いだてん感想あらすじ

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第16回「ベルリンの壁」

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【第16回の視聴率は7.1%でした】
いだてん全視聴率
いだてん感想あらすじ

皆さん、連休をお楽しみですか?

私には関係ないです。
もしこの連休が、『西郷どん』レビューで潰れていたらチベットスナギツネ顔不可避でした。

しかし、『いだてん』なら歓迎っす!

 

富士山? いいえ、あれは箱根だと?

1914年(大正3年)春。
教員への道を捨てた金栗四三はトレーニングに励んでおります。
しかし、1914年と言えば……。

金栗は、引っ越し先を播磨屋に決めます。
妻・ぢょうともども、歓迎する播磨屋の辛作。役者交代の影響は最低限におさえられそう。

ここで、しかし、ばってん連呼にキレる江戸っ子っぷりを見せます。

金栗のおかげでマラソン足袋が学生中心に売れまくっているそうで。
辛作としては内心複雑。本当は和服で屋内で履くもの……とはいえ、金栗のおかげで繁盛だと頭を下げるのです。

播磨屋からは、富士山かと思ったら箱根の山が見えるようです。
素人目には富士山に見えるんですけどね。いまいちドッチかわからん気もします。

というか伏線ですな! クドカン氏の好きなやつ!

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ここで、金栗はマラソン足袋改良案を言い出します。

「なにぃ!」

江戸っ子っぽくキレたあとで、試しに作ってやると言い出す辛作。
ベルリンで西洋人にまで知られたら、忙しくなるぞこんちくしょう、忙しいなこんちくしょう! と連呼するのでした。

うーーーーん、江戸っ子め〜〜!!
すぐ切れる。すぐケロリとしている。そういうもんだ。

 

スポンサーの有無、残酷な対比

そんな金栗は、仕送りまで送ってくれる池部家の義母とスヤにお礼の手紙を書いています。
池部家は、資産家ですのでそれでもいいのでしょう。

しかし、周囲からすればわからない。

金栗は、健脚を生かして悪事を働いているのでは、と野口源三郎に疑われたりもしています。
って、おいおいおい。

豚鍋を毎日奢っていて、さすがに金の出どころを危ぶまれているんですね。
なんだか気持ち悪いと思われている金栗……あ、この時点ではまだ結婚を伏せているんだっけ?

だとしたら、わかりませんわな。
しかしまあ、奢っているのに理不尽だわw

これも、きっと彼なりの「肉食によるスタミナ作戦」でしょう。
金は、仕送りっすね。やっぱりアスリートはスポンサーがいないとな。私もスポンサーが欲しいぜ。なんちて。

そのころ美濃部孝蔵は、浜松で酒呑んで飯を食ってます。
クビになって、万朝とあたりをうろうろしていました。

師匠からの高級タバコをふかすため、贅沢と言われる美濃部ですが、一文無しです。スポンサーはいない。

それなのに、むちゃくちゃ呑んでおる。朝から呑んでおる!

文無しだからもうしょうもねえ、腹を決めるしかねえ。飯をかっくらう人間のクズ、それが美濃部でえ。宵越しの金は持たねえ。江戸っ子でえ。万朝は逃亡。

一人で、こう堂々と旅館の主人に打ち明ける美濃部。

「実は、おあしがねえんです」

そう旅館の主人に告げるんだから、もう。

「どうするね」

「どうするねときたか!」

東京に戻ってから返すと言いますが、それでは主人も納得しません。
何か置いてってくださいと言われても、すでに身一つで、何もねえんだと言い切るしかない。

そして無事、逮捕。
うん、清々しいほどのカスだね!

害虫もいるような、汚い牢屋に入るハメに。そこで、新聞紙を顔にかけて眠る男から、その紙を取ります。

そこには
【師匠・円喬の訃報】
が掲載されていたのです。

絶望と、錯乱と。
地獄の底のようなところで、自分を見出して認めた、そんな師匠の死を知る美濃部。

【フラ】を認めてくれた。そんな師匠でした。

 

五輪の輪を保つため

金栗は箱根を見ながら冷水浴をしています。
向かいの窓からは、ある女性が顔を出します。誰かな?

それは三島家の女中・シマでした。

三島家から暇を出され、ミルクサロンで働き、東京高等女子師範を目指しています

これも当時の女性の厳しいところ。
もしシマが男ならば、学費は出してもらえたかもしれない。
しかし、そういう時代じゃありません。今も続く問題ですかね。

金栗は、冷水浴に備えた裸体を見せてしまい、シマを気遣います。
しかし、見慣れていると。

「ててんのぐー!」
天狗倶楽部め~。まぁ、あの裸軍団だもんね。

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しかし、ここでうっかり金栗が見せてしまう褌尻はそうじゃないんだな。きゃー!

