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『いだてん』感想あらすじ視聴率 第7回「おかしな二人」

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「勝」コートを質入れして四三がタキシードを新調

ここで嘉納は、金栗を呼び出して街を歩き始めます。

嘉納は、はなむけに譲られたというスーツを見せるのですが、その送り主というのが……なんと、勝海舟です!

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勝は、嘉納に屋内でも土足だと言ってくれたとか。
験担ぎのために、そのスーツを質入れする嘉納です。

勝は大変でした。
彼の頃は、外国人かぶれは攘夷だ死んでしまえ時代ですからねえ。

感動的っちゃ、そうだけれども。
質入れした金で、スーツを仕立てろという嘉納です。

あー、これは感動していいのか、洗脳完了なのかちょっとわからんわ!!

その足で、三越でフロックコートと背広を仕立てる金栗。
いい話だ。
でも、何も解決していない……。

 

2人目は安仁子夫人でした

嘉納は、同行者2名にしぼっております。

2人目は、永井ではなく、安仁子夫人だとか。
可児はちょっと予想だにしないと言い出します。

なんで可児、自分が行くと思っているのよ!
大森夫妻だよ!

可児は留守番でした。
嘉納さんが、ちょっといちいちひどい。

そこに、シベリア行きに備えてコートを新調してきた永井もやってきます。

嘉納せんせーーーーい!

永井にも伝わってませんぞぉ~~。
やはりこちらにも何も言ってなかったんですね。

 

我が子に関心のない親がいるのか?

三島家の暗室で、金栗は切ない気持ちを語り出します。
金がないことは辛い、そんな金栗です。

弥彦は、そんな金栗が羨ましい。
母も、兄も、親子の縁を切るとまで言い出します。
和歌子は兄、兄は金しか関心がない。

我が子に関心のない親がいるのか、と金栗はきょとんとしています。
三島からもらった写真を、金栗の故郷に送れと渡すのでした。

まあ、こんないい場面も、弥彦の半裸ブロマイドでちょっと笑いそうになるんですけどね。

金栗は、マナーに苦労中。
こぼした料理で和歌子の顔面にぶつけたりしてしまいます。

ランニング中にすれ違った美濃部孝蔵に「なんでそんなに走るんだ_」と言われる四三。
播磨屋では足袋のことを語り、清に走る動機を聞く金栗。

スポーツで金を稼ぐ時代は、まだまだ先のこと。
走ることには金がいると、悩む金栗です。ついにはあのカップまで、質入れするのか抱きしめるほどでした。

頼みの綱は募金しかないのか。
そんな金栗の前に、おのぼりさん赤ケットをまとい、1800円を持った兄・実次がやってきたのでした!

 

MVP:三島弥彦

みんないい。

みんないいから、一人だけに絞るのが辛いんですけれども。
今週は彼です。

お金持ちでモテモテ、一見何も悩んでいないようで、家族愛の欠如に少し悩んでおります。

三島って本当に、造形が秀逸です。
明治ボンボンの、義務感、気負い、上品さ、そしてそこはかとない孤独感もあるのです。

エリートだからと誰かを見下さないし、威張らないし、バカにしない。むしろ優しい。

こんなお上品で魅力的で、ちょっとずれていてナルシシズムもあって、暑苦しいおぼっちゃまっていいと思うんですよね。
なにもかもが、ぴたっとはまったいいキャラクターです。

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総評

視聴率では、予測通り苦戦中の本作。

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とはいえ、役割がないどころか、世の流れとがっつり噛み合う、そんな様相を呈してきました。
傑作というものには、そういう魔法が宿るものです。

注目すべきは、アスリートの資金。
苦労。
その扱いです。

アスリートたちが、世間から晒されるどうしようもない批判。

その一つに
「国の金でやっておいてなんだ!」
というものがあります。

国民が捻出したの金なのに無駄遣いだ!
ということならば、他にもいろいろあるはずなんですよ。

NHKにしたってそうなんですよね。
話がちょっとズレるんですけど、受信料を集めて公平公正に作ると言いながら、視聴率が取れないからと公共福祉性が高い部門を切り捨てる。

