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あさが来たレビュー

あさが来た感想レビュー15週「大阪の大恩人」人気にあぐらをかいて脚本の中だるみ?カツじゃ!

更新日:

おはようございます。今週は何がびっくりぽんって、「開拓使官有物払下げ事件」を扱うことです。教科書に掲載される五代友厚の事件といえば、これなんですね。そのため、五代=ダーティな政商というイメージが定着しているわけで。

それを取り上げるわけですから、すごいチャレンジだと思うわけです。でも正しい道でもあります。某ドラマでは持ち上げ対象者の県庁移転をなかったことにしましたが、スルーではなく問題となる事件を取り上げて再解釈することのほうが、こういう場合は正しいと思えますからね。さて、今週。どうなるのでしょうか。

 

1月11日(月)

加野屋では、榮三郎の嫁・さちを迎えてますます盛り上がっています。やっと普通のお嫁さんが来たとこれにはよのも大喜び。さちの嫁入りを受け、呼称変更となります。

よの=大奥様

あさ=奥さん

さち=若奥さん

あさは全然奥に引っ込んでいない「奥さん」です。明治時代は法律で妻の権利は徹底的に抑えられ、「無能力者」とされていました。現在の未成年のようなもので、契約や商売に必要な決定は一切できなかったのです。あさの決定は、実際にはあさが決めたことでも文書などには新次郎の名前がある、ということです。

千代もすっかり大きくなって、六歳のかわいらしいお嬢様に成長。母とは違い、おしとやかな娘に成長しているようです。そしてそろそろ、母親が炭坑に行ってしまう普通の人ではないことに気づき始めているようです。

炭坑は亀助夫妻の尽力もあり、やっと利益がぼちぼちあがる程度にまでなんとか復興してきました。あさはいよいよ銀行を始めようと雁助に相談するのですが、この話になると雁助はいつも大反対してしまいます。こういうとき、主人公が正しくて反対する方が駄目という描写が駄目なドラマだとされますが、本作では雁助の言い分の方が納得できるところが面白いですね。互いに加野屋のことを考えているからこそ、対立するのです。ここでぴしりと判断するべきなのが榮三郎。雁助の肩を持ち、「志」という曖昧なもので金を貸す銀行は反対だと言います。あさは今日のところは反論できないと引き下がります。

あさは五代の大阪商業講習所を見に出かけて行きます。これは五代が作った商業を学ぶ学校です。あさは授業風景を見学し感心しますが、なぜ女子がいないのかと五代側近・三坂に不満をぶつけます。ここでもあさの教育者フラグが立っています。

その頃、飲み友達になった新次郎と五代は美和のレストランで、薩摩の焼酎を飲み話しています。どうやら五代は北海道で新しい商売の話があるようです。あとになってみると、五代のこの話がなんとなくこの時点で胡散臭かったと思えます。五代は新次郎に商売の話をしたことがないと切り出します。しかも五代は英語で似たような女が好きだしととんでもないことを言うのですが、新次郎はしれっと切り返すのでした。五代はあさと美和のように、友ちゃん、新ちゃんと呼び合いたいと提案。ちゃん付けかい!? と思っていたら、新次郎の困った顔を見るための冗談でした。冗談と言うわりに、新ちゃんと呼びかけ顔を新次郎にぐいぐい近づける五代なのでした。

成長してすっかり台詞が増えた千代は、なぜ他のお母さんとは違うのかと「なんでどす?」攻撃。元祖かつ元なんでどす娘も、これには戸惑うばかりなのでした。

 

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1月12日(火)

今週は千代による「なんでうちの母は他のところと違うの?」という疑問が出てきますが、これについては正直「どうでもええわ」としか思えません。あさもあさで娘の疑問に答えられない自分はアカンお母ちゃんや、いとつぶやいたりするわけですが、いつまで同じ疑問の周囲をぐるぐる回っているんや、と突っ込みたい。千代が赤ん坊の頃、炭坑に向かう際によのから「娘に背中を見せるつもりで行ってこい」という趣旨のことを言われ、吹っ切れていたはずではないですか。一体何度、この働く母は悪い母という刷り込みで悩むのか、と思います……あさのキャラクターにも合っていないんですよね。

幼い頃から型破りで、既存の女らしさから逸脱していることが彼女の個性であったはずです。それがねちねちぐちぐちと、いつまで「普通のお母さん」になれないことで悩むんでしょうか。この「働く母や妻は悪いのか?」という疑問は本作だけではなく、ここ数年でも『梅ちゃん先生』、『花子とアン』、『まれ』でも繰り返されています。吹っ切れていたヒロインはいたかどうか振り返ると、『カーネーション』までさかのぼらねばなりません。何かノルマでもあるんでしょうか。もううんざりです! 他の作品と比べてマシな点は、父親の新次郎も親子のあり方について再考するきっかけになっていることくらいでしょうか。

