いだてん感想あらすじ

『いだてん』感想あらすじ視聴率 第35回「民族の祭典」

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私なりに考えていた。
どうすれば、この殺伐とした『北斗の拳』か『マッドマックス』のような世界を終わらせられるのか?

そして、本作番宣を見ていて、気がついた。

金栗のひゃあああ〜顔って、なんだか見覚えが……、確かスタンプでよく使う……」

二階堂盛義ッ!!

◆『信長の野望』のLINEスタンプがずるすぎるwww

ひょえ~~~~~!

もう、金栗さん、マラソンランナーの功績よりも顔芸の人じゃないですか。

いや、逆に考えるべきか。
二階堂盛義がマラソンランナーに転生した――そんな大河ドラマ。

んで、隈部親永の来世は、水泳を愛する新聞記者なんだ、と。

あの二人がリレーする大河ドラマだとすれば、ある意味、夢のようではありませんか

だったら陶濬とうしゅんは誰なんだろう?
そこも気になる。

と、顔グラで遊ぶのはゲームだけにして、先へ進みましょう。

 

ジャイアニズムのお勉強

昭和36年(1961年)。
五りんが恋人と共にハリマヤ訪問から始まります。

しかし、五りんの設定が今ひとつ理解しにくい。
ニヤニヤしているだけで、辛いというか、薄気味悪いというか。

彼の興味関心がわからないのです。

スポーツに詳しいの?
落語が好きなの?

知識がガタガタで、なんだか変なんだなぁ。
人物設定の底が抜けたんだとは思う。
そういう整合性が取れない原因は……まぁ、推理するだけで黙っておきましょうか。

五りんって、妙に気取って正体をぼかしていますけど、伏線回収も雑だから非常にわかりにくい。

ここで、古今亭志ん生が挟まって昭和11年(1936年)。

金栗が播磨屋に来ます。
そこにいる女性がわざとらしくスローモーションになるのですが……あっ、はいはい、女神シマの娘ですね。

そして金栗のセリフ。

「シマちゃん、生きとった! ああ、よかった!」

この言い回しが、どうして最終チェックを通るのか?

仮に生きていたとしても、どう見たってこの年齢のはずがない。
金栗の知略をどこまで下げることができるか。そんなチャレンジでも始めたのでしょうか。

しかも、一方的に喋ってボディタッチをする、抱きつく。

金栗のこの異常ムーブはなんなのでしょう。
彼女はシマジュニアこと「増野りく」だそうですが、びっくりなのはその正体ではなく、金栗のひょえ〜ムーブを途中から受け入れている感性です。

金栗は、先週も義母を同じようにハグで押し倒してましたよね。

こいつが、かつてセクハラに怒っていた人物と同じだとは、とても信じられません。

何がどうしてそうなった?
盗撮犯美川とズッ友だけに、性犯罪者同士が惹かれ合ったとかいう設定にしたいのでしょうか。

そしてアリバイ的に「シマとジュニアが瓜二つ」と言われます。

いや、どんだけ似ていようがまずは言葉で確認するでしょうよ。
金栗は質問することすらできないのですか。セクハラを美化して笑いにするってセンスが、どうにも絶望的です。

このあと、金栗と女神ジュニアが顔をあわせて、無神経ジョークで盛り上がっているんですが。

うーん、このあたり、最初の脚本ではどうするつもりだったのでしょう?
こんな雑回収することが本気とは、ちょっと思えません。何かがおかしい。

そして韓国併合と孫基禎と南昇竜がざっと説明されます。

これももう、ちょっと意味がわからない。
一方的に負けられないとライバル視しているんですけど、当時のメダルは朝鮮半島も日本のもの扱いです。

金栗がガチで国籍差別しつつ、指導していたような描き方で辛すぎます。

しかも、選手の頑張りよりも、播磨屋を重視かよ!

「おまえのものは俺のもの、俺のものは俺のもの」

ガチでジャイアニズムを見せつけられて、めまいがしてきました……。

まぁ『西郷どん』も似たような一面はありましたね。
幕末史の汚点を全て会津藩に押し付けるというか。

「それでもスルーしないだけいいでしょ!」
とか言うのかもしれないけど、そんな話は聞きたくないんだ。

 

