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あさが来たレビュー

あさが来た感想レビュー第3週「新選組参上!」二人の新妻に萌え新婚の土方歳三の出落ちに燃える!

更新日:

おはようございます、よい朝が来ました。

霜月けい・絵

あさと・・・(霜月けい・絵)

新次郎(霜月けい・絵)

・・・新次郎(霜月けい・絵)

10/12(月) 新婚とはトラブルがつきもの

先週は嫁ぐ前の心情、今週はいよいよ嫁いでから新婚の心情を描く展開になりそうです。あさの場合、のっけから新郎が式を忘れて紅葉狩りに行くというアクシデントに見舞われ、「何アイツサイテー!」パターンになりそうです。

それにしても、このカップルはなかなかお似合いといいますか。普通ならばこの時点で「こんなアホボンに嫁がせるわけにはいかん!」と花嫁側がブチ切れてもいいわけですよね。ところがあさの場合、あさもとんでもないから我慢するしかないわけです。こういう凸凹コンビが案外うまくいくものなんですよね。

玉木宏さんによれば、本作における見所は各人のリアクション対比だそうです。

・【あさが来た】玉木宏が語る、前半の見どころは「いろいろな“対比”」 | ORICON STYLE http://www.oricon.co.jp/news/2060508/full/

早速これが生きていまして、息子のやらかした事態に父・正吉はいたたまれない様子で焦るのですが、母・よのはひたすらマイペースで花嫁衣装をさわって「ええ生地使ってますな〜」なんて言うのですね。白岡家の息子たちは、長男三男は父親似、次男は母親似なのではないでしょうか。

あさはむくれてうめに不満を愚痴ると、うめが頭に角が生えてるんとちゃいますかなんてからかいます。そうこうするうちに新次郎登場。場の空気にうろたえます。そのくせ笑顔であさに「ようわてのとこ、お嫁に来てくれはりましたな。今日はえらいまた別嬪さんやこと」と言うわけです。

きゅん……っ!

と、これ漫画なら絶対効果音入りますな。あさのときめきはうめに伝わって「角消えたんちゃいますか」とまた言われてしまいます。

やっと着替えて席に着いた新次郎は、悪びれる様子もなく笑顔であさに話しかけます。あさと新次郎、婚礼の場で既に夫婦漫才状態。あさの父・忠興はハラハラしますが、勘の鋭い梨江は気があっていると見抜きます。梨江は本当に洞察力が優れているんですよね。

それにしても大遅刻をチャラにする玉木宏さんのチャーミングさがすごい。な、なんというリア充ぶり、そして萌えをぶちこんだのや……と驚愕せざるを得ません。こういうどうしようもないけど、魅力と愛嬌で許される関西のアホボンを演じるのは相当の才能ですね。イケメンというだけでは若手の後輩に追いつかれる35という年で、玉木さんはよくこの役を演じていると思います。玉木さんのキャリアを見ていくうえで、この新次郎役は演技の幅を広げたものとして、きっと重要なポイントになると思います。

さて夫婦漫才をしているところで、正吉が新次郎の弟・榮三郎を皆にお披露目します。長男・正太郎亡き今、榮三郎が跡継ぎになるわけです。新次郎はあくまで分家に出た身なので、跡継ぎにはならないわけですね。しかし兄の死は新次郎の立場を変えました。まだ幼い弟が跡を継ぐのは心許ないわけで、正吉や周囲は新次郎を榮三郎の後見人にしたいわけです。ところが新次郎は、アホボンやから極力商売に関わらない宣言。爆弾発言ですが、式の途中ということで正吉はこの場はお茶を濁してしまいました。

式が終わるといよいよ初夜です。衣装も既婚女性らしく、振り袖はやめ落ち着いた色合いに、髪も簪ではなく櫛を飾るだけのシンプルなりました。

この既婚になると装いが変わるというのは結構大事ですね。実際はさらに眉を剃り、お歯黒を塗るのではっきりと見た目が変わります。なぜこんなことを敢えて書くかというと、今期大河のヒロインが未婚既婚見分けがつかない格好でがっかりしたからです。

はい、話を戻して。着替えたあさの元に、いそいそと姑のよのがお付きのかのを従え入ってきます。ニコニコと笑顔のよのの手には、犬張り子。ただのファンシーグッズではなく、安産祈願の願いがこめられた縁起物です。あさが猫と間違えると、猫を飾ってどうするんやと言うのはそのため。そしてここで新事実判明。加野屋の店先にあったちょっと気持ち悪くてゆるかわいい招き猫は、よの手作りグッズでした。

はっ、よのさん……これ、おかんアートや! お母さんが趣味で作り始めて気がつけば部屋中それだらけになっている、キルトとか毛糸人形とか造花だらけになっているあれだ! ハマりすぎてついに自治体の文化祭とかに出品しちゃうやつだ!

