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月9ドラマ『信長協奏曲』ネタバレ感想レビュー 第5話 池田恒興(向井理さん)の偲ぶ恋 お市は浅井家へ・・・

更新日:

 

NHK大河『軍師官兵衛』と熾烈な視聴率争いを演じる(詳細はこちら)、フジテレビの月9ドラマ『信長協奏曲』。

そもそも信長協奏曲は戦国ドラマじゃないでしょ! というツッコミ通り、今回は特に戦国要素の薄い展開であった。

が、それでもなんだか面白かったのは、軍師官兵衛で重要な家臣(井上之房)役を演じている高橋一生さんが、なんと浅井長政としてコチラにも登場していたせいだけではなかろう(ちなみに大河で栗山善助役の濱田岳さんは、徳川家康として協奏曲に出演でカオスw)。

では、さっそくネタバレ御免の感想レビュー、いってみよっ!

*最終回をむかえ、これまでの全話のレビューを一覧にしてまとめています⇒こちら

 

鳴かぬなら殺してしまえホトトギスって言っちゃった

現代から戦国時代へタイムスリップしてきたサブロー。偶然出会った織田信長と顔がそっくりだったことから代役を頼まれ、ズルズルと戦国武将を演じ続け、「桶狭間の戦い」まで成功しちゃったワケだが、帰蝶(濃姫)と墓参りに出かけたところで、サブロー信長はリアル信長と再会を果たす。

小栗旬さんが、現代高校生のサブローとリアル織田信長を演じる信長協奏曲/公式サイトより引用

小栗旬さんが、現代高校生のサブローとリアル織田信長を演じる信長協奏曲/公式サイトより引用

 

サブロー信長 「おまえのせいでめちゃくちゃな目にあったんだぞ! 戻ってよ!」
リアル信長 「今の織田家の繁栄はすべてお主のお陰」
「そんなこと言われたってオレはニセモノだよ」
「わしは今、明智光秀として第2の人生を歩んでいる。これからは明智光秀としてお前をたすけさせてくれんか。まずは上洛の手伝いをさせてくれ」

そう、サブロー信長にすべてを押し付け織田家から跳び出したリアル信長は、史実において本能寺の変を起こした明智光秀になっているのである!

つまり、このままだと信長(リアル)が信長(サブロー)を殺すというワケわかめな展開になってしまう可能性があるが、実は原作でもそこまで話が進んでいないので、ドラマバージョンの終わりが用意されているのかもしれない。

ワタスの勘では・・・「殺されそうになる瞬間、再びタイムスリップしてサブローは現代へ戻るという展開」に100万ガバス賭けます!

 

と、それはさておき、2人の再会場面へキスマイ(Kis-My-Ft2)藤ヶ谷太輔さん演じる前田利家が現れ、こともあろうにリアル信長の方を連れ帰ってしまった。

そして城内で行われた歌会で、リアル信長はこう詠むのである。

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

普段から合戦を嫌う信長だったのに、この過激な発言に対して家臣はざわざわ・・・。原作から見ても、さすがに突然すぎまして><;

原作でのリアル信長は心優しく礼儀正しい明智光秀として、むしろ、織田家をかき乱そうとする木下藤吉郎(後の豊臣秀吉・ドラマでは山田孝之さん)を諌める立場ですらあった。

それがドラマでは、一瞬、【黒い腹】を匂わせていて、ざわざわ・・・ざわざわ・・・。

 

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上洛のためには妹・市の結婚→同盟が必要なり

さて、美濃を制し、天下布武を狙う織田家では、京都への上洛へ向けて一つの課題が湧き上がっていた。

現代で言えば、岐阜県から京都までの道のりの途中にある滋賀県(近江国)である。そこには浅井家があり、彼らと同盟を結ばねば安心して進軍はできず、そのためには信長の妹にして、絶世の美女とされた「お市(おいっちゃん)」を嫁に差し出すべきとの意見でまとまったのである。

