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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ25回「風になる友」大河史上最低の池田屋事件きたーー!

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こんにちは、武者です。

今回はアバンで「過激な攘夷を嫌う勢力は……」というナレーションがは入ります。先週ツッコミましたけど、「過激な攘夷を嫌う勢力=孝明天皇」とちゃんと言いましょうよ。

合コンざんまいの引きこもりのパラダイス野山獄へようこそ

ナレーションの説明の後、高杉が野山獄に収監されます。ふてくされる高杉に高須久子が「その房は吉田寅次郎(松陰)先生のいた房ですよ」と声を掛けます。そうそう、本作の野山獄は日射しがさんさんと差し込む開放型グループホームなんですよね。

楽しい楽しい野山獄へようこそ(霜月けい・絵)

楽しい楽しい野山獄へようこそ。第6話より(霜月けい・絵)

そこへお見舞いに文がやって来て、高杉から書状を預かります。高杉関連は妻の雅をさしおいて毎度文が出しゃばりますよね。主役だからそうなのでしょうが、本当に半年間この手のおつかいミッションを繰り返しています。そこへやっと雅が出てきて懐妊したと告げます。本作のひどさは大半が企画脚本演出由来ではあると思いますが、雅役の女優さんはちょっと擁護できないレベルですね。雅は女版高杉晋作をイメージした凛とした女性とのことなのですが、何もかも追いついていない感じがします。今時の女子高生のコスプレにしか見えないのです。

その点井上さん(文)や優香さん(寿)は頑張っておりまして、表情だけで感情を見せたり、所作も綺麗だったり、なかなかしっとりとよい女優さんだと感じます。こんな役じゃなければなあ。そんなことを思いつつ、家族ほのぼの場面を見ていて思うのですが、しっとりとした女優さんにはそれにふさわしい衣装はないものでしょうか。

文はさておき寿がこの場面で着ていた着物が淡いピンクに淡いブルーの帯という組み合わせです。『ハートキャッチプリキュア』かい! 小学一年生女児の文房具みたいな色だな、おい。未婚者ならまだしも、既婚で子供が何人もいる武家女性の着物とは到底思えない組み合わせです。文が落ち着いた色合いだから余計おかしく見えます。

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史実では長州の重要な桂小五郎が当ドラマで全然出てこない禁断の理由

一方で京都では、長州藩邸では久坂と桂が顔を合わせます。桂小五郎は長州メインの大河とは思えないほど出番が少ないので、たまに出てくるとレアキャラ感が半端ないことになっています。

この会話場面でなぜ桂の出番が少ないか納得しましたよ。桂と久坂の発声や演技力が違い過ぎます。落ち着いていて渋くてしっかり時代劇している桂と比べると、久坂はまんまヤンキーです。雅同様、この久坂役の役者さんは到底擁護できないレベルです。長身で端正なルックスを生かし今後も大河に出て頂きたいとは思いますが、せめて発声と所作はちゃんと身につけて欲しいところ。昨年の松坂桃李さんを見習って欲しいと切実に思います。

ここで吉田稔麿がやってきて、薩摩と会津の仲がこじれたと回想場面が入ります。

 

徳川慶喜(どぶろっくギター)

島津久光(どぶろっく歌)

この芸人コンビの決裂場面を見た瞬間、心の奥で何かが砕ける音がしました。大河への信頼感が破壊された音でしょうか。この二人の出番は今回が最初で最後であればよいのですが。いや、この二人が一瞬しか出ない幕末大河ってありえないとは思いますが、もう本作がありえないレベルということはわかりきっているわけですし。

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大沢たかおさんの表情が冴えないが、なぜ?

家族場面を挟んでOP。

OPの後は伊之助無双。長崎のグラバー邸で交渉しております。攘夷とかなんとか言っておいて、裏では砲撃した英国と取引しているわけですか。気になるのは大沢たかおさんの表情で、どうも最近冴えないというか、目の輝きがない印象を受けます。強引な伊之助無双に疲れ切っているのでしょうか?

ここで養子になった粂次郎を連れた文が、京都から一時帰国した久坂と合流し一家団らんをするようで。今週はおそらくこれがメインですね。

久坂は「京都に兵を率いて連れて行くとはどういうつもりか?」と問う藩主に、なんか中身のない胡散臭いことを言います。積極的平和主義だから武力行使するわけじゃないんです、みたいな。いやー……理屈なんかこねくり回しているけど、いきなり京都に武装勢力ごと乗り込んでも何もしないとか言われても信じられませんが。

でもここで信じるのか、それとも信じていなくてももうどうでもよくなってしまうのが、そうせい候です。はい、安定の「そうせい」出ました。

見よ!これが歴史嫌いを公言する脚本家の池田屋事件だ!

