西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ第5回「相撲じゃ! 相撲じゃ!」

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島津一門のお姫様たち 篤姫も登場!

糸は西郷から草履が届いてワクワク。

西郷は大久保に、糸が結婚してもよいのかと言い出します。
相撲で海老原を敗北させることで、結婚相手にふさわしくないということにしよう、大久保のために勝つと西郷が宣言。本人の知らないところでライバルとして目を付けられている海老原が、なんだか可哀相にも見えてしまいます。

そしていよいよ、相撲当日。
ここで島津一門のお姫様たちが登場です。
北川景子さん演じる於一(のちの天璋院篤姫)もおります。

篤姫(北川景子さん)

姫を見てざわつく薩摩藩士たちの前に斉彬も入場。
ここで西郷と親しい郷中仲間が出場すると、選手説明が行われます。

大山格之助が野太刀自顕流の達人であるとか、説明台詞だけではなくてちゃんとそういう場面入れて欲しいところですよね。
大山って、史実では結構極端なところがある性格ですけど、相撲じゃー相撲じゃーと騒いでいるただの兄ちゃんじゃないですか……。

本来の代表者である村田新八は、食べ過ぎて腹を壊しました。そのため西郷が代役になります。
ベタな展開だなあ。

 

まさか西郷のことを覚えていない!?

そのころ西郷邸には糸がやって来ました。
大久保と二人きりで話すことになる糸。その態度から、ここで大久保は悟ります。
糸が好きな相手とは、西郷であると。

どうでもエエ。

それと、よくわからないのは、斉彬が「西郷……吉之助?」と「知ってはいるけど、誰だっけ」という態度を取っていたところです。

一体どうしたことでしょう。
西郷が何通も何通も書いた書状を斉彬は読み、そして感銘を受け、薩摩について何も知らない色々教えてくれたと言っていたはずです。
まさか設定を忘れているとか?

西郷は準決勝で大山に当たります。
ここで於一は、隣の姫と賭けをしています。なぜだか於一は西郷が気に入ったらしく、菓子を賭けます。
勝利した於一は、勝ち取ったお菓子を、大きく口を開けてパクリ。

うーん、ちょっと残念なお姫様だなぁ。
糸の時もそう思いましたけど、男も女も、奔放とかそういうのではなく、なんだかだらしなくて、ルーズに見えてしまうのです。
人の見ている屋外で、大名の姫君が口を開けてお菓子をパクリ!はどうなんでしょう。

もちろん、変わり者の変人という設定なら、ありなんだとは思います。
しかし、糸も於一も、『真田丸』のきりや『おんな城主 直虎』レベルの、周囲からも認知されているような変な女でないですよね。

 

「男にも女にも滅法モテた」とはこういうこと?

相撲の決勝戦になりました。
西郷のお相手は、糸の縁談相手・海老原。怪我をしているようで脚を冷やしています。

わかりやすいですよね。どうせ西郷どんは怪我を気遣って手抜きしちゃうんでしょう。
『真田丸』の真田昌幸なら絶対にそこを狙うのに。
そういうところが大人気でした。
まぁ、西郷さんにそれを求めるのは間違いでしょうけど、必ずしも、品行方正、勧善懲悪の人物像が求められているワケじゃないということは言っておきたく。

ここで西郷は海老原に勝利します。
於一は大喜びです。
が、なぜ彼女がここまで西郷にのめり込んでいるのか全然わからない><;

「男にも女にも滅法モテた」
ってこういうことでしょうか? 変な香水で、謎のフェロモンが出てるとかじゃないですよね? それとも皆が筋肉フェチで、西郷の肉体美にメロメロ?

ここで何故か斉彬が乱入、西郷と相撲を取ることに。
格闘ゲームで、ラスボスのあとに出てきたシークレット枠のラスボスかよ!
ロシアンルーレットに続き、お元気な藩主さんになってしまってます。

於一もシャウトで応援です。
イケメンエースを応援している女子高生じゃないんだから(´・ω・`)

島津斉彬(渡辺謙さん)

このあと西郷家には、吉之助以外の家族が戻ってきます。

なんと、西郷は本気で斉彬を投げ飛ばし、入牢処分に。

確かに藩主を投げるのはよくありませんけれども、先週のラストでは無礼な態度を取った子供を笑顔で許していました。
今週は理不尽な厳しさを見せる斉彬です。

牢の中には、洋服姿の男がいました。

 

