いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第18回「愛の夢」

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【第18回の視聴率は8.7%でした】
いだてん全視聴率
いだてん感想あらすじ

オリンピック中止からの駅伝、そしてスヤ懐妊。
アップダウンが激しい。
そういう展開です。

いだてんは暴走機関車のように、日本中を駆け巡ります。

スヤは夫から「国家のための強い子を産め」と安産祈願をされています。

そんな中、美濃部は東京に戻りました。
ヨーロッパ諸国の情勢を叩く演説を聞きながら、どこかかったるそうな気配です。

 

気がつけば代理戦争

清に、帰ってきたと告げる美濃部。
本人は意気揚々としていますが、ここでイキナリ警告されます。

「隠れろ!」

なんと、彼を探すヤクザ者がうろついています。
上京したら、いきなりターゲットになっているって、どういうホラーだよ!

「あ、そうなの? 俺が何かしたのかい?」

そう大物感を漂わせつつ、ちょっとノンキな美濃部。
心当たりでもあるんですかね。

はい、ここでその動機の前に。ヒントの動画でも。

 

『仁義なき戦い 代理戦争』ですね。
代理戦争だったんじゃあ、パラパ~♪ パラパ~♪
時代が違うのは許してください。

原因はこいつです。
「苦みばしった女」こと小梅。

「女も苦み走ったっていうのかい?」
と、平然としている美濃部です。

「苦みばしったいい男」とは、もうちょっとあんまり使われませんね。
先程の動画に出てくる、菅原文太さんが代表例でしょう。

歴史上の人物では、新選組の原田左之助がそういう形容をされていました。

新選組・十番組長の原田左之助! 家族愛の強いパパ剣士だった

おかしいっちゃそうですけれども、ちょっと難易度が高いボケですね。

小梅は、あの美川と駆け落ちして、その二人が播磨屋に来ています。
ここで播磨屋の辛作は、改造足袋を見せて意見を聞いてくるのですが……。

二人の要件は金栗。ちょうど2階で褌の着用中でした。

一ヶ月前、徳重というヤクザが、小梅に目をつけたのでした。
しかし小梅は、浮気もの。そんな中で、三遊亭朝太に惚れていると宣言しちゃったんですね。

「はぁ? 飛んだ濡れ衣だ!」

はい、冤罪でピンチになりまして。何、この代理戦争?
そんなしょうもねえ理由でヤクザに狙われるって、面白すぎて困るわ!

小梅と美川は、金栗に匿われることになります。ったく、トラブルだらけじゃねえか……。

小梅は悪女?
いえいえ、美川に言わせればそうじゃないそうです。

なんというか、阿蘇の情熱的な女だからと、納得する美川。
金栗と再会して喜んでいる場合じゃねえし!
しかも厚かましい。

「せっかくぼくのおかげで五輪選手になったのに〜」
だってさ。

 

移り気と一途

そして、美川は窓越しにシマを見てしまう。
こいつは別に純情さゆえに小梅が好きになったわけでもなく、ただ移り気なだけなのでは?

「絵描きになると思っている」

はい、その通りです。
どうやら竹久夢二になりたいらしい。夏目漱石はどうしたんじゃい!

「これからは女性の時代でしょ」
と浮かれるバカ美川。シマとは『ロミオとジュリエット』気分だそうです。

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こいつ……いっぺんヤクザに簀巻きにされて、隅田川あたりにでも沈められて来い。
死なない程度でいいからさ。泣け! 泣いてこい!

 

女子スポーツの歴史の前に

さて、そのシマにはひたむきな夢があります。
女子ランナーという夢。
彼女は一途です。

女子スポーツを夢見て、走るシマ。がんばれ〜〜〜!!

ちなみに袴スタイルも、当時の活動度アップのために導入されたものでして。

新島八重「その通りだべした!」

スヤを好演中の綾瀬はるかさんが演じた新島八重は、袴姿の肖像写真を撮影しました。
会津戦争での籠城戦を回顧してのことでした。

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ちなみにそんなスヤが乗っていた自転車も、女性解放のシンボルです。

自転車の歴史 ヨーロッパで生まれた高価な乗り物が幕末ニッポンで走り始める

女子だって負けない。
先週、嘉納治五郎らの投げかけた無理解を思い出しつつ、駆け抜けるシマでした。

ちなみに、彼女らが関わった女子教育も、模索の時代です。

津田梅子「感動した!」

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広岡浅子「応援しますよ!」

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はい、ここで五りんの出番。
師匠が舞台を降り、五りんが語り始めます。おいおいおい。テーマは女子体育ですね。

と、その前に、大正時代の美人から話が始まります。

【花顔柳腰】(花のような顔に柳腰)

竹久夢二の世界です。
史実では、このあたりでしょう。

大正三美人と称された才色兼備の九条武子 西本願寺生まれのお嬢様が辿った道は……

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劇中では小梅が典型例です。
小梅は、体育なんかしたら女子力下がるしぃ〜〜とバカにしております。彼女のような芸者は、運動禁止だったそうでして。

スポーツなんかしたらブスになるよ〜!

そういう理由もありますが、逃亡阻止も理由として考えられますね。

ちなみに、美女の変遷もなかなか面白いものです。
中国四大美人の代表格である楊貴妃は、時代を超えていない可能性が大です。

現代ではなく、明や清あたりですらツッコミがありました。

「ふっくらしすぎてない? ありえなくね?」

中国四大美人(西施・王昭君・貂蝉・楊貴妃)の伝説&史実マトメ

ナポレオンを虜にしたジョゼフィーヌや、妹のポーリーヌあたりは、
「エロすぎて無理です……」
と、ヴィクトリア朝時代に否定されました。

ジョゼフィーヌとは? ナポレオンが惚れて愛して別れてやっぱり愛した女

ポーリーヌの美貌と奔放 ナポレオン皇帝陛下の妹がこんなにエロいはずが……!

