いだてん感想あらすじ

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第23回「大地」

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今日は赤ん坊からスタート。

そして竹早の金栗解雇反対デモへと移ります。

『ひよっこ』ではこういうの、感動したんですけどね……うぅーん。

 

免職騒動が粗い!

やっぱり、この免職騒動は描写が雑ではないでしょうか。

演出と演技、特に絶叫でごまかしている気がして。
この署名の効力、前例、そういうものがちゃんと説明されていないような気がします。

袴姿の女学生でごまかしていませんか?
金栗シャウトでごまかしていませんか?
なんだか仕事が粗雑だと感じてしまいます……。

そして医者父vs女学生・富江の対決へ。

https://twitter.com/nhk_td_idaten/status/1139691515947565056

父娘の【体力対決】を序盤の見どころにしているようですが、こんなことしなくても反証はできますよね。

本多忠勝「いや、それがしの時代でも女性兵士は強かったぞ」

新島八重「んだんだんだんだ」

特に金栗は、ストックホルムオリンピックで、女子選手を見ていますよね?
医者父に、そういう欧米の事例を持ち出せばよいのではないでしょうか。

自分の体育知識、オリンピック経験、欧米の基準。
要は自らの見識でもってアピールすればよいはずです。

それを女学生任せって、なんだか無能の極みのような人物に見えてしまい……正直、こんな教員に習いたくありません。

理詰め反論できないのは、女学生も同じです。

体力、年齢、体格、その日の体調、装備。
そういう諸条件を踏まえて、比較しなければ無意味です。

たまたまここで
【父に勝ちました!=女は強いんです!】
ってなると本気でそう思います?

一つのサンプルで証明も何もあったもんじゃない。

じゃあ、これは何なのか?
「気持ちよくなれる〜♪」
これやで。データも理論もないけど、なんかやった気になる。それだけです。

まさにこれが『いだてん』の意義になりつつある。

スポーツ史を真摯に描いた、時代考証をしていた、そういうドラマじゃない。
来年の東京オリンピックのために盛り上げよう、ウェーイ♪

以上です。
ただのプロモビデオ。もう、ドラマじゃない。

あと、金栗はスポーツの健康管理が甘すぎて腹たってきます。
無理に何度も走らせて、体調不良にでもなったらどうするのでしょう。夜だし、危険では?

富江の性格も、どうしたものか。

負けた父に、
「立ってよ、みっともないな」
は、言い過ぎというか。それをにっこり見守る金栗もどうしたものか。

「御機嫌よう、パパ」
「よかったわねーありがとうありがとう」
って、何してんの、コレ……?

このあとシマがミルクホールで嘉納治五郎にそれを報告しています。

嘉納も無反省でしょうか?
さんざんシマの体育熱をバカにした過去はなかったことになるんですか?

嘉納は嫌いじゃなかったんです。
自分の過ちを一応認めるところが、ストックホルム前後はあった。
でも、もう浮かれてイケイケしている、どうでもいいおっさんになりつつあります。

日露戦争後のバブルで浮かれる、軽薄な大正時代とでも言いたいのかな?

赤ん坊も出しすぎです。
数字を赤ん坊で狙うとしたら、もうなりふり構わない感じがちょっとどうしたものでしょう。

 

大正十二年九月一日

はい、ここで「東京おりん噺」です。
待ってましたぁ!

とある夜。
おりんは、父の亀次郎の前で慌てています。

家賃がたまって1回目の夜逃げです。引っ越し先は、りんの父が準備しました。

りんは、小梅に夫の酒癖の悪さを嘆いています。
その美濃部孝蔵は、カカアが家にいてうぜえと外でくだをまいてます。人間のクズだな!

にしても森山未來さんのクズ具合が、絶品なのです。

「俺がうちに帰るからカカアになる、帰らなきゃいい」
と、ぶっ飛び理論を言いつつ、愚痴って飲む。

家では、りんが結婚を後悔し始めていると、仲人の小梅ももう別れちゃえと言い出します。
旦那の前でわざと大事にしている瀬戸物を割って、どっちを大切に思うのか試してみろって。

「厠火事」ネタです。

40年前の話を、五りんにつっこまれています。
冬が寒いから別れねえ、そういう味もあるとうだうだする、古今亭志ん生なのです。

あ、おりん話はここまでかな?

