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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ第16回最後の食卓!視聴率1けたは大河にとって朗報である!

更新日:

こんばんは、武者震之助です。久しぶりに花燃ゆが注目を浴びました。

 

・「花燃ゆ」視聴率ついに1桁台 - Y!ニュース http://news.yahoo.co.jp/pickup/6156367

・大河ドラマ『花燃ゆ』ついに1ケタ陥落「NHK上層部は真剣に“打ち切り”を検討している」 http://www.cyzo.com/2015/04/post_21511.html

・「花燃ゆ」視聴率1ケタで「打ち切り説」 評論家「いっそ半年、幕末まででいいかも」http://www.j-cast.com/2015/04/14233043.html

・井上真央『花燃ゆ』、9.8%に大低迷! 関係者が指摘する「視聴者に敬遠されてる」背景|サイゾーウーマン http://www.cyzowoman.com/2015/04/post_15663.html

・井上真央主演NHK大河「花燃ゆ」は昭和のお笑い番組? 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版 http://dot.asahi.com/wa/2015041600034.html

・「花燃ゆ」打ち切り案が浮上か 「新選組!」の総集編を提案する声も  http://news.livedoor.com/article/detail/10014906/

低い視聴率がようやく脚本家やプロデューサーを反省させることこができる 

ついに一桁達成の翌週です。放映時間が変更になったことも一因としてありますが、基礎体力のない本作ではどんな理由であれ、回復は難しいでしょう。「一週見逃したけど、まあいっか。来週から見なくてもいいや」と思う視聴者が多数出ると、ますます視聴率低下に拍車がかかる可能性も大です。

しかし、個人的には本作に視聴率は低ければ低いほどよいと思っています。出演者とスタッフには気の毒ですが(プロデューサー、脚本家などの上部スタッフは自業自得なので反省してください)。

単純にこのドラマが嫌いなわけではなく、そうしないと反省しないからです。過去にも『天地人』や『江』といった駄作がありましたが、そこそこの視聴率であるため真剣に反省がなされなかったのではないかと思っております。評価という花も、視聴率という実も徹底的に落ちるところまで落ちて、今後の反省材料となることこそ、本作が果たすべき役割かと思います。

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実際の安政の大獄とは

本編に入る前に、「安政の大獄」をごくさっとおさらいしましょう。

まず、本作でもまた広まりそうなよくある誤解ですが、井伊直弼のメインターゲットが吉田松陰であったわけではありません。井伊の狙いは水戸藩、一橋派。ついでに攘夷論者です。松陰はあくまで梅田雲浜の容疑に対する参考人扱いでした。思想犯として有罪となったとしても、罪を犯しておらず考えの中身だけで処刑することはいかがなものかという考えがこのころにはありました。萩を出た時点で死罪になると、松陰本人も周囲も考えていたとは考えにくいのです。ましてやこの時点で井伊が、松陰から倒幕の芽を読み取っていたわけがありません。

風向きが変わったのは、松陰が取り調べられているうちに、うっかり間部暗殺計画を喋ってしまったからです。こりゃ小者だと思っていたら、えらい奴が捕まってしまったぞと幕府は驚きます。とはいえ、問答無用で殺したわけではなく、一旦長州藩に処罰をどうするか確認を取ります。

長州藩は松陰をもてあましていたので、厄介払いだとでも思ったのか、処刑にゴーサインを出してしまいます。松陰本人ですら処刑という結末には驚き、幕府に騙されたとくやしがっていたとか。

このように、松下村塾の若者や家族にとっては大きな死でも、当時の世間ではあまり注目されていなかったのが、松陰の死のインパクトであったと言えます。

この差をうまく表現できていたのが二年前の『八重の桜』です。安政の大獄を井伊直弼らの政治闘争として描く一方で、東北視察で松陰と志を語り合ったヒロインの兄・山本覚馬がその死を悼む場面を入れています。松陰を知る者の目線と、さして知らない者の目線と、両者から見た歴史を描いていたのです。

 