MVP:西郷どんの肉体美

総評

ええっと、とりあえず今週判明した致命的な欠点を確認しておきたいと思います。

・ベタ過ぎて展開が読める(糸が下駄を投げたら西郷に当たる、村田の食中毒による代表交代、海老原負傷)
・全員行動がワンパターン(常に直訴すれば何とかなると思っている等)
・役者の熱演頼み。鈴木亮平さんを脱がせりゃいいとか?
・脚本家が設定を忘れているかのような描写(糸が堂々と往来の真ん中を歩く、斉彬が西郷との絆を忘れている)
・現代のホームドラマ感覚で恋愛をすすめる(女に結婚の決定権がある、恋愛結婚讃美)
・半年後「この大事な歴史イベントをナレーションで済ませるくらいなら、前半相撲を取っている場合じゃなかっただろ!」と視聴者が嘆く
・9ヶ月後「西南戦争をこんなにすっ飛ばすくらいなら、前半コイバナやっている場合じゃなかっただろ!」と視聴者が怒る

とりあえず、こんなところです。
まぁ、まず間違いなく、中盤以降、尺(放送時間)が足りなくなるのではないでしょうか。
超高速江戸開城からの戊辰戦争からの西南戦争もありえますぞ。

昨年も、序盤が少女漫画だ、と書いた記憶があります。
ただ、少女漫画は少女漫画でも、マエストロがじっくりコトコト煮込んだ、職人芸のような少女漫画であるとも感じたんですね。
名作のエキスを研究尽くして搾った感がありましたし、生首や解死人といった要素が出てきて、不穏な雰囲気が隠し味としてありましたし、あれは個性としてアリかな、と感じたんですけれども、今年は……。

私も割と使っておりますが「少女漫画みたい」というのは少々問題ある言い回しであります。

少女漫画でも大傑作はあります。
むしろ歴史モノですと、男性向けコンテンツは【戦国・幕末・三国志】に偏りがあるのに対し、女性向けの作品は国も年代もかなり幅広くカバーします。宝塚歌劇団なんて、すごいですよ。

それでも敢えて言いたくなります。
今年は「雑な少女漫画」「少女漫画風にしようとして失敗した作品」感がすごいのです。

・下駄を橋の真ん中で投げて頭に当たる
・何の前振りもないのに西郷にズキュウウウンしている於一

事実は小説より奇なりでありますが、さすがに、こうした表現は行き過ぎではありませんか?
偶然や恋心が悪いとは言いません。

しかし、糸と西郷、あるいは於一と西郷の場合は、無理やりに恋愛を絡ませた結果、他の世界観まで薄っぺらなものにしてしまう恐れのあることが罪かと思います。

来週以降も厳しそうです。

『西郷どん』衝撃展開 西郷と大久保が黒木華を巡り三角関係
時代考証家が自らツッコむ『西郷どん』はフェイク山盛り

事前予想で書いた通り、歴史人物その人らしさよりも、著者が描きたいことを重視するご様子。
中園ミホさんが『花子とアン』で、村岡花子に飲酒させていたような展開ばかりです。

これを読んで思ったのは、
『本作のスタッフは史実を地味でつまらないと思っているんだろうなぁ』
ということです。
だからこそ、強引にロシアンルーレットだの三角関係だのぶち込んだのでしょう。

面白くするためというよりは、脚本家が書きやすい作品に史実を寄せてきているように思えます。

ご覧になっていない方は申し訳ないのですが、今期失敗している朝ドラ『わろてんか』もこのパターンです。

脚本家は、青春ドラマ、漫画やライトノベルが原作、中高生の恋愛ものを原作とした作品が得意です。
そのため、大正から昭和にかけての実業家(吉本せい)の一代記を、高校生の甘酸っぱい恋愛もののように描写してしまっています。史実での重要性よりも、自分の得意分野に近い史実をつまみ食いして、アレンジして出して来ています。

本作『西郷どん』も同じ轍を踏みそうな懸念が拭えません。

それって、面白くするための工夫じゃないと思います。

例えて言うなら、パティシエがラーメン屋の店主になり、
『デザートが好きなお客様にもいるはずだ!』
と、サイドメニューのデザート系ばかりに力を入れているようなものではないでしょうか。

それだけならまだしも、クリームを入れたラーメンを作ってしまうようなことまでやらかす。
結局、本音はラーメンを作りたくない=史実をきちんと学び、作品に反映させるのが面倒だから、無理にでも得意分野へ引き込む――と。

