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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ28回「泣かない女」新章大奥編突入でも相変わらず

更新日:

こんにちは、武者震之助です。

もし、『軍師官兵衛』の出来に疲弊していた昨年の今頃にタイムスリップできたとして、です。「来年の大河より、ペプシのCMで作った実写版桃太郎の方がはるかに出来が良いよ」と過去の自分に語ったら「ははっ……まさか、いくらなんでもそんな」と言う気がします。

しかし2015年7月……それは現実となりました。

ペプシストロングゼロ桃太郎 http://www.pepsi.co.jp/momotaro/

いやあ、本当にこちらを大河にして欲しいです。

主人公の名前が文から美和になりました。けっこうどうでもいいです

さて、話を大河に戻します。7月11日(土)には、異例の総集編第二部が放映され、いよいよ第三部突入の本作です。その宣伝のためでしょう。NHKを見ていると、緑色の裲襠を着た文改め美和が、キラキラした背景に突っ立っている『新・花燃ゆ』のキャッチがよく入るのを見かけます。

その一方で、ミーハー路線を取り入れることに定評のある歴史番組『ヒストリア』では、8日(水)の放送で「刀剣乱舞」を意識した日本刀特集が放映されました。この番組では、数あるゲーム中の刀でも土方歳三の愛刀とその刀を打った会津藩お抱え刀鍛冶の十一代目和泉守兼定を大々的に取り上げました。会津戦争までふれられた感動的な構成に仕上がっており、結果的に『花燃ゆ』を背後から斬るような構造になっておりました。しかも番組直後に大河ダイジェストが始まるという構成だったとか。これはもう局内で暗闘でもあるのでは、と思えてきました。

歴史秘話ヒストリアHPより

歴史秘話ヒストリアHPより

いろいろとタイミングが悪い本作ですが、まさかブラウザゲーム流行で新選組人気が再燃し、背後から斬られるとは予測できなかったでしょうね。想定ターゲット層である、歴史好きな若い女性をここまで持って行かれるとは、運が悪いとしか言いようがありません。最も日本刀ブームがなかったとしても、本作のクオリティでは多数のファンを獲得できたとも思えませんが。

そういえば……

みんなDE花燃絵

公式サイトにこんなコーナーが。『平清盛』や朝ドラの『あまちゃん』では盛り上がっておりましたが、ああいうのはファンが自発的にやるものであって、募集するものではないのでは? 絵がうまい日本史好きの方、数年前は大河絵を描いていた人でも、今頃刀剣男子をせっせと描いている気がしますね。

日本刀のようにブームの中心になるどころか、どんどん迷走しているのが本作。今までだって十二分にわけのわからん本作でしたが、この大奥(本当は毛利家奥御殿)編はまったくもって理解できません。

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大河の(黒)歴史に1ページを刻む

そもそも主役のキャラクターも、ドラマの売りも変わってしまっております。

美和は賢く敏感なのか、愚かで鈍感なのか。愛する人に一途なのか、誰にでもモーションをかけるタイプなのか。おおらかなのか気が強いのか。これすらわかりません。

当初はアンチ八重を意識していると思われる、自己主張のないおっとりマネージャーキャラだったはずが、前回の終盤では復讐に燃える女になっておりました。こういうアクの強いヒロインはやらないはずではありませんでしたか。それを掌返しで「おにぎりを差し入れるだけの弱いヒロインとはさよなら!」じゃないだろうと。そういうヒロイン像を推したのは誰だったかと問い詰めたくてたまりません。

また「イケメン大河」だの「俺ら松下村メン」だの、一年後には黒歴史確定の恥ずかしいプッシュをしていたのに、それを引っ込めて凝りもせず『篤姫』の夢再びとばかりに「女の園」を強調し始めるという迷走ぶり。

ちなみに一年たたずに黒歴史化した推しMEN診断はこちら

 