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その一方で、半年間も特定企業の広告じみたドラマを流すわ。
何をやっているんだ、ってなもんで。

そういうしょうもない攻撃に、今週はガッツリと反論しました。

そりゃ五輪遠征は税金でしょう。
けれども、五輪代表になるまでの鍛錬といったものは、選手側がなんとかして捻出してきたのです。

そういう努力を無視して、外野が偉そうに何を言っているんですか、そのへんわかっているんですか、と突きつけてくるような。誠実な作り方です。

『紀行』まで、いいんです。
駄作大河ドラマの紀行はアリバイタイムですが、良き大河ドラマの紀行は違う。

それどころか、高橋大輔選手が遠征費用面での苦労や、地元の応援について語るのです。

金栗が直面した問題は、過去のことではない。
現代でも、直面しているのだと伝わってきます。

そういう純粋なアスリートを利用する、ゲスな世界観も出てくるわけです。
嘉納も、洗脳をしているんじゃないかと突っ込みたくなるのですが、時代によっちゃあこんなもんじゃないのです。
もっとえぐい!

古今亭志ん生が満州に行くのであれば、そのあたりは逃げないと信じています。

アスリートの受難、利用する国家。
スポーツの持つ、悲しい側面も本作ならば避けて通らないはずです。

そうとなれば、本作は東京五輪アゲアゲイケイケのドラマではなくなる。
むしろ、五輪がらみのニュースに改めて怒りを感じさせ、原点に戻るべきじゃないかという声も出てくるかもしれない。

波風を起こして欲しい。
それでこそ、本作は他にない作品となるのだから。
と、期待してしまうのです。

 

今週のバッドニュースも……

あまりに失望しております。
政治がアスリートを国家の駒とみなしているような、そんなニュースにうんざりげんなり。

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このことは、今始まったことではなく、むしろ『いだてん』に登場する人物が戦い、苦しみ抜いたことでもあります。
そこに迫ってこそ、本作の意義はあるはずです。

数字はよくありません。

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しかし、こんなことは最初から予測できたこと。

騒ぎ立てる必要もあまり感じません。

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ここで予測を追加したいと思います。

・来年は巻き返しが図れない、あるいは中途半端になる
・大河の終わりが始める

本作について言えること。
それは【ルイ16世をいかに再評価するか】という話に似ている気がします。

・彼自身は暗君でなはい
・むしろ優れていた

悪く描かれがちなルイ16世については再評価されていて、彼やマリー・アントワネットよりも、その前の王、そして周囲の環境に問題があった……そう分析されつつあります。
大河の歴史を考えるうえで『いだてん』の位置づけも似ているのではないでしょうか。

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にもかかわらず、です。
以下のようなニュースは、あまりに無責任な言い訳ではないでしょうか。

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ドラマの戦略・作戦・戦術を考え――大本の戦略にゴーサインを出したポジションの人たちがこういうことを言うのはダメでしょ。

無理のある企画であったことを認め。
その責任を洗い出す。
そうしないと同じ轍を踏むだけで、今後、セカンドチャンスがあるとも思えないのです。

私だって、悲観的なことを考えたくはありません。

NHKが視聴率で切ることがあるのならば。
しかも制作費と手間をかけての看板がそうであれば。
視聴率を問わないような良心的な番組を、視聴率を言い訳にして切るならば。

宣伝も、手間も、労力も、制作費も、かけている看板はどうなのよ、って話です。

頑張って欲しいけれども、どうなることやら。
本作にはともかく、まっすぐ力強く走り抜いて欲しいものです!!

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※他にも多数の朝ドラ・大河作品も視聴できます(時期によって対象番組が異なりますのでご注意を)。

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

【参考】
いだてん(→link

 



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