そもそも、本当においしい甘いものが食べたい人は、ラーメン屋には行かないでしょう。

そういう、ラーメン作りを学ばない、残念なパティシエが経営する店を「スイーツ大河」と呼ぶのではないでしょうか。

主人公、原作者、脚本家の性別は関係ありません。

『アナタはラーメンを作る気があるのか?』というのが大事な話でして。

今回の放送を見終わったあとの感想は、
「しゃあないから、Amazonプライムで『ゲーム・オブ・スローンズ』を口直しに見よう」
でした。

ゴメンナサイ、それが本心です。

 

蛇足:『ゲーム・オブ・スローンズ』はいいぞ

大河を見ている場合じゃねえ、って大河レビューで言うのはどうかと思うんですけれども、Amazonプライムで『ゲーム・オブ・スローンズ(以下GoT)』の配信開始です。

あまりに関係ない?

いえいえ、ここから先は必ずしも無関係とは言えない話でして。

2016年『真田丸』の屋敷Pのインタビューを読んで『これは傑作になるかもしれない』と思いました。
というのも彼が『GoT』の人気について言及していたからでした。

『GoT』というのは、アメリカ版大河ドラマといいましょうか。
甲冑をつけた騎士がワラワラ戦うドラマを、過去にそんな歴史のなかったアメリカでもやりたい――という感覚のドラマです。

大河ドラマはじめ、歴史ドラマのとっつきにくさ、マイナス点がてんこもりでして。

まず、固有名詞、登場人物が異常に多い。
『三国志』より多いんじゃないの?というレベル。原作だと登場人物一覧が何ページもついています。
原作からして『三国志』全巻が八部作になっているくらい長いです。

他に地名や武器名まである。
画面に出てこない過去の人物についても、「おまえらわかっていると思うけど、レーガー・ターガリエンは素晴らしい王子で」とか唐突に出てくる。初見を殺しに来る勢い。歴史テストかよ、って感じです。

人も死にます。
やたら死にます。
3回に1回は、小野政次磔刑級の残虐死があるようなドラマです。

結婚式、宴会、裁判。人が集まるイベントをやるととりあえず誰か死ぬ。
場合によっては参加者全員死ぬ。
首は飛ぶし、皮は剥がされるし、生きたまま焼かれるし、とんでもありません。

もしもまだ一度も見たことがない方は、一話みた時点では頭がグルングルン、っていう人が大半のはず。

それでも、あきらめないでシーズン1の9話目まで見てください。
歴史好きなら、必ずやハマると思いますぞ。

スマホの普及でライトなエンタメが主流になる、などと言われる中、これが社会現象になるくらいヒットしたのです。

GoTのヒットを見て、『あ~、屋敷Pの気持ちわかるな』と思いました。
歴史ドラマってこういうところが駄目って言われているけれども、そこが魅力で受けるドラマもあるんだ、って背中を押されたわけですよね。

『真田丸』における真田昌幸は善人ではなくて、ノリノリで人を謀殺していました。

ああいう魅力を思い切って出していけたのって『GoT』がイケるなら大河でもイケる! そんな勇敢な跳躍だったと思うんです。

2017年『おんな城主 直虎』も、そういう流れを意識していたのかな、と感じました。
『真田丸』が切り拓いた流れに背中を押されたなぁ、と。

だって、ヒロインが自分の大事な人を槍で突き殺すとか、最愛の女性の首桶を前にして皆でうなだれるとか、歴史ものでないとできない設定です。
脚本の森下氏はじめ、スタッフは「歴史ものならではの、残酷でドラマチックな展開」を理解して、うまく使っていました。

『直虎』を月9だの乙女ゲームだの揶揄する意見もありましたが、ヒロインの槍突き刺しはどちらでも絶対にできませんからね。

歴史モノの持つマイナス面を、プラスに転換する――。

そういう発想がココ2年であったと思うんですけれども……今年はそこが以前に戻っちゃったのか、という気がしています。
じゃなければ、この序盤の大切な時期に、政治ではなく「初恋やら相撲やら」やってられないでしょう。

今回は、脚本家さんから
「歴史モノの難しくて残酷な描写なんて、視聴者は見たくないでしょ!」
そう言われているようで、ガッカリしてしまうのです。
作っている人が歴史好きではないし、思い入れもないし……というのが、わかっちゃうんですよ。

『GoT』の世界観では、イケメン王子様との結婚を夢見た少女や、政略結婚を拒んで愛に生きた若き王を、地獄にたたき落とします。
今週の大河における甘ったるい展開にちょっと疲れたので、ちょっとそのへんの回を見直して、口直しをしてきます。

著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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