うーむ。やっぱり新次郎は、こういう趣味に没入するところが母親似なんではないだろうかとますます確信を強くしました。

それにしてもよのさん、おもしろいんですよね。よのさんみたいな人って現代にもいそうな感じがあります。そして美術さんグッジョブ! あのゆるキモ招き猫、気になっていたんです。『あまちゃん』の潮騒のメモリーズ看板もそうですが、このかわいらしいけどどこか垢抜けない、素人くささを残した小物好きなんですよね。

本編に話を戻すと、犬張り子をバッチリ作るくらいのよのさん。孫の顔を早く見たくてたまらないのか、セクハラの五歩手前くらいのところで踏みとどまりつつ、「あんじょうやりなはれ」に深〜い意味を込めて言い残し去って行きます。

そしてうめも、そういえば床入りについて指導せねばと思うわけです。NHK大阪が今、この三連休の朝に、思い切り攻めの姿勢を見せているッ! 今何かと話題の春画なんかも、ただのポルノではなくてこういうためにあったなんて言われておりますが、流石にそんなものを映すわけにもいかず。うめは「流れに身を任せるだけです」と雑にまとめます。まあ、遊び慣れた新次郎さんのリードに任せればよいと思う判断はさほどおかしくないでしょう。ただ、うめの目をもってしても、それを上回るあさのボケっぷりは見抜けなかっただけで。

そしていよいよその時が! リア充新次郎、あさを褒めつつぎゅっと抱きしめ、帯に手をかけます。この慣れた感じが朝にこれでいいのかと生唾を飲み込むレベルの色気。NHK大阪ァーッ、やってくれおったわーッ!

それにしてもこのゴリゴリ迫る新次郎。まさに少女漫画的です。壁ドンが流行っているとかなんとか言われていて、それを真に受け雑な河原ドンをやらかして失笑を買った大河ドラマが今年ありましたが(第二回)、壁ドンはともかくドンするものではないんですね。既にヒロインが気になっている素敵な異性が、やや強引に迫ってくる。その状況が「ドン」なわけであり、ただやみくもに壁に手をつけばいいってもんじゃないでしょう。

で、新次郎はまさにこの正しい「ドン」で迫ります。

が、しかし! 朝ドラの極限まで迫り、切なげなピアノが流れていたと思ったらなぜかここで拍子木を打つSEが。

「そいっ!」

【悲報】ヒロイン、初夜の床で夫を上手投げ

というまさかの超展開。新次郎は小指をくじき、亀助やうめまで慌てて駆けつけ、要するに床入りは大失敗しました。NHK大阪……ギリギリまで迫りこの展開。やりおるわ。

そしてここで一週目からくすぶっていた新次郎ロリコン疑惑はきっぱりと否定されます。見た目は大人でも、中身は子どもとわかった新次郎は花嫁に急激に興味を失ってしまったのでした。

さて、あさと新次郎がすったもんだの夫婦漫才を地でいく展開をしているころ、山王寺屋に嫁いだはつは……。

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10/13(火) 至高のツンデレ夫

 はつは惣兵衛、栄達、菊に連れられてある部屋の襖を開けます。そのはつの様子を、惣兵衛はじっと見つめています。そこにあったのは部屋一面の反物でした。驚くはつに栄達が、惣兵衛がはつに贈り物をしたいと取り寄せた季節代わりの着物であると説明します。好きな柄を好きなだけ選びはったらよろしと、菊も笑顔。惣兵衛は相変わらず無表情ですが、どこか照れているようにも見えます。喜ぶはつは惣兵衛と二人きりに。はつは露芝柄を選び、地味ではないかと惣兵衛に意見を求めます。

「地味やな……でもええやないか。露芝は派手さはあらへんけど、美しい柄や。はんなりとしているようで鋭さもある」

おおおおおおおおおおお! 見える、見えるぞ、視聴者が萌えている姿が! な、なんちゅうツンデレや……至高のツンデレの味わいやんか!

惣兵衛、無表情なようでなんともニクいことを言いますね。情感たっぷりです。しかもこの露芝への意見は、そのままはつへの評価なのではないかと思います。惣兵衛はかつてはつを「辛気くさい」と言いました。派手さがないと言う意味ではないかと思います。しかし今は、「派手さはないけど、美しい」と思っていると。

そして夫にそう言われたはつの、にっこりと幸せそうに微笑む笑顔。はぁぁ、心にしみてゆくようです。そりゃこんな顔を見られるなら着物を贈っちゃうよ! 先週、先々週の時点で惣兵衛にここまでハートを射貫かれると予想ができたでしょうか。第一印象が最悪だからこそ、印象が変わるとよりぐっと心をつかまれるという、まさに至高のツンデレぶりを発揮しております。

