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花燃ゆレビュー

花燃ゆ感想マンガ最終回「いざ、鹿鳴館へ」 二度と駄作大河が生まれぬよう反面教師として記憶に刻まれよ

更新日:

 

こんにちは、武者震之助です。ついに最終回です。

ツイッターでは最終回を待たずに「花燃ゆ反省会」タグが盛況です。このタグには、一年間苦行に耐えたものたちの阿鼻叫喚と互いをいたわるような思いが凝縮されています……よくがんばったな!

ついでに『八重の桜』タグで「ごめん、明治編がつまらないとか言ってごめんね! 今年気づいたけどちゃんとしていたし面白かったんだね!」と反省が書き込まれる始末です。

さて最終回レビューの前に。

まず、この記事を書いた人を叱りたい。

◆主人公・吉田文いらなかった退屈大河・・・幕末・維新の有名人繋ぐだけのハリボテ・・・美人とイケメン並べとけと安易な下心 <大河ドラマ「花燃ゆ」の1年分>(NHK総合)2015年12月
http://www.j-cast.com/tv/2015/12/11252818.html

言いたいことはわかるけど「吉田文」って誰だ! 貴様見ていないな!? 私にように毎回見て血反吐を吐くべき……いや、見なくていいですよね……見ないで批判できるならそれがベストですよ。大抵あらすじ読んで感じた悪寒通りだし。

そしていよいよ鹿鳴館ですが、最後までしょうもないテコ入れがあるようです。

◆【花燃ゆ】知花くらら・33歳、女優デビューに迷いなし | ORICON STYLE http://www.oricon.co.jp/news/2063588/full/

知花さんには申し訳ありませんが、本気で女優業を目指すならこんな作品に出たらいけません。アイドル、お笑い芸人、落語家、そういった本業でない人を客引きのためだけに押し込んできた本作です。また本業ではない思い出作り要員を押し込んだのか、と思われるだけです。

それにしても史実では上流階級の暮らしになじめず反発していた津田梅子を、よりにもよって鹿鳴館に出すとは本作らしい歴史蹂躙ですな。どうせ会津出身だから出せない「鹿鳴館の華」と呼ばれた大山捨松(おおやま すてまつ)代わりなんでしょうが。美和がドヤ顔で「長州の勝ち組の私は、男爵夫人なの!」と踊っているところに、負け組会津出身なのに公爵夫人、史実でも鹿鳴館で活躍した捨松が出てきたらいろいろぶちこわしですもんね。

土屋Pはやたら男爵夫人を強調しますけれども、他藩ならともかく長州藩出身、維新に関わった人物が男爵止まりっていうのはねえ。それにしても、新しい日本人だのなんだのドラマではきれい事を言っておきながら、会津も薩摩も徹底して排除する本作の狭量さにはあきれますよ。

 

そしてこの記事、

「来年はもっとたくさんお芝居にチャレンジして経験を積みたい」「福島の支援もいろいろ見えてきた課題を来年に生かしていきたい」と来年の抱負を語る知花は、『花燃ゆ』で「至誠」を貫くヒロイン・美和のイメージとも重なった。

書いた人は本作を見ていませんよね? 本作について語るならこの武者のように見ろよ! 見ていたら「至誠」を貫くヒロインなんてありえないってわかるだろうがあ! アイツはゲスの極み乙女なんだよ!

それにしても、攘夷に熱を上げていた松陰の妹が、西洋人の猿真似と当時から批判された鹿鳴館で踊ってドヤ顔、って。松陰や久坂が存命だったら、鹿鳴館なんて放火ターゲットでしょう? 美和が兄や維新で散った同士たちの墓を掃苔(そうたい)する、静かで穏やかな日々で締めくくるのではいけないんですか? 『八重の桜』のとき、負け組の話なんて辛気くさいから見たくないという意見を見かけましたけれどもね。負け組以上におごり高ぶった勝ち組は始末が悪いもんなんだと、本作を見ていると痛感します。勝った私は県令夫人!と調子こいて踊るラストなんて最低最悪です。おえーっ!

 

よっしゃ!最低視聴率!

そんな本作の視聴率ですが、まるできっちり計測して最終的に最低平均を回避しているような、ちょっと不思議な上がり方をしております。今週はどれだけフィギュアに流れるかが鍵ですね。フィギュアを見るべきです!