あまりに早すぎる死を迎えた若者の志が、遺志を引き継いだ弟子によって花を咲かせ歴史を変えていく。それはまるで、死によってこぼれ落ちた種が芽吹いて大輪の花となるような、ロマンがあるのです。本作のタイトルに花が入っている理由もなんとなくわかる気がしてきます。

しかし、本作は花は花でも有毒植物のようで、このままでは松下村塾のイケメンたちが出世を遂げたところで、複雑なまなざしで見てしまう気がしてなんだかなあ、というところですか。

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 文と久坂の再会はあついものに…ならない?

hanamoyu20150419

さて、いよいよ本編。サブタイトルからすると、家族の絆を確認するものとなるようです。

家族の絆といえば、先週ツッコミ忘れましたが、本作の松陰は他人の弟がテロ決行して死ぬのはやれやれと唆すくせに、実弟がテロをやるのは止める性格なんですよね。なんだか本作は、武士の価値観についていけない結果、中途半端に現代的にした結果が何とも煮え切らないゲスなものになりがちな気がします。あの展開なら、むしろ弟をテロリストにしそうになる兄を文が涙ながらに止めるほうがよかったかもしれません。それならば、一応文の説得が効いた演出にもできましたけれども(もっとも部分単位で改良すればどうにかなるような作品じゃありませんが)。

今週は久々に久坂玄瑞が文の元に帰る場面からです。史実では不仲、もっと正確に言えば久坂は妻にまったく愛着がなかった夫妻ではありますが、そこをつっこむのはもうやめましょう(って、つっこんでますけどね)。

ここで幕末女子得意のハグかと思っていたところ、何故か「書物を探すのを手伝って!」と叫びます。その書物が「兄のクレイジーな頭を戻す……もとい、元に戻す」という不思議なものだそうで。ハリポタの魔法のアイテムじゃないんだからさあ。本一冊程度で何とかなる兄じゃないだろと。

主人公の頂点は1回目だった?

ここで文の家族は「イケメン塾生におにぎりを差し出す文、輝いていたよね。マネージャーとして最高だったね」と回想します。メインビジュアルもおにぎりマネージャー、第一回目のアバンもおにぎりマネージャー。文が最も輝いていたのはおにぎりマネージャーとしての活躍ということでしょうか。えっ、一番活躍する時期がもう終わっていたということ!?

アバンとOPが終わると、江戸からの松陰への召喚状が長井雅楽経由で届きます。ここで小田村がべらべらと「そんなっ! テロ計画や政権批判がバレたの!?」と話しています。そんな計画、松陰から計画を聞いていたというだけで小田村まで処罰されかねないのに、よく話すよな……国を思う前に、本作の幕末男子はセキュリティ意識を身につけて欲しいです。この人たちが現代にいたら、機密情報の入ったUSBメモリをそのへんに落としたり、メールアカウントハッキングされたりして、懲戒解雇されていそう。

江戸への召還を受けて、松陰は肖像画を描いて欲しいと言い出します。うーん、本作、江戸に呼び出された=死確定路線で描いているんですね。前述の通り、江戸の呼ばれた時点では参考人程度の扱いで、死罪とまでは松陰本人も思っていなかったはずなんですけれどねえ。どんなに役者さんが熱演したところで、史実とはまるでちがう覚悟が土台にあると思うと、しらけてしまうんですよね。

今回は、死罪という結果から逆算して、まるで松陰を覚悟の殉教者みたいに描いているわけです。昨年の『軍師官兵衛』も結果から逆算している展開が多くてげんなりしました。今年の場合はげんなりだけでは済まないのです。松陰の死は、当時からその弟子によって神格化され、神として利用されてきたわけです。明治維新は近代化とされる一方で、死者を神としてあがめ、イデオロギーとして利用する仕組みを持っていました。松陰の神格化はその源流とも言えるでしょう。しかもこの流れは、二十一世紀の現在まで続いているのです。例えば本作における松陰の描き方は神格化路線です(結果的に逆効果なのは計算外なのか、それとも高度な別の計算によるものかはさておき)。(参考:実は超過激テロリスト? 吉田松陰の不都合な真実 〈dot.〉 朝日新聞出版 )