ヨーロッパといえばコルセットでガチガチというイメージがあるかもしれませんね。

ナポレオン時代にはコルセットはありませんでした。

※日本の美女変遷史、こんなに変わるんですよ

 

女子の衣服を変えるのだ

そういう呪いの中、当時はアスリートですら半袖短パンも禁止でした。

ここで、五りんの彼女である知恵が嫌がる中、当時のスポーツルックで登場します。
師匠の古今亭志ん生は、もはや完全に観客席から楽しんでますね。

袴にブーツが体育スタイルの知恵は、ツイストも踊れないと文句を行っています。

場面変わって女子の高等師範学校では、トクヨがスポーツルック改革に乗り出します。

和装はともかく動きにくい。
これではダメ。こんなことだから、日本の婦人は若くして死ぬと断言します。

言い過ぎかな?
どうですかねえ。

和服はいつから着られるように? 小袖から進化した武家の正装が江戸期に庶民へ定着した

実は、和服の着付けって時代によって変化があるものです。
幕末の写真を見ますと、結構だらんとしているものです。

少なくとも、現代ほどではありません。
理由は?
キチキチと締め付けていると、苦しいから。夏場は暑い。

明治以降、風紀の引き締めの一環として厳しくなったのでしょう。

前述した原田左之助は、しょっちゅう切腹の跡を見せつけて啖呵を切っていたそうです。

そう振り返る新選組隊士の永倉新八あたりは、
「あの時代は、今ほど裸体に厳しくなかったからねえ」
と語っているものでした。

永倉新八77年の生涯をスッキリ解説!新選組の最強剣士は激動の幕末を駆ける

そんな中、トクヨは播磨屋に発注、強引に押し切るのです。
播磨屋は仕事する時間あるの? 大丈夫かな?

キングスフィールドで学んだ彼女は、チュニックを奨励しました。

ここで再び寄席。着替えた知恵が出てきました。
かなり動きやすくなりましたね!

当時は、女性の衣服大改革時代でもあります。
西洋では、コルセットからいかにして解放されるのか。そのことに情熱を注いだ女性がいました。

ココ・シャネルですね。

ココ・シャネルの激動~第一次・二次世界大戦を生き抜き 女性のために服を作り続けたシャネルの生き様

しかし、脚をあげるとよくないぞ!
パンツは履いているぞ、って客席から古今亭志ん生がつっこみます。

これは重要なことです。
日本の女性は、下着も大改革をしなければいけませんでした。

こうした流れの中、関西でこれからは洋服の時代が来ると張り切っていた元気娘がいました。

カーネーション』でおなじみの、あの小篠綾子です。

朝ドラ『カーネーション』のモデル小篠綾子~最期までパワフル人生92年をスッキリ解説!

 

勝手に扇情されましても

トクヨの考える女子スポーツは、手首は柔らかい、社交ダンス的なもの。

師匠のポジションであった永井道明は「気は確かか?」とパニックになって止めにかかります。

トクヨは授業中だと言い切りますが、通じません。

「扇情的で破廉恥な!」

どんだけー。
そう突っ込みたくなりますが、ダンスにはそういう意図もありますからねえ。

夏目漱石も絶賛した女流作家のジェーン・オースティンの作品では、やたらと踊りまくっています。

英国温泉街バースはセレブと恋の街だった 小説家オースティンにも影響を与えた世界遺産

それが独身男女の出会いの場として、機能していたから。

これには隣国フランス人もびっくりです。

フランス人「独身でそれはありえない。いやらしいことは結婚後に、婚外でやろう!」

フランスは歴史的に不倫OKなれど……ルイ14世に妻を寝取られたモンテスパン侯、奇行に走る

イギリス人「おかしいのはお前らだ!!」

福沢諭吉「もう東洋も西洋もケダモノばっかりなんだよ!」

日本軍と遊郭、童貞神話 ゴールデンカムイ尾形百之助と花沢勇作の悲劇を考察

はい、そんな時代背景があります。
この時代、東西ともにそこまで真面目じゃありません。

「エクスキューズミー!」

ここでトクヨは、別の体操に移るといいます。「メイポールダンス」です。

イギリスのメイポールダンス/photo by Vmenkov wikipediaより引用

由来はキリスト教以前のものですので、宗教改革の後は、
「けしからんチャラけた祭りだ!」
と姿を消したこともあります。

「メイポール」とは、イギリスでは長身の人物をたとえる言葉として使われることも。

 

トクヨ流は、高い柱に紅白のリボンをかけて、踊るものでした。
永井先生に感銘を受けて、スウェーデン体操こそ真理だと思っていたものの、イギリス留学で確信したのです。

女性の身体性を無視している、と。

「この奇妙な盆踊りとは!」

「クレイジー! あなはたもう古い!」

ここでトクヨは、良妻賢母のためにも優雅なダンスを学ぼうと言い出し、自ら踊り始めます。

ここで考えたいこと。
女子体育をいやらしいと思っているのは誰か?ということです。

ブルマにせよ。スクール水着にせよ。ポニーテールにせよ。白以外の下着にせよ。

◆元女流棋士・竹俣紅、下着チェックのブラック校則に「ありえない」 - SANSPO.COM 

勝手に取り締まる側が興奮しているだけじゃないか。
そういうツッコミが出てくる時代です。

そういう意味で、ここでのやり取りは秀逸でした。
まずはそっちが欲望を制御せいと。
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