しかし、この土壇場で最低視聴率回避したところで、不滅の数字を本作は残しているということを忘れないでください。

*最低視聴率になりました!パチパチ
大河ドラマ視聴率速報 花燃ゆ平均視聴率は12.00%で平清盛を抜かして男爵夫人とともに「最低大河ドラマ」の栄誉をゲット
まずこちらをご覧ください。

◆楫取素彦と明治維新
http://www.kanko-hofu.gr.jp/katorimotohiko/

◆文の防府日和
http://hofu-hanamoyu.jp/

◆「花燃ゆ」効果期待 萩・防府に大河ドラマ館開設へ - 産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/141220/rgn1412200064-n1.html

◆山口)防府に「花燃ゆ」バス 大河ドラマ館開館にあわせ:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASGDQ451QGDQTZNB00Y.html

◆県内2カ所で花燃ゆ大河ドラマ館(2) 防府「文の防府日和」
http://www.travelnews.co.jp/special/west/15/yamaguchi/04.html

◆山口・防府に楫取素彦・文夫妻の銅像 地味な2人知名度アップを
http://www.sankei.com/region/news/150330/rgn1503300020-n1.html

防府市はここまで頑張っているのに、まさかのスルー。まあ、出てきたとしてもラスト二回くらいじゃないかと言われていたのに、捕らぬ狸の何とやらの気もしますが。

そしてさらに、こちらのニュースをご覧ください。

◆大河ドラマ館、入館者5万人 防府 /山口
http://mainichi.jp/articles/20151204/ddl/k35/040/403000c

ドラマ終了寸前にやっと5万人突破です。ちなみに当初の目標はといいますと、

◆花燃ゆ大河ドラマ館 客少なく目標30万人「ちょっと厳しい」│NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150423_317841.html

目標30万人で、11月末の時点で5万人……これぞ不滅の大記録ですね……(目をそらしながら)。

ちなみに本作の大河ドラマ館は3箇所ありまして、他はどうかと言いますと、こちらをご覧ください。

◆「花燃ゆ」大河ドラマ館25万人 萩 /山口
http://mainichi.jp/articles/20151106/ddl/k35/040/503000c

◆前橋・大河ドラマ館入場者10万人突破 「花燃ゆ」あらいさん表敬訪問
http://www.sankei.com/region/news/151024/rgn1510240048-n1.html

これを他の作品と比較してみましょう。

◆【TVの潮流】「官兵衛」は243億円 「大河ドラマ館」がもたらす莫大な経済効果…出足低調「花燃ゆ」は3館も - 産経ニュース
http://www.sankei.com/premium/news/150228/prm1502280017-n1.html

25年の「八重の桜」放送時は福島県に、26年の「軍師官兵衛」では兵庫県に、それぞれ開館した(現在は閉館)。NEPによると、両館の年間来館者数はともに60万人を超え、14年以降に企画された大河ドラマ館の中でベスト4に入る人出を記録した。特に「官兵衛」については姫路市などの推計によると、同館 や周辺の商業施設などが兵庫県にもたらした経済効果は約243億円という。

現時点で25万(萩)+10万(前橋)+5万(防府)、40万人ですね。来年一月までオープンしているとはいえ、45万人いくのも難しそうです。どうして三カ所も作っちゃったのかな、と考えてしまいますが、特に防府は……

◆大河ドラマ館 龍馬・官兵衛は人気も花燃ゆが期待外れの理由│NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20150426_317907.html

防府市の大河ドラマ事業は報じられたドラマ館の総工費1億2000万円も含め、3億134万円にのぼる。昨年12月の2320万円をはじめ、たびたび補正予算が組まれてきた。市民から怒りの声があがるのは当然だ。

「ドラマ館を見学した人で“よかった”という感想を漏らした人を1人も知りません。防府らしさもなく、ドラマ館を作る意味があったのか。こっちは何の恩恵も受けていない。ルルサス内の100円ショップのほうが混んでいるくらいです」(ルルサス内の商店主)

事業費5000万円を投じたとされる観光周遊バス「ほうふ花燃ゆ周遊バス」は朝9時から夕方4時まで30分に1本の間隔で、1年間運行される。それも「土日でも空いているし、平日は回送車が走っているのかと思うほど」(地元住民)の閑散ぶりだ。