一方あさは、加野屋で朝を迎えます。きびきびと朝を迎える家の中、姑のよのは朝が弱いらしく寝坊中。おかんアート作りでも夜中にしているのでしょうか。あさは笑顔でこれから家のことを取り仕切りたいので教えて欲しいと女中に頼みますが、「お芝居でも見に行ったらどないです?」と言われてしまいます……うーん、姑のよのから漂うルーズさがより濃くなってきましたよ。厳しい姑がいる家なら、こんなことはないでしょうからね。嫁ぐ前に忠興から家を支えろと言われていたわけですが、よのはどうもそういう家を支えるタイプの女ではないようです。ここはそういう姑だから助かる部分もあります。立ち会いはせんと昨晩言っていたよのですが、新次郎が投げ飛ばされた挙げ句夜遊びに言ったと知ったら、流石に怒るでしょうからね。

ここからは幕末大阪商家の朝。井戸水ではなく水売りから買うことに驚くあさ。周囲はあさがわざわざ水を運ぶ姿に使用人たちもびっくりです。またここで雁助の口から「女子衆(おなごし)の仕事は男が手伝うモンではない」ということも語られます。なるほど、家の中のことは男が口を出せないわけですね。

このあたるの朝の日常描写は『タイムスクープハンター』的で、江戸期の会社朝礼みたいな描写がなかなか面白いんですね。この朝礼に、やっと寝坊していたよのと朝帰りしてきた新次郎が参加。ここでの正吉が語り、使用人が復唱する江戸の社訓がこれまた面白いんですよね。今に通じるものもあります。のれんを笑顔でバサッと出す番頭の亀助がものすごくよい顔で。朝から頑張るぞという気合いを感じます。朝からこういうすっきりするようなドラマが見られるというのはよいことです。

ここで姑のよのが、やっと嫁のあさに指導をし出します。よのは使用人のお母さんになるように指導するのですが、後ろでその言葉を聞く女中・クマの表情が変。おまけに新次郎の夜遊びの件までぽろっと女衆の前でしゃべってしまいます。これにはあさのお付きのうめもデリカシーがないと愚痴をこぼします。先ほど変な表情をしていたクマが、よのは自分のことをまるで間違って覚えていると言います。あれ、よのさん、デリカシーがないと言うより天然なのでしょうか。

皆がきびきびと働く中、朝帰りした新次郎はあくびをして机に座っているだけ。ネットサーフだけしている社員か! しかもここで父には座っているだけでいいって言われた、だってイケメンだし、とか割と駄目な人っぽいことを喋る新次郎。よののあとで新次郎が出ると、絶対にこのマイペース天然さぼり癖は母親に似たと確信しますね。父の正吉は真面目ですから。

あさはそんな夫とは違い、やらなくてもよいと言われた雑巾がけをしています。琴や縫い物は苦手でも、あさは基本的に勤勉で働くことが好きなのでしょう。嫌いなことはやりたくないのですが、父親の忠興に似た性格なのでしょう。

働き者の妻・あさと怠け者の夫・新次郎は、廊下で出くわします。新次郎の怪我を気遣うあさに、新次郎は自分がいなかったあと眠れなかったのではと尋ねます。恋の駆け引きをしています。ここでうつむいて頰を赤らめながら、寂しくて眠れるわけなかった、なんてことをしおらしく言えば合格なのですが、あさはぐっすり熟睡と正直に答えてしまいます……あちゃー。新次郎はがっかりした顔になり、苦笑します。粋な男女の恋の駆け引きをしたい新次郎と、全然通じないあさ。どうやらなかなか、かみ合わない様子です。

そんなこんなで嫁入りから一ヶ月後。毎日夜になると新次郎は出かけてしまい、あさと過ごすことはないという衝撃の事実が! しかもいそいそと出かける先は、あさとは違ってうなじの色気も悩ましい、妖艶な三味線の師匠・美和。美和と不倫ってどこかで聞いたような。

今日は新次郎株が大暴落、惣兵衛株大暴騰という展開に。朝ドラに萌えを見いだすことに定評のある『あさイチ』の有働アナも惣兵衛の方がいいと発言し、ツイッターのトレンドにも「惣兵衛」がランクインするという波乱の展開に。遊び慣れた粋なイケメンか、不器用だけど誠実な奥手男子か。二択の萌えを突きつけるNHK大阪に翻弄される視聴者なのでした。

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10/13(水)来ました新選組

 すっかり視聴者の中では株が暴落した新次郎。出かける先は三味線のお師匠の美和がいます。これまた朝から、いや朝なのに、濃厚な夜の香りがする場面です。

一ヶ月も床入りの気配がないとなると、正吉もよのも不安になり始めます。よのはいきり立って女中を呼び出しどこかへ行ってしまいます。正吉は妻を強くたしなめることもなく、焦るばかりです。正吉が気にしているのは、あさがどれだけ落ち込んでいるか。幸いにも図太いあさは平気なようです。それはそれで、問題なのですが。

ここでポップなOPなのですが、大阪の商家が舞台とは思えないほど、血腥い名前が二人ほどおります。

さわやかな主題歌のあと、何やら不穏な気配。京都では新選組がドカドカと不逞浪士の集まりに乱入します。もう朝ドラなのか、何が何やら。そして始まる斬り合い! びゅおっというSEも、山本耕史さんの土方歳三も異質。流石のキレをみせつける土方、ここで決め台詞。

