いだてん感想あらすじ

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第12回「太陽がいっぱい」

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【第12回の視聴率は9.3%でした】
いだてん全視聴率
いだてん感想あらすじ

ついに金栗四三は当日の朝を迎えました。

大森安仁子に起こされた7月14日。
明治24年に生まれた金栗四三。
嘉納治五郎との出会いを導いた父の死を乗り越え、ここまで来ました。

高ぶる気持ちと回想シーン。
うまい使い方です。

こういう意味のある回想シーンは、感動的です。
ドラマの作り方がうまくて、本当に無駄な場面がない。練りに練られた作品です。

「考えて、考えて、プレッシャーと二人三脚で走ります!」
金栗はそう誓います。

 

カツ丼を食べて験担ぎとか

そのころ熊本のスヤは川遊びする少年を眺めていました。

実はスヤは縁起担ぎのために、金栗に鯛を送ろうとます。
が、金栗の兄・実次は困るばかり。ストックホルムへの配送は二週間もかかるから、当然ながら腐っちゃいます。

けれども立派な鯛を買っても、夫は病弱で姑と二人では食べ切れないそうです。

電化製品が広がる前。そんな時代の食生活。縁起担ぎに頼る感覚。
時代を感じますよね。

こういうの【あるある】ですよね。
カツ丼を食べて験担ぎとか。
現代ですと、理詰めでそういう無駄なモノは食べなかったりするのですけどね。

そんなスヤを、実次は家にあがっていってくれと誘います。

 

女戦士もできる 可愛いタイプも演じる

そこには、スウェーデンにあわせた時計。
スヤは、みんなでタイを食べて応援しよう!と張り切ります。

かわいい。スヤの全てがかわいい。

綾瀬はるかさんって、芸の幅が本当に広いんですよね。
八重の桜』や『精霊の守り人』の、殺伐とした女戦士もいい。スヤタイプのかわいい女の子も、実にいい。

名優だなぁ!
こんな名優を「グラマラスだなんだの」でしか取り上げない、しょーもないメディアも多くて、そんなコトでどうするんだ。 演技を評価しようよ。

スヤの奮闘も、この時代らしいのです。
スポーツ中継が始まるのは、まだまだずっと先。それまで、こうやって応援するしかなかった。

新聞、記録映画、そしてテレビ。
そういう部分も、今後、描かれることでしょう。

 

兵蔵は、妻を振り切り会場へ

マラソンは午後1時半のスタート!

余裕を持って、11時に出発します。
しかし、大森夫妻は見送るにしても複雑。

行こうとする夫、止める妻。

これもね。
妻としては、夫にオリンピックを見せたかったはず。しかし、それすら予断を許さないほど、悪化しているのでしょう。

安仁子は、ここで金栗の写真を撮ります。
兵蔵は、妻を振り切り会場へ。安仁子が泣いています。私も泣きそうだよ!

レース前の日記はここまで。
ここから古今亭志ん生の「オリンピック噺」へ。

 

衣装も小道具も江戸の風情たっぷり

美濃部孝蔵は「富久」による初高座を控えています。

衣装も小道具も、江戸の風情たっぷり♪
唐辛子入れがいい。着物の柄もいい。褌を見せながら歩くのも、江戸の風情だねえ。

江戸時代まで、高温多湿に悩む江戸っ子は、クールビズで生きていたものです。

幕末の写真をご覧になったこと、ございます?

飛脚なんて褌一丁でエッホエッホと走っていたものです。
東京では、むしろスーツがおかしいんですって!

気候が違う西洋式の服装を導入したことが、日本人を今も苦しめています。

これは重要!
私の先祖も褌でゴロゴロ昼寝して、尻の見えないところまでポロリとしていたそうです。

そういう意味ある、江戸の風情のある褌姿。
いいねぇ、こんなことまで再現する本作の気合が好きだ!

外国人は見た、驚いた!幕末ワンダーJAPANの文化・風習・生活とは?

 

咳き込む大森監督を見て思い出すのは父

ストックホルムの市電でスタジアムに向かう金栗。

こんなゆるい競技前でいいの?
到着できるの?

英語で道案内を頼むのですが、スウェーデン語で周囲の人には通じやしねぇ。
つらいよ、これはつらい……英語が国際共通語って言うけれども、全然通じない国もあるもんですね。

にしてもなんでこんなに手際が悪いんだ。

大森監督は結核で咳き込んでおります。その姿から、重曹水を飲んでいた父のことを思い出す金栗。
本当に本作は、回想シーンがうまい。

そうなんです。
命を落としていても、父の思い出は心をよぎるもの。本当に大事な人って、そういうものでしょう。

父と姿を重ねたのか。金栗は監督を背負って歩きはじめます。
エエ話なんだけど……だから、競技は大丈夫なの?

でも、うまいですよね。
監督だけでなくて、父の思い出と共に向かうんだ――金栗は、彼の人生そのものと走るのです。

 

クーベルタンも、嘉納も、ランナーではない

嘉納治五郎はクーベルタンと出会っています。
ほうほうほう!

