スカーレットあらすじ感想

スカーレット56話あらすじ感想(12/3)【モウアカン】って何がやねん

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スカーレット56話 あらすじ感想~視聴率は18.6%でした

スカーレットあらすじ感想
スカーレット視聴率

ずっと見ていたい、うどん皿を作る過程。それを作る八郎――。

喜美子の目が、彼の手を見つめています。

オープニングでハートが鳥になるところでは、喜美子の髪型が団子スタイルです。
つまり、劇中の現在と同じということ。

 

生き返らしたるから待っとき!

好きという気持ちがあるのか。じっと見つめる喜美子。

八郎は、うどん皿を電気窯に入れます。

片付けを手伝おうとする喜美子に、八郎はちょっと険しい声で言います。

「触らんといてください!」

それからこう、付け加えます。

「自分の仕事は自分で」

ここ、どう思いますか?
八郎は気持ちも不器用なんですよ。

女である喜美子に片付けされたろ。おっ、この子僕に惚れたんかな?
そういう気持ちは抱いていない。
純粋に、陶芸の話ができて嬉しいと思っているのでしょう。

そのうち、喜美子さんと話すときは何かが違う、特別だと気付いてから素直になれるのでしょう。
『なつぞら』のイッキュウさん同様、そこまでめんどくさいことになりそう。

こういう朝ドラめんどくさい男最大のやらかしは『半分、青い。』の萩尾律が通過済みですので、あの律よりはマシだと思えばなんとかなります。多分。

喜美子の反応も大事。
「あ、ほな」と納得しています。

なんでや!
せっかく片付けて女子力アピールしよ思てたのにぃ〜! ということにはならん。

八郎は、陶芸のことなら鋭い。喜美子が粘土の切れ端を見ていたことに気付いています。
そう指摘されて、ポイポイ捨てるのはもったいないと喜美子は言うのです。

「カスいうんです。捨てませんよ。ここの缶カンに入れとくんです」

缶カン!
ただの缶でなく、カンを二度繰り返す。飴に「ちゃん」をつけて呼ぶようなセンスですね。

カスでも再生できる。
なんやジョーのことを思い出しますが、あいつはさておき、このカスをまとめて水かけて練り直したら、十分使えると八郎は言います。缶カンの中を覗いて、喜美子もいっぱいいると驚きます。

「生き返らしたるから待っとき!」

心の中で、そう叫ぶ八郎。
ササッと練って小さな人形を作ります。

「はい」

「あっ、人! 小人や!」「妖精や」

「今なんて言うた?」

「小人でええ」

「妖精やなかった?」

「聞こえてるやん!」

カスでできた人形を、小人だと言う喜美子と、妖精だと言う八郎。
何気ないようで、暗喩ミッチミチのすごいとことだと思った。

こういう作り手の創作論が出ているセリフは重要です。

雨音が片耳、半分だけ聞こえる。聞こえない耳はいつも青空。半分、青い。そういう『半分、青い。』。

ありえないことを、本当のことのように描くこと。地味だのなんだの言われても、開拓魂を貫くこと。そういう『なつぞら』。

そして本作は?
カスを捨てない。取っておいて水をかけて使う。失敗も無駄じゃない、そこから再生していくこと。

捨てたものを生き返らせたい。そんな思いを受け取ったでぇ!

作り手の皆さんは、何度かボツになったアイデアを再生して、生き返らせたるでぇ!
と叫びつつ、本作に結実させているのかもしれんね。ええやん!

こういうセリフに、細部に、創作に対する姿勢は宿ります。

クリエイターになって威張れない期間は、もう、死んでいるとか。
俺らクリエイターだから地味なことはしねえしとか。

地道にアイデアを練るよりも、テレビ宣伝やぁ〜!
コネ! 実力者! 政治家! ATM状態の友人を使うんですぅ〜〜!

そういう汚い世界観を撒き散らした放送事故も昨年ありました。

作り手が汚い世界を思い描けば、批判は当然の帰結です。大人な対応でスルーとかありえへん。

 

燃え上がる二人

そして八郎の陶芸説明タイムです。

これでもまだ地味言うんか?
言えんやろ。

形作り。少し乾かす。
崩れたり、歪んだりしない程度に。

削ったり。掘ったり。
把手や注ぎ口がある場合はつける。

小人に把手や注ぎ口があるんですか?と喜美子が茶々を入れて、八郎は例え話だと笑います。

十分に乾燥させて素焼き。
ものによるけれど、700度から900度、電気窯で焼く。

「焼かれるでえ!」

喜美子はそう小人に話しかけます。

素焼きのあとは、喜美子も手がける絵付けです。
なんだ、そっか、私は勘違いしていましたね!
ミッコー撮影の時は素焼きの段階だから、淡い色に見えたのか!

すっきりしました。浅はかでした。
陶芸がわかる本作は勉強になるでぇ!