hanamoyu20150621

山口から京都に場面が切り替わると、吉田が古高俊太郎という男と語り合います。ここでハッキリ「長州の冤罪」と聞こえました。このひとかけらも自分たちの強引さを省みないのがこの時期の長州藩です。

古高が出た時点で五寸釘を思い出す大河ファンも多いかと思います。しかしなんだか展開が早いなと思っていると、次の場面転換でもう池田屋です。家族パートはグダグダしていて、歴史パートはこの快速っぷり。イヤイヤ脚本書いているのがはっきりわかって辛いものがあります。吉田は完全に死亡フラグが立った顔で、松陰の言葉なんて思い出しちゃったりしていて。吉田の江戸遊学へのドタバタはあんなにしつこく描いたのに、退場は巻きが入っております。

ここで古高が新選組に捕縛されたと知らせが池田屋に入り、次の場面では古高は拷問にあっております。山賊ヅラの新選組幹部らしき男が映ります。ええっ、土方さん? やめてくれよもう。と思っておりますと、「近藤勇」とのテロップが入りました。もうキャストが発表済の近藤と沖田はあきらめがついていたので、あとは土方以下が出なければ万々歳です。

緊迫した拷問場面から一転、山口では。粂次郎が宿からいなくなっていました。文が探しに外に出ると、そこへ久坂が。京都の情勢はツッコミながらまだ見られるのですが、家族パートはもう何も言うことがありません。久坂宛に杉家が書いた手紙を読む場面があるのですが、その中身が小学生の作文レベル。以前このドラマはたいして知らない人の結婚式に出席している気分だと書いたことがあったのですが、まさにそういう気分にまたしてもなります。よく知らない新郎の小学生時代のエピソードを、親戚親族が読み上げている感満載です。何をどうすればこんなもので感動できるのでしょうか。

一方京都では、桂と吉田が怒っております。

「新選組が、我等は京都を放火し天皇を誘拐するというデマを流しています!」

「またそんなレッテル貼りを!」

と怒るわけですが、京都に兵力を送り込むとドヤ顔で言うわ、朝廷工作をして天皇の意に背く勅を出すわ、好き放題陰謀していたらそりゃ疑われますよね。そのあたり、本作では誤魔化すでもなくまったく出さないでいますけど。脈絡もなしに俺たちは悪くねえ! 悪いのはあいつらだ! とギャーギャー騒ぐだけで、今作の長州藩は一体何なんだと呆れますよ。

と、話し合っていると一瞬後に新選組登場。

この場面、普通に戸を開けて普通に「御用改めである!」とか近藤勇が言うわけです。こんな緊張感も迫力もない新選組は初めてみました。特にひどいのは沖田で、演出がいかにもマンガっぽいニヒルクール系なんですね。いつも無気力にぼそぼそニヤニヤしながら話すタイプです。池田屋事変では襲撃側の新選組は少人数なので、こんな余裕綽々であったはずがないではありませんか。真剣で斬り合うのに、こんな中二病をこじらせたみたいな態度でいてたまるかと思います。何より間抜けなのが、襲撃される側も黙りこくって数秒間じっと身を潜めているだけで、逃げる様子も立ち向かう様子もない。

池田屋事件といいますと、近藤の雷鳴のような一喝に襲撃された側がワッと驚き、ある者はパニックに陥り、またある者は死にものぐるいで立ち向かうわけです。それが一瞬にして狭い屋内で起こる。その瞬間沸騰のダイナミズムが演出上不可欠です。それが何だ、このぬるま湯っぷりは。

本作では池田屋事件演出定番である階段落ちも出てきません。階段落ちではなく、二階から一階に人が落ちる場面が後の回想場面で出てくるのですが、余計な場面を挟んでしまっているため、スピード感やダイナミックさがかなり減殺されてしまいます。そもそも落下の演出も、いかにも下の階にマットが敷いてあるだろうなあと苦笑するような落ち方。池田屋の階段落ちって、階段をゴロゴロと転がるスタント的な見せ場であると思うのですが、それをマット落ち処理ですからね。本作はアクションの予算も削っているのでしょうか。殺陣も手抜き感に溢れていますし。カメラワークもまったくもってつまらない。屋内乱戦らしさもない。もう捨て作品だからとスタッフが手を抜いているのでしょうか。

祇園祭の演出もありません。池田屋事件は祇園祭の夜に起きたため、演出上祭り囃子を使ったり、華やかな雰囲気を出すのはこれまた定番です。賑やかな夜と対称的に起こる惨劇として、全体の印象を強めるために欠かせないと思うのですが、どういうわけかろくにBGMも効果音もないままでした。こういう小さな積み重ねが、本作のいつだかわからない皆無の季節感につながっているわけです。

沖田の喀血もなし。長州藩のドラマだから不要と言えばそうですが、ならば何故沖田のキャストを大きな扱いで発表し、目立たせていたのですか。今回で新選組の出番が最後であればよいと心底思います。しかしそうなると、この程度の役なのに強調して発表していたドラマ制作陣の態度は一体何なのかと問いたくもなるのです。

本当に今年はどういうことなのでしょうか? 過去大河の池田屋事件はもっとまともだったはずです。脚本がいくらひどくても、演出でカバー出来る部分もあるはずです。脚本のレベルの低さに引きずられたのか、どうにもひどいことになっております。

敢えて定番の演出を外し、新機軸を模索していうのであればまだわかります。リアリズムを追求するため、最近は否定された説をやらないというのであれば理解できます。しかし本作は手を抜いているだけですよね?

