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わたしのおにぎり食べて生き残ったのはたった一人よ!(霜月けい・絵)

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花燃ゆレビュー

こんな「花燃ゆ」はいやだ!始まる前からやばい7つの悪夢

更新日:

 

こんにちは武者震之助です。 『軍師官兵衛』も12月21日で終わり、2015年からは『花燃ゆ』が始まります。

毎年この季節となると、来年の大河は期待できるかなと期待と不安が入り交じった気分になるものですが……この『花燃ゆ』に関して言えば、現在正直なところ「期待できないな」という気持ちが強くなります。

思えば一年前、「吉田松陰の妹」文(ふみ)が主人公だと知った時、一体何人が、彼女が主役だなんて素晴らしいと思ったことでしょうか。

誰なんだ?

一体何をしたんだ?

どうしてなんだ?……

そんな戸惑いを持った方がはるかに多かったことでしょう。とはいえ、そんな文以上に知名度が低い主人公だって今までにいたのは確かです。

2013年の『八重の桜』の主人公である山本八重がそうでしょう。しかし八重の時は、会津戦争ではライフルを手にして戦い、明治になってからはハンサムウーマンだったという説明がNHKからなされると、彼女はなかなかおもしろそうだと興味がわいたものです。

悪夢のスイーツ大河「江」を思い出す悪寒

じゃあ文はどうなのかというと、どうにも情報が出たところで嫌な予感しかしません。その人生に八重のような劇的な起伏はないようで、これでどうやって一年を持たせる気なのか心配に思えてきます。

事前情報で出てくることは、キャストがイケメン揃いであることや、燃える恋心的な乙女チックなスイーツイメージ。この勘違いした女性アピールっぷりには嫌な既視感があります。

そうです、2011年『江 姫たちの戦国』!

2008年『篤姫』のヒットを受け、同じ脚本家を起用し、これでもかとわかりやすいほど甘ったるい路線を突っ走り、三度政略結婚させられた主人公を三人のイケメン夫に言い寄られたモテモテのように改ざんして紹介したあの『江』です。クオリティ的にはワースト候補として記憶に残った、あの迷作です。

ここまで読んで、おい貴様ふざけるなと思った方も多いでしょう。『江』の純粋なファンの方は、これより先は読まなくても結構です。あなたは『花燃ゆ』をきっと楽しめるでしょう。そうではなく「おい、よりにもよってあれを持ち出すなよ、不吉にもほどがあるぞ!」という方、まことに申し訳ありません。しかしこの武者の目をもってしても、来年の大河から嫌な予感がするのは事実……その根拠を洗い出してみましょう。

ではいってみましょう、この大河がヤバい! 2015!

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 その1 ヒロインの「人を出会わせる力」がヤバい

公式サイトの人物紹介によれば、ヒロインの文は「人を出会わせる力」があるそうです。主人公にこうした「スピリチュアルな力があるからすごい!」と紹介されるのは地雷臭その一です。いやいいんですよ、これがもし、坂本龍馬が主人公のドラマであれば。しかし、無名ヒロインにこの力という組み合わせは危険です。

かつてあの江も、女性であるからこそ信長や家康のような大物の本音を引き出せるという、一体何を言っているんだとつっこみどころ満載の特技が装備されていました。

史実での活躍は史料にあまり残らず、フィクションとしてなんだかわからないがすごい力が付与されたヒロインというのは、えてしてなんだかわからないすごい活躍をしてしまうものです。例えば、人力ではできないような移動を行い重要人物の死に立ち会ったり、別人の活躍を横取りしたり、スーパー禁じ手を使いまくるんですね。そうしないとドラマが盛り上がらないからです。

無名ヒロインが主役というのは、いくら視点を変えたい等と言ってもそれだけでリスクがあります。主人公に禁じ手を使わせて活躍させすぎてもうっとうしく非現実的。かといって主人公を控えめにするとお留守番ドラマだの誰が主役だ等と叩かれる。そうしたリスクを踏み倒すような力がこのドラマにあればよいのですが。

