いだてん感想あらすじ 大河ドラマ・朝ドラ他

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第28回「走れ大地を」

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昭和6年(1931年)。
まーちゃんが企画した日米水泳対抗戦です。

五りんになってからの落語パート。
森山未來さん以外の落語のパートって、なんか文化祭感でほっこり狙いでしょうか。
落語部員が頑張ってステージにあがっている感があって、懐かしい。

そしてそれを縫って、まーちゃんの暑苦しいテンション。
やっぱり夏ですからこういうノリがふさわしいですね。

 

ハイテンションは続くよ、どこまでも

粘りつくようなカメラワークの、セクシー水泳描写。
そして、いきなり大成功している「日米対抗戦」は40対23の大差で圧勝だそうです。

しかし、ラジオインタビューでまーちゃんは言いたいことを一方的にまくしたてます。
ともかくうるさい。

◆宮藤官九郎、『いだてん』阿部サダヲの早口・毒舌は「大体台本どおり」 | ORICON NEWS

この手のハイテンションが好きな人にとっては最高かもしれません。
そうでない人はテレビが蝉にでもなったと思うしかないでしょう。

朝ドラ『なつぞら』との比較になるのですが、あの作品の高畠淳子さんも、ハイテンションではあるのです。

しかし彼女はメリハリがついていて滑舌もクリア。
聞いていて耳にざらつかない。スムーズで、その心地良さは、音楽のようです。

一方、本作の発声は……。
運動会の練習のようで、ミンミンゼミですからね。

ある意味テーマにぴったりじゃないですか。夏をエンジョイしなくちゃ。

 

おっさん好きのパラダイス

はい、OPを挟みまして。
田畑は嘉納治五郎をバカにしまくります。

こういう誰かをバカにする演技が大好きな人にとっては、素敵な時間ですよね。
嘉納をムカつく上司だと思えば、ストレス発散もできましょう。

まぁ、気持ちがわからなくもないです。
本作の嘉納治五郎は、第1部の頃より経験値獲得して成長するどころか悪化が酷く、今や鬱陶しいですからね。

その先は、偉そうなおっさんズが室内でひたすら喋るタイムです。
まぁほら、そういうおっさん好きにはたまらないと思いますよ。
おっさんず恋愛なんちゃらだ。

もう、おっさんが揃う。
おっさんA。おっさんB。おっさんC。おっさんD。おっさん好きにはたまらない展開です。

劇中では震災から7年だそうです。
復興過程がミニマムです。まぁ、震災の被害なんて些細なものなんでしょうね。私の意見ではありませんよ。本作スタッフの見解を想定したものです。

もう、この場面の意義なんてわかりきってます。

「震災復興! 日本スゴイと世界にアピール! スポーツばんざーい!」

この一行で十分なんです。
ミニマムでコンパクト、エコロジー思想。
いわばこのおっさんどもは、五輪推進レンジャーズなんです。カップリングも捗るかもしれませんね!

それにしても、嘉納の気持ち悪さ……いやいや、熱意全開でスゴイ。

吹奏楽部員を甲子園球場に連行して、
「スポーツっていいねえ、みんな感動するよなぁ!」
とニタニタしている野球部顧問じみた精神に見えますね。

このあと、美濃部孝蔵解説によるミニマムな「満州事変」描写へ。
アリバイ的に、戦時中の報道統制を語ります。

「やっぱり『いだてん』は歴史修正主義に挑む意欲作! 政治との関わりなんてない!」
と、喜ぶ意見が予想できますが…….。

朝ドラの『カーネーション』、『ひよっこ』、『半分、青い。』、あるいは放映中の『なつぞら』あたりと、比較したらイカンですよね。

大河で歴史を描くなんて、私はもう信じていません。
戦国時代はともかくとして、近代史はどうでもいいんです。コスプレホームドラマであってこそ、大河なんです。

 

新聞は無力だ

このあと、暑苦しい朝日新聞記者・河野が新聞は無力だと自虐します。

村の代議士になった方がいい。政治転向するそうです。
んで、そいつに煽られてまーちゃんが高橋是清の元に取材に行くと。

アリバイ的に満州事変だなんだと言いますが、緊張感ゼロの田畑のニタニタ顔が映ると台無しではありませんか。いやもとい、気分転換ができていいですね。

犬養毅が凄もうと、どうでもよくなってきます。
大物政治家相手にこんな態度を取れるまーちゃんは凄い!

