花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ25回「風になる友」大河史上最低の池田屋事件きたーー!

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さて今週の大河報道は。

・【花燃ゆ】武井壮、大河ドラマ初出演「いままでで一番厚着」 | ORICON STYLE http://www.oricon.co.jp/news/2054471/full/

だんだんお笑い芸人の隠し芸大会みたいになってる……。

 

 

・NHK大河 「日米戦争」を「日仏戦争」に歴史修正していた│NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20150616_329418.html

・大河「花燃ゆ」の不可解な「変更」 「米船」砲撃が「仏船」になったワケ http://www.j-cast.com/2015/06/17238035.html

大河ドラマが史実を改ざんするのはよくあることです。関ヶ原の合戦後、敗れた三成に陣羽織をかけるのが主人公になるとか、大坂の夏の陣で千姫を救出するのが主人公になるとか。このあたりはもはやお約束です。

しかし今年の場合、視聴者にとってはわかりにくく、かつよくわからない修正であるがゆえに、こうつっこまれているわけです。ノベライズはアメリカ船で、本放送ではフランス船になっているという点も、確かに不可解ですね。また、今年は放映前からどこかあやしい題材選び背景に注目が集まっていることもあり、こうしたツッコミを受けてしまう、と。

いやあ、本作を見る楽しみができましたね。NHKはしどろもどろになって誤魔化そうとしていますが、その手にはひっかかりませんよ。今後はどこまで捏造するか見届けようではありませんか。きっと禁門の変では薩摩か会津が御所へと砲撃し、京都を火の海にしたりするんでしょうね。楽しみですねえ。(史実では敗走する長州藩が藩屋敷を放火して延焼)

 

・NHK『花燃ゆ』 安倍首相の支援者の息子を「熊七」役で抜擢│NEWSポストセブン http://www.news-postseven.com/archives/20150618_329479.html

 外国船砲撃の報復として、長州藩は米仏英蘭4か国艦隊に砲撃を受け、それをきっかけに高杉晋作奇兵隊を結成。その奇兵隊隊士「熊七」を演じる前田倫良が「支援者の息子」だという。

熊七は農家の生まれだが、奇兵隊に入隊後、幕長戦争や鳥羽・伏見の戦いで活躍する人物で、「ちょい役」ではない。

前田は『大河ドラマ・ストーリー 花燃ゆ 後編』(NHK出版刊)にも顔写真入りで紹介され、プロフィールには「主な出演作」として映画『長州ファイブ』『獄に咲く花』などが挙げられているが、全国的な知名度があるとはいえない。地元財界人が語る。

「『長州ファイブ』『獄に咲く花』は下関で制作された映画です。両作は前田の父である前田登氏が制作委員長を務めました。

登氏は下関にある明太子製造の老舗・前田海産の会長で、倫良はその次男。登氏は“地方から良質な映画を発信する”といって、地元財界人の仲間と下関に映画制作会社を設立した。『長州ファイブ』は制作費5億円で、登氏が地元企業150社から資金を集めました」

「前田倫良さんは自然な地元の言葉を話せるので出演依頼した」ですと? そんなに自然な発音にこだわりがあるなら、久坂玄瑞役の発音指導をした方がよいかと思いますが。

たかが隊士で抜擢はないと思う方もおられるとは思いますが、ガイドブックで写真入り掲載されるのは扱いがよい方ですし、役者さんの経歴を考えると確かに「抜擢」ではないかと思いますけれどね。

 

さて。そろそろ、

「何でも安倍首相に結びつけるのはおかしくない? 本当に首相が関係あるの?」

と思う方もおられると思います。

・安倍首相4度目の里帰り NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の番宣か|ガジェット通信  http://getnews.jp/archives/635559

「安倍総理は昨年の夏休みに帰郷したときも、松陰神社の松下村塾に上がり込み、わざわざ松陰像の前で記者会見を開いた。地元のPRというより、自分を歴史上の英雄に重ねて自己陶酔しているように見えますね」

こんなおまんじゅうもあることですし。

・晋ちゃん饅頭の第10弾「覚悟燃ゆまんじゅう」を販売! | やまなびニュース http://news.yamaguchinavi.jp/archives/1016556077

