此度はお台所が戦場ぞ!
毎度!ご無沙汰しております、ロボット慶次で御座います。
今回取り上げる作品は
『武士の献立』。
舞台は江戸時代、『加賀騒動』と『包丁侍』を軸にした作品となっている。
加賀藩と言うと皆さん、前田利家を思い出されると思いますが、利家亡き後、御家はどうなったか気になると思いませんか?
そして包丁侍とは?
江戸時代の大名はどのような食事をしていたのか?
もくじ
大名に仕える武士の料理人「包丁侍」
江戸時代、将軍・
刀を包丁に持ち代え、
『包丁侍』と呼んだ。
加賀6代藩主、前田吉徳。
100万石の名を欲しいままのこの藩も、ご多分に漏れず、
ロボット慶次と称する某としては、

K-naviより引用
吉徳とその側近、大槻伝蔵は藩政改革に望み、
しかし、大槻は足軽の三男、しかも還俗した身。
旧派閥派は快く思っていない。
そんなありがちな背景を元に話が進んでいく。
主人公は上戸彩は江戸の料亭の娘から加賀藩奉公
主人公、春(上戸彩)は浅草料亭の娘として産まれ、
お風邪を召されたのか、床に伏しているお貞に、
大根を刻む手捌き、炊いた飯を水でさらし、
粥をお貞に誉められる春。
幼さの残る春の子供らしい笑顔とそれを微笑ましく見守るお貞はま
それから15年後、加賀藩にて能見物する吉徳とお貞、家臣一同。
お貞の傍らには春の姿も見える。
丁度昼時なのか、お重に詰められた料理はまだ閉じられている。
すかさず腹が鳴る春。
お貞は春に料理をすすめ、遠慮なく頂こうとする春をお貞の側近、
前年、
天才?料理人西田敏行に食通ぶりを絶賛され嫁入り
そこへ台所御用役、舟木伝内包早(ふなきでんないかねはや)(
「うむ。鶴か。旨いな。」
「実はこれは鶴モドキで御座います。」
そこで殿も、この中に鶴モドキの正体が分かるものはおるか?
多数の家臣が答えるが、伝内は首を縦に振るどころか、
誰にも分からないだろうと自信があったのだうが、
するとどうでしょう、伝内から『是非、
昨年、出戻った件もあり、春は断りを入れる。
暫くすると台所で用事をしている春のところに伝内が訪れ、
「これは明日葉(あしたば)ですね。
ちなみに、現在、明日葉は某の地元、伊豆地区にも自生しており、
春もその様に調理し、伝内に味見してもらう。
舌だけでなく料理の腕も確かなもの、流石、
伝内、
しかし、伝内も知っていたが、
奉公に出ていた春だけが生き残ってしまった事実を知った伝内、
父と同じく台所御用役だった長男は流行病で亡くなり、次男・
お互い家族を失ったもの同士の時間が流れる。
その時間を払拭したいのか、伝内、汁を一口。
『旨い。やはり安信には、舟木家には春殿が必要だ。頼む!』
と、お武家様に土下座され、
こうして舟木家に嫁入りが決まってしまったのであった。
ツンデレの夫・安信は年上の女房に不満?
加賀藩金沢城下、剣術道場・養心館。
舟木安信(高良健吾)と師範・今井定之進(柄本祐)は木刀を交え、
ほぼ互角の腕前に見える。
そこへ今井の妻佐代(鳴海璃子)が果物を持って現れ、
縁側で八朔らしいものを食べながら定之進より、
「そういえば江戸からの嫁は今日来るのではないのか?」
と聞かれた安信、
「母上がいるからいいだろう。」
と素っ気ない様子。
何もかも自分で決められない事に苛立ちを抱えているのか?
春は安信の4歳年上、しかも出戻り、それに加え、
それを長男の病死が阻んでしまった。
安信としては剣の道一筋、
舟木家に場面は移り、江戸から加賀までの遠い道程、
伝内の妻・満(余貴美子)
なんかこれだけ見るとこれから嫁姑戦争勃発か?