そもそもあさは明治の資産家です。いくらでも子どもの面倒を見る使用人を雇えます。この時代の資産家の母親は乳母に任せきりなんてごく当たり前のことでした。ここで無理矢理現在の価値観を入れなくてもいいんですよ。

と、いうわけでこのあたりの葛藤は「いつもの朝ドラテンプレを参照してください」でもうよいかな、と。朝ドラってそういうものよ、ということかもしれませんが、平成の菓子職人でも明治の実業家でも、同じようなことをやられてもねえ。時代を超えた悩みは人ならばありますけれども、そういうことでもないような。

そんなわけで今週は五代を中心に見ていきましょうか。

この頃、炭坑事業で経験を積んだあさは、人から助言を請われるようになります。そんな折り、五代が加野屋を来訪。あさは銀行事業を始めたいと相談しますが、タイミングが悪いと反対されます。金融業にあかるくないのに資産だけある士族や華族が流行に乗って銀行業を始めたものの、長くは持たないだろう、近いうちに政府の規制も入るだろうという五代(五代は、金融不安は銀行乱立のせいだと言っておりますが、西南戦争の戦費調達によるインフレも要因です)。これには榮三郎が納得するわけですが、しかし両替商のままでは乗り切れないと五代は言います。五代はあさを励まし、大阪一の女実業家を目指せとハッパをかけます。

そして次に、北海道でのビジネスチャンスを切りだす五代。五代は政府から、北海道開発を手伝って欲しいと持ちかけられたそうです。フロンティア北海道に夢を見いだし、うっとりするあさ。大阪商人の手で儲けを出そう、大阪商人の力を見せるええ機会と力強く言う五代なのでした。

颯爽と立ち去る五代ですが、そのあとを何か手帳を持った人物が追いかけています。一方、あさには待ちに待った手紙が届くのでした。

さてここで、別の朝ドラを思い出しませんか。一年前の『マッサン』でも、マッサンが北海道にビジネスチャンスを見いだしていました。そのマッサンが北海道で出会った森野熊虎、その父が明治初期の北海道で苦労したと語られていました。虎の父のように、幕府について敗北した藩の人々は、維新直後に開拓のために、あるいは屯田兵として北海道に移住させられました。そうした中で、熊虎の父ら会津藩士は、開拓使から託されたリンゴの苗を育てることになりましたが、農業のノウハウなど知らぬ侍たちです。何度も失敗を繰り返します。そうして試行錯誤をしたリンゴで、マッサンはジュースを作っていたわけです。

そんなふうに末端の元敗軍の侍が北海道を開拓する中、それを取り仕切っていたのが開拓使です。もともと十年計画であった開拓使が、赤字のまま引き揚げるということで、格安でその施設を譲ってもらったというのが、五代の持ってきたビジネスチャンスというわけなんですね。熊虎の父が五代やあさの会話を聞いていたら、どう思ったのかなあなんて想像してしまいます。

 

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1月13日(水)

あさの事業展開ですが、鉱山爆発以来あまり進展していないように見えていました。爆発の後処理でそれどころではなかったわけですが、それがここに来て、動き出します。

ああ……このドラマを見るのが今日は本当に辛く感じました。あさの性格上の欠点が鼻につくからです。叱りつける忠興やたしなめる正吉がいなくなり、手綱を失った暴れ馬状態になってしまったと言えるでしょう。大旦那亡きあと、加野屋に残る意味があるのかとぼやく雁助に感情移入をして、今日はレビューを書いてみようと思います。

まずあさは五代の受け売りで銀行業を断念すると言ったこと。あさも謝ってもいるのはまだましではあるのですが、雁助や榮三郎の言い分は頑として聞かなかったのに、五代に言われた途端に掌返しするのはどうなんでしょう。

そしてあさが勧める炭坑を買い足す話。爆発事故のあと処理にあたり、敬愛する父親のような正吉の死に目すらあえなかったのは雁助です。その大番頭である雁助と、当主の榮三郎に一言の断りも入れずに、「いい物件あるから買うんでよろしく!」と事後承諾を要求するあさの神経はどういうことなんでしょうか。しかも新しい鉱山を買うことに関してはたいした説得力もないという。雁助にしてみれば、どうせ自分に相談したら断るから頭越しに何かしたんだな、と思いますよね。呆れて次に何かあったら尻ぬぐいしないと言い切る雁助から、深い絶望を感じてしまいます。そもそも爆発事故だって、ギリギリで乗り切っているわけですからね。そんなんで何が賭けじゃーい!って私でも思いますもん。雁助はんはもう我慢することないですよ。あさも自分が分家ということを忘れていませんか。おなごだからすっこんでろという以前に、分家なら本家を建てるのが筋目というものではありませんか。あさは千代の「なんでどす?」に答えられない自分は駄目な母親やなあ、と笑いますが、むしろ商売のパートナーである雁助や榮三郎の「なんでどどす?」に答えない方が問題ではないかと思うのです。