BBCとゲッティイメージズに感謝

そしてベルリンオリンピックへ。

その前日は、次回開催を巡って、ヘルシンキと東京の一騎打ちが行われておりました。

この辺も当時の話を知るとおもしろいです。

バロン西こと西竹一は、
「日本でわずか4年後に、こんな選手村を準備できるのかどうか?」
と不安で仕方なかったそうで。

耳に痛いことを言っていた選手をクローズアップしたくないから劇中で存在感ごと消されたのなら本当に切ないものがあります。。

さらに、いささか意味不明なのが、
【日米の絆】
を強調するところですね。

そんな、ABCD包囲網云々のアリバイをぶっこわしてどーすんのさ。
満州事変でキレる中国が悪役扱いで、ガチですげえな……と真顔になるばかりでした。

んで、おっさんどもの顔面アップの中。
嘉納治五郎がドヤ顔で壇上に立つのですが。

IOC総会の会場が狭すぎて、何も言えん。
明治村ロケには限界があるにせよ、VFXでどうにかなるんじゃないのか……と思ったら、ならないのよ……だからBBCやゲッティイメージズから借りて来たソース頼りなんですね。

OPクレジットを見ていて、辛かったです。
もう、公共放送は、他国のソースまみれじゃないと何もできんのだと。

それにしても、投票シーンのつまらなさにもクラクラしてしまいました。

自分と何も関係ない会社の会議へ、いきなり放り込まれたような寒さだ。

んで、
「トーキョーーーーー!」
と、絶叫。

本作は、文脈上丸無視しておりますが、枢軸国つながりでして……。

しかもこのあと、中国人に「スポーツと政治関係ない」と言わせる始末。
この文脈だと、はなから中国人はやらかすと決めていた日本人が、猜疑心まみれのクズに思えてしまいませんか。

しかも、まーちゃんがヒトラーにお礼を告げろと言われてあわてていると。

このへんの枢軸国をへんな消去で、なにが、なに、や、ら。

オリンピック負の歴史~スポーツと戦争&政治は切っても切れない関係なん?

「 ...

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すごい大河になってきたなぁ

まぁ、先は読めて来た。

『花燃ゆ』と『西郷どん』を思い出します。

「長州は悪くないーー! 会津が悪いんだーーーーー! おにぎりおいしいです」

「薩摩は悪くないーーーー! 会津や庄内が悪いんだーーーーー! うなぎおいしいです」

からの。

「普通の善良なる日本人が、楽しみにしていたオリンピックなのに! 日本人は何も悪くないのに、なんかよくわからない邪悪な人たちが台無しにしたー! 日本人かわいそう、日本人悪くない!」

このパターンやで。

そんで、ベルリン五輪ね。
いいよね。なまじ記録映画が残っているから、合成合成、合成合成、まーちゃんのアップで済む。

ヒトラーにビビるまーちゃんが、あまりに物を知らなくて悲惨。

「トランプ大統領がこんな人なんて知らなかったぁーーー!」
と現役新聞記者がビビっていたら、バカじゃないですか。まーちゃんは、そういうレベル。

ここで五りんと古今亭志ん生がなんだか適当に説明します。

プロパガンダという字幕付きで解説がある。

想像はできて来た。

「やっぱりクドカンは、プロパガンダなんか決別している! だからこそのセリフ!」

アリバイでしょう。
うん、そういうところは器用ですね。

それにしても、ベルリン五輪……なんだろう、企業会議室レベルの新録に、借り物が重なるだけという、コスパしか考えていないこの作りは。

これなら、いっそ記録映像だけでよかったのでは。

いや、『アンブロークン』でいいよね。
あれはできがいい。

 

手塚治虫氏の『アドルフに告ぐ』。
あれは大傑作です。

水木しげる氏の『劇画ヒットラー』もいい。

このあと、嘉納治五郎アリバイタイムも来ます。
中国ありがとう〜、日本支持したら、あのわかる中国人は、バカな中国人どもから袋叩きにあうんだぞ〜、という雑な展開にクラクラする。

※ブルース・リーもこうなるやろ……

「スポーツに政治は無用! アジア共通の悲願なんだよ」

あー、もう、つらい。

 

フィクションと政治は無関係? そうかな

まーちゃんがアリバイたっぷりに、ヒトラーへの反感を語っています。

このドラマをドイツ人が見たら、どう思うんでしょう?

