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いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第9回「さらばシベリア鉄道」

更新日:

明治45年(1912年)5月16日。
ストックホルム五輪へ向けて、日本選手団が出発しました。
8千キロの長旅開始です。

しかし、嘉納治五郎が汽車に乗れておりません。
国家公務員も長期出張はダメなんですって。事前にそういう手続きは済ませておきましょうよ!

なんでしょう?
大河ドラマって、特定の人物を持ち上げることが多いものですが、嘉納の評価はどんどん変動しますよね。

これって、あれでは?
『真田丸』の真田昌幸タイプ。
面白くて目が離せませんよね。クリーンアップ作戦はむしろいらんのだ!

【第9回の視聴率は9.7%でした】

 

日記のタイトルは『盲目旅行』

嘉納もバカじゃありませんから、政治家のコネを使ってなんとかしようとしておりました。

しかし内閣の交代でそれが失敗。
ムムー!細かい話だけど生々しくていいですよね。

政治家に話を持ち込んだらアッサリ一発で解決する『まんぷく』の展開とは一味違う。
引率の大森夫妻もハネムーン気分が漂ってくるし、こりゃ大丈夫か?と金栗四三が不安になるのも無理はありません。

そんな金栗と三島は全国で大人気で、サインをねだられるわ、差し入れがあるわ。
かわいい女学生さんも、サインをねだってきます。

「あっ、三島様のぶんも空けておいてください!」

優しくサインに応じていると、女学生から釘を刺されて困る金栗。
うん、まぁ、そうなるよね。

金栗はもう、気が高ぶって眠れません。
そこで、日記を書き留めるのです。

タイトルは『盲目旅行』ですって。

汽車に揺られてしまい、どうにも読みにくい筆跡なんだとか。史実ベースでうまくアレンジしてあるのでしょう。
クドカン先生。
きっとこの日記を読んでいるうちに、ガーッとシナリオが浮かんできたんだろうなぁ――というスピード感を感じます。

ここで古今亭志ん生と五りんの掛け合いで、「ストックホルム青春編」開幕と告げられるのでした。

 

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ウラジオストクでシベリア鉄道に乗り換えて

敦賀港についた一行は、船でウラジオストクへ向かいます。

そこからシベリア鉄道に乗るワケですが、可児の同行はここまで。
えっ、大森夫妻だけで引率って大丈夫か?

本庄記者が写真を撮り、

ついにシベリア鉄道は出発します。

ロシア帝国がシベリア鉄道の建設を決定!

日露戦争のあとの国際情勢がささっと説明されます。

実は当時のロシアって

帝政ロシア・ロマノフ朝が滅亡しロシア革命が起きるまで! 漫画ゴールデンカムイのお供に

1917年の革命前夜で大変な状態です。

ロシア革命の微妙な百周年 プーチン大統領も発言を避けたくなる理由とは?

三島家の風呂より狭いという寝台車に落ち着く金栗四三と三島弥彦

なんでこんなに狭いって?
これも予算のせいです。もっと上等な客車ならば、こんなに狭いとは思えません。個室確保できただけでも、上出来かな。

しかも、外国人の紳士までやって来ます。
こんな酷い状況でオリンピックに挑むってかあ!

倹約のために食堂車にも行けません。
アルコールランプで自炊って、つ、辛い!

まぁ、味噌を持ち出せたことはマシかもしれません。
幕末の旅では、悪臭クレームの対象となり、捨てられたこともありました。

幕末・文久遣欧使節団の食事がツラい!味噌は捨てられ、洋食は臭くて食えたもんじゃない!?

幕末の海外経験者・福沢諭吉は、
「ホームシックになるから、保存のできる日本食や調味料を持って行くといいよ」
という、実用的なアドバイスを残しております。

 

「ヤマモトダマシイ?」

さて、そんな中、大森兵蔵は外国人紳士と意気投合、英語で会話しています。

この紳士、ちゃんと訛りがあるんですよね。
本作の外国人キャストは、探すのもなかなか大変だったんじゃないかと思います。そんな意図が何ら感じられなかった『西郷どん』との気合の差を感じます。

日本からきたと聞いて、外国人紳士は感心し始めています。そして一言。

「ヤマモトダマシイ?」

惜しい!
このミスは、ただのボケではなくて、山本権兵衛由来だったりしますかね。

山本権兵衛~西郷隆盛の教えを受けて海軍を背負う 陸軍・政治家からも一目置かれた理由は?

