いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第17回「いつも2人で」

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【第17回の視聴率は7.7%でした】
いだてん全視聴率
いだてん感想あらすじ

さて、連休も終わります。
最終日ですね。

◆「いだてん」演出陣が語る綾瀬はるかの凄さ「ヒロイン力と決定力」反響の冷水浴シーン秘話「本番一発勝負」― スポニチ

これはいい記事です。
夫婦のプラトニックと思える関係にも、根拠はあるんですね。

 

オリンピックは中止だ

さて、欧州は第一次世界大戦を迎えております。

※『天国でまた会おう』でも、この戦争が重要な役割を果たしています

第一次世界大戦の始まりと終わり ドイツ革命から見てみるとかなりスッキリな件

第一次世界大戦は世界史的に見てかなり重要です。

が、どうしても日本だとそこまで大きく扱われない時代かもしれません。

※『ワンダーウーマン』も参戦しているんですけどね……

当時となると、どうしても情報が伝わってこない。
情報網が発達していないものでして。

そんな中ついに、金栗がオリンピック中止を告げられる時が訪れました。

2時間19分を記録した、脂が乗った状態。
今が旬!
そう切り出す嘉納。

なぜ、そんな言いづらいムードに自ら持っていくのやら……そう戸惑う周囲です。
そしてついに意を決します。

「オリンピックは中止だ!」

欧州戦線長期化により、無期延期……そう伝えられることとなってしまうのでした。

「詳しいことはわからんのだが、そういうことだ」

嘉納はそうぶん投げます。
いや、イギリス帰りの二階堂トクヨから、もっと話をちゃんと聞きましょうってば!

かくして、重苦しい空気が流れます。

第一次世界大戦――もっと日本は学ぶべきことがあったと思います。

ちょっと脱線気味ですが、例えば海軍。
日本がお手本としてきたイギリス海軍の優位が大きく崩れ、大転換を迎えたのが、この第一次世界大戦なのです。

イギリス海軍の歴史~海賊行為で世界を制し海洋国家を樹立してから

母国で伝説となり、日本でも崇拝されていたネルソン提督の流儀は、通用しなくなっていきます。

兵器然り。
科学技術然り。
第一次世界大戦という苦い経験を、日本はさして味わわぬまま、第二次世界大戦へと突入していくのです。

全体的に見て、今週の嘉納筆頭とする言動は、こうした先の歴史をふまえると、地雷原のような辛さがあります……ちゃんとそこを描くかな?

 

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スヤとマラソン、どちらを選ぶ?

自室に戻り、「ベルリン五輪」という目標を書いた紙を破る金栗。

そのころ熊本では、傷心の夫を慰めたいと東京行きを志願するスヤに、幾江が発破をかけます。

スヤとマラソン、どちらが好きか聞け――そしてこうきたよ。

「もう構わんけん、連れて帰って来い!」

なんという姑だ!
今週も強いなぁ。

東京では、清がオリンピック中止の意図がまるでわかっていません。シマに向かって、ドイツでダメなら他の国でやればいいのによぉ、と愚痴を言い出します。

ちなみに、当時まったく他人事ではない流行も日本に上陸しています。

「スペインかぜ」です。

これも戦争とパンデミックの危険な組み合わせでして。
戦争が重なったからこそ、爆発的に広まったともされております。

スペインかぜの正体はインフルエンザでしかも米国発!ナゼそんな名称に?

西郷寅太郎(西郷隆盛と糸の子)、大山捨松、野口英世の母・シカといった著名人も犠牲者になっていたのです。
『ヨーロッパだから関係ないね』という時代は、もう終わっていました。

そんな播磨屋に、金栗への面会を求めてチームメイトがやってきます。
店主の辛作が止めるのも振り切って、ドヤドヤと二階へ向かうチームメイト。しかも清までついて行きます。

「元気だせよ、いだてん! 気晴らしに走ろうぜ」

「な〜し……」

なぜ。オリンピックがないのに、な〜し走ってんのか。
そうつぶやく金栗です。

燃え尽きております。

 

贅沢言ってんじゃねえ!