本作って、ヒゲの使い方がうまいんですよねえ。
この時代独特のものです。
昨年大河では、まるでダメだったのになぁ。

2人はロンドンの悲劇を振り返っております。
そんな悲劇から、まだあんまり教訓を引き出せていない。それがもどかしい!

クーベルタンも、嘉納も、ランナーではない。
そういう影響もあるのでしょう。

このあたり、なかなか辛いものがある。
こういう時代を生き抜いたからこそ、金栗は後に自らが監督として後輩を導こうと努力を続けることになる。

まさに黎明の鐘を鳴らす!

やっとこさロッカールームについた金栗。
ラザロと交流しています。

「フォーティスリーって呼んで!」

そういう金栗。
この友情がもう悲しい。泣くからやめてくれ〜!!

 

溢れんばかりの恋心があるよね

拍手と歓声を浴びて、スタジアムに立つ金栗。
このあたりも、すごく映像が綺麗に作ってありますね。気合いをバンバンに感じます。

金栗は、靴を調整していて、スタートから遅れてしまいます。

嘉納と大森が見送りますが、これがマラソンの大変なところよ。
応援できるのはスタジアムだけだ。
うーん、どうなるのかな?

そのころ、スヤは応援の宴会をたしなめています。

「皆さんお静かに! もう始まっとるばい!」

実次、スマ、そしてスヤ。地球の裏にまで、応援よ届け――。

「あいたかばってんあわれんたい〜たった一目でよかばってん♪」

あ〜〜〜、綾瀬はるかさんの方言って、やっぱり可愛いなぁ。
八重の桜』の時の会津弁もよかった。今回もイイ!

『自転車節』の使い方も巧みです。
スヤを見ていれば、はっきりと口に出さなくても、溢れんばかりの恋心があるじゃないですか。わかるじゃないですか。

はぁ〜、胸がキュッとなりますね。

 

北欧の自然 江戸の橋

金栗は走っています。音楽もいいですねえ。
叙情的で美しい。楽器の特性が、場面とピタリとはまっています。

スウェーデンと言えど、このとき気温は30度以上。熱気が伝わってきます。
スタートダッシュを決めた選手を抜いていく金栗。いだてん頑張れ〜!

一方、美濃部は、人力車を引っ張って走っています。

こういう重ねる技法が、難易度を高くしているのでしょう。好きなんですけどね。

北欧の自然。江戸の橋。
景色がいい。うまく撮影しています。

レースの途中経過は現地で必死に共有されようとしています。
結果は、スタジアムにも送られ、順位が変わるたびに各国の国旗で示されます。

嘉納はコースで応援すべきだったかと言い始めます。
まぁ、外は外でつまらん、スタジアムがいいと思っている。悩ましいところですねえ。

 

「何も考えんと、ただ走ればよか!」ではなく……

東京高等師範学校では、電報を待っております。

プレッシャーがビンビンに伝わってくるなぁ……この応援が、全部のしかかってくる。
金栗でなくても、そのキツさに押しつぶされそうになります。

「バッテン! バッテン!(水)」

そう言いながら、沿道から水をかけるサービスも。

しかし、ここで気になりませんか。
金栗は、水を浴びても飲んではいないのです。

そのころ美濃部は走りながら落語を練習しています。
本当にうまいよね。芸術とスポーツの重ね方がうまい。

今週は多層的で、金栗と古今亭志ん生、二人の人生や回想が何度も何度も繰り返されます。

精神面はそれでよいでしょう。
しかし、肉体は?

「何も考えんと、ただ走ればよか!」

いやいやいや、そうじゃないんだな……。

 

植民地のメダルは、宗主国のもの

スタジアムに掲げられる国旗をめぐって、イギリス植民地の南アフリカについて触れられます。

大事です。

【植民地のメダルは、宗主国のもの】

この要素、このあとものすごく重要なこととなるはず。
忘れないでおきましょう。

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スタジアムでは、日本の国旗も上がるかと思われましたが、係員の単純ミスでした。

うーん、どうなるのかな?

幻想的な効果が、なんだか不吉な予感をあおります。
音楽に合わせて躍る観客が牧歌的ではあるのですが、そういうものかな?

案の定、倒れる選手も……。
フィンランドのコーレマイネンも棄権しました。

彼らの多くが、日差しと暑さにやられている……怖い。
これは怖い。嘉納の顔にも暗さが見えてきました。

怖い。今週は、ほんとうにかなり怖い。

 

先に水分と栄養を補給しなければ

スポーツでこういう目にあった人は、心臓ばくばくしているかも。

自分が異常かどうかすら、わからなくなってくる。幻覚が見えてくる。
少年金栗の幻だってこれは、相当怖いのです。

こうなったらもうダメ。
先に水分と栄養を補給しなければならない。

しかし、その知恵を人類が学ぶことになるのは、まだまだ先なんだ……。

もう、本当に無茶苦茶です。
当時のスポーツが怖い。北欧の美しい景色が、どうしてこんなに怖いのか。

折り返し地点を通過。
下り坂を野心的に下る金栗です。
それにしても他の選手が大柄ですね。あえて大柄なキャストを選んだのかな。
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