紳士は、ドイツ人だったようで、自然な外国人描写がいいなあ。

ちなみに当時、日露戦争勝利によって日本の名声は高まったわけですけれども、世界各地で絶賛されるわけではありません。そこは冷静になりましょう。

 

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露や独は豪快 米は陽気 仏はよくわからない

意気投合した兵蔵は、紳士と食堂車へ。

おいおい、妻に自炊をぶん投げて飲みに行くって!
と思っていたら、あとから安仁子も合流しています。

ドイツ紳士の豪快なマナーに、金栗はドキドキ。
食堂車では、ロシア人も、豪快そうで、アメリカ人は楽しそう。フランス人はよくわからない。

日本人は?

「ヤマトダマシイ!」
「ジャーマンダマシイ!」

機嫌よく飲む監督と不安そうな選手で、いいのか、これで!

自炊にも金がかかりまして一日2円だそうです。辛いなぁ。

いざ眠るという段になっても、兵蔵とドイツ紳士のイビキで、安眠できない金栗。ガッタガタじゃないか!

 

当時ならではの嫁姑関係で緊張感がいい

そのころ、新婚のスヤは姑・幾江よりも遅れて目覚めました。

幾江は、スヤの天真爛漫さを褒めつつ、毎朝姑より先に起きて、洗面用の盥を持って待っていろと、びしっと言われてしまいます。

こういう嫁と姑の関係、見たかったんです。
その時代ならではの厳しさがあるし、いじめにも理由があるもの。

泉ピン子さんを姑にすればエエという『マッサン』とか『西郷どん』パターンはダサいってことです

自炊で味噌汁、しかも八丁味噌で作って食べることになる一行。
八丁味噌でちょっと困惑する話を思い出したんですけれども。

「家康公の焼き八丁味噌」
という料理です。いや、実際に徳川家康の好物は八丁味噌です。岡崎の名物です。

ただ! どうしても、連想が止まらなくて。

三方ヶ原の戦い【入門編】武田と徳川のガチ勝負は家康がウ◯コ漏らして?

まぁいいんです。家康のことは終わり。

問題は金栗です。
朝一番のトイレに行く時すら正装でないと咎められてしまい、慣れない正装に疲れてしまうのです。

 

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オシャレ三島 変わる薩摩隼人

一方の三島は、毎朝30分、おしゃれ女子並に身だしなみをするようです。
これもジェネレーションギャップですね。

幕末だったら絶対に許されない。
父親の三島通庸が存命ならば、こっぴどく叱られていそう。

三島通庸「鬼県令」と呼ばれて~2019大河いだてん三島弥彦の父は精忠組のメンバーだった

プレイボーイというのも、この世代ですねえ。
『ゴールデンカムイ』で軽業の王子様として大人気であった鯉登も、三島と同世代の薩摩隼人です。

じゃっどん彼らの父親世代は、
「よかちごと睦みあってこそ、薩摩隼人じゃっどなぁ!」
なんです。

薩摩趣味(薩摩の男色)を大河ドラマ『西郷どん』で描くことはできるのか?

それに、幕末の薩摩隼人はモテなかった。

幕末でモテモテだったのドコの誰?1位が久坂で2位が土方 薩摩隼人はモテどころか……

明治になってからも、放尿、暴力、裸踊りが「キモッ!」と周囲から引かれてしまう。

徳川家康の焼き味噌よりも、国際的大問題になった川路利良の【脱糞投下事件】の方が危険です。
シベリア鉄道を見ていると、川路どんの薩摩隼人っぷりがわっぜまぶしかっ!

大久保利通の畳回し(畳踊り)だけじゃない!従道の裸踊り!川路の大便投下!薩摩隼人は規格外!

なお、三島の後輩世代になると、薩摩隼人にしてオリンピック出場者のプレイボーイっぷりがハリウッドまで達します。

彼は誰が演じるのかな?

西竹一(バロン西)42年の生涯を解説!世界のセレブに愛された貴公子の凄絶な最期

昨年ウンザリさせられた薩摩隼人。
今年は眩しく、今後も楽しみだぁ!

 

難しい近現代史 ハルピンに停車して

さて、味噌汁ですが。
「出汁が出ていない」と金栗は御機嫌斜めです。

嘉納がいれば、「武士は食わねど高楊枝だよ、金栗くん!」と言ってくれそうなんだけどな。
大森夫妻は無視してラブラブです。

「すごくおいしい、そして美しい」
「ふふっ」
朝からいちゃつきが激しい!