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 その2 青春コメディ?!ポスターがすでにヤバい

テーマカラーである明るい黄色の着物の文、その周りにはイケメンがズラリ。

花燃ゆ

正直にこのポスターを見た感想を申しますと、よくぞここまでぎゅぎゅっと高濃度の地雷臭を詰め込んだなというところです。

まず全体的になつかしの時代劇コメディ『お江戸でござる』を彷彿とさせるチープな雰囲気。これがよくありません。

次に文が手にした山盛りのおにぎり。こんなに大量のおにぎりを乗せたお盆をどうやって屋根の上まで運んだかというツッコミは野暮としても、この手垢がついてうんざりさせられる「おにぎりや味噌汁で人を動かすマネージャー系ヒロイン路線」を、恥ずかしげもなくアピールするセンスにあきれてしまいます。

そしてこの乙女ゲーのようなイケメン尽くし。これまたスイーツを全面に押し出していた『江』を思い出させます。既に「逆ハーレム」なんて浮かれたニュースも出てきています。一年間、イケメンに囲まれた文がきゅんきゅんするドラマにするつもりなのでしょうか。そういうのは大河と別枠ですべきではありませんか?

 

その3 キャッチコピー「幕末男子の育て方。」がヤバい

ポスター単体でも十分地雷臭が漂っていますが、「幕末男子の育て方。」

いやいや、まさかそんなコピーは?まじだ!!

いやいや、まさかそんなコピーは?まじだ!!

このキャッチコピーの破壊力は尋常じゃありませんよ。

サイトでの説明を見ると、ヒロインの文が松下村塾の男たちを叱咤激励して「やる気スイッチ」を押すところを楽しんで欲しいのだそうです。が、この時代の維新志士たちがそんな妹キャラに「やる気スイッチ」を押されないと動かないほど惰弱な男だったわけはむろんありません。
さらにスイッチを押された結果が、英国公使館焼き討ちだったりするのならば、そこで脳天気に「幕末男子の育て方。(キャピ)」じゃねえだろうと。

 その4 マスコットキャラ「もゆるん」がヤバい

公式サイトにはさらなる地雷がしこまれています。マスコットキャラクターの「もゆるん」です。

公式で展開している4コマでは本編に出ることを示唆している。いやそれおもろしくないし

公式で展開している4コマでは本編に出ることを示唆している

一体どうして心がそこまで狭いのか、ケチだか因縁だかつけるのかいい加減にしろ、とお思いの方もいるでしょう。

たかがマスコット。うろちょろしているだけなら無害、そうかもしれません。

しかし私はこの二頭身のサンリオデザインマスコットに警戒心を抱かず見逃すなぞできません。もゆるんからは、ドラマ本編とは関係ないところで話題性を高めようという姿勢が感じられます。こうしたドラマのクオリティ以外で話題を小出しにしていく姿勢は、近年のあまり出来がよくない駄作でよく取られた手法です。

公式ボーイズラブ漫画まで投入した『天地人』、むやみやたらとスイーツ路線を推しだし少女漫画化、いかに甘ったるいドラマであるかを喧伝していた『江』。思い出すだけで暗い気分になりますね。

さらにもゆるん自体に、どうしようもない絶望的なセンスのなさを感じます。もしこれが、番宣スタッフが思いつきでアップロードしたものが自然発生的に話題になったのであれば、私は何も文句を言いません。

しかし、初めから受け狙いありきでこうしたものを投入する姿勢には、昨今の自治体が狙いまくってやたらと濫造し始めたゆるキャラ、萌えキャラに通じる、狙っていてしかも滑っているプロモーションの臭いがぷんぷんします。
もゆるんツイッター、もゆるん写真館、もゆるん四コマ漫画からは、単なるセンスの悪さだけではない、濁ったドブのような臭いが漂っている気がするのは気のせいでしょうか?