が、夜になり仮祝言が執り行われる。
改めて挨拶する安信、
「夏殿…」
いきなり嫁の名前を間違え、
「春でございます。」
安信、やはり自分の思いどおりにならず、
案外、優しいところもあるようだ。
次の日、朝から食事の支度に勤しむ春。
女中から止められるが、この為に来たのだと張り切る春。
一方、安信は城にて台所仕事。
同僚に妻の事を聞かれるが、
「女なんて芋と同じだ。一皮むけば加賀も江戸もかわらん。」
そこへ上役、景山(宮川一朗太)
形も大きさもバラバラだ。
確かに安信の手際は悪し、腕前は大した事はない。
やる気の問題であろう、全くお役目に身が入ってない。
剣に未練タラタラと言ったところか。
その頃、舟木家に佐代が訪れ、婚礼の祝いを持参していた。
春もその場に同席している。
満が、思わず
「佐代殿から安信に婚礼の祝いを貰うとは、縁は異なものじゃ。」
安信と佐代には何かしらあったのか、
安信、役目から戻り夕食の時間。
満は春の料理をすっかり気に入った様子。
恒例の行事、
「何を食っても文句ばかり言う連中。」と安信、
うまい料理を作ったらだんな逆切れ!
そして吟味会当日。
集まった舟木一族はとても不味そうに食事を食べている。某、本当に不味そうな食べ方に笑ってしまった。
安信に対し、罵詈雑言な一族衆。
安信タジタジ。
自分の為に言ってくれているのは分かっているが、
次は吸い物が出される番だが、春、台所に戻り、確認。
やはり一族衆を納得させられる出来ではないと判断、
皆が帰ると安信逆ギレ。
「わしもこのわたの生臭さは分かっておった!
更に役目がつまらんとまで言い放ち、
春が負けたら離縁、勝ったら安信に料理指南を受けて貰う。
さて!刺身勝負!
安信VS春、バトル開始!
結果は…
まあ、皆さん予想どおり
春 WIN!
これだけ刺身をグズグズに切ったら魚が泣いてるよ。
お約束のバトルの末に改心した夫が修業する
こうして安信は観念して料理指南を受けるのであった。
元々根気強いのは剣で折紙つき。安信、
暮らしぶりをお貞に知らせる手紙を書く春。
筆箱の中に何故か簪が。
不振そうに手に取る春。
春からの知らせを読んでいるお貞。
そこへ大槻伝蔵が一目会いたいと忍んでくる。
加賀騒動の俗説としてお貞と大槻の不義密通があったとされ、
実際は、各藩の城も大奥の様になっており、
創作の域を出ないだろう。(加賀騒動については下のWikipediaを一部引用します)
前田吉徳が第六代藩主となった。吉徳はより強固な藩主独裁を目指した。足軽の三男で御居間坊主にすぎなかった大槻伝蔵を側近として抜擢し、吉徳・大槻のコンビで藩主独裁体制を目指す一方、藩の財政改革にも着手する。大槻は米相場を用いた投機、新税の設置、公費削減、倹約奨励を行った。しかし、それらにより藩の財政は悪化が止まったものの、回復には至らなかった。さらに、悪化を食い止めたことを良しとした吉徳が大槻を厚遇したことで、身分制度を破壊し既得権を奪われた門閥派の重臣や、倹約奨励により様々な制限を課された保守的な家臣たちの不満はますます募り、前田直躬を含む藩内の保守派たちは、吉徳の長男前田宗辰に大槻を非難する弾劾状を四度にわたって差出すに至った。