金栗パートへ。
大正12年(1923年)、夏の終わりのこと。

「シマちゃん先生! シマちゃん先生!」

金栗がそうシマに声を掛けています。

嘉納が神宮を案内するから、行こうと告げるのです。
しかし、シマはその話を事前に聞いていなかったのでした。学生たちから「浅草オペラ」に誘われています。

こういう演劇で今も現役であるものといえば、関西の「宝塚」ですね。

宝塚歌劇団の歴史をスッキリ解説!一三の魂はタカラジェンヌに引き継がれ

同じく誘われた金栗は断ります。

「ばってん、嘉納先生との約束もあるし、ごめん、ごめん、ごめん、また今度!」

シマは、赤ん坊を下宿の播磨屋に預け、浅草へオペラに行きました。

かくして金栗と嘉納は神宮へ。

いやぁ、すごい。
言葉すら出ないほど見事な、メインスタジアムです。

ただ、この工事も、いきなり出来ちゃった感があるんですよね。

以前なら、もっと丁寧に、
・どこにあるか
・どういう意義か
そういうことを自然に盛り込んでいたと思います。つまりは、仕事が雑になっている気がしてしまうのです。

9月1日。
美濃部は高座にあがることもなく、暇をもてあましておりました。
暑くてなんだか変な天気でした。

美濃部は赤褌を晒し、でろでろとしています。
シマたちは浅草オペラに向かっています。
そこには小梅もいました。

あ、これは……。

金栗は神宮でゴロゴロしています。
32歳の金栗は、62まで生きると嘉納に言っています。

嘉納は「150まで生きる気がする」と。

そこまでやらねば、自分の構想に追いつけないという意味だそうです。
柔道を世界に広めるためには、そのくらいかかる。
そのころには地球は火星と交通しているだろう、って。

火星人にも柔道やらなくちゃ、だって。

「おーーーい!」

叫び始める二人。
美濃部は、自宅でダラダラ。朝から酒を飲んで断られます。
頭にきたので、草履に片足を引っ掛けたとき――。

関東大震災でした。

「ばばばばば……」
金栗が驚きます。

正午前、11時58分、大地震が東京、関東一円を襲ったのでした。

 

酒か女房か

りんは、火元に水をかけていました。
そのりんを突き飛ばし、美濃部がかばっています。

そのとき、もたもたしていると、地面に酒が吸われちまうと気づき、慌てて酒屋へに行きます。
店主にあるだけ飲んでいいといわれ、四斗樽から酒を飲んでいます。

その間も、揺れる、揺れる。

酒瓶を抱いて、ベロンベロンになって歌いながら家に戻ると、タンスの影にいたりんが怒ります。

「酒と女房、どっちが大事なんだい!」

「そりゃ女房に決まってんだろ。あたりめえだろ、女房に怪我でもさせてみろ。明日から酒も飲めない」

「私は身重なんだよ!」

このとき、美津子が腹にいたのです。
こんな中で重大発表でした。

「辛作さん、辛作さん!」

金栗が駆けつけると、店は潰れておりました。
預けられていた、シマの子・りくは無事。

そんな中、日が落ちてくると大火災が発生しておりました。

大変なのはここからだったのです。
VFXを駆使した、大正時代の東京が炎上中。

こいつはダメだ。
美濃部もそう思うほどの火災規模。
「富久」どころじゃない。

呆然とする美濃部の声にかぶさって、東京の大火災が地図で再現されます。

増野は、りくの名を呼びながら探しておりました。

百貨店は全焼だそうです。
しかし、シマはまだ帰って来ていません。

浅草は……?