信長の妹・おいっちゃん/信長協奏曲公式サイトより引用

信長の妹・おいっちゃん/信長協奏曲公式サイトより引用

 

もし、この婚姻が認めなければ、浅井家とは合戦しかない。そんな話で盛り上がる軍議に駆りだされていたのはサブロー信長ではなく、リアル信長であった。

そしてリアル信長は、あっさりとこの輿入れを認めてしまうのである。てか、そもそも史実では信長がこの話を進めたのであろうから、認めるも何もないのだが、ドラマにおいてはそう話は簡単に行かない。心密かに彼女へ恋をしている武将がいたからである。

それが向井理さん演じる池田恒興だった。

ドラマ信長協奏曲池田恒興

信長側近として地味ながら大切な役割を演じる向井理さんの池田恒興/信長協奏曲公式サイトより引用

 

さらに、この婚姻話をややこしくしたのが、城内へ戻ってきたサブロー信長であった。

 

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「そもそもケッコンって好きな人とするもんでしょ!」

城内へ戻ってきたサブロー信長に対し、家臣の犬千代は、怪訝な顔をしながらお市の嫁入りの件を説明する。

それを聞いたサブロー信長は・・・。

「嫁(とつ)ぐぅうううううう?  ダメだってぇ! もうさ、政略結婚とかやめようよー!」

現代高校生のサブロー信長は、【桶狭間の戦い】も【本能寺の変】も知らないほど歴史に疎い設定のハズ。それが突然、「政略結婚はダメ」という戦国知識にはちょっとした違和感があるが、そこは華麗にスルーで。

 

サブロー信長は、現代の恋愛観を当時に持ち込み、家臣や帰蝶たちに説明するのである。

「そもそもケッコンって好きな人とするもんでしょ!」

これに対し、家臣の森可成が・・・。

「わしは祝言まで嫁の顔を知りませんでした」

サブロー信長「それで5人も子供うんだのぉおお? 逆にすごいよー!」

森可成「お褒めの言葉、光栄に存じます」

サブロー信長「いや全然ほめてないけど・・・。とにかく結婚ってのは好きな女の子に指輪を渡してするものです。永遠の愛的なものを誓い合うの!」

となれば浅井家との同盟はナッシング! 「戦の準備をしましょう!」と鼻息あらく立ち上がるのが高嶋政宏さんが演じる柴田勝家である。

いかにも猪武者でガサツでヒゲヅラの柴田勝家さん。

もし、サブローが歴史に詳しい高校生だったら、後に、お市がこのむさ苦しい柴田勝家と再婚することになり、そして、秀吉に攻められて一緒に死ぬことも知っていて、その場で悶絶していたであろうに・・・残念w

ドラマ信長協奏曲柴田勝家

ザ・ひげオジサン!の柴田勝家(高嶋政宏さん)/信長協奏曲公式サイトより引用

 

信長自ら浅井家に乗り込み土下座で懇願

お市が政略結婚に使われるのを断固反対の立場をとるサブロー信長は、浅井家に乗り込んでいった。そこでは竹中半兵衛(藤木直人さん)が交渉を進めており、いよいよ同盟が成立する瞬間であった。

サブロー信長「ちょっと待ったぁああああああああああああ! 結婚、中止してください」

そこにいた浅井長政さんとは、前述のとおり、NHK大河軍師官兵衛でも重要な家臣役を演じる高橋一生さんである。

ドラマ信長協奏曲浅井長政&久政

浅井久政・長政親子/信長協奏曲公式サイトより引用

 

長政「それは同盟を結ばぬということ?」

サブロー信長「いや、同盟は結びたいです。浅井さんと戦はしたくないです」

と、土下座をする信長に大反対をしたのが浅井長政の父親・久政であった。

「織田を信用はできぬ」と村井國夫さんが発する言葉が、これが修羅場をくぐりぬけてきた戦国武将っぽくて超渋い! 大河でも配役すべきだったのでは?