まるで枢軸国から日本だけぶっこぬき、謎のアメリカ絆をアピールして、中国人は心が狭いと誘導する。

ここまで政治的な要素をガンガンがぶちまけておいて、アリバイじみた「フィクションとは関係ない!」と言われても意味がわからないのです。

で、
「そしていよいよ、孫さん南さんたちが走るマラソンです!」
ですって……。
ヒトラーのユダヤ人云々のあとでは、チベットスナギツネ顔になってますね。

このマラソンのアナウンスも、無茶苦茶な発声指導で脳みそ割れそう。

スポーツ描写としても、今まで私が見た作品の中でも飛び抜けて薄いんですよね。

ルールや戦術説明がない。
説明セリフはあるけど、中身がない。

一部のころは、その中身があったんですけどね。

で、放送が終わる。
五りんがアリバイじみたハキハキ口調で、孫と南について説明するわけですよ。

もうどうにかしてくれ。
第二次世界大戦へむかう世相を、能天気な落語部員もどきがノリノリで解説。最低にもほどがある。底が見えない。

しかも、選手よりも、金栗がいてもたってもおられず走ることが売りらしく、結局そこに繋げてしまう。

金栗って、スポーツ指導者として非常識すぎて、もう辛い。

安全確認を軽視しすぎだ。
女神シマジュニアの足袋推しだけじゃないですか。

金栗いいから、孫と南をお願いします。
できれば表彰式もお願いしますね。

「孫さーーーん、南さーーーん! 負けるなーーーーー!」

これは本当にスポーツテーマのドラマですか?
何がしたいん?

どうでもいい時間稼ぎのあと、選手が入場してくると。

「やったぞ、金栗くん!」

だから、金栗は何をしたのでしょうか。
指導者としての軌跡が雑すぎて、意味が不明です。

時計を見ると、38分――。
このあと五りんがマラソン表彰式について語り始めます。

おっ、そこはやるのかな?
と思ったら、最終的には播磨屋でのアリバイタイムに持ち込む手法でした。

「どんな気持ちだろうね」

「二人とも朝鮮の人だからね」

ここで、播磨屋がハキハキと語る。

「俺はうれしいよ! だって差別していないし! 誰が履いても勝てばうれしい」的な。

この役を降板したピエール瀧さんはむしろ、ラッキーだったのでは?
どういう顔をして、このセリフを言えばいいのだろう。

何の意味もないよ……差別というのは、マジョリティ側が「差別してません」と言うかどうかじゃない。

マイノリティ側が、どう感じるか。
そういうことです。

いじめもそうでしょ?
いじめっ子とされた側が「軽くフザけただけです」と言ったら無罪になりますか。そうではないでしょう。

だいたい、もうむちゃくちゃだ。
孫と南が表彰式でどんな姿を見せたか。
そこはアリバイじみた描写をしておいて、播磨屋は差別しない、差別されたという側の問題だと言い募りたいご様子。

で、肉感的と報道される前畑を写して終わる。
ヒトラーの野望は、前畑で消すようです。

ちなみにちょっとしたトリビアでも。

当時の軍部は、東京オリンピック招致決定の数ヶ月後には、戦争拡大のために開催を断念していたと思われる形跡があります。
そういう歴史を修正して、どこぞの国のせいでできなかった――という流れで本作は修正主義に突っ込んでいくのでしょうか。

幻の東京五輪(1940年東京オリンピック)はナゼ開催されなかった?

日 ...

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箱根駅伝も戦時下は悲惨なことになります。
おそらく金栗はここでも、二階堂盛義顔で「ひょえ~!」と叫んでいるだけでしょうね。

ゴールの先は戦場…昭和18年 最後の箱根駅伝「幻の第22回大会」を振り返る

正 ...

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もうひとつおまけ。

ベルリン五輪の会場設計者の戦後でも。

ナチス「悪魔の建築家」アルベルト・シュペーアとその家族

両 ...

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総評

さて、こんなニュースも出て来まして。

◆「いだてん」で懲りず? 吉沢亮主演のNHK大河もなぜ近代史

その反論もあるわけです。

「『いだてん』の評判が悪いって本当? ちゃんと見て理解している人なら、好評意見の方が多いわけだが」

実はこうした好評意見は、説明がついたりします。

◆ポリアンナ症候群(Wikipediaより)

「直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと」

→『花燃ゆ』や『西郷どん』よりはマシだもの! 視聴率が7パーセント台から9パーセント台にあがった! すごい!

「常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと」

→打ち切りになっていない! やったね!