 

浅草はたった2日で消えちまった

地震そのものより、火災の被害が大きかったのです。

当時の記録映像もあります。
一番焼けたのは、吉原、つまりは浅草近辺です。逃げるために水に飛び込み、溺死と焼死が甚大でした。

美濃部がここで、そのことを説明します。
呆然としながら、落語らしいおかしみを混ぜるような。悲しみもそこにある。

 

森山未來さんの見事な、熱演であると思います。
入神の域ではないかと思うほど。

浅草に生きていた人たち。
そして街並み。
それが二日間で燃え上がり、東京は焼け野原になってしまいました。

その焼けた中を、金栗が歩いていきます。
と、ここで、自警団に呼び止められます。

「日本人か?」

聞き慣れない熊本弁を使っているため、自警団に疑われた金栗。
ご存知、自警団による虐殺ですね。

ここをよく描いた見るべきか、ここが限界と見るべきか。判断が難しいところです。

※このレベルまで描けというのは無理だとは思いますし、そもそもメインテーマでもない

2017年下半期朝ドラ『わろてんか』と比較すればずっとマシです。

あの作品では震災直後の東京で
「え〜、この辺で関西弁を喋る男はおまへんか?」
というセリフで、のんきに大阪出身者を探しておりました。あのヒドイ大震災描写はもう……。

自警団に詰問されて困っていた金栗は、たまたま近くにいた富江の父に救われました。

聞けば、根拠のない流言飛語が出回っているようです。
余震がくる。毒がまかれた。そんな言葉が告げられます。

金栗は富江とも再会しました。
病院は全壊。持ち出せた医薬品で手当てをしているものの、とても追いつきません。

そしてシマがいない。

十二階こと凌雲閣で、正午に待ち合わせていました。
その凌雲閣は震災で大崩壊してしまったのです。

8階でぽっきりと折れ、残りはすっかり焼けて……。

半壊した浅草の凌雲閣・関東大震災/wikipediaより引用

唖然とする金栗。
浅草の町が、たった2日で消えた――。

VFXチームも、ものすごく頑張ったと思います。
燃える凌雲閣はおぞましく、技術として素晴らしいものがありました。

 

悔やみ続ける増野

増野は、シマの姿を探し続けます。

増野と金栗は、浅草へ。
そして彼は、背負った赤ん坊・りくと号泣し始めるのです。

「諦めるしかないんでしょうか。どこかで諦めなくちゃいけないんだろうな……本当は、もう少し諦めかけてるし……」

「諦めたらいかん! 諦めたらいかん! 絶対みつかるけん!」

朝、増野はご飯が硬いと初めて文句を言ったのです。
柔らかいのが好きだから。これからずっと一緒に暮らすんだし。言った方がいいと思って、ついそう言ってしまったと。

そんなことを言わなきゃよかった。
そう泣き出す増野です。

りくという名は、陸上のりく。シマが命名していました。

感動的ではありますが、ちょっと長いかなぁ。
金栗がノイズ。ここで根性論は不要ではないでしょうか。

そこへ、人力車を引いて清公がやってきます。
彼は生きていたのです。
そして彼も、捜索に参加するのです。

そのころ美濃部は自宅で、こんな時だから飲むと言い出します。
りんの冷たい目線で見られつつ、酒をグギグビ飲むのです。おりんは、寒いからと、夫の服を着ておりました。

昭和の古今亭志ん生は、帰宅して酒を飲んでいます。

震災のことで笑いを取れない、と愚痴ります。
史実では、これから先、空襲や満州でウォッカ一気飲みも待っていますが、大丈夫かな?

「なめくじ長屋」で暮らしたおりんと志ん生~超個性的な美濃部家の家族とは

五りんは、ここでばあちゃんが被災したと語り出します。
そんなにしんみりすることじゃない、会ったこともないんだから、と言います。

一万人が行方不明です。
凌雲閣の下にいたとなれば、それもそうなるでしょう。

その祖母の写真は定期入れに入っているとのことで、出してきます。
なんでも母ちゃんの形見だって。

やっぱりそうか。
シマは、被災死した五りんの祖母でしたか。考えてみれば、年代的に孫ですね。

五りんの親世代は、戦死者が最も多い年代でもあります。

戦場で左腕を失ったそんな一人は、
『それでも自分は幸運だった』
と回想しているほどです。

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あの大震災から助かった赤ん坊が、満州で戦死する。
悲劇的な運命としか言いようがありませんが、そういう日本人がかつて、大勢存在したのです。

りくという妻を持ち、落語が好きだった五りんの父。
彼は青春時代を、好きなことをして過ごせなかった。そんな人物です。
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