ここに駆けつけたスヤは、階段から転げ落ちる夫を見ます。

清は贅沢言ってんじゃねえと蹴落としたのです。
階段落ちか!

清は当時、最下層の肉体労働者です。
人力車をひく車夫と馬の世話をする馬丁は、最も蔑まれたものです。

客が決めるから、行き先を選べない。
字も読めない。
教育を受ける機会もない。

これは結構大事なことで、金栗は当時としては恵まれている方なのです。

士農工商という時代じゃないから自由だ――と、実際はそんなことはなく深刻な差別が蔓延していた当時です。

明治時代って実は過酷「通俗道徳」という自己責任論が広まり、安易なノスタルジーは危険です

スタートラインに立てない清からすれば、そりゃあ腹も立つ。
そんな走る男の日本代表なんだから頑張れ。そう励まします。

「ばってん!」

しかし通じない。
まぁ、根性論と言えばそうだもんね。わかったらわかったで、ちょっと怖いわ。

金栗は、ここで思いの丈をぶちまけます。
彼にしてみれば、4年という期限を区切って、家族に迷惑をかけているのに。そう語ります。

スヤは、そんな夫を井戸に引っ張っていって、イキナリ冷水をかけるのです。

「水ばかけるとおとなしくなりますけん!」

そう言い切るスヤでした。

 

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ダンケシェン、スヤ

スヤは、手料理を食べさせています。
食べたら熊本に帰らないか。確かに彼女の言うことは一理ありますよね。休みが必要だよ。

返事がないため、田植えのため一人帰ると立ち上がるスヤ。健気です。

「ダンケシェン」

ドイツ語で、ありがとうと言う金栗。
スヤは、オリンピックがなくなっても構わないと言います。

どうせ連れて行ってもらえない。
金メダルもいらないけど、金栗の喜ぶ顔が見たいって。

金栗に寂しくないか?と問われても、納得しているスヤ。
一方で、金栗は寂しいと本音を語ります。練習後、『自転車節』を歌うスヤを追いかける夢を見続けたと告白します。

クタクタの中で、それもあと一年と言い聞かせてきた。
金メダルを取っておしまいだ。
そう思っていたのです。

「ばってん……悔しか。な〜し戦争せんといかんとやろか。悔しか」

スヤは、そんな金栗に、だったら帰りましょうと声をかけます。終わったのならば、帰りましょうと。

「はい、オリンピックは終わりました! 帰りましょう」

それでは何等か?と問う金栗に、金メダルをだと告げて、いきなり団子を差し出すスヤ。

「駄目ばい」

しかし、駄目。うまくいきません。
本物なら、もっと笑うはず。もっともっと。そう笑顔の指導をするのです。

こういう演技に説得力がある。綾瀬はるかさんが毎週MVP級ですね。

ここで、
「始まってもいないものが終わるわけがなか」
と言い切るスヤ。
両手で夫の顔を挟み、見つめています。そして金栗はやっと泣き出すのです。

涙を流すところまで、きっちりと丁寧に描くから、感情の暴発が理解できます。

金栗は結構わかりやすいタイプかも。
いきなり「まったくわからん!」と絶叫する『真田丸』の真田昌幸とか。

 

本音を発揮するタイミングが、磔で刺されたあとだった『おんな城主 直虎』の小野政次とか。
ああいうタイプとは、ちょっと違います。

素直になれる。わかりあえる人がいる。幸せなんだよ、金栗は。
政次と比べたらだいたいの人が幸せというツッコミは、結構ですので……。

このあと、スヤは袴にブーツで、自転車を借りて出かけます。
そして金栗もやる気を出して、スヤの伴走のもと走り始めるのでした。

おっ、播磨屋は商売好調かな?
自転車なんてなかなかリッチじゃないですか。

自転車の歴史 ヨーロッパで生まれた高価な乗り物が幕末ニッポンで走り始める

 

50人の金栗

そのころ心配したチームメイトは、金栗の行き先を推理中です。

まさか女のわけがない、そう言い切るチームメイトたち。
こいつら……天使のスヤを見たらどうなるんだ!