「待たせたな」

こちらもある意味新婚の土方歳三さん(霜月けい・絵)

こちらもある意味新婚の土方歳三さん(霜月けい・絵)

トシが来た!! キラーンというSE、どこからともなく指す後光。そしてバッチリカメラ目線。浪士が新選組を待っているわけはありませんから、これはテレビの向こうの視聴者に向かって言っているわけです。

ばったばったと浪士をなぎ倒す新選組。騒然とした場面に重なる動乱の京都の説明ですが、ここでナレーションはこう言い切ります。

「が、そんなことあさには関係ありません」

ですよねー。関係ないですよねー。某大河とか、このへんの説明はナレーション処理で終わらせるところです。なのに山本さんまで投入し、本気を出し切ったNHK大阪よ……新選組がヒロインの家から借金したという史料から、新選組とヒロインをからませ、ここまでしたNHK大阪よ……なんちゅうことを……えらい! あんたらはえらい!!

こういうサプライズは、気の利いたプレゼントみたいなものですね。どうせ数分の出番だとか、話題作りばかりではどうかとかそんな意見もありましたけれども。そうだとしても、視聴者のニーズに合わせたら成功するのです。あ、大河のスタッフさん? お笑い芸人の徳川慶喜とかどこにもニーズないから。

この土方効果はすさまじく、昼頃までツイッターのトレンドに土方がランクイン。いっそ15分間土方だけでもいいとか、悶絶する意見が続出しました。

・NHK「あさが来た」に山本耕史演じる土方歳三が後光とともに「待たせたな」と登場に盛り上がる - ねとらぼ http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1510/14/news051.html

さて、話をあさに戻します。

あさは流石にこの事態に悩んだのか、どこかへダッシュで向かいます。行き先は姉・はつの嫁ぎ先。あさとはつの嫁ぎ先は近所なのです。あさはなんと惣兵衛と芝居を見に行くところ。あの能面のような惣兵衛が、妻をデートに誘うところまでレベルアップしたことに感動すらおぼえます。はつも、心の中で笑うのがわかるようになったとか、かわいらしいところもあるとか、惚気全開。よかったなあ……子どもの頃から不安で泣いていたはつが、こんなに幸せになって。よかった、よかった。

あさは無断外出をうめと舅の正吉に咎められます。が、正吉としては新次郎にも落ち度はあるわけで、内心実家にあさが帰ってしまうのではないかと不安なのでした。こんな理由で離縁になったら、新次郎はもう二度と嫁をもらえそうになりませんしね。ところがあさがきっぱりとそれを否定したので、その覚悟に正吉はうれしくなったよう。厳しい顔が一転して、デレデレになります。あさは店を手伝いたいと正吉に提案するのですが、しきたりがあるからとやんわりと断られてしまいます。正吉は言葉使いも丁寧ですし、奔放なあさや妻のよのにも強く出ない性格なんですよね。優しい人なのでしょう。

するとそこへよのがやって来て、夫に惚れられることが大事とあさをどこかへ引っ張って行きます。なんでも愛されメイクのため、化粧品をわざわざ買ってきたそうです。ついでに江戸の女性雑誌みたいなものを見ながら、モテメイクをあさの顔で試します。これは、嫌な予感しかしません……。

よのって本作で一番少女趣味の持ち主というか、中身が少女のまま大きくなった人なんだと思います。こういう人って今もいますよね。娘と一緒に化粧品や服を買って、思い切りおしゃれをさせるタイプ。義理の娘ができて、そのためだと理由をつけて最新のコスメやら何やら買って楽しんでしまっているわけです。ですから結果なんてあまり気にしていないわけで、案の定バカ殿メイク(『タイムスクープハンター』的考証に忠実なメイク、かも)に仕上がったあさに新次郎はぎょっとしてしまいます。愛されメイク作戦失敗です。

あさは気分転換に出かけることに。あさがよのに外出許可をもらいに行くと、よのが着物から駕籠を使うことまでテキパキと決めてしまいます。絽の着物に蛍とは、季節感があってとてもよいのですが、これがどうやら暑苦しいようです。

そしてこの外出先の堂島で、あさはあの男にぶつかります。

「やっとこさ会えたなあ!」

asagakita五代才助

五代さん、何やってるんですか! 先週も突っ込んだ気がしますが、もう既に気持ちは「(何かがおかしくとも)五代だから仕方ない」になりつつあります。珍妙なエレキギターとともに登場する五代はネタキャラなんです。なら仕方ないですよね!

