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西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ第12回「運の強き姫」

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こんばんは、武者震之助です。

おそろしいことを知りました。
なんと、本作では18~25話が島流し編なのだそうです。

NHKによると、「西郷どん」の第18~25話は、西郷が奄美大島、徳之島、沖永良部で過ごした時期を描く。西郷どん奄美大島ロケ始まる(南海日日新聞より引用)

おおう……2010年代に放映された大河ドラマで、なおかつ主人公が明治時代まで存命であった作品と比較しますと……。

◆2013年『八重の桜
慶応3年(1867年)秋〜慶応4年(1868年)秋
この作品は、ヒロインの見せ場である会津戦争に重きを置かれており、25回から29回がそれにあたります。

◆2015年『花燃ゆ』
安政7年(1860年)2月〜元治元年(1864年
この作品は吉田松陰の死に至るまで引っ張りすぎて、中盤以降イベントが詰め込みすぎとなっております。

◆2018年『西郷どん』
安政5年(1858年)〜元治元年(1864年)※推定
やはり『花燃ゆ』コース? 薩長同盟をあくまで貫くつもりなのか……。

おそらくや、かな~りタイトな進行。
今後、次々に起きるイベントを吸収しきれるのでしょうか。

5~6月の放送8回分がすべて離島編になる配分です(その間、いかにして薩摩や京都、江戸のことが描かれるか)。

 

御台所修行はほぼ終わったが

はい、そんなわけで本編に入りますと……。
安政2年(1855年)、お由羅騒動の連座者が罪を許されました。

大久保家の次右衛門が解放されて、西郷の父・吉兵衛と相撲が取りたかったとか何とか言います。
ちょっと相撲は食傷気味かなぁ。

江戸はまた桜が咲いています。
確かに日本人は今も昔も桜が好きですが、何度も表現すると陳腐。

八重の桜』みたいに桜プッシュするドラマならまだしも、ダメ作品ほど桜を咲かせたがる気がするんですよね。
そういえば『花燃ゆ』でも、初夏に亡くなった高杉晋作の枕元で桜が散っていたなぁ。

篤姫のお輿入れが決まらず苦労しているようです。
なんでも江戸に来てから2年経過しているとか。篤姫は薩摩弁も矯正され、立ち居振る舞いは洗練されてきました。

元々の篤姫がかなり幼稚だったので、とても「進歩」したかのように見えます。
ただ、肝心の西郷が成長している感じがあまりしないんですよね……。

 

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井伊には井伊の主張があるワケで

篤姫の教育係である幾島も、イライラしています。
斉藤由貴さんの代打で起用された南野陽子さん、意外なまでに味があって今日も良いですね。

ただ、幾島とも薩摩とも縁が深い近衛家のことがまったく出てこないのはどういうことなのでしょうか。

幾島と島津斉彬との話し合いの中で、
井伊直弼が邪魔】
だということがアピールされました。

ただ、あまりにザックリなんですよね……。
井伊には井伊なりの言い分があるわけです。

黒船来航以来、未曾有の国難が差し迫っている状況。
西郷どんが品川宿でヘラヘラ遊んでいる間も、幕臣はハリスたちと真剣な議論・交渉を進めているわけです。

※以下の記事にわかりやすい解説があります
【関連記事】日米修好通商条約の真実と岩瀬忠震

そんな中、政治権力を握るため、本来、波風立たないはずの将軍継嗣問題をかき回すのは、斉彬たちの【一橋派】とも言えます。
徳川第一の井伊としては、横から突然フザケンナと言いたいわけで。
彼には彼なりの理屈もあると言えます。
その辺の機微が何にも描かれていない。

これまたしつこいですが、井伊直弼については、本人が世捨て人同然の身から彦根藩主となり、さらには幕政を担わされるまでの複雑な経緯があります。
以下の記事をご確認いただければ、ドラマの補足になるかと思われます。

【関連記事】井伊直弼

しかも、です。
本作で担ぎ上げられている一橋慶喜が、遊郭でダラダラしているだけなんですよね。

徳川家康の再来」とも称された優秀さは微塵も見えず、そのため本作を見る限り、慶喜含めて一橋派がクズというに相応しい。
ネガティブキャンペーンじゃないですよね。

 

千両、万両の元手は増税分からかも……

幾島は、大奥の力を借りたいと言い始めます。

そこで出てくるありのままの小判。ありのままに賄賂を渡すってのもなぁ。
ラッピングというか黄金色のお菓子に偽装したりしないのですかね。

ちなみに、この豊かな賄賂資金はどこから?というと、父の島津斉興(鹿賀丈史さん)時代よりもアップした年貢からだと思われます。
ドラマでは触れられないでしょうけど、斉彬の時代になったら何でもかんでもパーフェクト!みたいな西郷の夢は、やっぱり実現していないハズなんですよね。
遊女として磯田屋に流れ着いたフキどんが知ったらどうなるやら。

篤姫も輿入れの件で気を揉んでいます。
もしやことが破れたのではないか、と。

一方で、西郷どんも、篤姫に対して「本当に御台所になるつもりか」と念押しします。
こういうのも、ちょっとしつこく感じてしまいまして。篤姫の将来を心配する純粋な西郷どん、というより、どうせ何もできない愚かな人に見えてしまう。

 

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吉之助の宴会芸

大奥工作をすることになった西郷どんは、幾島を連れて品川宿へ。

またかぁああああああああ!
毎週毎週、遊郭へ行かないと間が持たんのか!?