その夜、金栗はスヤに寝床で語りかけ、謝罪しています。
そして時々会いたくなったら来てくれ、もう帰れとは言わんけん、来てくれ、と。

金栗はスヤに癒されつつも、先のことを考えています。
いつまでも走れるわけじゃない。引退後のことも考えなければならん。

自分がリタイアしたあとは、誰が後を継ぐのか。
日本マラソン界のことを第一に考えねばならない。スヤがちょっと引いているのに、日本中のいだてんのことを考えている金栗です。

金栗が50人いたら……そうスヤが言うと、喋り出す金栗。スヤは聞いているうちに眠ってしまいます。

金栗が50人いたら?
その晩の夢は、50人に増える金栗というシュールなものでした。

嘉納は、自室で金栗と三島の写真を見ています。
そこへ、金栗は指導者になる!と宣言しながらやって来るのでした。

「それは教職に就くということかい?」

決心を喜ぶ嘉納。
大げさに驚かない。そもそも東京高等師範は教員養成学校。当然のことじゃないですか。

東京高等師範学校(東京高師)とは?嘉納治五郎が育てた日本スポーツの礎

金栗は、そう語る嘉納に説明を始めるのです。

ベルリンでは金メダルを取れたはず。自分が50人いたら、金メダル50個取れる。
いや、その理屈はおかしい……というツッコミはさておき、金栗の想像が止まりません。

50人の金栗による妄想のスウェーデン体操まで。
50人いたら50倍の距離を走れる。東京から大阪まで、走り抜けることができる!

嘉納はうんうん、なるほどと頷きます。

喜びも50人分に増えるよね〜、って! ここで、嘉納は思いつきます。
マラソンが普及しないのは、個人競技だからではないかと。

励まし合う仲間による、集団競技化。
東京から大阪を走り抜ける50人を見つけるため、教師になる。

これがオリンピックにかわる新目標なのでした。

 

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まーちゃん、大人になってもやさぐれる

浜名湖では、まーちゃんこと田畑政治少年がやさぐれておりました。

美濃部孝蔵は、浜名湖で泳ぐ水泳少年をバカにしています。
酒なら飛び込むのに、水に浮かんでバカの骨頂だってよ。この呑兵衛め。

実はこのやりとり、スポーツ発祥の頃からファンとアンチ定番のやりとりであったりしまして。

古代オリンピックって、誰もかれもが好きだったような印象がうっすらあるじゃないですか。
それがそうでもない。

アナカルシス(スキタイ出身哲学者)「オリンピックってバカみたいですよね。あんなもん好きで見る人って、他にもっとマシなことする時間ないんですか? 選手も観客ももうアホかと」

ソロン(アテナイの伝説的政治家)「うぬぬぬぬ……!」

古代オリンピックは観客も超絶タフネス!酒あり、虫あり、動物の血あり

本作は、えらいと思うんです。
スポーツへの無理解を悪しきものとして描く一方で、しらけきった美濃部のようなタイプもちゃんといる。たとえ主役がスポーツ推進派だとしても、いや、だからこそ反対意見でバランスを取っているのでしょう。

まーちゃんはここで、スポーツ派として水泳の面白さを解説し始めます。
水泳の気持ちよさを語るまーちゃん。
見てねえで泳げばいいと美濃部は言いますが、ドクターストップがかかっています。

ここで、まーちゃんは憎まれ口を叩きます。
バカの骨頂でなくて愚の骨頂だろ、って。話すプロの語彙を指摘するって、的確な攻撃です。




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そして、直後の美濃部の反撃が陰湿なんだわ。
まーちゃんを水に落とします。おいおいおいっ!
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