった千代へのインタビューが掲載されます。

千代は井上真央さん演じる文と、優香さん演じ る寿の姉なのです。杉家の兄弟姉妹は長男・梅太郎、次男・松陰、長女・千代、次女・寿、三女・文、三男・敏三郎の三男三女でした。

松陰が姉妹へ宛た書簡は、千代へのものが一番数が多いのですが、どういうワケかいまのところ千代の登場は「花燃ゆ」にはありません。

千代は16歳の時に母方の親戚・児玉祐之に嫁いでいます。叔父の玉木文之進が萩の乱に連座した時には介錯を勤めたとされ、女性としては壮絶な経験をしています。

インタビューで千代は、幼い日の松陰の様子を語っています。周りがいぶかるほど長兄・梅太郎と仲が良かったことや、松陰が玉木文之進から今で言う、大変なスパルタ教育を受けたというような話も、この時に千代が 話したことから広がったようです。

梅太郎や文之進の話に交えて、安政6年10月27日の松陰刑死の同じ日時に、百合之助と瀧がそろって松陰の夢を見たという話を千代はしています。

松陰が江戸で獄中にある時、萩の杉家では長兄の梅之助と弟の敏三郎が病にふせっていました。その日、百合之助と瀧は看病に疲れて、お互い、うつらうつらしているなかで夢を見たのです。

瀧は健やかな顔の松陰が目の前に現れ「ああ、江戸から松陰がもどってきたのだね、うれしい、うれしい」と思っていると目が覚めます。百合之助は首を切り落とされたが、とても気持ちがよいものだったという、不思議な夢をみていました。

目が覚めて、そろ って松陰の夢を見ていたことを知り、松陰に最期の時がきたのかもしれないと二人が思っていると、その20日ののちに、松陰斬首の知らせが江戸からもたらされます。

さかのぼって日にちを数えてみると、百合之助と瀧が松陰の夢を二人で一緒に見た日が、松陰が斬首された日と時間まで一緒だったというのです。

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