……これはひどい。自治体の観光収入に結びつかないどころか、赤字なのではないでしょうか。本作は身を以て過熱する大河誘致合戦にストップをかけたのでしょうか。オリンピックのようにそのうちむしろどこも手をあげなくなったりして。本作のような惨状続きならばそれもありえるでしょう。ああ、恐ろしい。

そしてとどめはコレ。

◆視聴率ワースト危機『花燃ゆ』 井上真央が後始末させられる│NEWSポストセブン
http://www.news-postseven.com/archives/20151213_370301.html

パブリックビューイングですが、防府は井上さん、前橋は船津伝次平役の石原良純さんだそうです。大沢たかおさんは諸般の事情により欠席だそうで。

よし。では最終回、この苦行もやっと終わりが見えました。「ドレスで光りの世界! 未来へ王手」というラテ欄がわけわかりませんが。光の世界どころか、こっちの気分は闇の奥底だよ!

hanamoyu20151213

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いつドレスを作って、いつダンスを覚えたの?

まずは鹿鳴館の場面から。美和のドレスは鍋島栄子のドレスがモチーフだそうですが、興味のある方は画像検索してください。「どうしてこうなった」としか言いようがありません。本当に酷いです。あまりフィギュアと譬えると怒られそうですが、和洋折衷といえば浅田真央さんと羽生結弦さんの衣装もそうなんですよね。デザインの差がつらい。そう、大河もフィギュアも滑ります。そして世界最高得点を目指すのがフィギュアの羽生選手、史上最低視聴率回避を目指し悪あがきするのが大河……。

それにしても最終回のゴールが鹿鳴館ダンスにしたばっかりに、いろいろ矛盾が生じています。あのピアノカバードレスをいつ採寸したのか。朝ドラ『カーネーション』を見ていた人ならおわかりでしょうが、採寸なしであのドレスを作るのは無理です。そして美和はいつどこでダンスを覚えたのか? 鹿鳴館外交は当時賛否両論で、ぎこちない洋装やダンスのステップは外国の外交官などから失笑されていました。洋行帰りの大山捨松が絶賛されたのは十代のころからダンスをマスターしていたこともあると言います。群馬で家事をする合間に、美和がダンスを学ぶ暇があったとでも言うのでしょうか?

ここで出てきたのが伊藤博文です。ガハハ笑いする姿が何とも下品で、松下村塾の至誠の果てがこれかと虚しくなりましたね。ここで楫取が「伊藤伯爵と呼んだ方がよいのかな?(ドヤァ)」と登場。キザったらしくそんなこと言わずにちゃんと呼べよ。美和もキャピキャピ声で「お久しぶりですぅ、伊藤さん」じゃねえだろ。毛利元徳、安子(銀姫)夫妻もここで登場。だらしなくあくびをする安子の側では、ドレスを身にまとった貴婦人たちがおります。

満を持してそこへ美和が。「おおおお〜〜きたか!」と叫ぶ安子。この人、お姫様や奥方らしい気品が皆無のまま、最終回まで突っ走りましたね。それにしても安子は未だに「じゃ」が語尾で、奥御殿時代そのままの言葉使いです。下品なのは安子だけではなく、貴婦人たちも不躾でテンプレ通りのムカつくセレブ塩対応です。

美和は娘時代から変わらない舌足らずなブリッコ口調で女たちの学舎について説明。結局フォローありませんが、工女が勉強している間の労働なんかはどうなるんですかね。そのうち英語も取り入れたいと展望を述べるのにまたしらけます。現代でも日本人は最低中学三年間、高校入れると六年間学ぶわけですが、それを使う機会は大抵の人にとってほとんどないわけです。直接業務に不要なのに英語の出来が出世に響く会社は、むしろ無駄で迷惑なことをしていると批判されたりもしているわけです。群馬の工女が英語を学んで意味あるんですかね? このあたり安易に聖書を学ぶためにも英語を学んでいた『八重の桜』あたりをうすらパクったんですか?

 

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夫人を抱き込んで裏から手を回す政策が美談?