武者の批判に答えて?スイーツとおにぎりを封印したら見るものがなくなった

今週の出来は悪いかというと、スイーツもおにぎりも封印されていて、まったく面白くも何ともありませんが、好きだの嫌いだのでグネグネしていたころよりは壊滅的ではありません。そうはいえども、前述の松陰神格化路線が白々しく感じられて、見ていて不愉快です。どういうベクトルにもっていこうが、不快で面白くない。これこそが本作の個性であり、本質ではないでしょうか。

話をドラマに戻しますと、文ではなく寿が牢番にかけあい、松陰短期ホームスティが叶います。寿はさんざんな扱いですが、いざという時本当に役に立っているのは文より彼女である気がしますね。松陰最後の一家団らんなんて、だらだら45分もやるものじゃない。幕末の長州なんて、だらだらしている時間はないものを、こうして引き延ばしているのですから、面白くなるわけがないのですよ。

さらに本作のうたい文句である「ホームドラマ」に突っ込みますと、正直なところ、こんな一家が近所にいたらいやだ! と思ってしまうほど不愉快なんですよね。今回の、滝が松陰の背中を流す場面は普通に演出すれば感動的だったと思うんですよ。ところが滝の不気味スマイルで台無しに。

文が松陰にこっそり逃げろという場面も無茶苦茶です。ここで松陰を逃したら、杉家ごと責任を追及され大変なことになります。現代ではありません。それがこの時代の決まりなのです。兄の命のために、両親や弟、夫の命まで危険にさらす愚行に他なりません。どんなに井上真央さんが熱演したところで、文はなんて思慮が浅く自分勝手なのだろうと思ってしまい、ここでも感動に急ブレーキがかかります。またここでの松陰の「井伊としっかり向き合う!」もなんだかなあ。向き合った結果を考えると、やはりこれも素直に感動できないんですよね。そもそも井伊と熱血幕末しゃべり場したら大丈夫、みたいな言い方もどうかと。

そんななんとも言えない出来を、雄壮なBGMでごまかそうとしているのがますますしらけます。川井憲次氏の音楽が好きなだけに、このドラマに使われるのがつらい。

次回予告はますますげんなりさせられます。井伊直弼VS吉田松陰ですってよ。もう勝手にしてください。

もう文の成長よりも視聴率の記録更新が見たい。花燃ゆよ、未来の大河の礎となれ!

・【花燃ゆ】井上真央、中盤からの巻き返しに意欲「女性としての成長、見せたい」 | ORICON STYLE http://www.oricon.co.jp/news/2051782/full/

こんなことを言っている時点で、もう巻き返しはありえないですから。

視聴者が求めているのは、幕末の長州藩です。文の成長じゃあないんです。「女台場」のエピソードはおもしろいものですからあってもよいものですが、本来表に出すべき高杉晋作らの活躍を描かずにこちらを重視するのであれば、見たいものからはますます遠ざかるだけなのでした。

ところで皆様、連休の予定は決まりましたか? こんなイベントもあるようですよ。

・東京新聞:「花燃ゆ」主人公 愛よ永遠に GW中132年目「結婚記念日」前橋市で祝う:群馬(TOKYO Web) http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20150415/CK2015041502000167.html

うーん、再婚同士で「愛は永遠に」か……いやまあ再婚でも愛があるのは確かですが、この夫婦の場合はなあ。劇中だと夫婦そろって前の配偶者が生存しているころから二人きりで会う場面がよくあるわけで、そんな状態で一途と言われましてもねえ。まあ、盛り上がるとよいですねとしか言えませんね。

武者震之助・記

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霜月けい・イラスト





1位 西郷隆盛49年の生涯!


2位 史実の真田幸村とは?


3位 最上義光 名将の証明


4位 ホントは熱い!徳川家康


5位 意外と優しい!? 織田信長さん


6位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


7位 毛利元就の中国制覇物語


8位 伊達政宗さんは史実も最高!


9位 最期は切ない豊臣秀吉


10位 史実の井伊直虎とは?

 

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