10/14(木) スクープハンター的な匂いにわくわく

 今日は五代との再会からスタート。相変わらず英語と薩摩弁のミックスというわけわからん言葉使いで、しかも洋装です。さらにあさの住所を突き止めて手紙を書いただの、こんなにびゅうちふるになってだの、人の「わいふ」だなんてもったいないだの、いろいろ大胆発言を繰り返します。

五代とは何者なのでしょうか。実在人物としてではなく、ドラマ上の人物としての役割を考えてみるとおもしろそうです。週一ペースでふらっと出てきて、あさに何か人生のヒントを与える役目を担っている、と。不思議な役回りなんですね。

今回の五代の場面は、彼以外にも面白い要素がたくさんあります。賑やかな米会所の様子や、米の値段を旗で伝達する映像は、やっぱり『タイムスクーハンター』的なんですよね。そういえば『TSH』には2010年放送「速報セヨ!旗振り通信」という回がありました。大阪を見てその賑わいにわくわくする五代とあさ。この二人が、のちにこの大阪の街をもり立てると思うと、こちらもわくわくしてきます。こういうのが、歴史ロマンなんですよねえ。

あさは五代に「世の中が変わる」と言われます。この言葉、あさの人生にとって重大なヒントとなりそうです。ついでに言うと、「イケメンが私にまんざらでもないみたい〜」とニヤニヤせず、情勢の変化に目配りするところが、あさのよいところなんですよね。どっかのデスおにぎり女と違って。

わたしのおにぎり食べて生き残ったのはたった一人よ!(霜月けい・絵)

わたしのおにぎり食べて生き残ったのはたった一人よ!(霜月けい・絵)

はつの嫁ぎ先山王寺屋には、梨江が立ち寄っていました。ここではつと梨江が久々に母娘の語らいをします。何気ない世間話から始まるのですが、梨江は世間の情勢変化を警戒し、山王寺屋はどうかと尋ねます。インパクトが強すぎて忘れてしまいそうになりましたが、昨日の「トシが来た」を梨江が目撃しているんですよね。あんな場面を見たら、とんでもない時代だと痛感することでしょう。

この会話をはつの姑・菊が立ち聞きしていまいました。ところが梨江のように洞察力がなく、プライドばかりが高い菊は今井家に商売が傾いているのではないかと見下された、と思い込んでしまうわけです。怒りのあまり、ねちねちとはつを責める菊。はつはこの会話で一切山王寺屋のことなど漏らしていないわけで、まったく何も悪くありません。これには脇で見ていた惣兵衛も止めようとしますが、菊はますます嫌味をヒートアップさせます。ああ、惣兵衛はこういう母にコントロールされて育ったわけですね。そりゃ歪むかもしれませんね。梨江の山王寺屋訪問は大失敗に終わりました。

ちなみに今週から嫁姑いびりが始まりそうですが……。

・NHK連ドラ「あさが来た」好調 注目の嫁いびりキター  〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版 http://dot.asahi.com/wa/2015101300117.html

・朝ドラで嫁いびり役を担う萬田久子 視聴者増やすスパイスに│NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20151013_354920.html

・NHK朝ドラ「あさが来た」に活かされた「まれ」「花燃ゆ」失敗の教訓とは? | アサ芸プラス http://www.asagei.com/excerpt/45258

正直、ほんとうに嫁姑要素が受けているか、難しいところだと思います。

・新朝ドラ「マッサン」 泉ピン子に「朝からキツイ」と散々な声http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/153734

・マッサン“ピン子死す”は19・3%http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/01/13/0007654677.shtml

『マッサン』の泉ピン子さんは評判もよくなかったし、盛り上がると太鼓判を自ら押した臨終場面も視聴率は低かったわけです。ああいうニュースを書く人は忘れているのでしょうが。「嫁姑いびり」なんておもしろがっていますが、中身は要するにパワハラです。朝からハラスメントなんて見たいんですかね。

『マッサン』の次の『まれ』では、

・いきなり“姑”登場のア然…伸び悩む朝ドラ「まれ」が最終手段http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/162249

と、シナリオ上必要がないし伏線なしで姑をぶっこみ、さんざん批判されました。嫁姑いびりが受けるなんて、勝手な思い込みではありませんか?

では本作はと言いますと、対比がポイントのシナリオ効果プラス伏線になっています。山王寺屋では女が一切商売には関与できないと、ここではっきりするわけです。

ここで、山王寺屋の対比として出てくる加野屋へ場面転換。あさは若奥さんらしく縫い物に精を出しております。あさは仕事をこなしつつも、五代から聞いた世間の流れが感じられないことに不満が。そこへしっかり者の番頭・雁助が、珍しく満面の笑みであさの元に御礼を言いに来ます。これがなんと、襦袢(下着)にかわいらしい猫ちゃんの縫い取りをしてもらえたからだそうです。

亀助と違って堅物にも見えた雁助がファンシー好きなのがお茶目ですね。今だったらさしずめキティちゃんのボクサーパンツを履いているようなものでしょうか。

実はこれはあさの策略でした。かわいい猫ちゃんの御礼に、商売の理屈を教えて欲しいと頼み混みます。雁助の両替屋講座では「信頼が大事」と習います。江戸の民にとって一番信頼できるものは、とりあえず一応は幕府でしょう。その屋台骨がゆらいでいるわけで、今後商売がとんでもないことになるのではないかという予感がします。あさがここで出してくるのは新次郎からもらった赤いそろばん。この様子をのぞき見た新次郎、いきいきとしたあさの様子にまんざらでもないようです。