ゲスな貴婦人たちは美和を批判します。下品で嫌味たらしい演技ですから即興の憎まれ役にしたいのでしょうが、美和の舌足らずで穴だらけの道理が無茶苦茶なので、批判する彼女らに理があるように思えます。椋梨夫妻との会話もそんな感じでしたが。そこへわざとらしい顔芸をしながら津田梅子が接近。知花さんは本気で女優業に進出するつもりなら、猛勉強しないと厳しそうです。演技指導のせいもあるでしょうが。それでもドレスがマシですので、絨毯を体に巻き付けているような美和より綺麗に見えます。

それにしても美和の理屈が無茶苦茶。貴婦人のドレスが群馬製だから群馬の母親にも勉強が必要なんですか? それにしても日本人の貴婦人たちがドレスが群馬の生糸製と知らないのに、通りすがりの外国人が知っているのもよくわかりません。日本製だと把握はしても、どの県で作っているかまでは気にしないのでは? 例えばの話、口に入るアメリカ産牛肉がどの州で作られているかまで把握していますかね。よくこの脚本でゴーサイン出ましたね。こんな破綻しきった陳腐脚本を書けねば本作でやっていけないのだとしたら、『花燃ゆ』脚本家というのはたいしたものだと感心しました。

そしてこのやり取りの後、唐突に津田梅子がものすんごい棒読みで日本女性への教育の必要性を語り、ナレーションが「のちの津田梅子である」とか言うわけですよ。美和はここで、誰しも一番はじめの教えは母親から受けると言います。美和の母親って滝ですね。あの何とも不気味な「せわぁない」連呼の。驚異的なまでの説得力のなさ。そして美和を母親として見た場合も、ネグレクト履歴を考えるとやっぱり説得力がありません。

それにしても梅子の棒読みの破壊力が凄いです。本作の棒読み大賞は彼女に決定! まさか久坂を超える棒読みが最終回に出てくるとは思いませんでした。辰路にキャスティングすれば久坂の棒読みが緩和できたかもしれません。まあ、これに関しては演者よりも演技指導のやる気のなさがいかんという気がします。貪欲に減点要素を積み重ねてゆく、まさに羽生選手の逆をいく展開です。

棒読みひどかったな、と思っていると更に驚愕の展開が! 楫取が前橋まで鉄道延長してくれとコネを使って頼んでいると(そもそもたいした距離ではないんですが)、先ほどのゲス貴婦人連合がわらわらとやってきて、楫取の提案に難色を示す夫に「群馬のためだからお願い」と頼みこみます。そしてそれを見てドヤ顔の美和、「またやったな」と言う楫取。これを美談だと思う神経が凄い。こんなのただのコネの悪用ですよね。夫人を抱き込んで裏から手を回して、自分たちに都合のいい政策を実現するのが美談? 正面切って槇村相手に、女紅場助成を陳情していた八重との落差が酷い。長州というコネのある連中が、舞踏会で浮かれ踊って、ついでに政策決めています~の何がよい話なんだ。政策をこんなところで決めるな。

 

よーく考えよ~♪ ドレスコードは大事だよ~♪

そしてここから美和と楫取のダンスシーン。鹿鳴館でのダンスはかなり特訓が必要だったそうですが、美和はたった一日でマスターしたそうです。美和が踊るとドレスのフリンジが床にふれそうになって、ますますカーテン感が増します。妙に悪目立ちする津田梅子も痛々しい。そしてとどめは楫取の「綺麗じゃ」。『あさが来た』では断髪のインパクトを当時の気持ちで味わえましたが、本作を見ていると、当時鹿鳴館をバカにしていた広岡浅子の気持ちが体験できます。軽蔑、その二文字がふさわしいです。おそらく映像化された中で史上最悪、最も下品な鹿鳴館でしょう。

ついでに言いますと、考証がいい加減なために普段着の外国人がチラホラいます。現代で譬えると、宮中晩餐会にTシャツジーンズの人が紛れ込んでいるようなものです。以前私もレビューした『ダウントン・アビー』では、上流階級の紳士が正装ではなく略装でパーティに出ざるを得なくなってしまい、とある貴婦人から「あらまあ、今日はアメリカ風なのね」と辛辣な嫌味を言われていました。そのくらいドレスコードは大事です。鹿鳴館で威信を賭けたとか言っているけど、参加している外国人からは「どうせこんなの、平服でいいだろ」とバカにされていた、という描写になっております。そんな意図があったかどうかはわかりませんけど。