物事の順序をすっとばすのはあさの魅力でもありますが、欠点でもあります。その欠点を正吉は制御していたわけで、やはり彼の死は大きかったと痛感してしまいます。

あとしつこくもう一つあさに駄目出しするのは、千代のことです。これはあさだけではありませんが、大人の事情にまでこましゃくれた口調で「なんでどす?」と言ってくる千代に、誰も忠興のように「なんでどすやない! 余計なこと言わんといて!」と言わないのでしょうか。子どもは可愛いけれども、大人の世界、特に家業に関わるようなことには余計なことを言うなと釘を刺すのは躾の問題じゃありませんかね。あさが駄目な母親だとすれば、それは家を空けるからではなく千代をたしなめないからではないかと思います。

と、イライラしていると清涼剤となるはつの手紙が! はつは十歳になった長男・藍之助を学校に通わせているそうです。なんとあの菊まで働き、藍之助の学費を捻出しているとか。はつはもちろんのこと、憑き物が落ちたように穏やかな菊の笑顔が素晴らしいです。はつや菊の着物はちょっとだけよいものになっていて、生活の安定を感じます。

あさが九州に出かけたあと、五代がなんとスキャンダル「開拓使官有物払下げ事件」をスクープされてしまいます。北海道開拓使が手放した物件や施設を、破格の値段で買い入れたことが政治家(黒田清隆)との癒着としてすっぱ抜かれたのです。新聞記事の五代の似顔絵がキモかわいいとか言っている場合じゃないですね。

この事件は、当時のアンチ薩摩(と長州)の潮流というものを理解していないとちょっとわかりにくいかもしれません。明治維新を成し遂げた当初、薩長土肥(薩摩・長州・土佐・肥前)と呼ばれる雄藩から人材が政府に出仕しました。ところが派閥争いの結果、後半の二つの藩は政府から追い出されてしまいます。しかも薩摩も長州も、商人と結託していろいろズブズブと甘い汁を吸うわけです(今井家のモデル三井と井上馨など)。こうした風潮を、薩長以外の出身者は苦々しく思っておりました。

薩長閥を苦々しく思っていたのは、政府の人間だけではありません。負けた奥羽列藩同盟の者はもちろん、薩長出身の落下傘知事が地方に赴任し好き放題をした土地でも、反感は高まっています(前年の大河ドラマでやたらと美化されていましたが)。アンチ薩長というと会津くらいだろうと思う方もいるかもしれませんが、当時は日本各地でその空気がくすぶっていたわけです。

そんな薩摩がコケたら全力でぶっ叩く空気が蔓延する中で、薩摩利権の恩賞とされていた北海道開拓使の資産が格安で薩摩出身者に払い下げられるわけです。案の定、炎上します。この事件。五代にすれば同郷の仲間から持ちかけられたビジネスに乗っただけかもしれませんが、世間からすれば「また薩摩がうまいことやってるぞ! あんなに安く払い下げられるなんて五代はいくら袖の下使ったんだ?!」と燃え広がるわけです。そりゃマスコミも食いつきますな。

 

1月14日(木)

うーん、どうしちゃったんでしょう。先日の終了間際あさとうめが九州へ出立したあと、五代の件を受け慌てて戻る姿が見えました。これをてっきり私は、旅の序盤で慌てて引き返してきたからだと思ったんですね。ところが今日見てみると、どうやらあさは目的を達成して帰ってきたらしいのです。全然はそうは見えません。旅装束でもなく、着崩れもなく、疲れた様子もなく、髪の毛までびしっとセットされています。これにはガッカリしました。

以前、このドラマでは旅の様子を描かなくても、旅装束を着せて髪の毛を乱したりするから、旅をしたとわかる、そこが昨年の大河とは違うと書きました。それがまるで残念な方の美和さんみたいな旅じゃないですか。うめがよろっと倒れて疲れを表現していますけれども、汚れたまま京都の今井家に戻って着替えていた頃の細やかさはどこへ行ってしまったんでしょうか? こういう細かい手抜きが興を削ぎます。

あさは炭坑を買ったと事後報告。ここでも当主・榮三郎の頭越しに決めてしまうのか、という不満が。榮三郎もそのあたり釘を刺してよいと思うのですが。ここであさは、爆発を起こした炭坑を見捨てなかったことを売り主に評価されたと語るのですが、どうしてその取引をちょっとでもいいから見せないんでしょうか。炭坑編は実質終了して、九州の場面は出せない都合などあるかもしれませんが、商売のドラマが商談を省いて済ませるのはどうなんでしょう。あさがこのあと、借金はこれ以上御免だという榮三郎に対して、借金してでもええもんがあったらばーっと買って、というのも雁助が憑依したようにイライラ……誰かあさの手綱を取らないといけないのでは。

