47 Ronin

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歴史ドラマ映画レビュー

ジャイアントゴーレムも登場の忠臣蔵~映画『47 RONIN』がなぜか熱い

皆様こんにちは。

大河レビューを担当させていただいている武者震之助です。

トンデモ作品でも、史実準拠でも構わないから、歴史映画をとことん楽しもう!という、このコーナー。

今回は『47 RONIN』に注目しました!

基本DATAinfo
原題47 Ronin
制作年2013年
製作国アメリカ
舞台日本
時代江戸時代元禄年間(18世紀初頭)
主な出演者キアヌ・リーブス、真田広之、柴咲コウ、浅野忠信、菊地凛子、赤西仁
史実再現度期待してはいけない
特徴『忠臣蔵』であることを忘れれば結構楽しい作品
どこで見れる?アマゾンプライムで無料(→amazon ※2023年4月現在)

本作を見るとき最大のポイントは、

「ハリウッド版『忠臣蔵』と銘打っている作品だが、この映画を『忠臣蔵』だと思ってはいけない!『忠臣蔵』だと思わなければそこそこイケる」

です。

一体何を言っているかわからないかと思いますが、見ればわかるんじゃないかと思います。

そもそも米国版のポスターに映るのは、カイ、妖狐ミヅキ、謎のタトゥー男、ジャイアントゴーレムサムライという『忠臣蔵』には出てこない面々です。

大石内蔵助すらいない!

米国版の『47 Ronin』ポスター/wikipediaより引用

まずは、あらすじをたどりながら、突っ込みたいと思います。

 

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あらすじ

江戸時代、赤穂の国に「カイ」(キアヌ・リーブス)という名の、異国の血を引く男がいた。

異なる外見から虐げられるカイ。

そんな彼は幼い頃領主の浅野内匠頭(田中泯)に拾われ、浅野の娘であるミカ姫(柴咲コウ)に恋するようになる。

本作のあらすじにいきなり突っ込みますが、まず「カイ」って誰やねん!

ミカって何者や!

突然のオリジナルキャラぶちこみに当惑を覚えます。

時は流れ、カイはたくましい青年に、ミカは美しい姫君に成長した。

そしてある時、将軍徳川綱吉(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)が赤穂の国を訪問することになる。準備を整える浅野である。

一方、赤穂の隣国の領主・吉良上野介(浅野忠信)は、赤穂の豊かな領地を手にするべく策を練る。

吉良の側室であり妖狐の化身であるミヅキ(菊地凛子)は、浅野に妖術をかけ、吉良がミカを手籠めにしようとしている幻を見せる。

怒った浅野は、吉良に斬りつけてしまう。

あっ、なんか妖狐出てきました。

そんでもって「松の廊下」は消えました。

でも事件の発端になる刃傷沙汰は、冷静に考えるとキレた浅野内匠頭が悪いんじゃないかな、って日本人でも思ってしまうのでアリだと思います。

それと年齢的には浅野と吉良のキャスティングは逆だと思いますけれども、何も知らない人からすればよってたかって老人虐待するみたいで引っかかりますもんね。

こまけえこたぁ、いいんだよ。

 


出島に地下闘技場

続きます。

将軍は浅野に切腹を言いつけ、吉良は赤穂の領地を手にした。さらには父の喪が明けたらばミカを正室として迎えることになる。

赤穂浪士」と呼ばれる赤穂の家臣たちは、地下牢に軟禁されている。リーダー格の大石内蔵助(真田広之)は牢から脱出し、凄腕の戦士であるカイを探す。

カイは長崎・出島の地下闘技場に、剣闘奴隷として売り飛ばされていた。

だから、出島に地下闘技場って何ですか!

しかも、この闘技場にはタトゥー戦士がいて、なぜか本国版ポスターでは主役の一人であるかのように目立っているのです。

カイは大石に救出される。45人の浪人、大石内蔵助の子・主税(赤西仁)、そして47番目の仲間・カイ。伝説の47 RONINがここに結集した。

カイに導かれ、RONINたちは天狗の里に向かう。そこはかつてカイが妖術や武術の修行を積んだ秘境であった。

鞍馬天狗(トーゴー・イガワ)からの試練を乗り込み、RONINたちは伝説の「天狗ソード」を入手する。

これさえあれば妖狐、ジャイアントゴーレムサムライらが待ち受ける、吉良邸への討ち入りも成功するはずだ。

カイ、そしてRONINたち最後の戦いが今、幕を開ける……!

「忠臣蔵」のみどころといえば、大石内蔵助が敵の目をあざむくために遊び惚けるとか、失職した浪人が迷いつつも暮らしてゆくとか、そういう雌伏の日々ではあるのですが……まあ、ハリウッド的にはそういう地味な場面はいりませんね。

パーッと派手に天狗の試練を受け、伝説の剣を探すほうが盛り上がるんだと思います。

そしてラストダンジョンと化した吉良邸には、妖怪やジャイアントゴーレムサムライが待ち受けています。

吉良も若くたくましい浅野忠信さんを起用したことで、ぐっと派手なアクションが楽しめます。

夜中にいい若いもんが、よってたかって老人一人を倒すなんて、見栄えがしないと言われたら確かにそうです。

本作の特徴は「史実に魔女や巨人をぶちこんだファンタジックな世界観」とのことですので、そこはそういう世界観なのだと割り切りましょう!

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