そして未だにプロデューサーはこんなことを言っております。

【ZOOM】「花燃ゆ」後半へ 「共感重ね、成長する美和」井上真央 - 産経ニュース

土屋氏は「日曜夜は家族でテレビを見てもらいたい時間帯。人が殺し合う姿を延々と見せるテイストの番組ではないし、むしろ、斬り合う男たちの後ろにいる家 族にもドラマがあり、そこを丁寧に描くことに味わいがある」と説明。その上で、「客観的に歴史を描くだけではドラマではなく、『歴史の再現』になってしまう。そうではなく、人が人を大切に思う姿を丁寧に描き、人の気持ちに寄り添えるドラマを描いていきたい」と話している。

 

この歴史的駄作の責任を取らされるのは誰でしょうか。主演の井上さんが干されるのは気の毒かと思います。だが土屋P、あんたは駄目だ。

このコメントだけでも大河をバカにしています。日曜夜八時に合戦だの、闇討ちだの、暗殺だの、そういう歴史的事件を描いて半世紀以上経ているわけです。それを「家族でテレビを見てもらいたいから血腥いのはやめようね!」とか余計なお世話だ! 日曜夕方五時半から落語家が座布団の枚数ではなく討ち取った敵の数で勝敗を競うようになるとか、六時半からゾンビ化したフグ田家のサバイバルアニメが始まるようになったら、そりゃあ問題ですよ。しかし大河ドラマで人が殺し合っては駄目とか何を寝ぼけているんですか。ただでさえ時代劇が少なくなった昨今、最後の枠までぶっ壊してどうする。

この部分以外にも、過去の大河は歴史を描くだけでつまらないとか、人の心を描いて来なかったとか、そう思えるコメントで本当にあきれ果てます。本作は歴史を描ける力量があるのに敢えてやらないわけではありませんよね。歴史再現すらまともに出来ていませんよね。人の心によりそう? 夫が多数の人を巻き込んで大惨事を引き起こしたのに、未亡人になった自分だけが世界でかわいそうだみたいな態度で暴れていたヒロインを描いておいて、よく人の心に寄り添うとか言えますね。

土屋Pは過去の実績はあるのでしょうが、こんな意識のままならば二度と大河に関わって欲しくありません。ただの言い訳でこんなことをコメントしているだけかもしれませんけれども。

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イケメンに代わって乃木坂46投入で志村のバカ殿化

そしてお決まりの、迷走するテコ入れ……

「まさかのオファー」…NHK大河「花燃ゆ」に乃木坂46「十福神」が全員出演 - 産経ニュース

NHK大河「花燃ゆ」迷走中 イケメン死ぬかわりにアイドル投入… - ZAKZAK 

NHK『花燃ゆ』に乃木坂46がズラリ、今度は男性視聴者獲得に奔走も「バカ殿様のコント?」の声 

ついにはお笑い芸人に続いてアイドルまで大量起用。これはもう「女の園」というか、まさにバカ殿コントというか……本作が自滅するのは勝手にすればよいと思いますが、大河ブランドにまで傷を付けるのはいかがなものでしょうか。

大河には力があります。例えば、二年前主演を務めた彼女は「運命が変わった」と語っております。

時事ドットコム:綾瀬はるか、「八重の桜」で運命変わった=「マイナス10歳肌」の診断に「成果出た」

果たして二年後の井上さんも同じように言えているのでしょうか。『八重の桜』出演者は現在もドラマ、広告でもよく見かけますが、今年の出演者がどうなることやら。

さらにこんな番組も。

NHK仙台放送局『独眼竜花嫁道中』 

往年大河の名作がまだ愛されていることがよくわかる企画です。今年の大河が大河の歴史そのものに終止符を打ちかねない中、そうはさせじという力が動いているような気もします。

そしてついに……『真田丸』のキャスト発表だぁーーー!!

https://bushoojapan.com/theater/sanadamaru/2015/07/10/54190

このニュースを見てキャストを目にした瞬間、冷たい清水が全身に染みこんでいくような、そんなすがすがしい気分で一杯になりました。感無量。ついに、ついに大河ドラマが見られるんだ。今年のは大河じゃない、もっとおぞましい何かなんだ……自然に涙が溢れてきた……理想の大河が目の前に輝いているから……。

がしかし、『真田丸』ニュースのあとに待ち受けるのはあまりに過酷な現実でした。一瞬でもオアシスを見たあとでまた目の前に広がる、おにぎり砂漠はそう、あまりに辛い。それでも見続けねばなりません。まるで砂漠を行軍するような気分で、今週もレビューを開始します。