美和は鹿鳴館から帰ると、熱を出して寝込んでいました。その看病をせいがしています。そういえば寿の体調が悪かった時は、美和は出歩くわ、楫取は留守をさせるわ、放置していたっけ、と嫌な気分に。そのままラストまでずっと寝ていていいんですよ、美和さん。そこへ楫取がやって来て、群馬県が就学率一位になったと報告。さらに吉報として前橋までの鉄道敷設も決まったそうです。最後まで下品だったな、群馬県庁の連中。

美和が学舎で教えていると、五時間を駆け抜ける工女たちが一等工女になった報告に来ました。それにしては幼すぎるんですがね。まあ五時間ラクラクで歩くくらいですから、きっと何か特殊な素質でも持っているんでしょう。それにしても最終回でやることがこれか。来年はきっと盛り上がっているんだろうな、うん。『真田丸』の予告、楽しみだなあ。

 

「おまえがいなくても大丈夫だ」と、せいもたまにはイイコト言う

そんな中、楫取は県令を辞めたいと言い出します。はいはい、いいですね、早く辞めてね。美和はここで辞めたら学舎も中途半端になるとか言い出しましたが、別にいいじゃないですか。今まで散々、途中でいろんなことをブン投げて来たじゃないですか。迷う必要なんてないでしょうに。せいが「おまえがいなくても大丈夫だ」とたまにはよいことを言います。

美和に生きる力をもらった、というのは意味不明。未開の地・グンマーの民は美和様が文明の光をもたらさなければ生きることすらできなかった、と言いたいのでしょうか?美和が奥御殿で野菜作りしたときも、確か生きる力を与えたとか言われていましたが、わけがわかりません。美和はまた「新しい日本を作る」とかポエムをほざき、せいは「あんたはどこにいてもあんただよ!」と笑います。確かに美和という女は、松下村塾の周囲をイケメンに色目つかいながらうろついていた頃も、奥御殿で銀姫に取り入って調子こいていたときも、ギラギラした目でゲスを極め姉の夫を狙っていた群馬時代も、終始一貫して不愉快で口先だけの女だという点ではブレませんでした。

美和は学びの場から花の種をもらいます。一粒の籾として種となるとかなんとかポエムを。いつまでもふわふわしたブリッコ口調で、中身のないポエムを繰り返す美和と、ドヤ顔でポエムを続ける楫取。なんなんだこの最終回は。主人公夫妻が異動するだけでどんだけ尺を使う気だ。楫取を褒めるためだけに、ここで三条実美が登場。ああ、あの八つ橋を所望していた人ですね。今更出すなよと。

県庁では楫取辞職に大慌て。引き継ぎを真面目にやれよ。楫取は完成間近の迎賓館「臨江閣」に立ち寄ります。この臨江閣、本作とタイアップしかなり盛り上げようとしていたようですが、史実でのこの頃の群馬における混迷ぶりを考えると、迎賓館を作っていた場合なのか、とツッコミたくなるのですが。そこへ船津伝次平や阿久沢をはじめ勢揃いして、楫取を歓迎します。阿久沢のつまらないスピーチと、教育を受けても結局ぞんざいな口調のまま下品な群馬女たちによるプレゼント贈呈付き。最後の最後まで、県庁職員の退屈な接待を見せ付けられているようなドラマでした。

以前、このドラマは間違って他人の結婚式に入り込んでしまい、見知らぬ人のスピーチを聞かされているようだと評したことがありました。今回はどこかの県庁職員の送別会に間違って紛れ込んだような気分です。とどめは美和を横に置いた楫取のスピーチ。なんでこんな来賓の挨拶みたいなの延々と見続けているんだろう。

 

こっちこそ聞きたい!「この大河は何のためにあった?」

そしてやっと苦行が終わります。楫取と美和は何故か三等車で旅立ちます。あれだけ褒めておいて、三等車に乗せるって、本当は群馬の連中はこいつらのこと嫌っていますよね。ちなみに史実では、さらに楫取の記念碑には「群馬の連中は柄が悪いから扱いにくい(意訳、重野安繹による)」と書かれてしまいました。怒った群馬県民によりその碑は破壊されたそうです。