あさは疲れたうめを置いて、五代を探しに行きます。雁助は追いかけようとするうめを止め、長旅のあとで無理をしたらあかん、自分を大事にせな、と労ります。亀助とふゆに続いてまたも使用人の恋模様ではありますが、青春全開(のわりに亀助の年齢が、というツッコミはさておき)の二人とちがって、恋愛感情より同志感情的なものを感じます。

五代はあさを探して、着替えもせずほうぼうを見て回ります。しかし五代はその頃北海道にいるわけです。美和のレストランであさは、五代の悪口を言う商人を見つけ拳を握ります。ここで美和、お店でもめ事は堪忍と止めます。こちらの美和さんはつくづくできた人です。ここで新聞記事がアップになり(残念なことに、ふりがなでミスありとのこと)、美和が「マスコミは何でも好き勝手に書くんだから怖い」とか印象操作っぽいことを言うのですが。これはおかしいでしょう。

ここであさ、新次郎、美和の川の字の寝床です。新次郎は千代にお母さんは力が有り余っていて、皆のために戦ってくれると諭します……でも多分、このあと千代がそんな父の言葉を全然理解せず、また「なんでだす? なんでうちのお母ちゃんは普通のお母ちゃんと違うんだす?」を繰り返すんだと思いますよ……シーンそのものは悪くないんですけどね。

マスコミの反五代キャンペーンは広がり、大阪商人まで槍玉にあがります。そんな金儲けのためにセコいことしていると思われたくない、とか言うわけですが。うーん、前述した熊虎の父のような開拓民からしてみれば、ビジネスチャンスを嗅ぎつけて群がってくる大阪商人は、やっぱり胡散臭く思えただろうなあ、と思ったりもして。そしてついに北海道開拓使の件は取り消しに。

五代は「政治闘争に巻き込まれた」と悔しそうにこぼします。でもね五代さん、これはあんたも甘かったんちゃいます? 政治から距離を置きたいなら、巻き込まれたくないなら、政権の中枢にいる同郷薩摩の政治家・黒田清隆からうまい話持ちかけられたからって、ホイホイ乗っちゃいかんでしょ……と思うわけです。失意と体調不良が重なった五代は、大阪商法会議所会頭を辞任すると言い出します。

なんでしょう。今週は残念な面がはっきりと見えてきました。年明けからちょっと脚本の質が落ちてきたかな、とは思っていましたが。役者さんの熱演で救われていた部分がありました。今週に関して言えば、明治時代の不正事件は朝ドラで扱うには荷が重かったかな、という感じです。開拓使官有物払下げ事件を取り上げたこと事態は果敢なチャレンジでした。しかし、その描き方はちょっとねえ。

まず引っかかるのが、まるで五代が冤罪に巻き込まれたような描き方ということです。史実では実際に格安で官有物を払い下げるオファーを受けているわけですから、例えば「五代と加野屋の内儀がW不倫熱愛!?なんと隠し子まで……」みたいな、まるっきりの捏造をマスコミに暴きたてられたわけではありません。美和とあさの会話で「マスコミが情報操作している」的陰謀論が語られますが、それはちょっと違うんじゃないの、とは思いました。報道機関が不正を暴くのはちゃんと仕事をしているわけでしょう。

あさは「五代さんはええ人やん!」なんて幼稚な怒り方していないで、私情は横に置いてでもちゃんと五代の責任を考えないと、商売人として駄目でしょう。土方、玉利、そして正吉を感心させた「ぴしっと筋の通った」長所がこれでは台無しになりかねませんよ。あさにとって五代はイケメンのいい人でも、大阪商人にとっては汚い取引に自分たちを巻き込もうとしたのではないかと、そういう怒りがあるわけです。そういう部分も無視して、拳握りしめてくってかかろうとするとか、もう私情に目がくらんで何かを見失っているんじゃないかと思います。

この冤罪感覚を五代すら臭わせるのはさらに問題です。史実の五代は悪に対して厳しい態度が取れる人物ですが、自分の判断ミスでこんなことになってしまったのにヤケ酒あおって「俺は政治闘争に巻き込まれた!」とか言うのはなんかそれ違うんとちゃいます? 悪意はなかったにせよ、判断ミスはあったわけで、それに大阪商人まで巻き込んでいるんですよ。

この状況で、あさか新次郎が何かスピーチしただけで商人たちがおさまったら嫌だなあ。でも明日そうなりそうなんだよなあ。

 

1月15日(金)