バカリズムさん脚本の『素敵な選TAXI』でも、オモシロな二枚目を演じられた竹野内豊さん。
シリアスで何か笑える場面で本当に輝きますよね。

ここで一行は哈爾濱(ハルビン)に到着。

日本史的には重要な、伊藤博文・暗殺の地です。

伊藤博文69年の生涯をスッキリ解説!足軽の子が日本初の総理大臣になるまで

満州情勢がここで説明されます。

説明する古今亭志ん生が、死のうかとウォッカ一気飲みする場所にもなるんですね。

古今亭志ん生(ここんていしんしょう/美濃部孝蔵)83年のパンクな生涯

このあたりの近現代史、すごく重要だと思います。

逃げずに描いて欲しい。
期待もしているけど……やっぱりネックでもありますね。

万人が納得できる近現代史は、とても難しいし、無傷で通り抜けられるわけでもない。

ここをどう進むか? 注目しています。
極端な話かもしれませんが、その描き方次第で大河枠そのものの命運も決まるかもしれない――それぐらいに考えています。

ちょっと蛇足ですが、この頃のアジア情勢を追加しておきましょう。

このストックホルム五輪の年、朝鮮では一人の翁主が生まれました。
彼女は日本に留学し「童謡のお姫様」として親しまれていたのです。

しかし、二つの国に引き裂かれた彼女は悲劇の一生を送ることとなります。

徳恵翁主(トッケオンジェ)です。
彼女の父・高宗の崩御が、この間、過ぎたばかりの「三・一運動」の引き金となったのです。

徳恵翁主(とくけいおうしゅ) 悲劇の生涯~李氏朝鮮のラスト・プリンセスとは?

ドラマで取り上げるシーンは厳しいかなぁ。
参考までに。

 

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兄の実次が池部家に慌ただしく登場

さて、話をハルビンに戻しまして。

どうにも不穏な空気が漂っています。金栗はビクビクしているのに、三島はどこかへ突き進もうとします。
と、ロシア人からパスポートの提示を求められる三島。大丈夫かぁ!

ロシア、日本、そして清国。
三国の思惑入り組んだこの満州が、後のオリンピックにも陰を落とすことになります。

再び新婚のスヤ。
きっちりと早起きをして、洗顔の盥を持って待っています。

そこへ、慌ただしく四三の兄・金栗実次がやって来ました。
絵葉書を手にしています。

金栗も、バイカル湖の眺めを見て心を洗われるような気分。

絵葉書によれば、冷水浴をロシアでも続けているようですが……大丈夫か! 下手すると死ぬぞ、シベリアは寒いぞ!!

五日目、いよいよヨーロッパへ。

金栗も三島も、一応トレーニングはしていますが、それが終わったらやることがないようです。
金栗と三島の間の雰囲気も、だんだんと険悪に。
つまらないことで喧嘩になってしまうのでした。

いびきがうるさい、うるさくないのと、言い争いになったとか。
まぁ、あるあるですね。

そして嘉納も、審査がまだ下りない。団長不在でどうするんだ!といきり立っています。

「国辱役人め!」

って、いいセリフですね。
時代性、ユーモア、きっちりある。こういう短いセリフもいいな。

 

五厘と五輪

そのころ、美濃部孝蔵も悩んでいました。
いつまでも人力車を引っ張っているばかりで、噺家になれるのかわからない。

弟子入り志願をした円喬は、
「飯を食うなんて了簡じゃ、ダメだよ」
と、給金を渡すのでした。

初給金の五厘。
記念にとってあると語る古今亭志ん生です。

そのころ、人力車のレンタル料金1日50銭。それなのに、五厘とはケチじゃねえか、だから「五りん」なのか、って。
あぁ、五輪と五厘をかけていたんですね!

しかし、五輪だけじゃないんです。
芸名を授かったのです。
三遊亭朝太だ! 弟子入り、やったね!

円喬jから、もう車はいい、手ぶらで来い、そう告げられるのです。
食うことは後回しにしてでも、落語を極めろ――それが師匠の教えでした。

孝蔵改め、三遊亭朝太は人力車を変換。
芸の道に、足を踏み入れた……それでも酒は飲むぜぇ、奪ってでも飲むぜぇ!

この円喬の教え、伏線でもあります。

古今亭志ん生は、ブレイクまでが長い、遅咲きの花。
ブレイクしかけたところで戦争が始まって、あやうく死にかけてもいる。そういう苦労人なのです。

その貧乏生活は「なめくじ長屋」伝説になっているほど。

これも、古今亭志ん生のこだわりゆえなのです。




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志ん生って酒は飲むわ、博打はやるわ、女遊びはするわ、ともかく無茶苦茶な性格ではありました。
が、ともかく落語の研究は熱心であったそうで。だからこそ魅力的なんですよね。

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