車中で楫取は、美和に涙袖帖を渡します。久坂の手紙も、結局この二人の仲をもり立てるアイテムに過ぎないんですね……。ここで最終回らしく、おみくじデートから始まって黒歴史の数々を振り返ります。どの場面を見ても、その時味わった腹立たしさが甦ってきて吐き気がするぜ! 松陰の台詞「何のために生きる?」を聞いて思いましたよ。こっちこそ聞きたい、「この大河は何のためにあった?」と。

そして舞台は萩へ。仰々しくメインテーマが鳴り響く中、松下村塾で亀がおにぎりを握り塾の子どもたちに差し出し、滝は風呂を沸かしています。最後まで滝の微笑みがホラーです。

再度車中のゲスの極みカップルに戻り、エンドロール開始。ここまで防府に言及なし! 防府のパブリックビューイングの空気を想像するだけで恐ろしい。美和は「どうか一粒の籾として、次の春の種となりますよう」とドヤ顔ポエムを披露します。

……違うな、『花燃ゆ』よ。おまえは二度とこんな駄作大河が生まれぬよう、最低最悪の反面教師として記憶に刻まれるのだ! 今はただこのとんでもない駄作を完走しきったことに開放感を覚えていますが、このままではすまされません。放送前予想の答え合わせをしつつ(https://bushoojapan.com/theater/hanamoyu/2014/12/14/36745 )、二度とこんな駄作が生まれないよう、総評をきっちり書かせていただきます。

最後に井上真央さんはじめ、出演者の皆様はお疲れ様でした。

[井上真央]「花燃ゆ」最終回は「未来への希望」 撮影で「強くなれた」 | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2015/12/13/025/

「花燃ゆ」最終回に思う(木俣冬) - Y!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimatafuyu/20151213-00052373/

ただし、「脚本家四人体制って斬新でしょ!」とか公式サイトでドヤ顔していた土屋P、上の記事でわかるようにズレまくったことを語る小松Pには、そんなこと言う気にもなれませんが。

ノーモア『花燃ゆ』!! 『真田丸』はマシでありますように。

 

※総評は後日掲載予定

 

武者震之助・記

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霜月けい・絵





1位長篠の戦い 注目すべきは…


わろてんか伊能栞
(高橋一生さん)のモデル
小林一三とは?


2位 西郷隆盛49年の生涯!


3位 史実の真田幸村とは?


4位 最上義光 名将の証明


5位 ホントは熱い!徳川家康


6位 意外と優しい!? 織田信長さん


7位 直虎の後を継ぐ井伊直政とは?


8位 毛利元就の中国制覇物語


9位 伊達政宗さんは史実も最高!


10位 最期は切ない豊臣秀吉


注目! 史実の井伊直虎とは?





井伊家 井伊直虎 井伊直政 小野政次 龍雲丸
織田家 織田信長 濃姫 織田信忠 織田信雄 織田信孝 三法師 平手政秀
徳川家 徳川家康 結城秀康 徳川秀忠 松平信康 酒井忠次 榊原康政 本多正信 水野勝成
豊臣家 豊臣秀吉 豊臣秀長 豊臣秀次 福島正則 加藤清正 豊臣秀頼
伊達家 伊達政宗 伊達成実 義姫
最上家 最上義光 鮭延秀綱 山形城 大宝寺義氏 山野辺義忠
毛利家 毛利元就 毛利隆元 吉川元春 小早川隆景 毛利秀元 陶晴賢
島津家 島津義弘 島津の退き口
真田家 真田幸村 真田信之
立花&高橋家 立花宗茂 立花道雪 立花誾千代 吉弘統幸
浅井・朝倉家 朝倉宗滴 姉川の戦い 金ヶ崎の退き口
前田家 まつ 豪姫 前田利長 前田利常
黒田家 官兵衛が長政を叱責の真相
北条家 河越夜戦 小田原征伐 のぼうの城の真実
細川家
仙石家
長宗我部家
武田・上杉家
諸家 足利義輝
剣豪・武術・忍者 宮本武蔵
キリシタン ルイス・フロイス
合戦 桶狭間の戦い 長篠の戦い 手取川の戦い 厳島の戦い 月山冨田城の戦い

◆薩摩藩 西郷隆盛 島津斉彬 大久保利通 小松帯刀 西郷従道
◆長州藩 木戸孝允 木戸松子 高杉晋作 山県有朋


◆古代 安倍晴明
◆江戸 葛飾北斎
◆世界史 クレオパトラ ルイ16世 チェ・ゲバラ


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