こういうことをするから本作は視聴率が上がらないのです。大河を長いことみているファンというのは、定番の名場面をどう映像化するかを楽しみにしているのです。牛若丸と弁慶が三条大橋で出会うなんてありえない場面と否定されていますが、それでも大河は今後も省かないでしょう。沖田の池田屋喀血だって眉唾ですよ。でも入れるべきなんだ! そこは様式美なんだよ! コーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい、絶対出さないといけないんだよ! 本作の沖田喀血カットは「ありえないから」じゃないだろ! めんどくさかったからだろ! 大河は新説と様式美をはかりにかけたらば、後者を取る層が支持しているコンテンツなんですよ。その期待を裏切ってはいけません。

そういえば本作のプロデューサーは「流血がないドラマなら女性も安心!」とか語っていたんでしたっけ。今作は女子供に向けてさび抜きの寿司を作ったつもりですか。あなたが作っているものは寿司ではなく、マシュマロに醤油ぶっかけて出しているようなものですよ。早く目を覚ましてください。今年はもう駄目だから来年以降で。

 

あまりの酷さにげんなりしているとやっと川井サウンドがじゃんじゃん鳴り出して、斬り合いが始まります。ここで場面転換し、逃げる吉田と桂の姿が映ります。ところが吉田は途中で「仲間を救いに行く」とか何とか言い出して戻るわけです。池田屋からこの二人が脱出し、桂は生存、吉田は死亡するのは史実です。問題は、それをトロくさい演出で描いたことです。池田屋周辺には会津藩兵らもいたはずですし、もっと緊迫してもよかったはずです。それを路上で青春ドラマさながらに、二人で延々と語り合い、吉田が駆け去ったら山口の家族パートへ場面変換ですからね。

えっ……ところで池田屋、これで終わり?

【悲報】幕末主要イベント池田屋事変、祇園囃子、階段落ち、沖田喀血、斬り合いも流血もないまま、ごく短時間で終了

と思っていたら入江が文に知らせる場面でやっと吉田の最期が入ります。会津藩兵もやっと出てきます。吉田が死ぬ前におにぎりを握る文を思い出すかなと思っておりましたら、それは流石にありません。しかし、そのかわり文との恋愛イベントで出てきた紅葉はわざとらしく路上に落ちていましたよ。この最期の演出も問題で、道路に寝っ転がったままなんだかポエムを口走るんですね。会津藩兵、とどめを刺さないのかと。

吉田の訃報を聞いた皆が仇討ちをすると盛り上がる皆を、久坂が止めます。その横で文は相変わらずへの字口でおります。池田屋が省エネモードであったぶん、家族パートは入江家まで増やしてサービスしております。いらないです。久坂がウダウダ話したり、泣いたりする場面もいらないです。今回が久坂と文最後の夜らしいので延々とやるのですが、どうせ史実でそこまで仲が良かったわけでもありませんし、この二人には思い入れどころか嫌悪感しかありませんので、勘弁していただきたいところです。いいんじゃないの、久坂が死んでもどうせ伊之助がいるじゃないですか。

あとまた演出に駄目出ししますと、これが吉田の時も今回の文による久坂見送りといい、死ぬとわかっているような顔をさせるのはどうかと思います。駄目な歴史劇は結果がわかっているとしか思えない行動を登場人物にさせますが、まさにそれですね。

それにしても泣いたり喚いたりして、このドラマの長州藩士はなんとも幼稚なやり方で自分たちの潔白を語りますね。俺たちは正しいんだ、あいつらは悪いから憎たらしい。自分たちが何をして、何故戦っているのか、真剣に考えているとは思えません。今までは外国勢力をともかく叩いていたのが、今度は薩摩や会津に変わっただけで、地団駄を踏む幼児のように騒いで暴れるだけ。そして文はその幼稚な男たちをよしよしするだけ。図体のでかい子供が暴れ回っているだけではありませんか。文は幕末男子を育てていませんよね。甘やかしているだけですよね。そんな甘ったるく子供をスポイルするだけの女性をちやほやし、彼女によしよししてもらって立ち直る長州藩士は、完全にマザコンに見えます。せっかく一年の長丁場で長州の行動を描くチャンスなのに、幼稚なマザコン男しかいないような藩にしてしまって、それでよいのでしょうか。

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