普通の反応で良かったです。

なんせ朝ドラマで褌(フンドシ)が出たときの大興奮ってのは、見てられなかったですからね。

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昼はミルクホールで働いているというシマ。
そんなシマは、女子スポーツに目覚めていた。

このミルクホールで、嘉納治五郎と可児、そして金栗がミルクセーキらしきものを飲んでおります。

ミルクホールっていうのも、納得かも。

牛乳なんて臭くて飲めないと拒否感があった、明治初期の日本人たち。
しかし、欧米人との体格差の克服のためにも、牛乳が大事だと切り替えます。
新札の顔となる北里柴三郎も、牛乳の大切さを説いていたそうです。

そんなシマたちに、嘉納はオリンピックのシンボルマークを見せます。

五輪だー!
このときからで、クーベルタンの考案か!

五大陸の団結。
アジアも入っているのは、金栗と三島のおかげだと嘉納は強調します。

更には、ここで屈したら輪っかがかけるとハッパをかけます。

 

ハゲの旦那との対話

そのころ、サラエボでとある事件が起きます。

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この事件も含めて、ある意味、時代のターニングポイントと言えるものでして。

【貴賎結婚】という概念が、当時のヨーロッパで生まれつつありました。

貴族と身分差のある女性の結婚。
リアルシンデレラですね。

ロマンチックだわ〜となるのかというと、実はそうでもない……。

シャーロック・ホームズを敗北させた、あのアイリーン・アドラーのモデルもいれば。

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虐殺ルートを辿った妃もいる。

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時代の転換期を象徴していること。
頭の隅にでも入れておくと、より深く楽しめそうです。

その事件の記事を、浜松の獄中でも美濃部と同房の男が話しています。

刀傷を自慢するこの男。
ヤクザものかな?

浜松の近く、静岡あたりといえば、伝説のヤクザもおりますね。

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このおっさんは「俺には関係ねえ」と言いきりますが、そうじゃないかもしれませんよ。

美濃部に芸をやれと言い、バナナを投げます。
バナナ一本でも、客は客。
そう悟る美濃部。

この男は、寄席にはうるさいそうで、美濃部が選んだ人情噺は、師匠が得意だった「文七元結」です。

三味線の音が響く中、演じる。
この効果音がいい。
『なつぞら』でも、馬の絵を描くと嘶きと蹄の音が響く演出がありましたが、それと共通しています。

しかし、気持ちいいのは本人だけか。
聞いている相手は高いびきをかいてしまうのでした。

「旦那、ハゲの旦那。どうですか?」

「よかったよ、よかったよ。サゲがよかったよ」

サゲまでいっていないんだよ!
やっぱ聞いてないんだな~!

長い話を覚えてつっかえないのは偉い。そう言われる美濃部。
これは、先週出てきたあのクソガキまーちゃんと同じです。

しかも、オチまで一緒。

「おもしろかねえや」

ここまで同じか~い!

 

まーちゃんの正体は彼でした

そのころ、小股の切れ上がったいい女ことちーちゃんは、血相を変えています。
美濃部の漫才をコケにしたクソガキまーちゃんが、下痢と腹痛で苦しんでいるのだそうで。

原因は浜名湖で泳いだせい。
もう泳いではだめ。上部になるために始めたのに……。

ここで田畑政治だとネタばらし。
田畑家は、病弱なんだそうです。わかっちゃいるとは思っていたけど、先週時点でバラしてすまんかったです

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第15回「あゝ結婚」

そして、あの刀傷のあるハゲのおっさん。美濃部にこう言い出します。

芸はいまひとつだけど、どっかおかしなところがある。
話を始めると、それが消えちまう。
何も考えていないところ、バナナ食っているだけで面白い。

バナナを食うときはうまそうに食う。
「そういうくせえことはやりたくねえ」

美濃部はそう突っぱねます。
「くせえかどうか決めるのは客だ」

そう言われて、美濃部の中で、何かが来たようです。
ここでもう一席!

「文七元結」
再演!
これ、どんだけ森山未來さん、すごいの?

覚醒前と、覚醒後。演じわけるんですよ。こりゃ相当厳しいでしょうに。

そんな美濃部の脳裏に浮かぶのは、今は亡き師匠の姿。

あー……本作って本当に美しいな。

ここで、演じながら美濃部は感極まって泣いてしまう。おっさんは寝ているのにね。

こうして芸を通して、彼は覚醒する。ハサミを借りて、髪の毛をジャキジャキと切り落とす美濃部。

「何やってんだおめーは!」

なんと、奉公人の文七を臭くやろうと思い、髪を切ってしまったというのです。

断髪後、ちいちゃんのもとへ向かい、宿賃についてお礼をします。そして、一度は破門された師匠の小円朝のもとににまだ弟子入りしたのでした。

そんなこんなで高座に戻り、田舎の寄席で一から修行のやり直しだって。

ここで考えたいこと。

それは、古今亭志ん生に複数いたという師匠のことです。

周囲が指摘したところで、彼は橘屋円喬だけだと言い続けました。

そこには、何か特別なものがあったのでしょう。

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一方の金栗は、また真夏の海で走っています。
スポーツ医学的には間違ってはいるけれども、まあ、それも仕方ないっす。