それでも諦めぬサブロー信長は城内に残り、懇願を続ける。と、久政は「お市の輿入れに代わって信頼できるものを用意せよ」と無理難題をふっかけるのであった。

 

信長必死なそのときに、お市と恒興は城下町デート♪

サブロー信長が近江で必死こいているときに、向井理さんの池田恒興と水原希子さんのお市は、2人で城下町へ出かけていた(完全にデート。いいのでしょうかw)。

「きれいな櫛じゃのう」

市場に並べられた櫛を手に取り満面のえみを浮かべるお市。それを見て、昔を思い出し笑顔の恒興。2人は楽しい一時を過ごしながら、橋をわたっているところで、お市が両手を差し出し、「恒興、どっちじゃ?」と、どちらの手に石が入っているか?と問いかけた。

昔からやっていた遊びのようで、恒興はすぐに右手に入っているとわかってしまう。それはお市の親指が微妙に動くからである。

「なぜ、わかるのじゃ?」と問いかけるお市に対し、恒興は「秘密でござります」と返答し、2人は帰路へ。道中、お市は結婚を覚悟するのであった。

ドラマ信長協奏曲池田恒興とお市

池田恒興とお市/信長協奏曲公式サイトより引用

それをどんでん返しでひっくり返したのが、サブロー信長である。

浅井と織田家の間にある防御砦を自らぶっ壊し、浅井家に攻め込む気はない!という気概を見せたのである。これにはビックリの長政は同盟を快諾。

「あなたは実に底が見えないお方だ。しかし、その気持、しかと受け取りました」

しゃああああ!とガッツポーズのサブローはそのまま城へ戻り、お市へ事の次第を伝えた。

「ちゃんと恋愛して結婚するんだよ」

「はい!」

しかし、ここでもう一発どんでん返し! 長政の父・久政が再び猛反対をしたのである。

 

本心を押し殺してお市との離別を決める恒興 泣かせる><

久政の反対を知ったお市も恒興も、表立って落胆する素振りは見せず、本心を飲み込みながら会話を続ける。

恒興「お市様、嫁いでください 浅井長政殿に」

お市「(どちらに石が入っているか)当てたら言うこと聞いてやる」

と両手を差し出すお市。先ほど城下町デートで同じシーンを見せておいたのは、このときのタメだったのね><;

恒興は、隠した手の親指が揺れるクセを知っている。つまり、百発百中で当てられるわけで、わざと逆を言えば、お市は結婚を決意しない。こうした儀式を経ることで、お互いの心を押し殺し、嫁入りを決定させようというのである。

お市は言葉を絞り出す。

「わかっておる!!! お前の言いたいことはすべてわかっておる」

恒興が指し示した方に石は入っていた・・・。くぅうううううう、恒興、辛いのぅうううううううう・・・(´;ω;`)ブワッ

そして、お市は結婚を決意した。

illustration by 霜月けい

illustration by 霜月けい

 

※ちなみに、浅井家は今後、お市を嫁にもらいながら信長を裏切って攻めるのだが、これを推し進めたのが久政とされている。なので、その伏線として織田家に対し執拗なまでに疑心を抱いた人物設定にしているのだろう。

 

「これは市の出陣にございます!」

お市はその後、サブロー信長の前へ出て、凛とした態度で語る。今回一番のセリフであろうから、すべてお送りしたい。

「市は浅井へ嫁ぎます。もとより覚悟はできておりました。
市は男に生まれとうございました。そしたら兄上を戦で助けられるのに、ずっとそう思ってました。
兄上、天下をとってください。戦のない世を作ってください。市もそんな世を見とうございます。だから市は浅井へ嫁ぎます」