まぁ、これで正解でしょう。
大河ドラマはエンタメです。パーッと楽しくニタニタ顔を見ることが大事。
昨年の『西郷どん』だって、西郷隆盛西南戦争で死ぬ直前まで、ニタニタしてましたもんね。

田畑は無能のようですが、なんだかスゴイ場面にたまたま出くわしたそうです。
初スクープだそうです。運の良さがピカイチ!
仕事ネタは早々に、酒井菊枝のお見合い写真が緒方から持ち込まれます。

ここで、メガネの女性がきょときょとしています。
はいはい、田畑の妻本命ですね! 運命を感じさせる、ロマンチックな登場です。

このあと、河野が無駄にかっこつけて退社します。
どうして河野は、毎回同じパターンのかっこつけ顔をするのか。まぁ、なんかきっと深い意味があるんでしょうね。

このあと、またもミニマム歴史解説。
犬養毅の家に行きます。

うーん。
本作のセリフが聞き取りにくいのは気のせいでしょうか。

1 お前の家のテレビが悪い

2 お前の耳のせい。耳鼻科いけ

3 その他

結論から言うと、3では?
他の番組では、そこまで聞き取りにくいわけでもない。まぁ、気のせいです、きっとそう。

満州関連描写が雑ですが……まぁ、大河に歴史を期待するなってものでして。

新渡戸稲造
→野球害悪論で天狗倶楽部と戦った、五千円紙幣の方

西竹一
→のちに満州参戦、硫黄島にて戦死。
ロサンゼルス五輪の金メダリストで、田畑にも感銘を与えた陸軍将校

このあたり、どうして出せないんですかね。理由は何だろう。
なんて、そんなの、ミニマム方針だからいんですよ。

いつまでもニタニタ田畑が、暗いニュースはどうこう言っても、知ったこっちゃない。
田畑未来の妻がウロウロして、暗い歴史よりラブコメにでもしたいんでしょう。

そういうのが好きな人にはたまりませんよね.

 

水着と裸でもう「神回」

神田YMCAプールでは、能天気に暑苦しく体操しています。

男子水泳応援合宿だそうです。
青年の水着がそこにあればいい人にとっては、目の保養ですよね。あと叫ぶキャスト。

絶叫と水着。リッチな夏ですね。
衛生面に難ありだとかで全裸水泳が出ます。

キターーーーー神回キターーーーーーーーー!

裸体好きの皆さん、よかったですね。
昨年の『西郷どん』では寝室シーンが無駄にありましたし、そういう朝ドラもあった。

なんかいいことがあるんじゃないですか。
受信料はこういうふうに使ってもらってこそなんでしょう。……ハァ……いや、なんでもないです……。

このあと、メダリストが満州に行っても田畑には悲壮感ゼロです。

もう人間のクズでは?
情に流されるのが悪いとか言うんですけど、ここまでムカつく大河主人公、かつてなかった感があります……そういう意味でもすごい。

まぁ、これもたぶん高度なジョークなのかもしれません。
理解できない私が悪い。SNSでハッシュタグをあされば、神の啓示のように尊い意見が流れてくるのでしょう。

金栗も第一次世界大戦の時、選手にもいたはずの戦死者のことよりも、オリンピックのことばかりで冷たくて薄情なクズだと思いましたが。
それでも田畑よりは、マシでした。

いやいやいや、これもきっと何かの伏線なんです。わかる人にはわかるはず。

 

女子は水着かよ〜

このあと、女子へ。

「女子は水着かよ〜」
という五りんの話も寒すぎる。
ん?んん?裸を期待するのは男の健康性の証明ですから、ほがらかに笑う場面なのか。

前畑秀子がメンタル面で悩んでいるのに、周囲の態度がパワハラじみていてもう、いよいよ限界に達しそうになります。
田畑が筆頭でクズ。

これも2019年のトレンドなのでしょう。
パワハラをギャグにするセンスは吉本興業も顔負け。
クールジャパンの一環で世界に向けて堂々と流したいという国民的番組になっているのかもしれません。知らんけど。
まぁ、前畑両親の死すら把握できていないあたりからして凄い話ですよね。

「おばけの話! おばけが出るノォ!」って、両親を亡くした少女に対する態度として松澤はユーモアにあふれています。
新喜劇顔負けのギャグセンスをさりげなく繰り出してくるクドカンワールド――それがわかるハイセンスな人が羨ましくて仕方ありません。

その前畑は、プールサイドにやってきた鶴田を見て、ポーッとしています。

って、いやいやいや、なんぞこれ?
別に選手の恋愛模様にまで口出したくありませんが、演出があまりに酷くありません?
やはりハイセンスな選ばれた人しか楽しめない仕様なのかもしれません。

出演者の演技力が全員三割くらい落ちている気がしますけど、全員まとめて落ちているから、ある意味平等システム。
正々堂々としているんです。さすがスポーツマンシップを感じさせます。

ハセヒロさんが来年の大河でよかった……。

【顔芸→シャウト→顔芸→シャウト→ギャグ→わざとらしいBGM】

ストロングゼロのおつまみとしては、最高のクオリティ。
やっぱり大河はこうでないと!! これぞ日本人のスゴイ娯楽です!