延享2年(1745年)6月12日、 大槻を支え続けた藩主吉徳が病死し、宗辰が第七代藩主となった。その翌年の吉徳の一周忌も過ぎた7月2日、大槻は「吉徳に対する看病が不充分だった」などの理由で宗辰から蟄居を命ぜられた。さらに延享5年(1748年)4月18日には禄を没収され、越中五箇山に配流となる。その後、宗辰は藩主の座に就いてわずか1年半で病死し、異母弟の前田重煕が第八代藩主を継いだ。ところが延享5年の6月26日と7月4日に、藩主重熙と浄珠院への毒殺未遂事件が発覚する。浄珠院は宗辰の生母であり、重熙の養育も任されていた人物である。藩内で捜査した結果、これは奥女中浅尾の犯行であり、さらにこの事件の主犯が吉徳の側室だった真如院(注・お貞)であることが判明した。これを受けて真如院の居室を捜索したところ、大槻からの手紙が見つかり不義密通の証拠として取り上げられ、一大スキャンダルとなる。寛延元年(1748年)9月12日、真如院の身柄が拘束されたことを聞いた大槻は五箇山の配所で自害した。寛延2年には禁固中の浅尾も殺害され、真如院と前田利和(勢之佐)は幽閉されたが、真如院は自ら絞殺を望んでその通りに殺されたという。
虫も殺せぬ?料理人
話を映画に戻しまして、
卵を産まなくなった鶏を食べてしまいましょう、
どうやら絞めるのが苦手らしい。
実は某の叔父も鳥肉を一切食べないのだが、幼少の頃、
だから安信の気持ちもわからんでもないなあ、と。
それでも春に鶏を押し付けられ、逃がしてしまい、
どうにか捕まえたが、可哀想に感じたのだろうか、
あてもなくウロウロしていると定之進の家前で定之進と大槻に出会
忍ぶのが好きな大槻と対立しているのは年寄衆・前田土佐守直躬(まえだとさのかみなおみ)(鹿賀丈史)。
この人物は前田利家次男・利政の子孫。
近年の研究では加賀騒動の実状はこの土佐守が仕掛けたもので、
定之進は大槻派に共鳴し、
めきめき料理の腕をあげた安信の働く金沢城で不穏な動きが
金沢城、台所。
安信と同僚がまた里芋の下拵え。
同僚、安信の芋の煮付けが評判だったと話す。
「あれは芋がよかったのだ。やはり、
料理の上達が景山の目にとまり、昇進に推挙された安信。
夕食を頂きながらそれを聞き、喜ぶ母。
「まだ決まったわけではありません。」安信、
以外と慎重派かも。
大勢の候補の中から選ばれるのだからと安信。
治部煮が出てくるが、何かいつもと違う。
春に問うと鶏肉が少なかったので簾麩を足したと答える。
昇進試験に挑む安信。
下城すると出迎えた春に
「簾麩の治部煮がよかったらしい。お前のおかげだ。」
春に対し、徐々に心を開いていく。
昔の人の結婚てこんなだったのかな?今、結婚できない人、
当時の人からしたら
「えー!こんな人と一生なんて嫌だわ!」とか
「思ったより可愛いじゃん!ラッキー!」とかあったのかなあ?
それはさておき、寺からの帰り道、佐代と一緒になる春。
佐代は、
「安信が出世したのは奥方のおかげだと夫が申してます。
とまるで諦めがついたかのような佐代の表情。
「これはお祝いです。」
と手渡された風呂敷包の家紋らしきものが、
春、
佐代との経緯を満に話すと、
恋のライバル登場!
安信9歳の頃、養心館に稽古に行き出し、そこの1人娘が佐代。
年も同じで気があった。
益々安信は稽古に邁進する。
そして秋の奉納試合で道場一となれば、
ところが夏に長男病死、
迎えた奉納試合、
定之進も密かに佐代を思っていたのかもしれない。
その後、安信は家督相続を申し出、包丁侍の役も願い出た。
どうやら試合で隙を見せたのも舟木家相続の覚悟の上であったのだ
そして佐代の事は幼なじみであり、
いずれにしろこの時、安信と佐代の恋は終わったのだ。
女中や下男も場所はちがえど主人と同じものを食べていたのかな
舟木家に嫁いで半年。
朝から南瓜を煮る春。
このシーン、なんでもない様に見えるが、
それは女中、下男がどのような食事をしていたかである。
この映画では主人に出した副菜と同じものを食べていた。
食事の場所は別々であるが、
もっと主人とは違った扱いを受けているのかな?