「他藩もいるから内情が探れますね」
確かに探りやすそうですけど、そんなところでウロチョロしている連中から有用な情報って聞き出せるものですかね。
女と酒に溺れている各藩選りすぐりの愚か者では?

やるせないのは、本作のスタッフが本気でこの場面を見せ場だと思っている点です。
SNSではこの場面の写真が流れて来ました。

本作のSNSは、まぁ、作品にふさわしいというか。
スカスカの作中を補う内容だと親切なんですけど、決してそうではなく。

金や酒さえ用意すればペラペラ喋ると思われている遊女も気の毒です。
幕末の娼妓には気骨ある人もいて、危険を顧みずに恋人を救ったりしているんですけどねえ……。

夜の宴会場では、アホみたいな動作で、褌を晒しながら西郷どんが踊ります。
鈴木亮平さんの突き抜けた演技自体は面白いんですけど。
だからといって大河の見せ場になるようなシーンではない。

にもかかわらず予告編でも流れているのは、本作のスタッフがこうしたシーンを見せ所だと想定しているからなのでしょう。
相撲での尻や褌姿が数字稼ぎだとしたら、主演男優が気の毒でなりません。

 

VFXを使えばいいのになぁ

薩摩では、大久保正助大久保利通)が島津久光と交流していました。

大久保は、久光がお由羅事件の連座者赦免に尽くしたと見破っています。
ここのところ斉彬の描写が残念過ぎて、久光の印象が相対的に上がってきました。

場面は切り替わり、コンパクトな江戸城。
本作は、VFXに頼らないことを本気でこだわりだと思っている様子ですが、それは正解なのですかね。

『八重の桜』では、セットの廊下途中にブルースクリーンを張って、VFXで奥行きを出していました。

ナゼそんなことを私が知っているかというと、放映当時の舞台裏映像として、公式公開されていたからです(放映後は削除済み)。
そうでもしなければ、気づくことはありませんでした。

本作はOPから、VFXなしということにこだわっています。
けど、【VFXなし=本格派】って、さすがにセンスが古いのでは?

10年前ならまだしも、現在の技術は格段に向上。
それを考えると妙なコダワリは甚だ無意味で、有害ですらあると思います。
クリストファー・ノーラン監督レベルの拘りがあるわけでもありませんし。

『真田丸』のOPはVFXを駆使していましたが、実写と誤解して、あの架空の城に行きたがる人や、ロケ地を知りたがる人がいました。
場合によっては、もう見分けがつかないレベルなのです。

 

※現在ではVFXなしで大規模な合戦シーンを撮影するのは困難。以下は『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7 VFXメイキング動画になります

 

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ずるいお金の使い方シーンが意外に長い

幾島は収賄で、本寿院への面会を果たします。
当時の大奥は倹約しており、賄賂はテキメンに効きました。

ただ、こういうお金の使い方を急に何度も見せるのは、どうした心変わりなんですかね。

前述の通り、薩摩藩の賄賂の出所は、民に課した年貢や、「黒糖地獄」と呼ばれたほど過酷な奄美大島からの収奪によるものも含まれるハズです。
西郷隆盛も島津斉彬も、清廉潔白な人物として描こうとしていたのに、どうしたことでしょうか。

ここで本寿院が登場。

泉ピン子さんのキャスティングは、スミマセン、失敗では?
将軍生母の気品や威厳が感じられないのです。
『おんな城主 直虎』で徳川家康の生母・於大の方を演じられた栗原小巻は気品と威厳だけじゃなく鬼気迫る迫力もありました。

将軍の生母となるような方は、いずれも相応の女性なワケで。

実際にどんなキャラなのかは今後見ないとわかりませんが、理不尽なイジメをする雰囲気だけはバッチリ出ている、という。
そして本作のスタッフが、このキャスティングを目玉だと思っていそうなのがどうなのかなぁ、と。

泉ピン子32年ぶり大河 「西郷どん」で“江戸城のドン”に

 

丈夫な上に運が強い

本寿院は、丈夫な姫が御台所に欲しいと言います。

大奥には大勢の女性がひしめいておりまして。
本寿院よりも大奥を仕切る上臈(じょうろう)でもいるはずなのですが、それを期待するのは過大でしょうかね。

幾島は、篤姫は丈夫で運が強いとプッシュ。ギャンブルで勝ったから選ばれたのは、この伏線でしたか。
ここからが御台所選抜ゲームです。

似顔絵を並べて選ぶというものですが……ロシアンルーレットの記憶が冷めやらないうちに、こういうノリ(というか、悪乗り?)が好きみたいですね。

と、そのとき徳川家定が、突如、井伊直弼の方を指指し、庭まで出ていきます。

「死んだ……また死んだ!」
ペットのアヒルが死んで悲しい→死なない御台所がいい。
って、いくらなんでもこりゃヒドすぎやしませんか?

こんな子供騙しで篤姫が選ばれるのでしたら、なぜ今まで2年間も待たされたのでしょうか。
これじゃまるで斉彬がバカみたいじゃないですか。

幾島から大奥工作を打診されたときも、初めて気が付いた様子でしたし、普段あれだけ迫力を演出しているだけに、いざとなるとザルなんだなぁ、という。
居酒屋でデカいことばかり言って、実務が何もできないダメリーマン上司みたい。




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そう考えると、この場にいる常識人は、茶番に異議を差し挟む井伊直弼だけということになってしまいますよ。
頑張って欲しいなぁ。

 

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