サブロー信長「おいっちゃん・・・」

お市「そんな顔をしないでください。これは市の出陣にございます! だから市の門出を笑顔で見送ってください」

半泣きになりながら頷くサブロー。もはや完全に戦国ドラマではなくなっているが、これでいいのだ、月9だから。

 

その夜、サブロー信長は落ち込んだ様子で帰蝶に語る。

サブロー「おれ、結局なにもできなかった あんなつらい思いさせて」

そこでもう1つの恋話、帰蝶とサブローの距離が縮まるシーンへ。もともと夫婦なのにおかしいでしょ!というツッコミはなしで、柴咲コウさんのセリフにも耳を傾けたい。

帰蝶「なにゆえ辛いと言い切れる? たとえ望まぬ祝言だったとしても幸せになることはできる。すべては夫婦(めおと)になる二人しだいじゃ そうであろう(まるで自分たちのことを思うかのように)」

サブロー信長「・・・・・・」

帰蝶「おいちもきっと大丈夫じゃ。お主は兄として幸せを願ってやれ」

一方、傷心の恒興は、その夜、自分の心をグッと仕舞いこみ、とある書状を記していた。

 

恒興の偲ぶ恋が託された一通の書状には・・・

「せーの、ご祝言おめでとうございます!」

城の門から赤絨毯が敷かれ、その上を白い着物で歩むお市。家臣たちが花を降らせ、お市は一歩一歩進んでいく。しかし、その場に恒興はいない。

サブロー信長「おいっちゃん、おめでとう!」

お市「兄上、ありがとうございます」

腹をくくった女性というのは強いもんですな。すっかり笑顔になったお市は、イケメン長政のもとへ出向いて行くのに実に幸せそうである。

しつこいけれど、この後、お市は恒興ではなく下記のオジサンと再婚することになる。もしかしたらドラマの出演者どころか演じている高嶋政宏さんも知らないかもしれない。

後にお市と再婚w/信長協奏曲公式サイトより引用

後にお市と再婚w/信長協奏曲公式サイトより引用

 

冗談みたいな史実はさておき、恒興は遠く離れたところからお市の腰入りを眺めていた、ある思いを持って。

その思いとはお市が浅井長政と対面したときに判明する。

お市「市と申します」

長政「手を貸してもらえるか」

お市「えっ?」

突然のことにキョトンとするお市。長政が彼女の左手をとり、薬指に指輪をはめる。

「それって・・・」

「指輪というものじゃ。織田家のならわしと知らせてもらった」

そう、恒興は長政に書状をおくり、指輪を贈るように知らせておいたのである。もとはサブロー信長から聞いた(現代の)話ではあるが、これを織田家のならわしとして通知しておいたのだ。そのとき指輪も一緒に送ったのかどうか、までは不明。

長政「おいち、よき夫婦(めおと)になろう」

えーと、長政さん、あなたは織田家を裏切り、お市さんは高嶋政宏さんと再婚します・・・ってさすがにもうしつこすぎますね、ゴメンナサイ><;

 

さて、同ドラマは原作をまるで無視した展開となっているが(恒興とお市の恋話は微塵もございません)、その中の一つに「でえと」がある。サブロー信長が帰蝶と2人で出かけるのである。

原作の帰蝶はかよわい女性として描かれていて、ドラマの柴咲コウさんのようにキリッとした美人タイプではない。むしろ弱々しく元気がない。それを楽しませるためにサブローが「でえと」の風習を持ち込んだのだが、ようやくドラマでも2人が馬に乗って出かけるシーンが見られた。

しかし、そんな2人の様子を再び【黒い腹】を持った雰囲気で見つめていたのが明智光秀ことリアル信長。やっぱり裏切るのだろうか・・・。

次回は京都へ行くようです。

※原作では「生八ツ橋」を買いに行くも購入できず、将軍・足利義輝の家に遊びに行き、刀までもらってくるという流れ。さて、ドラマではどうなるか?

破天荒一休・記

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参考:信長協奏曲公式サイト





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