江戸詰めを終え、金沢に帰宅した伝内。
安信の昇進は春のおかげと礼を言う。
安堵した伝内、隠居してレシピ本出したいんだよ、
と自分の思いを告げる。
その頃、安信は頻繁に大槻の集まりに顔を連ねていた。
藩政改革に乗り気の様子。
旧体制派・前田土佐守は大槻の命さえ狙おうと追い込まれている。
家に戻った安信、
天は二物を与えてもそれはそれで困る事もあるのだ。
藩主の急死「加賀騒動」へ
明くる日、突如、藩主が倒れたと急使が来る。
看病の甲斐なく、吉徳は死去する。
これが『加賀騒動』の引き金となる。
次代藩主・宗辰(むねとき)
吉徳という後ろ楯を失った大槻になすすべなく、
今井定之進も連座の対象となったが、
加賀を去る定之進に、
「お前の家はとり潰しなのに家はなんの咎めもない。
家より面子を重く見ている。
「このままでは終わらんよ。」
そのとおりで、これだけで加賀騒動はおさまらない。
宗辰も1年で病没、藩主は弟・重煕(しげひろ)となる。
この時、重煕に毒殺未遂が起こる。
この主犯がお貞、出家して真如院と名乗っていた、に向けられ、
真如院の下女が毒を盛ったという事で、
しかし、昨今の見方は土佐守が大槻成敗と政権掌握口実の為、
真如院の身を案ずる春。
安信、春と真如院を会わせる手筈を調える。
何だかんだいって優しい男だ。
真如院に面会する時、春は食事を差し入れる。
結局、浮気していたのか…(映画では)
「私は罪人ではないが、
と事実を告げる真如院。
愛する人と夫婦になれなかった事が唯一の心残りと語る。
差し入れの中に柚餅子(ゆべし)を見つける真如院。
柚餅子は加工後、吊るし、干され、
「そなたらもこの柚餅子の様な夫婦になればよいの。」
間もなく大槻は自決、真如院も後を追い、世を去った。
漸く加賀騒動が治まりつつある中、重煕着任祝いに徳川家を初め、
安信に補佐を言いつける伝内に、断る安信。
定之進の事が引っ掛かっている為、
気持ちは分かるが役目に私情を挟むな、とたしなめられ、
包丁侍は「武士」なのか「料理人」なのか選択を迫られる夫
憂さ晴らしの酒屋から出てきた安信が出会ったのは意外な人物、
帰宅した安信は出迎えた春を、殺しかねない形相で掴み見る。
このシーンは何を表現したいのか一度見ただけでは理解できなかっ
舟木家の前で物売りから野菜を買い、
安信に、と手紙を渡し他言無用を告げ名乗らずに去る。
役目から戻った安信に手紙が来ている事を伝える春。
読むと血相を変える安信。
皆が寝静まった頃、ふと目を覚ます春。
夫は布団に居ない。
恐る恐る襖を開けると刀を研いでいる安信。
明朝、鷹狩に出かける土佐守を定之進らと討ち取ると打ち明ける。
「離縁状を書いておいた。あれがあればそなたに害は及ぶまい。
妻への労りと想いを覗かせる安信。
研ぎ終わった刀を手渡し、着物の用意を頼む。
着替える前に水を浴び、身を清める安信。
部屋に戻ると春の姿がない。
刀も見当たらない。
春は刀が無ければ夫は荷担しないと考えたのだろう。
必死に逃げる春と捜す安信。
やがて諦めた安信は木刀を携え、定之進の元へ向かった。
その場で安信が見たものは…
日も暮れ、家に戻る春、家族
総出で捜した様子。
安信、春から刀を取り、
「自分のした事が分かっているのか?定之進達は死んだのだぞ!