ここに梨江からお菓子があさに届くのですが、ここに謎の手紙が。川柳のようですが、時勢が変わったこととそれに忠興が乗ったという意味のようです。はつに伝えるのが失敗したから、ちょっと密書っぽくしたわけですね。

世界が変わるのではないかと予感を覚えるあさ。が、もっととりあえず気になることが出来ました。ふらふらと巾着振り回して出かける夫、新次郎です。ついにあさは尾行開始! おおっ、ついに浮気現場に踏み込むのか!? 「たのもーっ!」と叫んだところで今日は終わりです。

 

10/14(金)再登場の土方が愛のキューピット?

新次郎を尾行したあさは、妖艶な三味線の師匠・美和と顔を合わせます。しかしここで「あんたがうちの旦那の……」と睨むどこぞのデスおにぎり女のようなことはしません。その新次郎ですが、三味線をベンベンと弾いております。この新次郎の集中しきった無心の顔。撥さばき。玉木宏さんの鍛錬の成果が発揮されていますね。

それを見たあさは「すごい!」とにっこり。新次郎の三味線お披露目会だそうです。美和は、新次郎は三味線の稽古をしているんですよ、と説明。あさはそれであっさり納得してしまうんです。新次郎もこりゃもうガツンと怒られると早合点するのですが、あさは女関係ではなく趣味を隠しているなんてひどいと、斜め上の怒り方をするのでした。このあとの新次郎は、百戦錬磨の新次郎が掌の上であさをコロンと転がすような感じ。あさは女関係よりも、なんで新次郎は真面目に仕事をしないのかとその方が気になっているようです。ともあれこの夜、新次郎はやっとあさの隣で寝ることになりました。

ここで布団に入った夫婦の会話です。あさは時勢の変化について新次郎に質問します。いつもヘラヘラしている新次郎ですが、薩長の台頭はちゃんと把握しています(新政府という言葉はフライングの気がしますが)。アホボンを自称していますが、ちゃんと世の中は見えているんですね。

夫婦で語り合っていると、何者かがやって来ます。夜分に誰かと思っていますと、今度こそ本当に加野屋に「トシが(金を借りに)来た」。山本耕史さん、再登板です。今回はネタ的な要素が薄まり、台詞も多くなっています。

土方は証文を持参し、幕府再興のために四百両(現在の貨幣価値にすると二千万円ほど)借りたいとのこと。とんでもない要求ではありますが、武装グループが真夜中に借金を申し込んで丸腰の民間人が断れるはずもありません。正吉は慌てて金を差し出します(ちなみに正吉の近藤正臣さんも、30年ほど前に本テレビのドラマ『白虎隊』土方歳三を演じています)。そこへあさが起きてきて、土方の目の前に。

ここで土方が無言であさをにらみ付けるのですが、カメラの位置から照明まで完璧過ぎてどうしましょう。この時点でハッキリ言って怖い。それなのにあさは「幕府は今どないなっているんですか?」とすごい質問を投げます。土方、三白眼でギラリとあさを射貫くように見つめます。山本さんの土方、やっぱりカッコイイなあ。

と、視聴者としては感心してしまいますが、新次郎は気が気ではなく「あさちゃん!」と止めようとします。あさはそれでもちゃんと返してくれるのか、信用していいのかと、土方に尋ねます。これには土方の横にいた隊士が怒り、刀の柄に手を掛けます。男たちはもう恐怖が頂点に達し止めることすらできません。正吉が必死で謝れと叫びます。

「謝れまへん!」

あさはしかし、脚をがくがくと震わせながらも、「この家を守ることが、嫁のうちの務めだす!」と啖呵を切ります。新次郎はやっとあさと土方の間に割って入り、代わりに謝ります。ここで土方、

「……いい女だな。たいした度胸じゃねえか。女だてらに新選組を怖がらねえとは」

と、褒めます! 続けて、

「お内儀、金は返す。俺が生きていればの話だがな」

と言い残すのですが、先を知っているからこそ切ないですね。あさは緊張の糸がとけて、腰を抜かしてへたりこみます。やはり山本さんは流石です。あさを最初に睨んでいる時と、この褒めた後あさを見つめる目つきと、温度差が違います。惣兵衛もそうですし、あさの肩を抱いている新次郎の手つきもそうなのですが、台詞やナレーションではなくて演技で、その人物の気持ちの温度差を表現しているのが素晴らしいと思います。

新次郎はすっかりあさに感心してしまいます。肩に手を置きながら新次郎は寝室まで案内します。なんでいつも余計なこと言ってしまうのかと悩むあさに、

「せやな。その口には、わてが口に蓋してやらな、な」

と新次郎が声を掛けキスシーンに。おおッ……! 新次郎はあさが子どもではなく、芯のある大人の女、惚れてもうた、わてと夫婦になってくれと告白します。新次郎はそのままあさをお姫様抱っこし布団へ! 朝ドラの限界はここまでだ!