などを指しますね。

◆エコーチェンバー現象(Wikiepdiaより)

エコーチェンバー現象(エコーチェンバーげんしょう、Echo chamber)とは、コミュニティー内外においての意見や発言、主張などが響き渡るかの拡散している様子であり、コミュニティーの閉塞的な性質等による内発的な現象である。最初に発言をした人にとっては「自分の意見が山彦するように人々の声として響いている」と感じられるかもしれない。

→ファンのタイムラインでは好評意見しかない。それもそのはずブロック・ミュートでフォロワーは選べます。

◆ノイジーマイノリティ(Wikipediaより)

「うるさい」・「騒々しい」といった旨が語源であり、主張に理論的ないし道義的裏付けが乏しく「声の大きさ」に任せて騒ぐだけの少数者を指し、批判的な意味合いが強い。

その過激かつ積極的な姿勢のため、実際には少数派であるにもかかわらず、穏健かつ消極的な多数派(いわゆるサイレント・マジョリティ)よりも目立つ傾向がある。

実質的にクレーマーと同等の意味合いを持つ。

→ここまで視聴率が落ちても付いて来られる方は、そりゃあ騎当千だけどさ。
呂布だけでは、さすがに勝てないんだ……。

本作におけるサイレント・マジョリティは多い。
黙って離脱している視聴者が例年よりも多いからこそ、この視聴率なのです。

観光もそう。
媒体のアクセスもそう。

そして視聴率がここまで酷い惨状で、周辺のSNS投稿等が盛り上がっていたとしたら、それは炎天下におけるこの人工雪のようなものです。

◆東京新聞:人工雪で灼熱の五輪会場を冷やせ! 300キロ分のかき氷を降らす大実験:社会(TOKYO Web)

ありとあらゆるデータは、本作に対する不評を示している。
にもかかわらず、その情報が届かないという状況はどういうことか。

答えは、視聴者の頭の中にあります。
周囲、ましてやタイムラインを見回したところで、答えはない。

このドラマを好きでない人を、
・バカで理解していなくてちゃんと見ていない
・エセ大河ファン
そんな風に決めつけて、罵倒する姿勢にまで肉薄しておりませんか。

本作ファンの投稿を読んでも、ドラマそのものの魅力は理解できない。
しかし、発言者が自分のセンスに自信を持っていて、賢いと思いながら育って生きてきたんだろうなぁ、ということはわかる。

自分の好きなものを世の中が好むのは自明の理だ――という自信だけはひしひしと伝わってきます。

そのことに何も言うことはありません。
むしろ素晴らしい。

でも、ちょっと聞いてみたい。

本当にドラマそのものが好きなんだろうか。
そうではなく、自分のステータス、賢さ、センスを褒められることが好きなのでは?

本サイトで何度か繰り返しておりますが、私はバカ映画趣味があります。

『47 RONIN』
『グレートウォール』
『X-ミッション』
実写版『ピーターラビット』
などなど。

物の見事にクソ映画リストです。

『グレートウォール』感想レビュー マット・デイモンはやっぱりクレバー

皆 ...

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しかし、たとえば『バトルシップ』嫌いの人に、

「理解できないバカものめが!」

とチキンブリトーを口に押し込みつつ説教したら、ただの危険人物ではある。

それは逆もまた然り。

私だって、『花燃ゆ』ファンに「せわぁない」と叫びながらおにぎりをぶつけるとか。

『西郷どん』ファンに「チェスト関ヶ原!」するとか。

そんなことはやらない。

好きだと言われたら、即時撤退あるのみ。
時間の無駄です。
説き伏せる時間と労力が無駄。

逆に、自分が好きな作品を論理的に、納得のいく理由でけなされたら、理解はしたいと思いますよ。
むしろわかりみがある。

例:『X-ミッション』のオザキエイトって結局何だったの?

例:『真田丸』の真田昌幸って、気持ち悪いと思う。結婚式で暗殺はやめーや。

だからやらんのです。
そこは、区別をつけつつ、楽しまないと。

住み分けよう!
みんなで住み分けてこそ、平和が訪れるのだ。

鉄火起請は『真田丸』の中だけでいい。やめましょう。

さんざん厳しい立場にあるこのドラマに「ファンが怖い」という要素までつけたされたら、もう後戻りはできない。

それに、耳に優しい言葉をお求めならば、提灯なんていくらでも光ってません?
まあ、最近は減ってはいるのかな。

これは別に命乞いじゃない。
応戦して時間を無駄にしたくないのです。

名胡桃城問題だって『真田丸』の中だけでいいでしょう。

んで、ここからが大事なんですが。

読者を減らすのか?
とはさんざん言われますが。

もう手遅れですよ。
今年に入った時点で、例年大河より今年大河のカテゴリ全体がアクセスが激減です。

本サイトだけじゃない。
いだてんをベタベタに褒め称えているメディアもそうだと推察できる材料がたくさんある。

もう、提灯すら消えつつある。
視聴率叩きも、飽きられています。
※続きは次ページへ

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