見ているだけで涙がこぼれそうです。

 

さっくりと「五・一五」

なんだかよくわからないままオリンピック応援歌もできました。

お披露目は昭和7年(1932年)です。
この場面も、田畑さえいなければとてもよかったと思います。

そして犬養毅のわかりやすい死亡フラグが立ち、ミニマム「五・一五事件」のスタート。

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ディテールを雑になぞっているわ。
役者の顔をアップにしていればいいんでないのか感が溢れているわ。
派手なBGMとわざとらしいライティングだわ。

これが感動のテクニックなんですね。
犬養毅ではなくて、何か別の死亡を連想させる、奥深い場面でもあります。さて、放たれた銃弾はどこに当たったのでしょう?

クーデターの緊迫感も台無しにする……もとい、こちらをホッとさせてくれる、そんな田畑の顔が映ります。
もしかしたら、このまま太平洋戦争もサクサク終わるのかもしれません。

暗い話なんて見たくないのか。それが配慮ということなのか。
犬養毅が緊迫感のある絶叫をします。

それがナゼだろう。
どうして『西郷どん』のショボい最終回を思い出す。

田畑の顔は『花燃ゆ』のデスおにぎりヒロインを連想させ、すごいミックス感があります。
一作で大河ドラマ二作を連想させるなんて、しみじみと凄いなぁ。

まぁ、目指すは気楽で楽しいドラマですもんね。

わざとらしく座っている田畑未来の妻とか。
気になることは尽きませんが、放映時間はそろそろ終わりそうです。

こんな時だからこそオリンピック!
素晴らしい運動部理論が押し付けがましく展開され、ロサンゼルスに向かうそうです。

結局、バロン西も出てこないロス五輪になりそうで。
ラストまで田畑が暑苦しく怒鳴り、それをあの女が見守ります。

ミニマムロサンゼルス五輪へ向けて、わっしょい、わっしょい。
いやぁ、オリンピックって本当に素晴らしいですね……嗚呼。

 

MVP:新聞社のメガネ女

セリフがないのに、あれだけわざとらしく目立たせるなんて、神がかった演出でもう感涙が止まりません。

運命の方なんですね。

 

総評

来年の『麒麟がくる』は切実に期待したい。
そんな期待を高める動画をもって、今週総評とさせていただきます。

こちらの『獄門島』です。

無駄無駄無駄無駄無駄無駄アアアアア!!
無意味YYYYYYYYY!!
ご苦労様でしたァアアアアア!!
ざまああああみろだァあああああああ!!
アハハハハハフハハハハ!!!!!
見ろッッッ! 全部解いてやったぞォ!
思いも及ばぬこと? そんなものは、ない! ない! ない! そんなものはないんだァアアアアア!
アハハハハハハハハウヘアハハァ!!!!!!!!

◆スーパープレミアム「獄門島」NHKドラマ

エンディングテーマが、マリリン・マンソンの“Killing Strangers”(他人殺し)でした。

 

この『獄門島』こそ、戦争描写が秀逸なNHKドラマ枠でしょう。
『他人殺し』とは、ベトナム戦争について言及されているとされます。

マンソンの父はベトナム戦争帰還兵。
他人だから国のために殺せといわれ、銃を持ち、枯葉剤を散布しました。

あのテーマ曲を選ぶということは、金田一を筆頭に、あの作品は戦争後遺症が日本に及んでいたと描いた――と、そう繋がる。

金田一はただの精神不安定者ではなく、戦争の傷跡があるのです。
殺人を犯した犯人だって、戦争という番狂わせがなければ、そこまで至っていないと。

さて、マンソンは戦争帰還兵家族として、アメリカの持つ欺瞞性をテーマに楽曲を発表してきました。
変態的なパフォーマンスで、変人枠として認識されいるとは思いますが、思想的にはなかなか深い。

マリリン・マンソンとは?

これは大女優マリリン・モンローと、殺人者チャールズ・マンソンを組み合わせた芸名です。
初期メンバーも、女性スターと、大量殺人鬼を組み合わせたパターンです。

エンタメが生み出した女神。
そして大量殺人鬼。

どちらもアメリカ社会の象徴であり、それを組み合わせ、その欺瞞を暴くこと。
そういう思想背景が、あのバンドにはあります。ポイントをまとめますと……。

エンタメと事件。
両者には関係がある。そういうマリリン・マンソン流の解釈をちょっと続けてみたいと思います。

長い上におもしろくもないので、大河を純粋に楽しみたい方は、ここでお別れ。
お付き合いいただきありがとうございました。

 

夏本番! スポーツの季節です

はい、ちょっとスポーツニュースでも。

このレビューではネチネチと、運動部への愚痴をかましてきましたが、甲子園の季節ですから、叫びたいことってありますよね。

「なんで吹奏楽部が甲子園にまで応援行くのが当たり前なんだ! 吹奏楽部の三年間をなんで野球部のために消費させられるんだ!」

運動部が、文化部の努力をカツアゲしていく問題。
なんなんですかね。

まぁ、そこに憧れて入ってきてるんだろ、ってツッコミもあるとは思いますし、昨今の報道を見ていると運動部への同情も湧いてきます。

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