そして翌朝。朝チュンのお手本のような場面になります。あさはひゃーっと照れています。新次郎は朝のピロートーク、あさがますます惚れ直してくれたかなと期待を抱いて話しかけるのですが、あさの頭の中は「戦になったら新選組の借金はどないなりますのや?」と色気と無縁のことを心配しているのでした。以前の新次郎ならあきれ果てたかもしれませんが、あきれつつもこれがあさの個性だと認めたようです。

この一連のキスからお姫様抱っこ朝チュンのきっかけが、鬼の副長トシさんだと思うとシュールです。文章だけで読むと本当におかしいでしょう。でもドラマを見ているとそうでもないんですね。それにしても五代にアドバイスを受け、土方がキューピッド役になる朝ドラヒロインって豪華すぎませんか。大河が無残に失敗したイケメン幕末パラダイスを軽くこなしているように見えますね。

なお、本日の証文の現物写真とその顛末は、大同生命特設サイトからご覧いただけます。http://kajimaya-asako.daido-life.co.jp/column/06.html

大同生命特別サイトより(画像をクリックでサイトへ飛びます)

10/15(土)900兆円の不良債権???

 あさは新次郎に大福帳(帳簿)を見せてくれるように頼みます。経理データを見せるというのは相当際どいことですし、舅である正吉に止められているわけです。もし新次郎が真面目な性格ですが、絶対にそんなこと許さないと思うんですよね。アホボンを自称する彼は、笑顔で「しゃあないな」で済ませてしまうんですが。それが結果的によいことになるのでしょう。

姑のよのは息子夫婦がついに床をともにしていると知りニコニコ。しかし、毎晩何をしているかというと大福帳チェックなのでした。新次郎はあさに呆れ気味ですが、贈り物の赤いそろばんを愛用することがうれしくてたまらない様子です。大福帳の読み上げにもいやいやながらつきあいます。ユニークな夫婦です。

この二人の共同作業は一週間で終わり、あさは貸し付け総額が九百万両であると計算し終えました。ええと、新選組に貸した四百両が二千万円でしたっけ。絶句。そりゃあさも後ろにひっくり返りますわ。

あさは新次郎に頼み、蔵に入れてくるように頼みます。昔はよくここでかくれんぼをした、千両箱の裏に隠れてな、と語る新次郎。微笑ましいのですが、経理データの次は金庫を見せているわけで、相当きわどいことをしております。アホボンの新次郎も、幼い頃はあれだけあった千両箱が少ししかないことに驚きます。新次郎は決して鈍感ではありませんが、徳川の天下がそんな簡単に倒れないと言います。現実を直視したくないのかもしれません。ところがあさはそうはいきません。

あさは翌朝、新次郎とともに店の正吉の元に向かいます。店にあさが入っても使用人たちは驚くものの、新選組のこともあり一目置いているような態度です。この場面、あとではつの場合と比較すると差が際立ちます。あさは正吉に、貸した金を回収しましょうと提案。うめが慌てて制止しますが、あさは止まりません。世の中が変わるなら店も変わらねばと言うあさ。こういう未来を予見したような発言を主人公がするパターン、このまま周囲が「流石だ!」と持ち上げると嘘くさくなるのですが、本作ではむしろあさが完全に変人扱いなので嫌味がありません。

正吉はあさの根性のある嫁になって欲しいと前置きします。正吉という人物は、おなごは黙っていろとは決して思っていません。他の人と違って、あさの進言そのものは遮らないのです。しかし、それは考えが浅いのではないかとたしなめます。あわてて取り立てたら相手を信用していないことになりうるのではないか、と商売人の誠意について語るのです。できた人ですよね。相手が若い娘だと見下さず、心配はありがたいが任せて欲しいと最後は頭まで下げます。あさも出過ぎた真似をしたと謝ります。結果的には正吉がヒロイン・あさの訴えを却下するわけですが、双方嫌味に見せない工夫が感じられます。

このあと正吉は、一人だけになってしみじみとあさの言葉を思い返し考え込みます。新次郎はあさが納得していないと見抜いていました。なんでそんなに一生懸命なのかとあさに問う新次郎に、あさはこう返します。

「なんでそんなに一生懸命になれへんふりをしはるんです?」

なぜ一生懸命ではないのかではなく、アホボンは演技じゃないのと言うわけです。実に何気ない様子で。言葉の端々に人物の鋭さや賢さをひそませる台詞がうまいですね。二人の話題は山王寺屋にうつり、新次郎から山王寺屋の経営があやういかもと聞いたあさはたまらず飛び出します。行き先は徒歩十分程度の山王寺屋です。