最近店の前で毎日千代たちが、往来を防ぐようにままごとをしています。子どもの遊びをどうこう言うのも何ですが、客商売の家の子としてうまれながら、客の出入りを邪魔する位置で遊ぶのはいかがなものでしょうか。もっともこれは子どもの責任ではなく、保護者の問題です。千代は母親の商売を理解しないと今後描くつもりのようですが、客の邪魔をしてはいけないということすら躾けないわけですから、子どもが理解しないのも当然です。

大阪に戻った五代は、大阪商法会議所で会頭を引責辞任すると表明。これにおさまらない大阪商人たちの怒号が飛び交います。あれほど有能で雄弁で、英語混じり、立て板に水でビジネスについて語っていた五代であるのに、何故か今日ばかりは頭を下げて辞めるの一点張りです。

「皆掌返したように……」

「信じていたのが裏切られてがっかりしているのですよ」

という、あさと榮三郎のやり取りがここで入りますが、数分後まったく同じ台詞が私の頭の中を駆け巡ることになります。

ここで五代は「政府から格安で払い下げを受けて、私腹を肥やそうとしていたのは本当なのか?」と追及されます。こう問い詰められても五代は言い訳をするつもりはない、辞任するとしか言いません。

これには大坂商人がおさまりません。

「1400万がなんで39万になりまんのや?」

という台詞にも、回答なし。ここであさが立ち上がり、「裏切られたかどうかはまだわかりまへん!」と言います。いや、裏切るも何も、経緯をちゃんと説明してなかった、マスコミ発表からしばらく姿を消していただけでも五代アウトっしょ……とつっこみたいのですが。

このあとのあさの台詞は、波瑠さんの演技の巧みさもあってなんとなくよい台詞に思えますが、大変問題があるものです。要約すると「これだけ世話になったのに掌返しか、あほんだらだす! 大阪商人は、そないな意気地なしになってしもたんだすか!」と、五代ではなく大坂商人を罵倒し責めるというもの。情けに訴えるわけですが。

ブラックですがな。

・ブラック企業でよくある退職引き止めの5パターン:退職者の情に訴える

http://careerconnection.jp/job/guide/2510.html

「今まで育ててやったのに…」、「一緒に働いてきた仲間たちを見捨てるのか」といったセリフがこれに当たります。しかし、ブラック企業やその経営者、上司 があなたの望む人生や将来のキャリアを実現してくれる保証はどこにもありません。情に流されず、ビジネスライクに考えることが大切です。

 

情に訴え、判断力を鈍らせるのは卑劣な手ですよ。それを言うなら大坂商人だって五代に尽くしてきた面はあるわけで、五代はそれを裏切ったと先ほどから彼らは怒っているわけです。

五代も「あささん……」とか目をハートマークにしている場合じゃないでしょ。不正を糾弾されているときに、その相手に目をかけられていて、傍から見たら恋愛寸前くらいの濃い交情のある人間が、やたらと感情的高圧的に庇うのって、一番してはいけないパターンの気がするんですが。そもそも出資者は、取引不正をされたら相手に問い質すのは当然でしょう。あさの啖呵が今まで爽快感があったのは、不正に対してやりかえしたからです。不正を問い質す相手を頭ごなしに「あほんだら!」と怒鳴りつけるのは、もう啖呵ではなくただの罵倒であり、恫喝です。ヤクザか!

ここで新次郎、謎の帳面の写しを参加者に配り出します。この中身が開拓使の経理がいかに赤字まみれかと一目瞭然の会計書類です。リーク元は五代側近の三坂。いつの間にそんなに三坂と仲良くなって、いつの間にそんな機密書類を複製したんだと唖然。

「ジェバンニが一晩でやってくれましたわ」

新次郎がそう言い出しかねないと思いましたね。それにしてもそんな重要書類を複製とかセキュリティもコンプライアンスもガバガバですね。この資料が漏れてマスコミの手に渡ったらどれだけの人が火だるまになるか、わかっていますか? 開拓使官有物払下げ事件では、情報をリークした疑いがもたれた大隈重信が、下野する羽目になっています(明治十四年の政変)。

この帳面を見た大阪商人は、北海道開拓使は赤字まみれとわかります。だから安かったと新次郎は説明するわけです。そんなこともわからず出資を決めていた判断の甘さに、びっくりぽんですが。新次郎は「利益が出るかわからん事業に払う金としては精一杯なのでは」と言うわけですが。それでは結局、五代はそんな危ない事業に大坂商人を巻き込んで手出ししようとしていたのか、と別方面から炎上します。この流れ、残念ながら当然かと。

ここで榮三郎が出てきてとどめ。

「赤字出るかもしれないけど、大阪商人ならきっと何とかできるやろ」

みたいな。なんだかよくわからないがとにかくすごい自信だ。この間襲名したばかりのペーペーの若造なのに。この台詞を熊虎さんとか、地道にコツコツ開拓に関わっている人が聞いたらどう思うんでしょうね。雁助さんをこの場に連れて来るんでもいいです。雁助さんなら苦い顔で「それはちゃいますやろ!」と言ってくれるんではないかと。