サンリオに払うライセンス料をつぎこんででも、その分戦闘場面を充実させて欲しかった……そんな阿鼻叫喚の声があふれないことを祈ります。もしこのドラマがどうしようもない駄作だとなった場合、「こんなキャラ作っている場合があるなら、もっとやることがあっただろ!」と標的になるのはこの二頭身キャラです。
既に公式サイトの特集ページの用語集や略年表がスカスカで、このキャラクターのコーナーの方がよほど充実しているという現実を前にして、こんな時どんな顔をすればいいか私はもはやわからなくなっています。

 その5 「現代劇風に」とか言っちゃうスタッフがヤバい

こちらのニュースによりますと(http://www.yomiuri.co.jp/culture/news/20141111-OYT8T50104.html)どうやら本作は「現代劇風に」描くそうです。

『水戸黄門』のような終わりそうもない時代劇枠まで軒並み放映されなくなった平成の現在。そうした時代劇を見たい層の渇望が大河ドラマを支えているのではないでしょうか。現代劇を見たいのであれば他にもっとよい作品があるというのが現状です。時代劇であることが売りの大河ドラマで、そのアイデンティティを否定してしまうスタッフは一体何を考えているのでしょうか。

YomiuirOnlineよりキャプチャ

いやいや、それはないでしょ?ホントだ!YomiuirOnlineよりキャプチャ

 その6 <イケメンとゆるきゃら出せばバカ女たちががっちり見てくれるっしょ!ガハハ>というズレまくった感覚がヤバい

2013年に放映された『半沢直樹』は大ヒットしました。本作は女性登場人物が少なく、また恋愛模様も少ないため、女性受けはしないのではないかと予想されていたそうです。ところが蓋を開けてみれば、女性層にも大受けし大ヒットしたわけです。『半沢直樹』の事例は、「女性ならば女性主人公で恋愛模様がたっぷり、キラキラスイーツ路線が受けるはず!」という見方が既に陳腐化して古くさいものであることを示していると言えるでしょう。

ところがどうやら、大河ドラマのスタッフはこの陳腐化したスイーツ路線でまだイケると無残な勘違いをしたままのようですね。先ほどの記事によれば

「男性目線の物語だと日曜夜に楽しく見られないとの不安も」

だそうです……『江』での大失敗や『半沢直樹』の大成功があるにも関わらず、古くさい株(スイーツ要素)を守ってさえいればウサギ(女性視聴者)を捕れると思い込んでいるこの感覚には唖然とします。この短絡的な発想が、既に貧困な感性を物語っているのではないでしょうか。

男性目線だろうが女性目線だろうが、つまらないものはつまらないのです。

さらにこの大河の定番「日曜夜は家族で見るだろうから刺激的な物語は避けましょう」。こんなつまらない配慮をしているうちに、過激さも辞さないおもしろいコンテンツに遅れを取ります。
人が生きたまま貪り食われ、人体が砕け散り、男も女も兵士がバタバタと惨死するアニメ『進撃の巨人』が大ヒットしているのは何故なのかよく考えてください。人の死なない戦場描写なんて見せられてもうんざりするだけです。戦国にせよ幕末にせよ、苛烈な時代だからこそ見られる極限の駆け引きが魅力のはずです。ぬるく平和な幕末なんて嘘っぱちですよ。

 その7 ホームドラマであり学園ドラマです!キリ がヤバい

公式サイトを見ていてまたも頭を抱えてしまったのは、企画意図にある「幕末のホームドラマ」、「幕末の学園ドラマ」、「女たちの戦いのドラマ」、「男たちの命懸け」のドラマの四つに頭を抱えてしまいました。

最後のひとつはよいとして、あくまで作るのは「幕末の大河ドラマ」ではないのでしょうか? 四本ちょろちょろと小川が流れているのではなく、太い流れを一本描くのが大河ドラマではないのでしょうか。