・昭恵夫人が安倍首相の本音を暴露!「主人は今も女性が働くことをよく思っていない」 http://lite-ra.com/2015/06/post-1190.html

さらにちょっとこちらのニュースをご覧ください。

・安保法制に「違憲訴訟を準備」 小林節・長谷部恭男両教授が安倍政権を批判(会見詳報) http://huff.to/1Lb0sS3

 

小林:日本会議には知り合いがたくさんいますが、彼らに共通する思いは、第2次大戦で負けたことが受け入れがたい。その前の日本に戻したい。彼らの憲法改正は明治憲法と同じですし、今回も、明治憲法下の5大軍事大国となって世界に進軍したい。そういう思いを共有する人々 が集まっていて、自民党の中に広く根を張っていて、よく見ると明治憲法下でエスタブリッシュだった人の子孫が多い。そうすると意味がわかるでしょ?

 

ここで小林氏が語っているのは大河に関してではもちろんありませんが、この答えに重要な情報が隠されていると感じました。「日本会議」です。現内閣の半分以上、国会議員が多数所属している政治団体です。

東京裁判史観の蔓延は、諸外国への卑屈な謝罪外交を招き、次代を担う青少年の国への誇りと自信を喪失させている。世界有数の経済大国を誇った我が国も、かつての 崇高な倫理感が崩壊し、家族や教育の解体などの深刻な社会問題が生起し、国のあらゆる分野で衰退現象が現出しているのである。(日本会議設立趣意書より)

  • 日本会議の副会長である小田村四郎は、楫取素彦の曾孫である
  • 小林氏によれば日本会議は戦前日本明治憲法下への回帰を目指している。彼らが言う保守とは戦前の体制を保ち、守りたいということだ。戦前の日本の根底にある思想は吉田松陰を出発点とした松下村塾生である

大河ドラマの主人公が無名の吉田松陰妹であると発表された時、日本中から「なぜだ」と困惑の声があがりました。しかしこの二つの事実を考えてみますと納得できませんか。不自然なまでに楫取素彦が持ち上げられる理由も。

ちなみに本作に勝るとも劣らない小田村無双の小説が産経ニュースで連載されております。著者は自民党所属の群馬県議の方です。

 

文は、楫取素彦と吉田松陰を持ち上げられる一石二鳥のおいしいヒロインなのです。さらに文を過去大河のヒロインとは異なる頭が弱くケアが大好きなおにぎりマネージャーにしてしまえば、「笑顔でケアワークをこなし権利を要求しない輝く女性像」を示すこともできます。こうなると一石三鳥です。文は大河ドラマ史上間違いなくワーストの愚鈍さで、女傑タイプのヒロインとはまるで異なりますが、要するにそういう女性こそ持ち上げるべきだ、あるべき姿だと思う方がいるのでしょうか。

話を戻しますと。

とはいえ、「明治憲法下の日本がよかった理由」は、小林氏が言うように自分たちの先祖が支配階級(エスタブリッシュメント)として威張れたからくらいしかないと思われます。本気で吉田松陰の思想がよいと思っていれば、本作でもじっくり描くことでしょう。それなのにイケメンスイーツまみれで誤魔化すのは、その思想が到底現代社会では受け入れられないものとうすうす感づいているからではないかと思うのです。そんな胡散臭いもので視聴率を稼げると、どうやら本気で思っていたとしたら驚きです。低迷の現在はすっかりなりを潜めましたが、今年の序盤は例年以上に大河を持ち上げる記事が多数ありましたね。

それにしても、どうせやるならクオリティを追求して欲しかったものです。来年は正気を取り戻し視聴者のためのドラマ作りをしてくれると期待したいところですね

 

流石に今回は政治ネタが濃いかとは思いましたが、既に他メディアも報道していることです。何より、異常なまでのノルマがあるとしか思えない楫取素彦(小田村伊之助)の理由がわからないのです。

本来ならば大河レビューに政治ネタなんて入れたくありません。純粋に歴史であり娯楽である大河を語りたいとは思いますけれどもね。しかし政治の方から大河に介入しているという報道が増えているのであれば、そこをふれないのは本質に迫れませんからね。来年以降はこんな異常事態、なくして欲しいものです。

武者震之助・記
霜月けい・絵



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