宮崎あおいの「篤姫」を意識!?「花燃ゆ」第三部のテコ入れがひどい! - BIGLOBEニュース 

大丈夫、つらいのは私だけじゃないんだ。

さて、ここからが本編のレビューです

もう、七月です。ええ、七月なんです。

思い返せば三年連続主人公覚醒が遅かったわけですが、一昨年はスナイパーとして本領発揮する会津戦争、昨年は軍師として覚醒する中国大返しを迎えておりました。ところが今年は、

「大奥(とか言いつつ毛利家奥御殿)で文がのしあがるよ!」

(なぜ毛利家奥御殿を「大奥」と詐称するかという苦しい言い訳はこちらをどうぞ )

です。
禁門の変のあと、絶体絶命の長州藩を後目にこれか。どうにもモチベーションがあがらぬまま、放送を迎えます。アバンでもまさにこの危機迫る長州藩を描きながら、途中で文の「キャリアウーマンになる」宣言に。ちなみに文改め美和の奥御殿入りはドラマだと史実より大幅に前倒しされています。史実は松陰の弟子であった高杉晋作が権力を奪取したあとで、奥御殿入りをしています。タイミングからして、松陰の妹を未亡人としてくすぶらせておくよりは名誉職にでもつけた方がよいという思惑による、「コネ入社で社長秘書」みたいな経緯でしょう。変なアレンジをせず、夫の死で失意のヒロインが、周囲の助けで立ち直る方がマシでしょうに。ドラマの設定だと、美和の奥御殿入りの動機が苦しすぎます。

ここでOP。今回から夏バージョンだそうです。

hanamoyu20150712

OPから美和のナレーションによる、「ここは女の城」です。という解説が始まります。アバンで迫る連合艦隊を見た後では、どうにもスケールが小さくなりすぎてがっかりします。大奥は華やかというのが売りのようですが、前面スタジオ撮影でごちゃごちゃしていても、まるっきり華やかさなんてありませんよね。それに今年は過去さんざん突っ込んできましたが、衣装のセンスが全体的におかしいのです。『平清盛』の時も考証を無視してなんだか浮いたよくわからない衣装センスでしたが、今年はそれとは違います。『平清盛』はセンスが独特なだけで、むしろ衣装に予算を掛けていることがわかったのですが、今年はサスペンスドラマに差し込まれるニトリのカーテン的なセンス……要するに、チープです。「綺麗な着物を出せば女が釣れる!」と言うのはただの言い訳ではないかと思います。

と、田中麗奈さん演じる姫君の着物ダサいなあと思っていたら、衝撃の展開が。台詞で「連合艦隊に負けました」宣言。流石にナレーションと攻撃場面が差し込まれますが、むしろこちらがメインだろうと。説明場面は瞬時に終わり、「どうなるんですか!? 異国がここまで攻め込むんですか」とパニックを起こす女たちの場面に切り替わります。ここで松坂慶子さん演じるそうせい候の正室にあたる都美姫が、「政治は男に任せます。でも何があっても奥は私が守ります」とかなんとか宣言します。ああ……思い出したくもないけれども、一昨年の稲森いずみさんの照姫の凛々しさが懐かしい。ああ、二年前は今頃、会津戦争だったんだよな。ああー……吉田羊さんの小松殿が楽しみだなあ。

ここで美和が水仕事をしたりするわけですが、艦隊の映像(五秒程度)を見せて置いてこれはもう辛すぎる。ステーキの焼ける臭いで飯を食えと言われているようなつらさがあります。

さらにまた変な女が出てきました。田中麗奈さんの銀姫です。これまた高杉雅系の痛い女がまた増えるわけです。これがまた、喋り方がやけに早口でヤンキー女ぽい。げ、下品……びっくりしていまいました。この銀姫がツンデレぽく美和に意地悪をします。ここでの銀姫と美和の会話がな。