その流れの中に、ホームドラマや学園ドラマ的な要素があってもよいとは思います。ただし、それはあくまで底に太くしっかりとした流れがあればの話です。最近の若い人は学園ドラマ、ホームドラマ、イケメン、乙女ゲー、萌えキャラ、ツンデレとか、そういうのが好きなんでしょうと上っ面をなぞっただけの要素をぶちこまれても、バランスの悪いごった煮になるだけですし、そうした要素をじっくりと描いた作品には到底及びません。大河は大河として、どっしりと流れてこそだと感じてしまうのですが、いかがでしょうか。

hanamoyu4tunodorama

武者さん!さすがに、大河が公式で「ホームドラマ」や「学園ドラマ」をうたうわけないでしょ…ってマジであったー(公式サイトより)

 

長文乱筆、ここまでお読みいただいてありがとうございます。

その上で、やはり猛烈に腹が立った方もおられるでしょう。しかし私だってこんなことを書きたいわけじゃありません。私はこの予想がことごとく外れるよう祈っています。

昨年も『軍師官兵衛』の懸念材料をあげました。
そしてそれが大体当たっていてひどく悲しい思いをしました。(この当たりぶりを年末ジャンボに使いたい⇨「こんな「軍師官兵衛」はイヤだ!NHK大河ドラマ 7つの悪夢的予想」
あんな気持ちで年末を迎えるのはもううんざりなんです。明るく健気な文、楽しく快活な松下村塾、緊迫感あふれる維新前夜のドラマ、泣けて笑えて感動できて、そんな濃厚で楽しい一年になればと心の底から願っております。

きついことを長々と書きましたが、来年の師走は『花燃ゆ』が見られて本当によかったと笑顔でいられたら最高ですね。そうなるよう、来年の第一回を迎えたいと思います。

武者震之助・記

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武者の辛口レビュー第1話「嵐を呼ぶ妹にさっそく辛口の嵐」





1位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


2位 わろてんか主人公
吉本せい波乱の一生


3位 西郷隆盛49年の生涯!


4位 史実の真田幸村とは?


5位 最上義光 名将の証明


6位 ホントは熱い!徳川家康


7位 意外と優しい!? 織田信長さん


8位 毛利元就の中国制覇物語


9位 伊達政宗さんは史実も最高!


10位 最期は切ない豊臣秀吉


注目! 史実の井伊直虎とは?


注目 わろてんか伊能栞
(高橋一生さん)のモデル
小林一三とは?





井伊家 井伊直虎 井伊直政 小野政次 龍雲丸
織田家 織田信長 濃姫 織田信忠 織田信雄 織田信孝 三法師 平手政秀
徳川家 徳川家康 結城秀康 徳川秀忠 松平信康 酒井忠次 榊原康政 本多正信 水野勝成
豊臣家 豊臣秀吉 豊臣秀長 豊臣秀次 福島正則 加藤清正 豊臣秀頼
伊達家 伊達政宗 伊達成実 義姫
最上家 最上義光 鮭延秀綱 山形城 大宝寺義氏 山野辺義忠
毛利家 毛利元就 毛利隆元 吉川元春 小早川隆景 毛利秀元 陶晴賢
島津家 島津義弘 島津の退き口
真田家 真田幸村 真田信之
立花&高橋家 立花宗茂 立花道雪 立花誾千代 吉弘統幸
浅井・朝倉家 朝倉宗滴 姉川の戦い 金ヶ崎の退き口
前田家 まつ 豪姫 前田利長 前田利常
黒田家 官兵衛が長政を叱責の真相
北条家 河越夜戦 小田原征伐 のぼうの城の真実
細川家
仙石家
長宗我部家
武田・上杉家
諸家 足利義輝
剣豪・武術・忍者 宮本武蔵
キリシタン ルイス・フロイス
合戦 桶狭間の戦い 長篠の戦い 手取川の戦い 厳島の戦い 月山冨田城の戦い

◆薩摩藩 西郷隆盛 島津斉彬 大久保利通 小松帯刀 西郷従道
◆長州藩 木戸孝允 木戸松子 高杉晋作 山県有朋


◆古代 安倍晴明
◆江戸 葛飾北斎
◆世界史 クレオパトラ ルイ16世 チェ・ゲバラ


わろてんか毎日のあらすじ感想レビューは……

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