道をゆくと懐かしいはつの奏でる琴の音が。あさの声を聞いたはつはいそいそと廊下を渡り店先に出ようとしますが、そこを姑の菊に呼び止められます。妹に会うという理由があっても、奥向きの女は店に入るなと文句をつける菊。ドスドスと店に入り正吉の前に座るあさとは対称的です。予定通りあさが山王寺屋に嫁いだら三日もったかどうか。菊は頻繁に実家の者が尋ねてくる、調子が悪いと手紙でも書いたのではないかと邪推します。邪推というのは自分の行動が反映されるもの。奥向きの女である梨江やあさが、家の外を知ることは手紙くらいしかないと思っているのでしょう。新選組へのあさの対応も、菊だったら一目置くどころか怒り狂ったでしょうね。

菊ははつがあさに会うことを許すどころか、怒りにまかせてはつを蔵に閉じ込めます。暗い蔵の中、はつの悲痛な声が響きます。宮崎あおいさんの演技が健気で見ていて辛いですね。そこへ駆けつけたのが惣兵衛。しかし菊に出すなと止められ、力なくうつむき去るしかありません。ここでの柄本佑さんの、表情の演技が凄い。愛するはつをなんとかしたいのに、菊の呪縛から逃れられず苦しむ演技が本当に凄いんです。宮崎さん、柄本さん、萬田久子さん、三者三様に台本を読み込んでいるのを感じます。

新選組は受け狙いではなかった

総評: 第一週も第二週もよい出来でしたが、第三週はギアをトップに入れてギューンと走ったように思えます。まだ放送開始後一ヶ月も経っていないのに、ロケットスタートです。来週予告のあさなんて既に貫禄を漂わせ始めていて、凄いですね。前作の『まれ』のヒロインが最後の最後まで何をしたいのかふらふらしていたのに、もう地に足が付いて力強く踏ん張っています。

今週の「新選組参上!」というタイトルはちょっとどうかと思っていました。確かに山本さんを出すのが目玉とはいえ、主人公に関係なさすぎないか、無理矢理ではないかと(『花燃ゆ』の「龍馬!登場」とか)

しかし結論から言うと正しかったんですね。新選組相手に一歩も退かなかったことで、夫婦仲も修復され、さらにその根性に一目置かれるようになるわけです。主人公の運命が回るきっかけにちゃんとなっています。一回目の新選組の出番も、梨江が目撃することがストーリーにつながっていて、無意味ではありません。五代の登場も、二週までの顔見せやネタ的な意味ではなく、今週はヒロインに道筋を示す意味がありました。

実は歴史上の人物をカメオ的にからませるのって、かなり難易度が高いんですね。その場にその人がいるのはありえたか、その人物が主人公と絡んでもおかしくないか、無意味に思えないよう主人公の行動に影響を及ぼすか。こうした要素をクリアしないと「無駄に話題作りに有名人出してもなあ」とかえって呆れられます。さらに新選組の証文が加島屋(ドラマでは加野屋)にあることを調べ、シナリオ的にハードルをクリアし、さらに粘り強く山本さんに出演交渉をして承諾させたスタッフも偉いと思います。この土方の出番、もし他の役者さんではここまで面白くなかったと思いますからね。

・山本耕史が朝ドラ「あさが来た」で土方歳三を演じる! | ニュースウォーカー http://news.walkerplus.com/article/65655/

制作統括の佐野元彦氏は「山本耕史さんの土方歳三はいつ見ても素晴らしいの一言です。新選組がドラマのモデルとなったあさの嫁ぎ先の両替屋にお金を借りに 来た証文があると聞いた時、ぜひ山本耕史さんに土方としてご登場いただきたいと思いました。時間をかけ、お願いをし、実現することができました。

偉いッ! 素晴らしいです! もう文句なしの出来でした!!

 

もうひとつ、はつが遭遇する嫁姑問題もよくできています。週の前半で夫婦仲がよくなってきたと見せて、後半であのいじめです。この菊のいじめがただのいじめではなく、菊の影響で世間が見えないせいで山王寺屋が傾く原因であることもわかります。『まれ』のようにただ適当にねじこんだわけではなく、結果に対する原因を示しているので、不快感は薄れています。

ヒロインの強引さ、カメオ出演のような歴史上人物、嫁姑いじめと、一歩間違ったら不快になりそうな描写でも、ちゃんとフォローしてそうならないようにまとめているのが本作の巧みさです。なんでおまえはこの作品にそんなに甘いのだ、とまたつっこまれそうだから先に書いておきましょう。要するに、本作は巧みなのです。

新次郎すっぽかし、新郎上手投げ、惣兵衛究極のツンデレ、また出てくる五代、ついに初夜が来た、驚愕の借金、そしてトシが来た。振り返ってみると嵐のような一週間でした。感想読み直してつくづく思いましたが、惣兵衛のツンデレで盛り上がったのなんて遠い過去、一ヶ月前くらいに思えるんですよ。それだけ濃厚なんですね。朝から濃厚な本気、この調子でなるべく長く走って欲しいですね。

武者震之助・記

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