銀姫「薙刀では今時護衛とか無理だよね〜、おまえならどうする?」

美和「鉄砲です。異国には女でも持てる短筒があります」

山本八重「んでねえ、短筒では話にならねえ。ここは七連発スペンサー銃だべ」

なぜガチで男より強かった会津女コマンドーの二年後に、こんな会話するんだよお! しかもこのあと銀姫が「女の戦は美しくなければ! 綺麗な裲襠を並べて敵の戦意を喪失させちゃえ〜!」とか言い出すからもう地獄。もうこれ、ツンデレとかはねっかえりではなくてただのKYバカでしょう。

主人公も視聴者もきょとん、戦場へ衣装をお届けのミッション

ここでやっと長州藩事情に場面転換。講和の交渉役として周布が高杉を推薦し、そうせい候が安定の「そうせい」を出します。ここまではわかりますが、なぜか「ベストドレッサーになるくらい高杉の服を整えて」となんだか嫌な予感しかしない追加指示を出します。

高杉が講和に赴くと聞いた奇兵隊同志たちは、

「外国人を問答無用にぶっ殺すのが攘夷なのに、講和とかマジありえねえし!」

「講和止めろ!」

と、またもテロリストじみた妄言を吐き出します。その外国相手に圧倒的武力制圧されておいて、こいつらの頭は大丈夫なのでしょうか。

一方で留学帰りの井上聞太と伊藤利助(のちの博文)は「講和しかない」と高杉を促します。現実を見たらそうなりますよね。

さてここでそうせい候がふれていた衣装ですが、早速美和のクエストアイテムとして登場。なぜか高杉の父・小忠太らが「これを下関まで届けてくれ」と美和に頼みます。美和はきょときょとしながら「なぜ私が?」と問いかけます。いやあ、それ、こっちも聞きたいですよ。なんで奥御殿下っ端の美和がそんなクエストを? 男では危ないとの理由ですが、それでも美和でなくてはいけない理由がわかりません。危ない場所でも戦える戦闘スキルがあるわけでもないでしょうに。

かくして美和は意を決し、着物を届けるために出発します。一人だけでは危ないと思われたのか、武芸スキルのある女中もパーティメンバーに追加。クエスト報酬として美和は「御前様にお目見えできるくらい出世させて」と頼みこみます。ああああああああああ、もう、意味がわからなくてツッコミどころありすぎて頭が爆発しそうだあああああ!!! しかもどうやら都美姫は、美和は久坂の未亡人と知っている様子です。普通、あんな罪人の未亡人なんて奥御殿に入れませんよね。

こうして美和のクエストスタート、歩いて水を飲んだりします。RPGを思い出しますが、イベントも戦闘もなく、ひたすらフィールド移動かローディング画面を見せられているような気分です。

さらにここで杉家の場面。「あの子は自分の脚で歩きたがっているのでは?」とか言う、母・滝のコメントが入ります。

一昨年・山本家

八重「おとっつぁま、わだすを戦につれていってくなんしょ!」

権八「馬鹿を言うんでねえ。鉄砲を持って戦に行く女がどこにいんだ!」

要約:自分の脚で歩くどころか、自分の手で鉄砲を撃つ気まんまんで実行に移すヒロインがいた

……わざとやっているんですかね。

萩ではバカ殿、京都では新選組のコントが

ここで場面は京都に変わり、潜伏中の桂小五郎が。いや、いいんですけどね。本作ではレアキャラですし。禁門の変でどこにいたんですかね。そういえば真木和泉もいませんでしたけど。しかも話している相手は幾松ではなく何故か大きなお腹を抱えた辰路。うーん、もうこの人はいりません。そこへ「誠」と入った提灯片手に新選組登場。池田屋でフェードアウトして欲しかった……どうせ間抜けな行動するんだろうなと思っていたら、案の定コントのようなミスをして桂を逃がします。これじゃ壬生狼どころか壬生のチワワだよ!

画面が萩に戻ると美和のクエストも大詰めを迎えておりました。するとゴール地点で高杉が逃走しているとの、衝撃の情報が。しかも奇兵隊士がうろうろしていて、講和を邪魔しようとしています。何をしに来たのかあやしまれピンチのその時!

ジャーンジャーンジャーン! 小田村伊之助登場だーッ!

もうどのタイミングで出てくるかわかるようになっちゃった! うれしくないけど!!