しかも駄目押しで榮三郎まで情に訴え、皆すっかり改心。なんじゃこの掌返しばっかりの烏合の衆は……『真田丸』の穴山梅雪の方がまだ誠意があるように見えるぞ……。

本当にこの計画、世論の反発で潰れてよかったですね。下手に成就していたらあかん未来しか見えない。あとで新次郎が「外野がガタガタ言わないでこの話まとまっていたら、誰も損せず大阪も政府も日本もええ思いできていたかもしれませんのにな」みたいなことを言うわけですが。まったく説得力ないです。北海道を舐めすぎでしょう。『マッサン』で主人公が地元の人々に受け入れられたのは、きっちりとウイスキー作りに向いていてリンゴをつなぎに使えると確証を持ち、地元の人を雇用し経済を発展させ、腰を据えて誠意を持って取り組むと示せたからだと思いますよ。軽佻浮薄でふらり〜としていて、よくわからないみたいな自信だけある連中が手出ししたら、北海道はとんでもないことになっていたんじゃないですかね。史実はともかく、本作の大阪商人は北海道の土を踏まずに済んで正解です。

これ、何か感動的な音楽流して一本締めしていますけど、何も解決していませんよね。このあと、冷静になった大阪商人たちが事後対策をするカットでも入れたらましですが、ナレーション処理。「結局、ドラマを見ていてもこの事件って何だかわからなかった」という感想を見かけましたけど、わかるように描いていないのだから、それもそうだと思いますよ。大阪商人は気分がよくなって丸く収めていますけど、結局五代も会頭留任していますし、対外的には無意味ですし、自浄作用のない不誠実な集団だと思われても仕方ないでしょう。

今回の言い分をざっくりまとめますと。

不正な手段で格安訳あり物件を手に入れたけど、自分一人で私腹を肥やすつもりではなく、うまくいったらみんなで分配するつもりでした。ものすごくリスクが高い儲け話を、リスクについてろくに説明もしないまま皆さんに勧めていたことは事実ですが、みんなで頑張ったら何とかなると思っていました。今までの御恩に免じて許せや! おまえらそんなに薄情じゃないだろ?」

ということです……戦国の地方豪族とかヤクザならまだしも、近代国家の商人がやる話じゃないです……。これじゃまるで、五代が山師だ。キャラ崩壊も酷い。

あさ:ヤクザ恫喝。筋を通さず情でゴリ推しするようになる

新次郎:商売のことはわからなかったはずが、北海道の件では何でもお見通しに

榮三郎:根拠の自信の持ち主に。あさとが違って博打はしない慎重派ではなかったのか

五代:立て板に水の雄弁キャラがいきなり、何も言えなくなる無能ぶり

三坂:煙たがっていた加野屋関係者に、極秘文書をあっさり部外者に渡す

大阪商人:商才が消え去り、烏合の衆に

ここまで書いて、おまえこそ掌返しがひどいと言われそうな気がして、悩んでいるんです。辛いです、本作が好きだから。作劇としては悪くありません。むしろ巧みです。ここまで無茶苦茶なのに、要所要所に感動的な台詞を混ぜ込んで、盛り上げてきました。感動したと言う人も多いんです。朝から政治闘争なんて見たくない、出勤前に元気になれればいいという意見があることも確かです。NHK大阪は、固有名詞をいじって史実より人情重視のドラマだと逃げ道を用意しています。しかし今回は、ちょっとやり過ぎではありませんか。

本作を見て、五代の開拓使事件をマスコミのでっちあげだと信じ込んでいる人が既に出てきております。歴史修正をやってしまったとも言えるかもしれません。

これはねえ、やっぱりしてはいけないことだったと思うんですよ。

 

1月16日(土)

今朝はアバンで、炭坑で働くあさの様子がちらっと入ります。あさの顔のアップと鉱山のイメージとだけで「予算がもう尽きたので、お察しください」になっております。大阪までやってくる宮部以外、鉱山のキャストは再登場なしとのことです。

アバンの中で、商人の一人がさらりと国会開設について触れます。それも開拓使払い下げ事件が関与していた政争の結果ですが、突如ぽこっとできたように言うのもなあ。

あさの新しく買った鉱山はいきなり石炭が大量に出たそうです。雁助は「ほんまに運がええ奥さんやなあ」とつぶやきます。あさの「九転び十起き」ぶりは最近あまり見えなくなってきました。むしろ希代のラッキーガール、五代の後ろ盾もあって大阪商人すら恫喝できる存在になってしまいましたね。それでいいのかな、とは思うんですけれども。あさがそもそもこんなに大胆なことができるのも、明治の上昇気流に乗れたという部分も大きいですね。