「やっぱりバカだなあ〜」

周囲はそう言います。まぁ、それもそうです。

そんな夫・金栗からの手紙を、熊本喜ぶスヤ。
帰ってこない寂しさよりも、手紙の嬉しさがあるのかな。

しかし、手紙を読むことが途中で止まってしまう。

金栗は、なんと世界新記録を達成しているじゃありませんか。
日本陸上大会で記録したのです。水しぶき走法のおかげだって。

中秋の名月をみながら、手紙を書くスヤ。

雑誌記事を切り取り同封します。
なんと速さランキングですって。東京電車の上で9位。おもしろいですね。

「ところで、お正月はお戻りになられますか?」

東京で、その手紙の一文を見る金栗は複雑な顔を見せます。

1915年(大正4年)。
今年は予選の年。1日も無駄にはできまっせん!
と、写真を同封した手紙を送る金栗です。

【味は遠く さすらい人と なるるとも ふるさとの空は はるかにのぞむ】

スヤは、この歌の意味を幾江に尋ねます。

「『自転車節』たい」

やだぁ、おかあさん! そう照れるスヤ。

「あの山越えて、行ったらよか」

幾江は、太っ腹。
そして嫁が大好きで仕方ない。そんな聖なる姑です。

こうしてスヤは、なんとかして上京を果たしたのです。
そのころ、あの二階堂トクヨが、三年の留学から帰国しておりました。すれ違う二人です。

永井と抱擁し合う二階堂。あの永井も、愛弟子には甘いのかな。

しかし、そんな二階堂の顔は暗い……。

 

二階堂トクヨは見てしまった……

このあと東京高等師範学校では、オリンピックへ向けた会議が開かれ、二階堂も参加しています。

あれ?
なんだか嫌な予感がするぞ。大丈夫?

どうやら費用は、ストックホルムの十倍はかかると可児は言い出すのです。

いや、しかし、それどころではありません。
二階堂は、議論は無意味だと言い出します。
世界情勢を考えろ、欧州はどうなっているのかわかっているのか。そう詰め寄る二階堂。

IOCは問題なしと日本に通告してはいます。

IOCは嘘をついているのか?
戦況の変化か?

これは二階堂が正しい。現地でその空気を見てきた二階堂は、惨劇をよくわかっています。

イギリスでは、歴史的に見て犠牲者が一番多い。
実は第二次世界大戦を上回っています。

 

イギリスにとっては歴史的な転換点でもありました。

英国貴族を描いたドラマ『ダウントンアビー』。
あのドラマは、ナゼ第一次世界大戦を挟んでいるのか?

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戦前と戦後では、貴族がかなり変わったんですね。

貴族子弟は積極的に従軍する。
そういうノブレス・オブリージュが伝統としてありました。

結果、貴族子弟が大量に戦死してしまい、断絶する貴族が続出。
この大打撃と税制改革の結果、イギリス貴族は大変貌を遂げたのです。

「イギリス貴族の好きな車ブランドって、知っている? アストンマーチン? ジャガー? フェラーリ? ランボルギーニ? 残念でした、スバルです」

というネタがあるほどでして。
税制対策と物持ちのよさ、収納。それを踏まえてコスパで選ぶもんなんだってさ。

贅沢はもうできません。今のトレンドはヒュンダイあたりかも。

 

聖域は存在するのか

しかし、嘉納は主張します。
五輪は平和の祭典であり、スタジアムは聖域だ、と。

あーこのセリフ、きつい、きついきついぃ!!
あとで振り返って、一緒にのたうち回りましょうね……。

嘉納は熱弁をふるいます。

金栗だけじゃない。
競泳選手も練習している。若い世代にもスポーツマンシップが受け継がれている。

その教訓が生かされているのに、彼らの努力を無駄にしちゃいけない!
国家だろうが、戦争だろうが、若者の夢を奪う権利は誰にもないんだよ!

これも、結構皮肉なんですよね。紀行でもそうっちゃそうですけど。

聖域どころか、オリンピック村は虐殺現場にもなるんです。

 

嘉納のナイーブさ。
二階堂の冷徹さ。
これは結構重要なことですし、名作の証明でもある。

本稿の最終部分で取り上げる予定ですが、世間ではまだまだこんな偏見があります。

「男は理論的、女は感情的」
この場面では、全く逆転しています。

当然です。
そんなものは性別ではなく、個々人の思考によるとしか言いようがない。

 

甘えは堕落につながるから

播磨屋に帰ってきた金栗は、足袋の改良に喜んでいます。

播磨屋夫妻はなんだか微妙な顔です。と、見慣れる履物がそこにあるではないですか。

「誰かお客人ですか?」

「誰かって、なあ?」

はい、ここでお客人出てきました。誰か?と思いきや……。
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