わぁい伊之助、伊之助さん大好き(脱力)。クエスト召還可能な中では最高の能力値なので、これでピンチもあっさり回避してクリア確定、やったね。万能キャラの伊之助は、高杉の場所も知っていますよ。なんでも伊之助が解決してしまいますね。すごいなあ! それにしても奥御殿つとめしなくてもよいのではないかと問う伊之助に「久坂の無念を晴らす!」と明後日の方向の決意を述べる美和がおかしくてもう直視できないレベルです。なんでそれで久坂の無念が晴れるんだ。

それはさておき、かくして伊之助のおかげで高杉と再会した美和。久坂が亡くなって哀しいと言いながら、伊之助にせよ、高杉にせよ、男と二人きりでダラダラ話すことに何も思わない武家の女、美和です。ここでの高杉の会話では、彼が美和に気があることを臭わす台詞があるので、ますますあきれてしまいます。

このあとも伊之助とまた二人きりでの激励イベントが。ここで伊ノ助が「みわ」と素朴な筆跡の紙を取り出します。あっ! 今まで奥御殿にあがった時点で美和に改名したかと思っていたけど、何が何でも伊之助を絡ませないと宇宙の法則が乱れるらしい本作の特徴をすっかり忘れていました。そりゃそうだ、伊之助が名付けてこそだね!(脱力)

ここで高杉と英国の講和が入ります。ここで高杉は高飛車な態度を取ります。実際、英国の外交官であったアーネスト・サトウは、このときの高杉を評して「魔王(ルシファー)」と形容しております。そのことはナレーションでも触れられました。

が。

この講和高杉魔王伝説の後半部分は、意図的にカットされることが多いのです。こう形容したあとサトウは、

……魔王のような高慢な態度をとっていたが、徐々に態度を変え、すべての提案をなんら反対することなく承諾した

と記しておりまして。要するに、最初のうちだけ態度がでかかったけど、あとはホイホイと豹変したわけですね。

よいと思います。あれだけ完膚無きまで負けておきながら、でかい態度を取る方がおかしいと個人的には思いますし。

悪いのは、その前半部分だけ拡大解釈して、長州スゴーイデスネをやってしまうことです。

「彼が入ってきた時、本当に驚いたね。負けていたとは思えないほど傲慢で、まるで魔王のようだったのさ! こんな国を植民地にはできないと痛感したね。ジャパンはクールだよ」(イギリス人男性外交官)

こんな感じにね。

これは本作ではなく、よくある手口なのですが。これって今流行りの、外国人の台詞に適当な字幕を付けて無理矢理スゴーイデスネジャパンする手法の元祖のような気がします。ちなみにサトウの手記は、戦前の日本では発禁処分であり読めないものでした。伊藤博文あたりが明治にこのへんの経緯を大仰に吹聴したことで、下関講和もクールジャパン化したようですが、英国側の言い分も考慮に入れますと、どうにもあやしくなるようです。「長州の強気な態度のおかげで日本が植民地化をまぬがれた!」という話をよく耳にしますが、サトウの手記を読むとそういうことではないとわかると思います。

講和が終わると長州藩の情勢に切り替わります。椋梨が台頭していると、いかにも嫌なことであるかのうように出てきますが、彼は本作でも屈指の常識人の気がします。彼が勝った方がよいのでは、と思えてきてしまうほど。

椋梨台頭は一瞬で終わり、クエスト報酬を受け取る美和の場面に。しかし何なんでしょうね。キャリアウーマンとしてのし上がると煽っておいて、出来損ないのゲームクエストみたいな手段でほいほいレベルアップしているじゃありませんか。しかも伊之助というチート手段を使っています。奥御殿で美和がのし上がる話なんてどうでもよいのは確かですが、そのどうでもよい話ですらまともにプロット組み立てる気がないってどういうことですか。もう今年はぶん投げているわけですか。

そして来週は乃木坂が来るよ〜。いらないから『真田丸』を繰り上げて欲しいよ〜。それが無理なら『新選組!』再放送じゃいけませんか。あと半年、皆さんがんばりましょう。そしてもう視聴をやめたあなたを私は責めないッ! 残念ながら当然だッ!!

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武者震之助・記
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