アバンのあと、美和のレストランで、五代は新次郎と話しています。新次郎は誰に言われても働こうという気は起きなかったのに、千代になぜ働かないのかと聞かれ、胸にぐさりと来たとこぼします。微笑ましいといえばそうですが、何を理路整然と主張してもスルーされる大人の雁助と、甘やかされまくって思いつきで何か言っただけで周囲が動かせる千代を比べて、なんだかなー……と思ってしまいます。雁助に感情移入しすぎと我ながら思いますが。

子どもは可愛い。それはもう、そうに決まっています。しかし千代は、幼少期のあさのように教育をされている雰囲気がなく、いつ見てもたしなめられずダダ甘やかされていて、何かすっきりしないまま見てしまいます。もうひとつ千代が不自然なのは、口を開けば、親を困らせるようなことばかり言うことです。

そんなワンパターンの千代との対話の合間に、五代の事業はナレーションでぽっと挟まれるだけという……五代のちゃんとした出番は新ちゃんとビール飲んでだべっているだけになってきています。五代の顕彰をするドラマかと思ったんですが、このまま退場だと事業の取り組みは不十分なまま、あさを褒めるおもしろキャラだけになってしまうような気がします。そこは各自調べろ、ということですかね。

あさも最近、商売の場面が数カットだけ、会話で説明、ナレーション処理になってしまっているんですよね。千代のことで悩む姿ばかりに最近なっています。短冊を見て千代に申し訳ないと泣くあさも、BGMで盛り上げて感動させたいんですけど、なんかそういうキャラだっけ、という違和感の方が先に来てしまい……。西日の射す照明効果も、波瑠さんの演技も頑張っているのに、肝心の脚本がお粗末では。

昨年の七夕の短冊が燃やされるとか、川に流されずに残っているのもおかしいのですが、問題はもっと深い気がします。

  • 好きなことを仕事にしているはずのあさから、感じられないプライド
    あさは自分が好きな仕事を、胸を張ってこなすという設定でした。史実も原案もそうです。ところがここに来て、そのプライドが千代のせいでずたずたにされている気がします。
    子どもができての変化ということにしたいのでしょうが、同じように誇りある働く女性であった糸子(『カーネーション』)、夏ばっぱ(『あまちゃん』)を思い出して下さい。子どもの人生は子どもの人生、それはそれで自分は自分の仕事に、自信を持って取り組んでいたはずではないですか。
  • 千代はなぜそこまで母親と遊びたがるのか?
    新次郎、よの、かよ、さち、使用人の子どもたちまでべったりと遊びにつきあっているのに、それでも足りないわけですか。この間まで「母でなくても父が愛情を注げばよい」と描写しておいて「やっぱり母親でないと駄目」とはどういうことですか。そもそも子どもって、ある程度大きくなれば同年代の子どもと遊ぶのが一番楽しいものではありませんか? もう小学生くらいに見える千代が、いつまでも母親と遊びたいと思うのは不自然ではありませんか?
  • 母が在宅=子どもと遊べるという発想の貧困
    あさの子ども時代を思い出してみて、梨江が我が子と遊ぶ場面があったでしょうか? むしろ遊び相手は隠居して暇をもてあましている祖父・忠政でした。梨江には梨江の仕事、女子衆をとりまとめる、家事を取り仕切るという役目があり、べったりと子どもと遊んでいるわけではなかったのです。
    あさは子どもと遊べない自分は酷い母親だと思って泣いているのでしょうが、梨江もはつも子どもと能天気に遊んでいる余裕なんてないでしょう。あさの「子どもと遊ばない母親は駄目なんだ」という思い込みはどこから?
  • 放置された千代の教育
    あさの同年代と比較して、千代は教育面でおざなりだと言わざるを得ません。親は往来を塞いで遊ぼうが、失礼なことを言おうが放置していますし、そろそろ字も読める年頃なのに何を教えようともしていません。あれだけ女子にも教育が必要と繰り返しておきながら、あさが千代に関しては「遊べないこと」を気に病むのはおかしいのではありませんか? これから教育者になるのだから、余計おかしいと感じます。あさのようにお琴を習うことはなくても、そろばんや英語教育あたりを勧めてもおかしくない気がします。
    あさが「私は駄目な母親だ」と悩むのであれば、教育放置についてではないでしょうか。自分が面倒を見られなくても、甘やかしスポイルしそうな父や祖母から離して、教育係をつけるくらいしてもよさそうな気がします。

千代役の子はかわいらしいし、何も悪くはありませんが、脚本がおかしくなってきていて結果的に千代が「ドラマクラッシャー」になっている気がします。成長にしたがって、千代は視聴者から嫌われるキャラになりそうな予感がひしひしと……あさの事業展開を放置して、千代のコイバナでまるまる一週間とかかましたら、確実にそうなるのでは……。