そのあと、釉薬をかけます。
ものによるし、やりかたも様々。絵を描いたり、装飾したりして、素焼きより高温で長時間焼きます。

「まーた焼かれるでぇ!」
小人にそう語りかける喜美子。

少ーし縮んで、また姿を表す。これでようやく生き返った。

完成だと喜美子は納得します。
かなりはしょったけどな。八郎はそう言います。

粘土カスでも十分焼き物になるんやなと喜美子は感心しているけれど、これは粘土だけではなく、人間もそうかもしれない。

うちは中卒で、女やから。
百合子の進路相談の席で、喜美子はそう悔しそうに叫んでしまった。

社会からはみ出してカス扱いされる人もいる。
そういう人を捨てるのか?
生き返らせるのか?

そこまで感じさせる秀逸な場面です。
朝ドラですら、ヒロインが一本道でないと「何がしたいのかわからない」と言われるくらいですからね。

それと同時に、まるで喜美子と八郎のこれからのようにも思えてくるのです。

焼かれるでぇ!
まーた焼かれるでぇ!

熱い窯で焼かれる小人。あるいは妖精。
この二人ちゃうの?

 

喜美子ぉ! それは嫉妬や!

「あっ、こんな時間や! 叱られる」

思わずハッとする喜美子のセリフがなかなか強烈で。

都合のいい時だけ子供扱いされる。
連絡遅いと言われるって。

これもね。喜美子は幼い頃から労働力扱いされて、洗濯で金すら得ていた。
中卒で働けたと大阪に送り出された。
その反面、さっさと帰ってこいだのなんだの、自主性を否定されているんです。

『なつぞら』の柴田家と比較するとわかりやすいかも。

夕見子は勉強すると言い切り家事をやらない。
かつ、独立独歩の自己主張をする。
親にも反論する。

幼い頃から人格を認めているということです。

喜美子は火鉢も片付けないといけないと思い出します。
お互いありがとうと言い合うところまでは、ええ雰囲気ではあるのですが……。

ここで、八郎が地雷を踏むんや。

「せや! 川原さんも参加しやんの? お見合い大作戦!」

ここで破裂するんかー!
帰宅までも持たなかったんかー!

八郎が信楽の若者を集めた、集団見合いだと説明する。
喜美子はイラッとしてる。

「そんなんしいひん、興味ないわ!」

しかし、鈍感な八郎は気付かない。
信作と盛り上がり、「ハチ、お前は絶対参加しいや!」と言われたそうです。

喜美子はショックを受けている!

なんでや、なんでそんなん、ハチと信作と呼び合ってんのや!
いつの間にそうなったと聞かれると、よくご飯も食べる、「あかまつ」で飲むとまで言われる。

この二人、酔っぱらってジェスチャーゲームをするってよぉ!

喜美子ぉおおおおお!

【きみちゃん、怒りの嫉妬ロード疾走中】

 

・なんやねん、友達おらんちゃうの! おったんか……なんやねんもう!

・信作とハチ! うちらは川原さん、十代田さん、やんか!

・ジェスチャーゲーム! 陶芸だけの話ちゃうん? そんなんうちが入れん話せんといてぇや!

視聴者としては、喜美子の燃えるような嫉妬が伝わってくる。
あ、こういうところ、父親に似ましたね。結構、直球ストレートタイプなんですね。

でも! 圭介の時はここまで出ていなかった気ィがする。
あき子の時よりも、信作相手に怒ってませんか?

それなのに、鈍感八郎は、川原さんはお見合い大作戦に出るか?と繰り返す。

そこはむしろ、
「きみちゃんは出なくてええよぉ」
と言って欲しかったはずや! あるいは八郎に参加して欲しくないと潜在的に思ってるか。嗚呼、それなのに八郎ときたら……。

八郎が火鉢を持つかと声をかけても、断ってズンズンと立ち去る喜美子です。

「さいなら」

「さいなら!」

そうキッパリと言う。
八郎は王子様ではありません。シンデレラの靴を拾って探すわけではない。追いかけて後ろからハグするとか。壁ドンするとか。乙女ゲーキャラめいたことはできない。

むしろ気づかないまま、寝て起きればこのあたりをスッキリ忘れて、お見合い大作戦に参加する。
こいつはそういう、あかん男なんや……。

これは、別に、男だから女心が理解できないということでもない。
おっとりしたマツと駆け落ちしたジョーであれば、こうはならんはずです。

ジョーはカスで問題だらけです。
それでも若い頃は、マツがうっとりしちゃうほどのロマンチックシチュエーションはクリアしたんやろなぁ。

でも、プロポーズ前後になつの心を傷つけ、反撃され、なんだか結婚できたイッキュウさんや。
鈴愛の真意を誤解して、別人と結婚し離婚して、最終回でなんとかなった、そんな萩尾律よりマシだから!

あいつらよりはまだマシだから……八郎を見守りましょう!

みんなええ奴なんですけどね。
めんどくさいだけで。

 

お前か! お見合い大作戦の出所はお前か!

喜美子はイライラした顔のまま、大野雑貨店に向かっております。

遅い帰宅ですが、ジョーとカスバッテリーを組みそうな信作に何か言わねば気がおさまらんのでしょう。
と、そこへ信作が帰ってきます。
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