と春を斬ろうとする。
土佐守の罠に嵌まって定之進達は一網打尽にされたのだ。
春はただ、夫を守ろうとしただけなのに。
そこへ満が現れ春が安信を守った事、
「
と発狂したように泣き叫ぶ。
この映画で最大の見せ場というか、主役を完全に喰った演技。
某、シビれて身震いした。
そこへ出先で伝内が倒れたと急使が来る。
不幸中の幸、舅の病で命を救われた春。
「親子して死に損なったな。」安信に向かって伝内、
刀を持って血を流すやり方でなく、
安信もいつにない真剣な表情で聞き入っている。
そこにはもう刀を未練にしている、
伝内、安信と共に饗応料理の真髄を求める為、
あのような事があったばかりで躊躇う表情の春だが決心して頷く。
能登路を三人の旅人が歩いている。
安信、春、使用人だ。
各村々を周り、素材、料理、調理法、
女性の足には厳しい旅路、春の足袋は血が滲み、泥で汚れている。
能登から戻ると饗応の前に藩主が大槻派の者達の復職を認めた、
佐代も養女となり、藩に戻っているという。
国を去る時に身籠っており、産まれた子供は病に、
安信はやるせない気持ちと安堵の気持ちが混ざったであろう。
饗応の当日を迎え、舟木家の前に駕籠が着く。
正装に着替え、送り出される安信。
始まりの儀式が厳かに行われ、
大量の食材に包丁侍達が群がり、
フレームアウトでやや遠目から指示の声が聞こえたりと中々捻って
鱸、鰤、鰯など魚介類が多いか。
郷土料理、鯛の唐蒸しがメインディッシュに。
この料理は鯛丸ごと一匹の内臓を取り除き、そこにおから、椎茸、
出す際は鯛2匹、腹を向かい合わせにする。
ただ、現在は結婚式等祝いの席に出される料理だったが、
誠に残念。
滞りなく饗応は終わり、夕暮れ時、
お褒めの言葉を授かる両名。
「この夕日が血に見える。」と語る土佐守。
先日命を狙われ、その者達を一網打尽にした事、
安信が関わっていた事を知っているかの様な、
家に戻ると春の姿がない。
残された手紙には、
「饗応の宴が終わった事で私の役目は終わりました。
と佐代の簪が同封され姿を消した。
海女さん達の料理を作っている春。
どうやら余程気に入られている。
そこへ現れたのは安信。
両親も春の帰りを待っている、見つかるまで戻ってくるなとも。
佐代の簪を取りだし、確かに好いていた事、
簪を炎の中に投げ入れ、
「自分が今必要なのは春、そなたなのだ。」
浜辺で抱き合う二人。
家路につくのを柚餅子が二人を祝福するかの様に出迎えている。
亡き真如院もきっと同じ気持ちであろう。
後日譚
今更だが舟木伝内包早、安信は実在の人物。
作中のとおり加賀騒動の時代に包丁侍として活躍、
伝内は多数のレシピ本を残し、今もそのレシピは伝わっている。
近年、舟木家の墓も見つかっている。
舟木家は終幕までその役目を果たした。
ロボット慶次・記
この映画の出演者は以下の通り
舟木春 :上戸彩
舟木安信 :高良健吾
舟木伝内 :西田敏行
舟木満 :余貴美子
今井佐代 :成海璃子
今井定之進 :柄本佑
お貞の方(真如院) :夏川結衣
大槻伝蔵 :緒形直人
前田土佐守直躬 :鹿賀丈史
浜路 :ふせえり
景山多聞 :宮川一朗太
前田吉徳 :猪野学
語り :中村雅俊