『マッサン』のエマも同じようなうっとうしさがありましたが、NHK大阪は親子のつながりといえば「わがままを言う子どもに振り回されて悩む」ばかりなのだろうかと思ってしまうんですよねえ。ここは『カーネーション』あたりまで戻って欲しいです。

一方五代は、美和のレストランで体調が悪化してしまいます。五代、いよいよ最期の時が迫ります。来週は今週落ちたクオリティが元に戻って欲しいものです。

 

総評

うーん、なんだか作中のあさに、

「これだけおもしろがって褒めていたのに掌返しか、あほんだらだす! 武者は、そないな風見鶏なしになってしもたんだすか!」

って、罵倒されそうなレビューですよね。本当に申し訳ない。しかしやっぱり、今週は「もうええですわ! 勝手に破綻したらよろし!」と言い返したくなるような要素が多かったのです。

『花燃ゆ』でやらかしていた瞬間移動のような旅の描写、ドラマクラッシャー千代爆誕の予感、千代のせいであさのキャラ崩壊、別離の伏線となりうる雁助ぞんざい扱い問題、そして開拓使官有物払下げ事件はこれまた『花燃ゆ』ルートという魔の一週間でしたので……特に開拓使がらみで、その場にいたキャラ全員がおかしくなってしまったのは、もう唖然としましたよ。熱演とBGM、演出で感動させるようにはしています。作劇的にはうまいんです。だからこそ悪質でした。

この開拓使官有物払下げ事件は、調べようと思えばできます。ここでは私なりに、噛み砕きに噛み砕いて譬えたいと思います。

今回の劇中での事件を説明するうえで、今で譬えるならば何か考えていたんですが、東京五輪エンブレム問題ではどうかと思いつきました。

  • 審査の過程が不透明:たとえ黒でなくても、濃いグレーであっても糾弾や批判の対象になりえます
  • 不正な受益者がいると周囲に思えている
  • 社会に蔓延している疑う空気:エンブレムは東京五輪への不信感、この場合は薩摩への不信感
  • 人柄を知っているなら悪人でないとわかるはず、あなたに何がわかるんだという、騒動渦中周辺からの逆効果にしかならない反論:そういう問題じゃないんだよ
  • マスコミの伝え方が悪いと炎上側は感じている:マスコミにも問題はあるだろうが、マスコミだけが炎上を発生されているわけではない
  • 当事者の過去の実績よりも、今回の事件の方がクローズアップされてしまう:五代友厚という人物の不幸は、活躍がローカル単位であるの対し、汚点が全国単位、しかも「明治十四年の政変」という重大事に直結する事件だったということでしょう。汚点が功績を覆い隠している部分があるわけです。しかしだからといって、「開拓使官有物払下げ事件」が無効化できるわけではありません

 

こんなところでしょうか。まとめてみますと、事件そのものを扱ったことは果敢な挑戦ですが、やはり描き方はおかしいということに尽きると思います。

百年後エンブレム騒動がドラマになって、登場人物の一人が「パクリだなんだと騒ぐ世間の連中がいなければ、素晴らしいエンブレムで皆儲けられていたのになあ」なんて言っていたらどうでしょうか? パクリはなかったにせよ、経緯が不透明だったことは確かなんだ、と言いたくなりませんかね。

もうひとつ五輪がらみで譬えますと、

「建設に1400億円かかった新国立競技場だが、五輪のあとは赤字だらけに。15年後、政治家Xと懇意の実業家Yに、経緯不透明のまま39億円という破格で譲渡されることが決まった」

というのはどうですか。いくら赤字が出ているとはいえ、税金を使って建てたものがそんなコネまみれの相手に格安で売られたら、やっぱりおかしいと思いませんか。そりゃマスコミだって、報道しますよ。この経緯を百年後ドラマにして、「Yさんはいい人なのに、マスコミがおもしろがって叩いているだけです」、「Yさんへの御恩を忘れて叩くとは、どういうことだ! あほんだら!」とかそんな風にされていたら、どうでしょうか。

五代友厚の功績は、汚点があっても消えるものではありません。だからといって、功績があるから汚点をチャラにできるわけでもありません。そこはちゃんと冷静に見ないと。

今週は魔の週だった、朝ドラで政治がらみを扱うのは無理と流して、来週からは楽しみたいですね。

新キャストも発表されました。

「あさが来た」新キャスト発表!高橋英樹&松坂慶子が大隈重信夫妻 ― スポニチ Sponichi Annex 芸能 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/01/15/kiji/K20160115011861770.html

どこかで見た顔が多いような……お詫び出演かな。と、そんなことはさておき、大隈重信ですか! うーん、今週出してもよかったんじゃないかな。

武者震之助・記

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